【導入から3ヶ月】第2回!中央線グリーン車の乗車率を調査してみた。

みなさんこんにちは。ホームドアです。

2025年3月15日より本営業を開始した中央線快速電車のグリーン車。読者の方の中にも一度は営業開始後に乗った、あるいは既に日常的に利用しているなんて方もいるのではないでしょうか。今回は3月の導入直後に1度調査を行った“夕ラッシュ時間帯のグリーン車乗車率”を導入から3ヶ月経った6月某日に第2回として実施してきましたので、本記事でレポート形式として結果をお伝えしていきます。

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調査方法

前回の調査と同様に①列車番号・②編成番号・③遅延時間・④新宿駅発車時の乗車人数 の4項目を目視で計測。今回は前回の調査を踏まえ、有意的な結果が見られなかったアテンダントの有無を除外しました。

17:30〜23:00に新宿駅を発車するすべての下り快速電車においてこれらの結果を 乗車人数÷定員=乗車率 として計算します。なお、目視で確認できるうちの立席客・駆け込み乗車・グリーン券未購入(赤ランプ)は乗車人数として含めないこととします。

また、本調査は東日本旅客鉄道株式会社様はじめ一切の関連企業と無関係での調査となっており、私的研究として非営利で実施しています。

調査メンバー

同窓会に行ったら周りの大半が既婚でした……世代

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中沢 / Nakazawa

矢切が俺に所属。フリーター、バンドオタク、一応絵描き。
札沼線民歴6年、東豊線民歴12年、千原線民歴1年。鉄オタ歴は4年弱。

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行先別乗車率

さて、まずは行先別の平均乗車率から見ていきましょう。凡例はグラフ右上に記載しております。

全体データを見ると一部の列車を除き18時台・19時台・20時台においてさほど変化は見られず、普通車と同じようにピーク時間帯の利用が最も多くなっていることがわかります。

全時間帯において八王子以遠青梅線へ行く電車への乗車率が高く、19時台の大月・河口湖行きは平均して80%以上の乗車率となりました。一方で武蔵小金井・立川・豊田など比較的近距離止まりの電車は乗車率は5割にも満たず、遠距離利用への需要が高いことがわかります。

3月調査でも同様の結果が得られたことから行先別での差は特に変化がなく、全体的に乗車率が純増したものとみられます。

優等種別乗車率

こちらは通勤快速・中央特快・青梅特快のみを抽出した平均乗車率。軒並み高い数値が現れ、18時台・19時台は80%にせまる乗車率となっているのが特徴です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、これらの優等種別は全て高尾以遠または青梅線へ行くもの。前項でもお話したように、遠距離需要優等種別の乗車率につながり高い乗車率をほこっていることに加え、終点まで先着する(=通勤快速の待避を行わない)快速もピーク時間帯での乗車率が3月比+300%という結果であることから“どの列車に乗れば早く帰宅できるか”を多くの乗客が認知していることもわかります。

なお、3月調査では優等種別においても軒並み乗車率は30〜40%程度。この3ヶ月間で利用客が倍増していることがハッキリ目に見えています。

前回ではここで25年度改正で廃止された特急「はちおうじ」「おうめ」と同時間帯に発車する電車の乗車率が他と比較し高いことが説明されていました。本調査でも件の特急の発車時刻と近似値の通勤快速の乗車率を他列車と比較しましたが有意な差は見られず、といったところ。

はちおうじ・おうめ号はそれぞれ2本/日時間帯も限定されていましたが、全ての列車にグリーン車が組み込まれた今、“とりあえず来た列車のグリーン車に乗る”という傾向に変化しており、帰宅ラッシュにおけるグリーン車の浸透具合が感じられます。

なお、調査日では18時頃に並行する京王線で人身事故が発生しており、同社の座席指定列車「京王ライナー」も一部列車において運休せざるを得ないといった状況。京王ライナーをはじめとした京王線の代替手段としてグリーン車を利用する客も含めた数値になりますので、18時台・19時台の利用率が平均より上振れている可能性があることをご了承ください。

特急列車との乗車率比較

こちらは特急列車の乗車率。か=かいじ号・あ=あずさ号となります。

軒並み乗車率は高く、特に18:30発のかいじ47号19:00発のあずさ49号19:30発のかいじ51号は乗車率が90%を超えていることがわかります。なお、かいじ号では八王子以遠での乗車率が3〜4割まで低下することから、新宿→八王子での利用率が高くピーク時間帯ではグリーン車へ完全に客が移行したワケではないようです。

一方で3月調査と比較すると、21:00発のあずさ55号以降、比較的遅い時間帯の特急乗車率が平均して10%ほど減っており、22:00発のかいじ57号では25%の減少が見られました。一方で同時間帯のグリーン車は3月比で60%〜320%程度乗車率が増加している現状。グリーン車もラッシュ時間帯と比較し空いてくる時間帯であることから、遅い時間帯においては特急列車からグリーン車へ乗客が移行したのではないかと思われます。

ピーク時間帯では全体的な増加が見られ、今まで特急を利用していなかった利用客も含めグリーン車へ流動したことから、中央線での乗客一人当たりの乗車料金も増えていると思われます。

まとめ・3月と比較して

3月との比較がしやすいように調査項目は以上の3点に絞らせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

3月の記事をご覧いただければわかる通り、全体を通し乗車率が圧倒的に増加しており一部の列車では増加率が3月比+300〜400%となっていました。平均としても倍増、あるいはそれ以上の乗車率へと転じており、この3ヶ月間で一気にグリーン車が浸透したこともわかります。前回調査も参加した私ですが、空席を数えた方が早いのは新鮮、満席の列車が現れた時には感動するものがありました(笑)

ちなみに相変わらず3号車・6号車の混雑率は他号車と比較して高い現状。新宿駅11・12番線ではグリーン車ではある5号車付近に階段がある故、そこから急いで普通車に向かう人が非常に多かったです。

なお、3月比増加率だけで見ると増加率が高かったのは意外にも近距離列車。立川行きや豊田行きでは最大650%ほどの増加率となっており、同列車で比較しても目に見えてわかるようになっています。他社線の影響をモロに受けつつも良い比較実験となりました。

今後も多くの利用が予想される中央線グリーン車、今後の動向にも注目です。

↓前回調査

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