ぴんぽんぱんぽーん
このブログは、過去3回にわたって紹介してきた、T71編成の転属考察の訂正箇所などを踏まえたブログです
過去の考察はこちらよりご覧ください。
第1回考察 机上データを読み解く
第2回考察 実地調査と車両特性から紐解く
第3回考察 これまでの調査と新規データを下に結論を導く!
崩されたT40転属説で膝から崩れました
どうもゴハチさんです。
はい、泣きたいです。泣いてもいいっすか?
皆様ご存じの通り、先日T40編成が東京総合車両センターより出場しました(え?ご存じない?じゃあ今知ったね)。
そこでびっくり。なんとこいつ、4号車にトイレをこさえて出てきやがりました。
2月に調査した段階においては、ホーム検知装置が他編成と違う場所に設置されている点や、その機器配置が京葉線向け編成と似通っていることなどから、一貫して「T40編成は京葉線に転属するもの」という考察を続けていました。
しかしどうでしょう。当のT40編成はトイレをこさえて東京総合車両センターを出場し、ほぼ中央線に居残ることが確定になってしまいました。
コロナでのリモートワーク増加を受けて、本数が減らされた結果、2両×58編成分製造予定だったグリーン車が、一部報道で57編成に減らされていました。
この影響で、2月当初トイレのついていなかった以下の編成
- T40
- H49
- T71
この3本はそろって他路線に転属するものという風に考えていました
そして、それらがどのように転配され、どのように動くのかを調査。考察してきましたが、あくまでこの考察には、「先述した3本すべてが転属する」という前提条件的なものがありました。要は3本柱です。
その柱のうち1本が崩れたため、再び泣く泣く調査に行くことになりました。(ちなみに、下が調査当時のツイート)
なーにが「転属確定だぁ」だよ!当時のジブン
余談:2月のT40編成調査直後の話…
これは完全に本筋と関係のない余談なのですが、実は2月の調査中にどうやらインフルエンザをもらったらしく、5日後に予定していた大阪遠征の計画がすべて音を立てて崩れました。
ホテル・新幹線などもすべて手配した段階でのインフルだったのですが、手数料だけでがっぽり5000円くらい取られました。あの時泣きながらも記事を生み出した自分は何だったんだ…(´;ω;`)
そして、療養中に動画編集をしていたのですが、その際に使用していたHDDが物理損傷し、修復不能になり、写真や動画はもちろん、出力待ちの段階までもっていったYouTube向けの動画データまでも消えました
本当に泣きたい。
T71、さらなる変更が加わる
そしてこの記事を書き始めた途中で、予想もしていなかった情報が耳に入ってきました。
T71が準備工事をすっ飛ばしてホームドア関連の装置に対応したとの情報が耳に入ってきたのです
あくまでSNS情報なので、まだ確定したわけではないですが、もし仮にこの話が本当なのであれば、当初から噂されていた「京葉線転属説」が消滅となる可能性があります。
以前の実地調査において、T71編成にはホームドア連動装置を取り付けられる箇所が存在するということをお話しましたが、いよいよ実際にこの赤丸の空間内に、他編成同様の機械が取り付けられたことになります
これが何を意味するのか、ということについて少しブログメンバーのDiscordで話し合いをしていました(こんなコアな話が許されるFreedomさ、ついていけてないメンバーを複数名観測しましたw)
そこで出た仮説としては3つほどあり
- 埼京線に転属して、ワンマン対応工事の予備&羽田空港アクセス線の増運用に対応する
- 京葉線に転属し、ケヨ34を置き換えつつホームドアに対応する
- 青梅線内の11・13・15の10両編成での運用に対応する
このいずれかになる可能性が高いと踏んでおります
と、話に入るその前に、もう一つの「アイツ」も、最近どうやら挙動不審を見せているらしく、それについてもまとめてみます
2024/9/6 H49編成 唐突に運用離脱&ドアステッカー撤去
お前もか( ゚Д゚)
はい、この記事を書いている日の午前、東京から下ってきたH49が豊田で打ち切り、そのまま運用離脱になったとの情報が入ってきました(どれだけ前の情報?)
現状、E233系0番台の中で唯一ホーム検知装置がついていない当編成ですが、想定よりも早めに運用を離脱しました
さらにさらに、9月12日にはドアステッカーまで撤去されるという始末。
当初からH49編成は検査期限が迫っていたため、それ関連の運用離脱である説も存在します。
というか、もともとこいつにトイレが付くもんだとばっかり思っていましたが、ここにきて番狂わせ、大横転です。
んで、これだけならともかく、まーた別のE233も挙動不審らしいです
ナハN36(元青670)、帯を貼り替える
なんで( ᐛ )?
どうやら南武線では異色の編成である、ナハN36についても、帯の色が若干変わったという話が上がってきました
こちらについても、調査を実施します
さてさて、こいつらが今後どのように動くのかについて、少し考えながらやっていきましょう
T71の転用先について、一旦考える
まぁまず実地調査に入る前に、T71編成の転用先に関する各仮説について考えていきましょう
埼京線転用説
前回の考察の際に、結論として語ったのがこの埼京線転用説ですが、よくよく考えれば床下機器が似通っている京浜東北線で大量に余剰が発生しているので、そっちから持ってきた方が効率がいいです
まぁそもそも、京浜東北線の予備が7本とかいう馬鹿げた運用になっているのも面白いですが、どうせT71が転属するのであれば、その余った京浜東北線から持ってきた方が、改造メニューも少なく済みますし、よっぽど経済的です
ワンマン化対応工事に関しても、ほかの7000番台と仕様を合わせられるので、保守的な都合からもこちらの方がよいでしょう。
となると、この埼京線転用説はほぼ「ありえない」と言っても過言ではないでしょう。
京葉線転用説
あれ?京葉線ってホームドアないんじゃなかったっけ?と思ったあなた
実は、「ホームドア整備加速に関する協議会」の報告資料にて、京葉線にもホームドアを設置することが決まっていること、2031年までに整備する方針であることが発表されました
京葉線全体が、減便傾向にある現状で、ケヨ34の今後についても「1運用減らして廃車にする」とする説があるため、そういった面では怪しいですが、通勤快速を廃止して大批判を浴びている京葉線の現状を見ていると、もしかしたら可能性あるのでは…?と感じ始めました
ちなみにこの説、こつあず鉄道チャンネル氏や土人2号(後述)と話している最中に出てきた説なのですが、想像以上にピースがハマって怖かったですw
詳細は後述しましょう
青梅線残存説
豊田区の青編成が担当する11・13・15の各運用は、現状10両固定で終日運用に入っていますが、今後青梅・五日市線のワンマン化を実施するにあたり、車両不足になる懸念があります。
また、先述した「ホームドア整備加速に関する協議会」にて、211系の置き換えに関する情報が公開されていたことなどから、朝方にのみ運行される15運行を終日運行に変更し、青梅線内ピストンの増強することで、これまで高尾で分離していた運行形態を、大月で分離するのではないか、という説を立てています
但し、この場合T71編成1本だけが10連固定となると、かなり扱いにくい編成になる可能性があるため、他所から3~4本豊田区に転属させて、11/13/15運行専用の編成を設定する必要があるように感じますがどうでしょうか…?
仮説:青編成の分割と一部10連化
…と、ここで考えたのが、五日市線ワンマン化に向けた4連の増強と、T71編成のつながりに関する説です
将来的に、不採算(とはいえまだ鉄道で賄えるレベルですが…)路線である五日市線でもワンマン運行を開始することが公表されており、その際には取り扱いのしやすい4両編成が中心のダイヤになることが予想されます。
さらに、今後ワンマン化施工工事を実施するにあたっては、予備車の確保も必要になります
そこで、現状6両となっている青編成の一部を4連にし、余ったモハユニット2両に追加でサハを2両新造して10連を組成する説です
現状、6連の運用は、五日市線と青梅線内10連での運用のみなので、今後の系統分離などで、変わることも十分あり得ると思います
ホームドア関連資料を読み解こう
さて、改めてJR東日本を含めた東京都市圏鉄道各社から公表された、ホームドア整備に関するPDFを読み解いていきましょう
京葉線のホームドア整備と、ワンマン化に関する計画
JR東日本では、2031年までをめどに、東京都市圏の244駅758番線にホームドアを設置することが、前もって発表されていました
当然、これらのうちには京葉線の蘇我を含む全駅も含まれているため、E233系5000番台にも、将来的にホームドア連動装置が設置されることが考えられます。
さらに、京葉線では都市型ワンマン化の実施も視野に入っているため、将来的にはこれらに対応した装置の設置工事も実施する予定になっています
しかし、現在京葉線向けの編成には、ホームドア関連の装置はついておらず、徐々に設置を行う計画になっていると思います
参考程度に、E233系1000番台全83編成のFD(ホームドア)工事を実施した際には、2015年6月から2016年12月の1年6か月かかって対応工事を実施しました
京葉線では、E233系が24本運用に入っているため、大体計算したところ、早ければ5か月ちょっとで終わることが判明しました(早すぎる)。
で、ここで問題になるのが「ワンマン化対応工事を実施するのか否か」という点
もしも仮にワンマン化工事を同時並行で実施した場合、当然ながら予備の車両が必要になります。そのために、京葉線では運用減を含めたダイヤ改正を実施していたと思いますが、結果的に元に戻る形になりました
この際、予備車の確保が問題になると思いますが、その予備車としてT71編成が抜擢されるという説もあります
ですが、京葉線自体、数年にわたる細かい減便措置を実施し続けた結果、予備車の数がそこそこあるため、ワンマン化の予備車自体は今ある本数で十分ですし、ワンマン化が終われば、そのまま34を置き換えてしまえば良いように感じます
調査前の段階なので、何とも言えませんが、もしかしたら度重なる運用減少で、209系を置き換える手筈になるのかもしれません。それであれば、わざわざT71を持ってくる必要性も薄れてくるように感じます
全ては2026年のケヨ34の検査周期のタイミングでわかるのかもしれません
触れられた211系の「置き換え」
当資料内では、「扉の数が違う車両が混在する路線において、ホームドアに対応することが難しく、新車を投入する」ということが触れられていました
その例として取られたのが、中央本線を走る211系の立川~高尾の乗り入れの運用。
実際問題、211系の一部編成には延命措置を実施したようですが、6両編成には実施していないとのことです。
そこで、噂で出てきているのが6両編成が主体である立川・八王子乗り入れに使用される列車を「E233系を変更して、大月で系統を分離する」という説
しかし、我らがFreedomTrainには山梨が誇る土人(要出典)が約二名存在しているので、彼らに聞けばなにかしらわかるかもしれません。ってことで下の2人に尋問聞いてみようと思います
というわけで大月分離はかなり厳しい面がありそうです
2面3線で系統分離自体は土浦での事例がありますが、あっちの場合はそのまま引き上げ線に引き上げることが可能なので、根本的に構造が違います
まぁあと思いつくものでいえば新白河方式。これは中線の真ん中に車止めを置き、H編成を高尾で切り離したうえで大月で分離するというものですが
- 分割併合にかかる人手代が高い
- 甲府方面の普通列車が、新白河方式にすると3両までしか入らない
- 河口湖行きが本線を堂々と塞ぎ、その間に特急や貨物が通れない
- そもそも高尾で切り離す側の4両が大月方についているので、高尾で長時間停車が必要になる
- それなら対面接続させた方が手っ取り早い
以上の理由から、大月分離は難しいように感じました
土人のお二方、どうもありがとうございましたってかりょーは毎度言ってるけどさっさとプロフ書け記事書け
まぁこうなると、無難に新型車両を投入する説が濃厚になってきますが、果たしてどうなるのやら…
オマケ:グリーン車の資料を読み解こう
https://www.jreast.co.jp/press/2024/20240910_ho02.pdfさて、改めてT71が投入されるきっかけとなった中央線向け普通列車グリーン車の資料を見てみましょう
実は、青編成を使用して、高尾~大月間をピストン運行するという噂があるのですが、断言します。
「絶対にありません」
これは個人の考えというわけではなく、公式の資料にしっかりと記載されています
別紙1に記載されている「グリーン車の運行区間および列車」の項目についてみてみると
- 中央線快速(東京~大月間):E233 系電車(オレンジ帯の電車)で運行する全ての列車
- 青 梅 線(立川~青梅間) :中央線快速(東京方面)と直通運転を行う全ての列車
そう。要するに東京~大月間を走行するE233系を使用する電車には、すべての電車にグリーン車が設置されるため、グリーン車を組み込んでいない青編成は引き続き青梅線内のみ運用することが確定しました
ほい、実地調査
面倒なことになったので、仕方な~~く実地調査です
ちなみにこの日、T40もT71も昼間は豊田で寝てやがったうえに、T40は夜7時半まで出てこないというふざけた運用だったので、この日はT71だけの調査
T40は別日に調べています
調査:T71
夕方17時前、T71が豊田の車庫から出てきました
10分ほどの停車時間の間に、パパっと調査しちゃいましょう
やっぱりホームドアには対応していました
となると、やはりホームドアの投入が検討されている路線に転属するのか…と思いましたが、実は調査の道中で思わぬ落とし穴に遭遇することになったのです
唐突に現れた、転用考察の「落とし穴」
一見すると、以前のT40編成と同じように見えますが、実はこれはトイレ設置改造工事を実施したT18編成。ほかのホームドア未対応の編成については、そもそもホーム検知装置を稼働させていないものも多かったのですが、このT18編成に関しては、ホーム検知装置の稼働はしているものの、ホームドアには対応していないという変態仕様の車両だったのです
となると、ほぼ転属が確定しているT71編成が先行してホームドアに対応しているのもおかしな話のように感じます。
転属する場合、そこそこ大き目な改造工事を実施することが容易に予想できるため、それと合わせてホームドアに対応すればいいはずなのに、ほかのホームドアに対応していない編成を差し置いて真っ先に改造する理由が不明なんですよね…
調査:T40編成
所用で新宿に行ったとき、運用がちょうどよく合ったので、ついでに調査です。
てか前の調査のときも青梅特快じゃなかったっけこいつ
案の定対応していました
何ならトイレついてました
ほぼ確でT40は中央線に居残ると見て間違いないでしょう
というわけでさようなら、これからも中央線一族として頑張ってやっていってくれ
調査:ナハN36
なんかふりとれの公式Xでもつぶやいてましたが、私自身も調査してきました
←8000番台/8500番台→
やっぱり色合いが少し違うように感じました(細かすぎるよ)
編集部メンバーとも話し合った結果、やっぱり中央線向けカラーに似ているように感じました
残る謎:H49武蔵小金井に急遽臨回
検査期限も迫る中、H49が東京車両センターではなく、なぜか武蔵小金井電車区(正式には豊田車両センターの支所ですが、いちいち書くの面倒くさい)に臨時回送で送り込まれました
前回入場の時期から考えて、そろそろ入場するだろうタイミングでの運用離脱だったので、おそらくそのまま全般検査に入るだろうと予想していたんですが、なぜか武蔵小金井に入りました
改造工事を行う説と、単なる疎開説がありますが、疎開の場合はいくつかの疑問が残ります
これについても、少し考察しないといけないように感じますね
この記事を書いた人
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コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。
揚げ足取りのようで申し訳ないですが、中原区のN36編成について「帯の張り替えを実施した結果、中央線カラーと類似している」は誤りです。この車両は中原区に転入したときにすでにオレンジ部分が明るい状態で、おそらく黄色とこげ茶を上から貼りオレンジの部分が存置されているためと思います。過去の写真と最近の写真を比較するのは難しいですが、N36編成の過去の写真で先頭車のロゴが入っている部分と他の部分で色に差があり検証可能かと思います。
コメントありがとうございます
最初から色が違った、ということですね。
確かに言われてみると少し違うようにも見えますね。
張り替えたかどうかは、南武線ユーザーの別の編集者たちにも改めて聞いてみます
重要なお話し、ありがとうございました
結局のところ埼京線には新型「E235、E237仮」などを入れたほうがワンマン対応に向けて改造もしないしいいのかもしれない。
南武線のN36を転属させるとなると、ワンマン対応工事の意味は?みたいなことが起こる。
N36は、南武線の車両の中で唯一ワンマン化改造を実施していないため、他路線に転属するのがほぼ確定していると見ています
それを踏まえたうえでどのように動くのか、ということで考えてみました。