【激レア】山手線で1日2回しか見られない列車番号「P」に迫る

暑いですねと書き出そうとしましたがここ最近思ったより涼しくて書き出しに困っています。涼しいですね。ホームドアです。

東京23区の大動脈である山手線。4時台から25時台までひっきりなしに電車が行き交い、ラッシュ時は3分間隔、日中時間帯は5分間隔と国内でもトップレベルともいえる高頻度運転が見られます。しかしながら今回はまだ乗客も電車も少ない早朝のダイヤにフォーカスをあててみます。

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列車番号について

日本の線路を走る全ての列車には個々の列車に整理番号ともいえる「列車番号」が付与されているのは有名な話。特に首都圏の電車をはじめとした一部の路線では、1日に非常に多くの本数が運転されるため単純に1から番号を振るのではなく特殊な付番方法となっています。

ざっと図でまとめましたが、こちらの4桁の数字とアルファベットが首都圏で多数見られる付番方式です。さらに細分化するとまた例外が出てくるのですが、大多数がこの法則に則り付与されています。なお山手線では外回りの運行番号は奇数、内回りの運行番号は偶数に割り当てられています。

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列車番号「P」を見に行く

さて、前置きはここまでにして本題にうつります。

山手線は99%の電車に末尾が「G」である列車番号が付与されていますが、残りの1%となるのが早朝にしか見られない「P」。8月某日に見に行ってきたのでレポートも兼ねて書き連ねていきます。

日中の山手線、列車番号は「1519G」
爆走

朝4時をまわったところで家を出た筆者。私は新宿近辺在住なので素直に電車に乗っても「P」を目にすることは叶わないゆえ、レンタサイクルで有楽町まで出たのち初電の外回り電車に乗り換えます。

新宿駅を出て新宿通りを東進。四ツ谷を経由し半蔵門の交差点を右折、内堀通りに移り桜田門を経て日比谷交差点に出たのち東京国際フォーラムのポートに返却という算段。マップで検索をかけたところ30分程度と表示されていたので割と余裕があるな〜と思いながらチャリを漕ぎ始めましたが信号にかかるわかかるわの繰り返しでギリギリの走破になってしまいました。危ない。

すでにお疲れモード

さて外回りで帰るわけにもいかないので田町で下車。昨今は羽田空港アクセス線工事による線路切換工事で注目を集めましたが今回の主役となるここ田町。降りたホーム3番線で1本後の外回り電車を待ちます。

時刻は5時02分、接近放送が鳴動します。「まもなく、3番線に、当駅始発、品川・渋谷方面行きが…」

そう、次に入ってくる電車がこの列車番号「P」の鍵となる田町始発の山手線なのです。

高輪ゲートウェイ方に設けられた片渡り線の進路が開き、ゆっくりと田町駅に進入する回送電車。よく見ると列車番号は「405P

回送電車なので車掌は不在

やはり、P。この後は放送の通り当駅始発の「405G」として営業電車へと変わります。

「P」の正体とは

さて、田町駅にどこからともなくやってきた回送電車の列車番号が「405P」だった訳ですが、実は入線時に田町駅の片渡り線を渡ってきたことがポイント。この回送電車は大崎駅付近にある東京総合車両センターより出庫してきた電車なのです。大崎駅から田町駅に回送されるにあたり内回り線を走行するにも関わらず、田町到着後に外回り電車となるため運行番号には奇数である“05”が与えられています。ここで05Gとの差別化を図るため、大崎→田町の回送にのみ05Pが割り当てられているのです。

ちなみに、2018年度までは品川駅1番線の横に大規模な留置線が設けられていたためそこから回送されていたほか、2022年度までは田町駅の浜松町方に引き込み線があったため一旦そこまで直進したのち、そこで折り返し作業を整えてから田町駅3番線へ入線していました。ここ数年でかなり目まぐるしく行路が変化しています。

このほかにもあまりの早朝であることから取り上げられませんでしたが、4時39分田町発の外回り301Gも同様に、大崎→田町においては301Pとなっています。1日2本、4時台・5時台前半とどちらも早い時間帯に運転されるかつ運転距離も短いので、その姿を捉えるのは中々に難しいでしょう。無論、並走する京浜東北線は初電が早いことでお馴染みですから京浜東北線沿線からは意外とあっさりと捕捉できるのかもしれません。

乗ってみる
なぜかファイルが破損しています、スミマセン…。

ドアが開き早速乗車。先頭車両ということもありますがもちろんガラガラです。一方で直前に到着した京浜東北線北行からの乗り換え客も一定数いたのが印象に残っています。確かに本数の少ない早朝時間帯に品川から渋谷方面へ向かう貴重な1本でもありますね。

5時11分、山手線のドアが閉まり出発しようとした瞬間、東京方より何やら怪しい車両がトコトコと…。これは東海道新幹線の保守車両の一種である確認車。新幹線の走っていない夜間に工事やメンテナンスを実施した後、異常がないか確認し安全に翌朝の新幹線が走行できるかチェックする仕上げ用の車両です。東海道新幹線全体でこの確認車は見られ、同型の確認車は30両ほど在籍しているそうです。

さて、話が逸れましたがここからは普通の外回り電車となんら変わりはなく、筆者もそのまま帰路につきました。

実は他にもトリビアが

ここまで列車番号「P」について語りましたが、もう1つ山手線の列車番号には謎が。それが「301G360G」について。301Gに関しては2度目の登場です。

冬の360G

先述した通り、山手線の列車番号も例に漏れず上2桁は始発駅を発車する時刻を示しています。山手線の場合は大半の電車が1時間程度での環状運転ですから、外回り・内回りどちらも大崎駅に1回到着する度に始発駅発車時刻がリセットされ、上2桁に+1されて再び大崎駅を発っていくというのがセオリーです。

しかしこの理論だと、301Gや360Gは始発駅を3時台に出ていることに。現行ダイヤでは山手線で最も早く始発駅を出発するのは池袋発外回り461Gの4時25分。これでは実態にそぐわない付番となってしまっています。実はこれは「必ず大崎駅で始発駅を発車する時刻がリセット(=+1される)」ことが原因なのです。

301Gの場合、田町駅を4時39分に発車するため本来は401Gとなるのが適当ですが、4時47分に大崎駅を発車する際、501Gへと列車番号が変わってしまい発車時刻と列車番号に齟齬が生じてしまうため田町→大崎を-1することで大崎から先の矛盾を打ち消しているです。同様に、池袋駅4時34分発の内回り360Gも4時59分に大崎駅を発車するため460Gは大崎以遠に割り当てられるわけです。一見3時台発に見える電車も、実は都合により生じた1つの工夫でもあったのです。

ただしこの現象は300番台に限らず、先述の405G(田町5時11分発・大崎5時18分発より505G)のほか、564G(池袋6時21分発、大崎6時46分発から664G)など平日ダイヤでは他5本でみられます。ただ時刻と列車番号に注視しないと気付かないため、知らず知らずのうちにあなたも乗車しているかもしれません。

さいごに

一見全列車が各駅停車かつ環状運転であることからシンプルに見える山手線。しかし早朝の車両基地から出てくる瞬間にちょっとした不思議が潜んでいるのです。あなたの普段乗る山手線は、何時にどこから出庫しているのでしょう…、そんなことをまじまじと調べる人はかなりの物好きですね汗

ちなみに、E235系0番台の列車番号表示器はG・PだけでなくMやAなど多種多様に表示できるみたいです。

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記事執筆がんばります。

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