【停車駅奇想録】 -北陸新幹線はくたか編- 最速の称号、混沌のパターン

この記事は、YouTubeおよびニコニコ動画に投稿した動画を基に、補足解説を行う記事でございます。内容の一部にネタバレが含まれておりますので、先に動画の方からご覧ください。

「はくたか」。その名を耳にした鉄道ファンは多いだろう。

最速の象徴として、その存在地位は揺るぎないものとして君臨し、在来線を駆け抜けた18年間で様々な伝説を我々に残した。

そして2026年現在、その名は新幹線に引き継がれた。最速の看板こそ下ろすことになったものの、現在でも北陸新幹線の準速達列車として君臨している。

そんな「はくたか」。今年の夏の臨時列車にて、「敦賀発長野行」という新たな運行形態が行われることが発表された。

これはつまり、停車駅奇想録を作れと言う暗示…?

というわけで、TS583チャンネル開設6周年記念作品。頑張って作りました。

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金沢発着タイプ

K1タイプ

該当号数

  • 下り:551,553,555,571,575,577号
  • 上り:552,554,558,570,572,574,576,578号

概要

定期31本を誇るはくたか号の中でも、最多かつ最大勢力。

準速達らしく、軽井沢までは主要駅にのみ止まる一方で、そこから先は各駅に停まっていきます。

なんで北陸新幹線内は安中榛名だけ通過なのかという疑問が湧くかもしれませんが、これは単純に「停めても意味がない」という点があります。

安中榛名の乗車人員は1日あたり270人前後。北陸新幹線の駅利用者数のワーストランキングで次位にある越前たけふと比較しても半分にも満たないほど、ぶっちぎりで利用者数が少ないのです。

正直、金沢まで行かなきゃいけないはくたか号を止める意味はあるのかと言われると、そこでのタイムロスを考えるとあまり意味は無いのかなと感じます。なので通過です。

ちなみに、安中榛名駅についての詳細は「びゅう」様がまとめて下さっておりますので、そちらに解説を丸投げしようと思います。

【これがホントの「謎の駅」】安中榛名駅来訪記
未だに600号台のあさまに慣れません、びゅうです。所謂長野新幹線と呼ばれていた、2015年3月以前のあさまの号数って500号台だったんですよ。金沢開業でそれはかがやき及びはくたかに譲ってあさまは600号台を使うようになったのですが、未だにふ…

K2タイプ

該当号数

  • 下り:573号
  • 上り:556号

概要

K1タイプから高崎を抜いたタイプ。

群馬最大の都市であり、かつ交通の要衝でもある高崎を通過するのは意外かもしれません。しかし、理由はもちろんあります。


下り573号が通過する理由は「上越新幹線方面の乗客を乗せないこと」にあると考えます。なんで上越?と思ったかもしれませんが、実は当列車は高崎にてたにがわ407号を追い抜きます。
そのたにがわ407号は、当駅で信越線からの乗客の接続を待つ関係で4分ほど停車するのですが、その間に追い抜いていきます。

もし仮にはくたか573号を止めてしまうと、接続待ちをしている「たにがわ」を利用する旅客が乗り移ってしまうことも考えられ、長野新幹線へ向かう旅客の座席を奪うことになりかねません。
そこで通過にすることで、首都圏→長野新幹線内の旅客のみに乗客を限定させているのだと考えられます。


一方の上り556号は「東京着時刻の調整」が主たる要因だと考えます。

実は当列車は、Kタイプのはくたか号では最短の所要時間で金沢~東京間を結んでいます。理由として、当列車の3分前に出発する「臨時かがやき」の後を追うものの、高崎に止めるとはくたか号用に用意された時刻枠に間に合わない懸念があるのです。

そこで高崎を通過にすることで、2分所要時間を短縮。東京駅の限られた到着時刻に間に合わせているのです。

K3タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:570号

概要

K1タイプから飯山を抜いたタイプ。冬季に限り臨時で停車します。

さて、そんな570号が通年飯山停車にならない理由。動画では不明と記載しましたが、昔の時刻表を引っ張り出して判明しました。上越新幹線の速度向上前の名残です。多分。

最初は「東京駅の発着枠かな~」とも思っていたのですが、途中長野で6分間の停車時間があったので違う。
じゃあ「かがやき号の退避?」と思いましたが、そもそも間に臨時も含めてかがやき号の設定は無し。

そこで2020年の時刻表を引っ張り出してみると、当時は長野の停車時間が僅か2分。しかし東京の着時刻に変更はありません。

上越新幹線内の速度向上の影響で所要時間は短くできるようになった。でもJR西日本としては最速達ゆえにそこまでダイヤも変えたくないし、乗務員のスケジュールも変えたくない…

こうした板挟みにあい、やむなく570号は停車可能なポテンシャルを持ちながら飯山通過になっているものと考えます。
事実、570号の冬季飯山停車開始は、上越新幹線の速度が向上した2023年の冬ダイヤからですので…

K4タイプ

該当号数

  • 下り:559号
  • 上り:該当なし

概要

定期便のKタイプで唯一、佐久平を通過する列車。

動画内でも触れた通り、佐久平を通過する理由は高崎に停めるため。

当列車は上越妙高で臨時かがやきの待ち合わせを行うのですが、その時刻に合わせるために通常ダイヤよりも速やかな運行を要します。

そのため本来は高崎を通過にさせるのがベストなのでしょうが、悲しいことに1本前のはくたか号が高崎を通過しているので、2本連続通過にしたらグンマー帝国もとい群馬県民の皆様から間違いなくクレームが飛んできます。

そこで、佐久平を通過にすることで高崎にも停車できる余裕を確保しているのだと思います。

K5タイプ

該当号数

  • 下り:557号
  • 上り:該当なし

概要

高崎も飯山も通過するタイプであり、かつKタイプ史上最速を誇るタイプ。2時間53分はレコードの赤い(以下略)

まず所要時間的な面から話すと、当列車はあとから追いかけてくる臨時のかがやき号よりも早く金沢に到着します。通常は上越妙高や長野での待ち合わせが行われるのですが、この列車の後続の臨時かがやき527号の東京駅の出発時刻的に、K1タイプで運行されるはくたか号を追い抜くとすれば、はくたか号側にかなりの長時間の待ち合わせ時間を要請することになってしまいます。
そこで追い抜きは諦めることにしたのですが、そうなると今度は長野~富山間で通常より長い所要時間を要する羽目になっています。

というわけで、かがやき号のためにはくたか号を速達化させる羽目になったのです。

そんな中でも高崎を通過している理由は「高崎で降りる旅客をとき号に任せる」というものがあると考えます。

実は当列車、熊谷で前を走るとき309号を追い抜くダイヤが組まれているのです。

しかし、高崎にはくたか号が先着する場合、高崎で降りたい旅客は自ずとはくたか号に流れます。そうなると、信越や北陸方面へ向かいたい中・長距離旅客と、高崎で降りる短距離旅客がバッティングすることになり、信越や北陸方面へ向かう旅客の座席を奪うことになります。

というわけで、高崎の役目は熊谷で追い抜くとき号に任せ、はくたか号は高崎を通過にしているものと予想します。

なお、高崎より北陸方面へ向かいたい場合は、1時間後のはくたか559号を利用するか、先発のあさま605号をご利用のうえで軽井沢から長野のいずれかの駅でお乗り換えください。

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敦賀発着タイプ

R1タイプ

該当号数

  • 下り:561,565号
  • 上り:560,564号

概要

すべての標準となるR1タイプ。

大宮を出ると、高崎、長野と止まり、長野からは各駅に止まります。

こうなると「じゃあ軽井沢とかを含めた長野までの区間はどうなるの?」という疑問を感じるかもしれませんが、大丈夫。あさま号がいます。

Rタイプは長野で当駅止まりor当駅始発のあさま号と接続し、長野以南と長野以北の移動をスムーズに行えるようなダイヤが組まれています。
東海道新幹線で例えるなら、名古屋行きのこだま号が名古屋から先各駅にとまるひかり号と接続するようなものだと考えてもらえれば幸いです。

必要な速達性は確保しながらも、利便性をないがしろにしない。JR東日本らしい心配りのあるダイヤ、と言えば良いでしょうか?(もちろん他社が心配りがないと言ってるわけでは無いですが…)

R2タイプ

該当号数

  • 下り:563,567号
  • 上り:562,566号

概要

R1タイプから飯山を抜いたタイプ。

飯山通過の理由は動画でもお話した通り、安中榛名との兼ね合い。

下り便のあさま号を見ると、安中榛名に止まる便と通過する便では、所要時間に3分程度の差が生じています。

一方、長野でははくたか号が後を追いかけて、あさま号と長野で接続を取るのですが、この場合安中榛名に止まる便に接続する列車も、もれなくK1タイプと比較して3分程度遅れて長野につきます。

しかし、金沢までにはK1タイプと時刻をそろえる必要があるため、やむなく飯山を通過にしているものと予想します。

上り便についても、安中榛名停車のはくたか号の発時刻に合わせるために飯山を通過し、接続を実現させているのです。

言葉にするのは難しいね。詳しくはお手元の時刻表をご覧ください(じゃあ記事の意味ないっつーの)。

R3タイプ

該当号数

  • 下り:569号
  • 上り:該当なし

概要

夕方、軽井沢から長野、北陸方面への帰宅需要を拾うために設定されているのが当列車。

なお停車駅を加えてもなお、R1タイプと比較して増加した所要時間はわずか1分。

余裕のある上越新幹線内の所要時間を少しだけ切り詰め、かつ速度制限を受ける軽井沢に停めることで、増加分の所要時間を吸収しています。

軽井沢より長野以北の北信越・北陸方面へお越しのお客様は、どうぞ速くて快適なはくたか号をご利用ください。とは言ったものの、バスは無いので実質新幹線一強の状況ですけどね…

R4タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:568号

概要

R3タイプに上田を追加したタイプ。

敦賀に延伸する前から、このような停車パターンとなっていたため、おそらくは都心へ帰る旅客の需要を拾う目的が強いと考えます。

また、当列車は上越妙高で後続の臨時かがやき536号の待ち合わせも行います。実はこれ、Rタイプでは唯一の事例です。

まぁこの536号、臨時とか言いながら、実態は6月までほぼ毎日走らせていたらしいので、おそらくそのはくたか号との差別化の意味合いが強いものと思います。ほかのRタイプはかがやき号走ってない時間に走行しているのでね。

ただし、上田や軽井沢から自由席に座りたい場合は、よほど急ぎでない限りは当列車には乗車せず、後続をすぐに追いかけてくるあさま626号に乗車するのが吉でしょう。長野始発な上に、自由席も1両多いのでね…

長野発着タイプ

N1タイプ

該当号数

  • 下り:591号
  • 上り:590号

概要

早朝下り、夜間上りが運行される当列車。

朝イチで金沢までアクセスできる列車として、2014年の北陸新幹線開業時より運行が続けられてきました。

もともとは、1往復あったサンダーバードの魚津発着のタイプの代替便として設定されたものではありますが、黒部宇奈月温泉で終点にしてもあまり意味がないので、車庫のある長野まで延長運転したものと考えられます。

朝一番のかがやき号より45分速く金沢に到着し、最終のかがやき号よりも32分遅くに金沢を立つことが可能な列車でもあります。

なお、金沢発着で残されている理由は、いろいろ考えられることができます。

上りの590号の場合を考えると、仮につるぎ44号からの通しダイヤにした場合、金沢の滞在時間が逆に減るため、それを防ぐために金沢発着で残されたのかなとも思いますが、後続のつるぎ42号が7分後続で富山まで追いかけるので、それを延長できなかったのかなぁ~とはつくづく思います。まぁJR側としてもやむを得ない事情があるんでしょう。深くは触れません。

逆に下り591号が富山~金沢間の通勤ラッシュによる混雑緩和と、長野県内の輸送障害対策の側面が大きいのではないかなと思います。
雪に強いとは言え、それでも世界的な豪雪地帯である信越と北陸。仮に何らかの理由で遅れが生じ、それが敦賀まで伸びてしまった場合、そのまま大阪まで遅延を持っていくことになります。
富山まで電車をもってこれなかった場合のリスクが大きくなることを防ぐ目的で、別々の列車にしている、というわけですね。

N2タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:596号

概要

平日限定、かつ上りのみ設定されている、上越妙高発長野行き。所要時間わずか25分で全区間走破になる列車です。

走行距離はわずか59.5km。JR東日本の新幹線の中では最も営業距離の短い列車です(ちなみに新幹線最短は九州新幹線の川内〜鹿児島中央間の46.1km)。

動画内でも触れた通り、当列車は直江津や高田などの上越地区から東京へ向かう旅客を最速で東京までお届けすることが目的。

運行開始当初、北陸新幹線の最大のライバルでった北越急行の始発快速と上越新幹線の乗り継ぎで8時40分に到着するダイヤになっていました。
一方で北陸新幹線で当列車の設定がなかった場合、はくたか552号の到着を待つ必要があり、東京には9時20分に到着するダイヤ。この時点で40分もの遅れが生じており、かなり不利な状況でした。

そこではくたか596号を設定することで、終点長野でかがやき500号と接続を取る。そして東京に8時32分にたどり着く。このような意図で設定されたものと思います。
ちなみに現在は上越新幹線の所要時間短縮の影響により、東京着時刻は3分早まった8時29分となっております。

またほかにも、基本的に長野以北を運転しないJR東日本の運転士に当区間を運転させることで、後述のJタイプ便の運行時に戸惑うことが無いようにする意図も少なからずあるのではないかなと思います。

金沢発着タイプ(臨時便)

お待たせしました、停車駅奇想録を奇想録たらしめる最大の要因へ参りましょう。

K6タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:624号

概要

K1タイプから黒部宇奈月温泉と糸魚川を抜いたタイプ。

富山を出ると上越妙高までノンストップにも関わらず、飯山にはちゃっかり止まります。

長野以南では臨時のあさま号のダイヤを使って走らせるので、東京駅の発着枠を何とかやり繰りして走らせてます。実質あさま号からの強奪ですが長野以南の停車駅は変わらないのでヨシとしましょう。

まずそもそもの前提として、当列車は夏の臨時列車には設定されていません。つまりどういうことかと言えば、日帰りのスキーやスノボ旅客をターゲットに設定されている可能性が高いということです。

その理由に沿うように停車駅も決められていると思われ、赤倉高原や戸狩温泉などのスキー場が近くに多く点在する飯山駅には止まります。一方で近隣のスキー場が多くない糸魚川と黒部宇奈月温泉は両方とも通過です。

停車駅だけを見ても、どこ向けの旅客なのか分かるのが面白いですよね。

K7タイプ

該当号数

  • 下り:645号
  • 上り:該当なし

概要

先ほどのK6タイプから飯山を抜いたタイプ。こちらは夏にも臨時便として運行が行われる列車です。

飯山通過の理由は単純に需要が無いからだと考えられますが、じゃあ糸魚川と黒部宇奈月温泉は?という疑問が残りますね。

そこで私の立てた仮説は「前を走るはくたか569号の混雑を緩和させる目的があるのではないか」というもの。当列車は軽井沢から長野までは各駅に止まる一方で、長野を出ると上越妙高に停まりその次はもう富山。

一方で前を走るはくたか569号はR3タイプ。軽井沢に停まる一方で、軽井沢を出ると長野までノンストップ。しかし長野からは各駅に止まるようになります。

つまり、「軽井沢から糸魚川・黒部宇奈月温泉、あるいは小松以東で降りる旅客」と「軽井沢から富山・新高岡・金沢で降りる旅客」というものの動線をしっかり分けた結果なのかなと考えております。

事実、当列車は金沢時点ではくたか569号と3分差にまで迫りますから…w

K8タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:594号

概要

K6タイプから、上田と佐久平を抜いたのが当タイプ。

比較的速達性に長けているようにも見えますが、残念ながら上越妙高で臨時のかがやき号を待ち合わせします。

上田と佐久平を通過にしている理由ですが、これも単純に東京駅の発着枠を確保するためです。

当列車の軽井沢以南のダイヤは、これも臨時のあさま号のダイヤを流用して運行しています。長野からの流用にできればよかったのですが、かがやき号の待ち合わせを行う都合上、長野からのダイヤに合わせることができなかったのです。

そこで、上田と佐久平を通過にすることで、軽井沢からのダイヤを合わせられるようにしたのだと予想します。本当に列車ひとつとっても東京駅の使いにくさが、素人目に見ても顕著に表れてますよね…

なお、飯山停車の理由ですが、おそらく飯山線の長野行列車に接続を取れるため、ついでに止めているものと思います。あとは上越妙高で抜かされる臨時かがやき号との差別化も大きな要因ですかね?

K9タイプ

該当号数

  • 下り:667号
  • 上り:該当なし

概要

お待たせしました。Kタイプ最後のパターンです。

衝撃的なことに、本来最速達「かがやき」の称号が与えられた列車のみに許されているはずの長野~富山間の都市間ノンストップを、しれっとはくたか号で成し遂げてます。こいつぁひでぇ。
まぁそもそもこの列車、臨時のあさま号を無理やり金沢まで伸ばしているので、おかしいとしか言いようが無い列車ではあるのですが…

そんなわけで長野~富山間をノンストップで運行している当列車ですが、夜間の運行で需要が少ないのが大きいというものが高いと考えられます。

多分それだけです、長野で謎に6分停車しているのですが、接続する列車がJR線からもしなの鉄道からもなかったので、単なる接続待ちではないと思いますが…

なので、途中駅の需要が無い以外の答えは分かりません。教えて詳しい人。

敦賀発着タイプ(臨時便)

R5タイプ

該当号数

  • 下り:665号
  • 上り:該当なし

概要

今年の夏、北信越地区から関西圏へのアクセスを目的に設定される665号。

実は東京から敦賀まで走り抜けるはくたか号というものは、今夏に初めて設定されます。

ダイヤ的にはR3タイプから小松・加賀温泉・芦原温泉・越前たけふの加賀・嶺北の中規模駅を通過にしたタイプになります。

さて、そんなわけで北信越から関西への帰宅需要に全振りな当列車ですが、実は金沢より先は定期のつるぎ31号の前を走り、敦賀まで同じ停車駅で逃げ切ります。

仮に途中駅に止めてしまうと、おそらく加賀温泉で待ち合わせを行う必要がある都合上、大急ぎで間に合わせたのではないかなと考えられます。

一方で軽井沢に止めた理由は、まぁ間違いなく軽井沢からの行楽需要を拾うためでしょう。新しいルートのご提案ですね。

さて、信越から関西に抜けるにはもう一つのルートがあります。それが「特急しなの&東海道新幹線ルート」。こちらの中でも近似の時刻を走る列車同士で所要時間や料金の面を比較をしてみましょう。

列車名長野発時刻新大阪着時刻所要時間料金
はくたか/サンダバ14:1718:033時間46分16690円
しなの/のぞみ14:0018:064時間6分14170円

はい、微妙な感じです。20分所要時間は短いけど、料金面では2500円近く跳ね上がります。整備新幹線だからとはいえ、一旦上越妙高方面へ遠回りしてしまうのが、料金や所要時間に少なくない影響を与えているなぁと感じますね。

まぁ今回は長野の旅客というよりも、飯山や上越妙高、黒部などの地域からのアクセス性向上を目的にしている列車ですからね…

長野発着タイプ(臨時便)

N3タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:668号

概要

逆に関西圏から北信越へのアクセスを視野に設定されたはくたか号。日中時間帯に長野行の運行がなされる珍しい列車です。

下り便では定期のサンダーバードに接続していましたが、こちらは臨時便として別個に仕立てた列車から接続を取ります。

まぁそれ以外には特段説明することが何かあるかと言われても「最速のつるぎを長野に伸ばしました!」で終わるので、そこまで深掘りして説明できることは無いかな?

あ、でも1本前を走っているつるぎ10号も金沢までは同じ停車駅に停まっています。なので当列車が猛追する形になりますね。まぁこのつるぎ10号、もともと日本最速を誇った「サンダーバード9号」の生まれ変わりなので追いつけるかと言われたら、まぁ無理ですね。これで「つるぎ号時刻変更!」とかなれば面白かったですが。

なお、長野から軽井沢に向かう場合は当駅で45分も待ちぼうけを喰らいます。そんなわけで、私的には長野で降りて「ろくもん」に乗り換えるのが楽しいかなと思います。新幹線よりは時間がかかりますが、長野駅周辺を軽く見て回れる程度の時間はありますので…

さて、こちらも長野までの区間で「特急しなの&東海道新幹線ルート」と比較をしてみましょう。

列車名新大阪発時刻長野着時刻所要時間料金
サンダバ/はくたか8:5612:413時間45分16690円
のぞみ/しなの9:0012:593時間59分14170円

14分差で2500円かぁ~…

上越妙高発着タイプ(臨時便)

J1タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:594号

概要

唯一午前中に運行が行われる上りのJタイプがコチラ。

大体説明したいことはK8タイプの部分で話しました。というわけでK8タイプから金沢~上越妙高間を抜いたタイプです。以上!

ちなみに当列車は夏ダイヤでも8月14日に1日だけ運行がされます。乗車したい方はぜひ。

あ、あと乗務員さんが全区間JR東日本の方だというのも特筆に値する点ですね。

J2タイプ

該当号数

  • 下り:635号
  • 上り:該当なし

概要

高田観桜会へ向かう需要を拾う目的で運行されている当列車。

J1タイプから佐久平と飯山を抜いたタイプですね。

当列車も東京駅へ乗り入れさせるために、臨時のあさま号を上越妙高まで延伸しています。

さて、当列車が佐久平を通過する理由ですが、これは単純に長野までかがやき号から逃げ切るためです。

当列車が長野に到着した2分後に、かがやき509号が滑り込んできますが、仮に佐久平に止めてしまうとその509号の到着時刻も遅らせなくてはなりません。

長野でしっかり緩急接続を取らせながらも、定期列車への影響を最小限にとどめる。こうした意味合いから、佐久平を通過にしているものと思います。

J3タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:646号

概要

はくたか号で唯一、熊谷に停車するタイプがこちら。

もともと長野発の臨時あさま号を上越妙高まで延伸した列車なので、停車駅は多めです。まぁ熊谷に止まる唯一無二のはくたか号ってことで、迷要素はかなり強い列車ですが…

ちなみに熊谷に停まる理由は退避…ではなく、時間調整が原因だと思います。

仮に熊谷を通過してそのまま大宮に着くと、東北新幹線からのはやぶさ・こまち36号とバッティングする時刻になってしまいます。そこで熊谷に止めることで、時間を調整しているのではないかっと予想します。

またほかにも、当列車は高崎でかがやき514号の待ち合わせを行うのですが、仮にかがやき514号が遅れた場合、そのまま「定時の列車最優先」という東京駅の制約に基づくダイヤ通りにしてしまった場合到着順序が入れ替わってしまいます。

そこで、熊谷に止めることで万が一のバックアップとしての機能を果たしているのではないかと考えました。遅れていてもここで退避させれば、順序通りの運行ができますからね。

上野発着タイプ(臨時便)

U1タイプ

該当号数

  • 下り:579号
  • 上り:該当なし

概要

どんなに頑張っても、”限界”というものは存在します。しかし誰かが言ってた通り”限界は突破するためにある”。その限界を突破した先にあったのは、北の玄関口上野駅を始終着とする列車でした。

というわけでU1タイプ。YouTube版では、高崎が停車駅に加えられていましたが、正確には高崎を通過します。お詫びして訂正いたします。

さて、まずは高崎を通過する理由の調査に参りましょう。結論から話すと「遠近分離」です。要は高崎までの客を乗せずに、軽井沢や長野、その先北陸方面への旅客を重点的に輸送するのが目的なんだと思います。
当列車は臨時列車です、首都圏対高崎や、高崎対長野の需要は、他の新幹線に任せてしまえばよいわけですね。

さて、一方で長野~富山ノンストップの理由も併せて調査しましたが、これはおそらく「かがやき号の混雑緩和」が目的だと考えます。先行するかがやき507号は敦賀行き。東京から福井へ向かう旅客で繁忙期には大混雑します。そこに富山や金沢までの旅客が入れば、ただでさえ少ない首都圏対福井の座席が相対的に減ってしまいます。

そこで、富山や金沢までの旅客は、自由席のあるはくたか号に一定数誘導することで、かがやき号の混雑緩和を狙っているものと考えられます。

以上考察でした。

U2タイプ

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:660号

概要

動画では「U1タイプに上越妙高を追加した」とだけ説明しましたが、正しくは「U1タイプに上越妙高と高崎を追加したタイプ」です。こっちはちゃんと高崎止まりますのでご安心を。

当列車は、上り便では唯一のUタイプでございます。

さて、当列車の停車駅もかなり特徴的ですが、軽井沢より先はこちらも枠に制限があるため、上野行きのあさま号のダイヤを流用して走っています。

なぜ長野からダイヤが合わせられなかったかについてですが、おそらくこれもJR側の乗務員調整が原因じゃないかなと睨んでおります。

まぁその割に長野で6分の停車時間があるのは謎ですが…

U3タイプ

該当号数

  • 下り:635号
  • 上り:該当なし

概要

全国58万3000人の変態停車駅ファンの皆様、お待たせしました。「最速の称号」その名を受け継ぎし列車の真骨頂登場です。

上野、大宮、高崎、長野と速達便で来たと思えば、長野から先富山までノンストップ。

最速達便のかがやきにプラス2駅しただけ。580番台のかがやき号と比べてしまうと高崎に止まるか否かという違いだけ。最速達の「かがやき」を曇らせてしまう列車です。まぁ停車駅総数としてはU1タイプと変わりませんし、なんだったらU1タイプの方が高崎通過だったので迷要素が強いんですけどね。なんで高崎に印入れたんですか当時の自分?

ただし、ダイヤ的な迷要素が強いのはコチラ。

実は当列車の金沢着時刻は11時8分なのですが、別の日にはその時刻に別の臨時かがやき号が到着するダイヤになっているのです。じゃあ邪魔なはくたか号のために、臨時かがやき号はどうするのか。

結論を申し上げると「☆新高岡に止めて時間調整☆」
そう、1駅しか変わらないと話した新高岡停車のはくたか号ですが、本来のダイヤでは通過なところ、当列車に合わせるためにわざわざ新高岡に止めているのです。

これじゃあはくたか号に乗った方がいいかもしれませんね!速達料金かからないから指定席だと同額ですが…

まとめ

はい、総停車パターン数は23。

かつて紹介した、東北新幹線「やまびこ」と同じ停車パターン総数になりましたね。

終わりに

というわけで、急に高頻度投稿になりました停車駅奇想録。就活で忙しいとか言っときながら結局作っちゃうんですよね…(笑)

さて、本動画を作ったきっかけというのは、今年の夏の臨時列車で「関西~北信越間のアクセス向上」を目的に新たな臨時はくたか号が設定されたのが大きな要因です。今のところ関西対信越の需要は東海道新幹線としなの号が大きな需要を握っていましたが、今後は新たな需要開拓を目指して頑張ってほしいですね。最も、北陸新幹線の延伸ルートがアレなのですが…

まぁともあれ、北陸新幹線の未来に幸あれ!
大阪まで伸びる日が1日でも早く訪れることを願って、本記事のあとがきとさせていただきます。

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停車駅奇想録シリーズ
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この記事を書いた人
ゴハチさん
ゴハチさん
別名:停車駅馬鹿

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