
こんにちは。こづるしんでんです。試験近いのに時刻表ばっかり読んでて結構危機です。だって時刻表面白いんだもん。
そんなこんなで、今回は停車駅パターン紹介の第3弾を行っていこうと思います。
今回のネタは・・・・・・房総特急の、わかしお、さざなみ、しおさいたちです。それぞれの特急がどんなパターンなのか、案外考えたこともなかったですね。ということで一つずつまとめて調べていきましょう!
(特急一個ずつだと尺が中途半端になるからまとめたとは言えない)
概要
とりあえず、どの辺を走っているのかだけ説明します。

・わかしお:東京駅から、京葉線を途中経由し、上総一ノ宮や安房鴨川(千葉の右の下のほう)に向かう特急列車。
・さざなみ:東京駅から、京葉線を途中経由し、君津(千葉の左のほう)に向かう特急列車。
・しおさい:東京駅から、総武快速線を途中経由し、銚子(千葉の右上の出っ張ってるところ)に向かう特急列車。
では概要を説明したところで、列車ごとに詳しく説明をしていきましょう。
わかしお

・外房地域(房総半島の東側)と東京駅を結ぶ
・京葉線・外房線経由で運行される。
上総一ノ宮とか大網とかがある外房線を走ります。ちょっと前までは255系も運行していました。
沿線にリゾートとか海水浴場も点在していて、これらへのアクセスも担っています。
さざなみ

・内房地域(房総半島の西側)と東京駅を結ぶ
・京葉線、内房線経由で運行される。
東京湾アクアラインができた後、事実上壊滅状態になった特急です。
平日ラッシュ時のみの運行で、通勤特急と化してしまっています。本数も少なめです。
上の画像の新宿さざなみは定期のさざなみと異なり、新宿発着で館山(君津より南)まで運転します。
※臨時で館山まで行く東京始発のさざなみもあるみたいです。2025年春の設定が無いため、この記事では取り扱っていません。
しおさい

・千葉県北東部(銚子とか)と東京駅を結ぶ
・総武快速線、総武本線経由で運行される。
だいたいがE259系で運行されています。これだけ東京~千葉間を総武快速線で運行しています。
少し前に255系が臨時列車として走った特急でもありますね。
さて、ここまで房総特急の概要を説明してきました。ここまで来ればもう完璧。では本題に入っていきましょう。
停車駅パターン紹介
では、それぞれの停車駅のパターンを紹介していきたいと思います。
わかしお
ではまずはわかしおから。
W-1a

・上り:4号、6号、10号
・下り:13号、19号
一番多い勝浦始発便です。まあそこまで捻くれた停車駅にはなっていませんね。
海浜幕張通過の特急の存在を初めて知ったのは秘密
W-1b

上り:20号、22号
下り:1号
朝の下り、夕方の上りの列車の一部が該当します。土気駅を謎に通過していますね。
(その代わりに海浜幕張には停車しているなあ)
ちなみにこの22号、号数が80番台でないので定期列車かな?と思いますよね。なんと、臨時列車らしいです。某2024年のダイヤ改正で臨時に格下げされた列車なのですが、定期列車だった時の名残で号数をそのまま使っているのでしょう。
W-2a

・上り:12号、14号、16号
・下り:5号、7号、9号
次に、安房鴨川始発便です。またもや通過されている土気駅。
上総興津も通過されていますが、この駅はそもそも乗降人数が少なく……行き違い設備を備えるもののそこまで停車させる必要はないと判断されたんでしょう。
このパターンが一番多そうですね。
W-2b

上り:8号、18号
下り:なし
土気にも上総興津にも停車するのに海浜幕張には停車しないわかしおです。結構少数派ですね。
W-2c

上り:88号
下り:81号、89号
次に、臨時列車のパターンです。W-2aに海浜幕張通過を加えたパターンですね。
はいまたもや土気駅通過です。ここまで来たら、土気駅の特急需要はあまり無い、ということなんでしょう。外房線内ではかなり乗降客数上位に入ってくる駅ですが、千葉駅まで25分程度ということもあり、特急をあえて使う人は少ないのかもしれません。
て思ったらメンバーからこんなアドバイスが。

地元民の感覚からすると土気は通過がデフォ むしろあの短距離で2駅止める意味とは
言われてみればそりゃそうですね。

土気に停車しているタイプは、上りが朝、下りが夕方に偏っているので、通勤需要の目的が高いのかも…
迷列車の大先輩からもアドバイスをもらいました。見てみれば確かにそうだなぁ。
ということで結論。
日中の土気駅には特急列車の需要があまりなく、通過する特急もある。ということでしょう。
W-2d

上り:なし
下り:15号
安房鴨川発着の列車でもっとも謎な列車は、この大迷走しているわかしお15号です。
この列車の特徴は……なんと言っても勝浦から安房鴨川まで普通列車として運用することです。
外房線は勝浦から先はそもそも本数が少なくなるので、普通列車として通過駅の需要も拾っているのかもしれません。
また、この列車は東京駅19時台発車と、ラッシュ時に運行されているのも要因かもしれませんね。
W-2e

上り:なし
下り:3号
海浜幕張にも上総興津にも止まるのに土気のみ通過する特急です。
土気駅の特急需要は(n回目)
W-3

上り:2号
下り:なし
次は、上り一本のみ存在する茂原始発のわかしおです。
茂原市は人口も多く、外房線の駅の中でも利用者が多い駅の一つです。平日のみの運転となっていることからも、茂原駅からの着席通勤の需要に応えるために設定されているのでしょう。
W-4a

上り:なし
下り:17号、21号
次に、上総一ノ宮発着の列車について見ていきましょう。
このパターンは、下りのみ該当し、さらに東京駅21時発・22時発なので、少し遅めの通勤需要を拾っているのでは、と考えました。
W-4b

上り:なし
下り:11号
これもなかなか面白いですよ。
上総一ノ宮行きの列車なのですが、それにしてはかなり停車駅が絞られていることがわかります。
実はこれ、勝浦行きのW-1aタイプの停車駅と同じなんですよ。延長運転する際に、他の勝浦発着タイプと同様に速達タイプになるよう、上総一ノ宮始発ながらも停車駅が絞られているのかもしれません。
W-5

上り:新宿わかしお2号
下り:新宿わかしお1号
最後に新宿始発のわかしお号です。始発駅が少しだけ異なる列車なのに、列車の愛称が変わるのってなんか珍しいですよね。
停車駅的にはW-2eを総武快速線経由に変更した感じですね。
さざなみ
はい。次にさざなみです。さざなみは区間が短いということでパターンも少ないのかと思いましたが……
Z-1

上り:2号、6号
下り:1号、3号、5号、7号
なんだこの停車駅の少なさは
これがさざなみの真髄です。朝夕にしか設定されず、完璧に通勤用になっているので……
ちなみにさざなみ6号(君津7:39発)と同時間帯に君津を出る京葉線経由の快速(君津7:13発)があります。君津発時点では26分差がついていましたが、東京到着時点で5分差で迫っています。一応特急の面子はまだありますね。
Z-2

上り:4号
下り:なし
木更津発のさざなみです。これで定期列車のさざなみ号の停車駅パターンは終わりです。少ないなぁぁ。
ところで、この列車はなぜ木更津始発なのでしょうか?
木更津駅で乗り換えることができる列車をまとめると、
内房線(館山方面) | 久留里線 | |
始発時刻 | 千倉05:46発 | 上総亀山06:00発 |
木更津着 | 07:00 | 07:01 |
特急さざなみ4号 07:03発 |
うーん。微妙ですね。久留里線なんて階段を上らなければならないのに乗り換え時間がたったの2分ですからね。
千倉発の134Mが対面乗り換えができる列車になっていますが……接続のためにあえて木更津始発にしたわけではなさそうです。
ということで時刻表を見てみると、どうやら134Mは木更津で君津始発の快速列車を2本待避するようです。また、君津駅の上りホームは2つしかなく、当駅始発ともうひとつの列車で簡単に埋まってしまいます。ということは、もしさざなみ4号を君津始発にした場合、06:50頃~07:15頃の25分間、君津駅の上りの線路が2本とも埋まってしまうわけです。
さすがにそれはダイヤ的に見ても微妙ですね。そこで、優等種別の列車の始発駅を君津駅と木更津駅で分けることで、線路が長時間埋まらないようにしているのでしょう。
結論:あの量の列車を2面3線で捌くとさすがに狭い。
Z-3

上り:新宿さざなみ2号、新宿さざなみ4号、新宿さざなみ86号
下り:新宿さざなみ1号、新宿さざなみ3号、新宿さざなみ81号
急に停車駅がキツキツになってきましたね。そうです。これがさざなみ号の真髄(その2)、新宿さざなみです。わかしおと比較すると本数が圧倒的に多いですよね?
君津を越え館山まで運行する、本来のさざなみ号の姿を残している列車です。
新宿わかしおはあくまで定期列車の補完ですが、さざなみの場合はこっちがメインです((
しおさい
はい次。しおさい号についてです。こちらはややこしい停車駅の変化はなさそうですが……
S-1

上り:10号、12号、82号、84号、14号
下り:1号、81号、3号、83号、5号
普通の銚子発着のしおさい号ですが……四街道なんで通過しているんだよ
この図を作る時に引っかかりました。ちなみにこれが一番多いパターンです。

地元民の感覚からすると四街道は通過がデフォ むしろあの短距離で(ry
そうなんですなぁ。土気同様、朝夕のラッシュ時のみ停車するのでしょう。
S-2

上り:8号
下り:7号、9号
あ、さっきのパターンの四街道停車verです。一部のN’EXも止まってたからしおさいも大半の列車が停車するのかな、と思ってましたが案外違うんですね。
で、どうやら四街道停車はホームタウン成田という特急の名残みたいです。吸収したあやめ号も、少しだけ四街道に停車していたようですし、土気同様通勤需要はあるのでしょう。
S-3

上り:4号、6号
下り:11号
佐倉発着のしおさいです。豆知識というか、このパターンのしおさいのうち4号、11号のみE257系5両で運転されます。
S-4

上り:2号
下り:13号
最後は成東発着のしおさいです。こちらも通勤時間帯にのみ該当するパターンなので、もれなく四街道に停車しています。
まとめ
いやあ、疲れましたね。
今まで調べてきた特急と比べると、行き先が多数あることによってパターンが増えている感じがしますね。
まあ高速バスと競合してきた房総特急。今はE259系とE257系でなんとか回していますが、(個人的には)根本的に車両、もしくは運行体系が変わるのを待つばかりです。
それにしても……最近の特急はパターンが整理されているのか、あまり面白みがありませんね。
新幹線ができる前の、複雑なパターンがあった時代に戻れればなあ……特に北陸新幹線開業前とか。
(ん?この流れどこかで見なかった?)

いや、戻るんじゃない!
戻すんだ!!
ということでお待たせしました、全国の停車駅ファンの皆様。
ゴハチさんの雷鳥一族に触発され、私も北陸の特急に手をつけることになりました。それも、2014年の。
北陸新幹線開業前、北陸にはさまざまな特急が走っていました。
・在来線ながらも160km/h運転を行い、その俊足で北陸を走り抜けた特急はくたか
・さまざまな国鉄型特急車両が使われた特急北越、愛称付きの快速列車たち
・停車駅パターンの温床、特急サンダーバード、特急しらさぎ
それらの特急のパターンを地道に調べていくと、えぇ!?こんなにあるの?
ということでぜひ次回作にご期待ください。
最後までご覧いただきありがとうございます。
参考文献
・https://train-fan.com/2024summer-jr-east
・https://train-fan.com/boso-limited-express2024
過去記事

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中央特快相模湖行き()
鉄道madが好きすぎて作り始めました...が、現在絶賛練習中でございます。
水ゼリー大好き
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