
こんにちは。こづるしんでんです。
続々とワンマン改造が進んでいるE721系1000番台ですが、先日、ワンマン運転に向けたものと見られる試運転を仙台〜利府間で実施していました。
ということで今回は、この試運転をきっかけにE721系1000番台がどう使われるのか、またリフ線の輸送形態について考えていこうと思います。
どんな試運転?


今回試運転を行ったのは、E721系1000番台P4-18編成です。
この編成は、今年4月にE721系として初めて中編成ワンマンに対応しました。その時のレポートの内容はこちらからどうぞ。

そして9月25日、そのP4-18編成が試運転として仙台~利府間を3往復したことが確認されています。
さらに、性能確認や車軸を取り替えた後の試運転のようなものではなく。「利府行き」の行先表示が出された上、ワンマン運転を想定した車内放送も確認されています。
つまり、実際のワンマン運転に向けた試運転だったのではないでしょうか。
そして注目したいのが、この試運転が東北本線の「利府支線」で行われたということ。
現在の利府線はどうなってる?

ここから、現在の利府線の運転体系を見ていきます。
利府線は東北本線のうちの岩切~利府間を結ぶ支線です。かつては東北本線の一部として松島方面へと線路が繋がっていましたが、急勾配が理由で現在の海側の線路に切り替えられ、現在は行き止まりの支線となっている区間です。
日中時間帯はこの区間でピストン運行を行い、701系2両編成による短編成ワンマン運転が行われています。
2026年3月のダイヤ改正で日中時間帯の岩切駅・利府駅の発車時刻が「毎時00分」と「毎時30分」へとパターン化されわかりやすくなりました。ただし、岩切駅での乗り継ぎが発生するほか、仙台方面への接続が大体仙石東北ラインで混雑しているなど、利府から仙台へ向かう際の使い勝手にはまだ気になるところがあります。
だったら仙台まで直通させればいいのでは?
岩切で乗り換える利府線が変わる?

現在仙台から利府へ向かう場合は、仙台から東北本線に乗り、岩切で利府線へ乗り換えるのが基本になっています。これを、岩切を境に分断せず仙台駅まで通しで運転するのはどうなのだろうか?という話。
先述した通りパターン化されている利府線なので、その列車を仙台まで延長するだけでものすごく利便性が上がります。が、なかなか行われていませんでした。
というのも、東北本線は仙台を境に運転本数が大きく変わります。仙台以南では日中でもおおむね10分間隔の運転が実現している一方、仙台以北では日中30分間隔となる時間帯があります。
これは仙台市内の移動を考えると、結構な差です。
仙台市内の鉄道で、日中に10分間隔程度のパターン運転が実現していないのは、仙山線と東北本線の仙台以北の区間のみです。地下鉄も含めて仙台市内の鉄道網全体を見てみると、南北線・東西線や仙石線などでは10分パターンダイヤが一部時間帯で実現しています。
その中で、東北本線の仙台以北は、仙台駅から東仙台・岩切方面へ向かう路線でありながら、日中に30分に1本となる時間帯があります。さすがに仙台市内の輸送として考えるとこれは結構な差です。
一方で、仙石線では近年、ワンマン運転への移行や車両の更新にあわせて運転本数を増やし、仙台市内区間で日中の運転間隔が改善されました。そう考えると、東北本線仙台以北についても「ワンマン化したから増発できないか?」という考えが浮かんできます。
そこで今回の試運転を見ていると、ここで少し気になる点が。
現在の利府線で使われているのは701系2両編成です。一方、今回試運転を行ったP4-18編成は、4両編成のE721系中編成ワンマン車です。そして、試運転区間も利府線内のみの岩切~利府だけではなく、仙台~利府間で試運転を行っています。
もしも「利府線内でワンマン運転ができるか」を確認するだけなら、現在の運転区間である岩切~利府間で試運転すればよいはず。ところが実際には、4両の中編成ワンマン対応車を使って、仙台~利府間の試運転を行いました。
となると、仙台~利府間を直通するワンマン運転を想定しているのでは?と考えることができます。
現在の利府線は日中の運転時刻がパターン化されており、日中は1編成で賄っています。確認すると、岩切駅・利府駅とも折り返し時間は約25分。岩切から仙台駅までの所要時間は片道10分弱。また、東北本線(仙台以北)の日中は基本的に4両です。
折り返し時間さえ調整すれば、利府線ないのパターンダイヤを維持したまま仙台まで直通させることができ、仙台~利府間を1本の列車で結ぶことができます。
利用者の多い東北本線仙台以北(仙台市内の駅)の利便性も高めることができ、今とそこまで変わらない運行体系で済ませることができそうです。
放送関係も気になる
そして、今回もう一つ気になるのが車内放送です。
P4-18編成では、今回の試運転にあわせてワンマン関連の放送・案内系統にも改修が入っているようです。目撃情報では仙石線E131系と似たワンマン関連の放送が確認されたという話もあります。
「この電車はワンマン運転です」というパーツが追加されているほか、乗降促進メロディーも従来の曲から追加されており、E721系の中編成ワンマンが現実味を帯びてきたように感じます。
一方メロディーについては、同時期の改造となる千葉地区E233系がJRE-IKSTメロディーを搭載していることを踏まえると、いまだに従来のメロディーを搭載しているのが少し不思議に感じます。
まとめ

今回の試運転から、E721系4両による仙台~利府直通ワンマンを想定しているのではないか、と考えたくなります。
近隣の路線が10分間隔のパターンダイヤになっている一方、日中30分に1本と本数が限られる東北本線仙台以北の区間。
仙石線ではワンマン化・車両更新とあわせた増発も行われているだけに、E721系中編成ワンマンが運転体系の見直しにつながる可能性にも期待したいところです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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