
どうも、久しぶりに北総線に乗りたい中沢です。
京成グループに属し、京成線を介して都営線や京急線などと直通を行う「北総鉄道」そしてそれにくっついている、かつて住都公団(現・UR)が運営していた鉄道事業の受け皿「千葉ニュータウン鉄道」…それらの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していく「北総公団車両図鑑」。
前回は「北総開発鉄道7000形」についてお送りしました。
今回も前回に引き続き過去に運行されていた車両をご紹介!第8回は「北総開発鉄道7250形」そして「北総鉄道7260形」について、まとめてお送りします…
7250形/7260形共通の特徴
前面

わあ、見分けがつかねえ!
7250形(7258編成)と7260形(7268編成)はどちらも京成からの借り物で、それぞれ京成3200形と3300形の色を塗り替えたものです。そもそも3200形と3300形自体が激似なので、それの色変え版である7250形と7260形も見分けが付かないという訳です。
北総カラーの紺色と青色の帯(正式名称は北総ブルーと北総ライトブルーらしい)、まんまる2連ライト(前照灯と尾灯)、京成の物理方向幕車特有の青色の方向幕が特徴。我々から見て左側の窓上部には運行番号表示機がついており、運番の最後のアルファベットはどの会社の運用かを表します。Nの場合は北総・千葉ニュータウン鉄道の運用という意味になりますね!
側面

側面においても、京成3200/3300形を北総の色に塗り替えただけですね。相違点として、京成時代に車番プレートとKeiseiプレートがついていた所にはシールが貼ってあります。このシールには私としても覚えがあり、社名変更から数年で引退となった北総7000形では「北総開発鉄道」のプレートの上にシールで「北総鉄道」を貼るという措置がなされていたのです。もしかして、7250/7260形についても最初からあまり長く運用する予定ではなかったのでしょうか…
機器類

今回の”車両図鑑”シリーズからは機器類に関しての写真を置こうと思ったのですが…機器類の写真が見当たらなかったので、台車部分(いわゆる”足回り”)の写真を…見る限り、京成3200/3300形と同じっぽいですね。そりゃそうか。色変えただけだもん。
車内

車内はこんな感じ。こちらも特に京成時代から大きな手が加えられたような感じはなさそうです。
そっくりさんの見分け方
前項でも説明した通り、7250形と7260形は中々見分ける事が難しい車両です。ですが、めちゃくちゃわかりやすい違いがありまして…
実は2編成くっついてたりしない?
さて、「側面」の項でしれっと貼ってあったこの写真。

まるで2編成がくっついているように見えると思いますが、実際に2編成くっついています。
実は2編成を1編成にした「7268編成」
7260形(=7268編成)は、実は京成3300形の4両編成を2本借り受けたものなんです。
これは8両単位での借り受けが原則となっているためで、3308編成と3316編成を借り受け、それらをくっつけて8両にして一律で番号を振っていたのです。北総では一応1編成として扱われていたみたいですよ。面白いですね…
ちなみに、7250形(=7258編成)は3200形の8両編成を借り受けたものなので、こんなことにはなっておらず純粋な8両編成です。つまりニコイチ編成は7260形だけの特徴ということですね!
どこで見ることができるの?

7250形は2006年、7260形は2015年に引退済みで、おそらく保存などもされていないため実際の車両を見ることはほぼ不可能です。ですがなんと…
引退車も模型ならいつでも見られる!
なんと、7260形の模型(実物の1/150、いわゆる”Nゲージ”)が模型メーカー「マイクロエース」から販売されています!!
是非、模型でこの面白い車両を楽しもう!!
結論
そっくりでどっちがどっちかわからなくなりがちな「7250形」と「7260形」。ごく普通の京成の色違いなのもあり、北総の過去車両としてはスポットが当てられにくい車両でもありますが、この記事を通して少しでも興味を持っていただけたら北総オタクとして嬉しいです!
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これら旧赤電は同じ形式でも台車+主電動機のメーカーが2種類あったり製造時期によって台車の種類があったり主電動機の数が違ったり、底なし沼なのですが、3200形と3300形の最大の違いは内装です。3200形までは旧青電同様にロングシート袖仕切りに握り棒がなく、吊り革が長いです。3300形は国鉄新性能車に準じて袖仕切りと荷棚をつなぐ縦の握り棒があり吊り革は短いです。