【考察】京成電鉄3200形は今後何を置き換えるのか!?

みなさんおはこんばんにちわ。そろそろ五月病が完治しそうな月波さんです。

さて、4月に京成電鉄と新京成電鉄が合併されてから早くも2ヶ月が経過し、ついに京成色8800形も登場しました。(そちらについてはコチラをチェック!)

さて、先日京成電鉄では今後の経営計画を示すD2プランの資料が公開されまして、新型スカイラインが出るということで世間を賑わせましたね。

ですが私が今回注目したのは3200形の増備について。では、3200形、一体何を置き換えるのでしょうか?

今回はそれについてのお話…

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3200形とは?

まずは3200形についておさらいしていきましょう。

3200形は京成電鉄が2024年度から製造している新型車両で、2両編成1ユニットとして、様々な編成を組めることが特徴の車両です。現在は6両編成1本のみが製造されており、今後の去就が注目されている車両の一つです。

また、ニュースサイトなどの取材により、本年度より京成電鉄へと吸収された新京成線の車両も置き換えるということが示唆されいます。

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D2プランから見る、京成電鉄の置き換えプランとは?

5月21日、京成電鉄から経営計画の発表がありました。こちらの計画書では3200形の増備についても取り上げられまして、そちらで90両の増備というものが記述されていました。

90両で投入金額270億円…1両3億円ですか…高くないすか?まぁ電気連結器、いっぱいついてますからね。仕方が無いか…

では、そんな90両も増備される3200形、果たして何を置き換えていくのでしょう…?ということでやっと本題に入っていきましょう!

置き換え候補①:京成3400形

画質悪いのは許して

置き換え対象になるうちの唯一の8両編成、鋼製車体の車両。それが3400形です。

3400形は初代スカイライナーの足回りを流用していることから、京成電鉄で運行されている中でもかなり経年劣化の進んでいる車両です。3200形は2両1ユニットであることから6両も8両も組めるのがいいことですよね。

この車両は2年ほど前の京成高砂車庫での脱線事故などの影響もあっていまだ置き換えられず残っているようですが、流石にそろそろ置き換えないとまずいようです。ただ雑誌等の取材などから、車両自体は残るというような話もされており、実態はどの様になるかわからないという状態です。

現状は8両1編成の8両が所属しています。

置き換え候補②:京成3500形

京成電鉄最後の赤電仕様を引き継いでいた車両、3500形です。

京成電鉄では唯一のセミステンレスの車両で2000年代に一度大幅な現代改修が行われています。

最近では4両編成で支線運用に、6両編成で本線普通運用に就いています。また、4両分は芝山鉄道に貸出がされており、今後の去就が注目されている車両の一つでもあります。

現状は4連3本、6連4本、計36両が所属しています。

置き換え候補③:京成3600形

京成電鉄初のステンレス車体を採用した車両、3600形です。基本的な外観は3500形と同じですが、これは3500形の現代化改修によるものです。

6両編成は現在、登場時の赤電塗装に、4両編成はVVVFを搭載した全M編成で牽引機としても使われる車両、『ターボ君』となっており、どちらも個性のある車両となっています。

ターボ君の機能を、3200型が引き継ぐのかどうか、というのも注目されている点の一つです。

現状では4連1本、6連1本、計10両が所属しています。

置き換え候補④:松戸線8800形

提供:鉄道ファンの待合室様

今年度より吸収され新たに置き換え対象となった旧新京成唯一の鋼製車体車両、8800形です。ジェントルピンクの帯をまとい全塗装されたとても目立つ車両です。京成電鉄とは別の構体を使用していることから、車両を統一しがちな京成電鉄は早めに置き換えたい車両の一つに挙げられるでしょう。(新京成の方はあまり馴染みがないため、語ることが少ない…)

現状6連11+2本、計78両が所属しています。

置き換え候補⑤:松戸線8900形

裏辺研究所様より引用

同じく今年度より吸収され新たに置き換え対象となった旧新京成の車両です。8800形とは違い、ステンレス車体ですが京成電鉄の車両との仕様の違いなどもあるため、置き換えられるのでは、と考えられています。

現状、6連3本、計18両が所属しています。

以上の5形式が、今後の3200形が、置き換えていく車両となるのではないでしょうか。

どのような流れで置き換えていくのか?

ここまで置き換え候補を並べていきましたが、どのような流れで3200形はこれらの5形式を置き換えていくのでしょうか?

まず、置き換えるべき車両が何両いるのか確認しましょう。

3400形8両、3500形36両、3600形10両、8800形78両、8900形18両の合計150両です。ちなみに3200形の導入両数は90両…60両足りませんね。教えはどうなってるんだ教えは。しっかり全部置き換えなさい。

と、言うことはこの中で優先順位をつけて置き換えていくことになることとなります。

では、最優先で置き換えなければいけないのは、どの車両でしょうか?

個人的には3400形ですが、鋼製車体で独自構体を使用している旧新京成電鉄の車両(8800形、8900形)も早めに置き換えておきたいところでしょう。だけど3500形も置き換えたい…ということでパターンをいくつか考えてみました。

新京成優先置き換え形

これは置き換え対象じゃないと思うけど…

3400形はとりあえずそろそろ置き換えないと壊れそうですし…この中でまだ置き換えなくて済みそうなのは8900形でしょうか?すると86両が置き換え対象となります。すると4両の余剰が生まれてしまいますが…3500形の金町線運用などの置き換えで使うことも可能でしょう。もしかしたら芝山鉄道にリースされたりして…

3500形優先置き換え形

提供:中沢様

3500形、結構置き換えなくてはいけない車両ですよね。3400形と3500形の合計両数は42両。90両導入ですので、38両ほど余りますね。ではそちらは何を置き換えるのでしょうか?

ふつーに経年を考えたら8800形の一部を置き換えですよね。38両だと6編成分は置き換えができそうですね。2両分余ってるけどその分はどーしましょうかね…まぁ予備車の扱いで宗吾参道に放置でしょうか?それか3500の枠を一つ8両にして直通運用などにつかせるか…

3200形は未だ京成線/北総線以外の路線では試運転を行っていない状況ではありますが、一応1号線直通規格という京成、京急、都営地下鉄が結んだ協定には則って設計されているそうです。ですので今後試運転を行う可能性は十二分にあると思われます。

製造は2社に渡る?

現在、京成電鉄の最新形式である3100形、こちらは設計等は日本車輌の方で行われていますが、製造は日本車輌だけでなく総合車輌製作所、通称J-TRECでも行われていました。そのような前例もあることですし、今回の3200形、ある程度は3100形と近しいところがあるため、総合車輌製作所でも製造されて、ハイペースに置き換えをする可能性があるのではないか…?なんて考えてたりしています。

この3100形は日本車輌製

そうすれば京急線内での試運転もスムーズに行えますしね。意外と合理的だったりする気がします。ちなみにですが、過去の3100形は初年度増備車輌のみ3600形改造車のターボ君(HONDAでいうタイプRみたいな車)で牽引され、次年度からは自走回送となっております。この事から3600ターボ、最後の活躍の場が訪れるかもしれませんね…?

今触れましたのでついでにですが、3600形4両編成、通称ターボ君、この子も引退の時が近づいていることですし、後継となる車両はいるのでしょうか?

結論から言ってしまえばいないと思われます。3100形は日本車輌からの搬入でも逗子からの回送でしたが、今回の3200形は新京成電鉄と同じように、越谷貨物ターミナルから北総線印旛車庫への陸送というふうに変更されています。この事から京急線内を牽引するよりも陸送したほうが調整が利くのでは?という風になったのでしょう。

実際、過去には京急からの回送だった新京成の最新形式である80000形がその方式で全編成搬入できてますしね。そのような面からも、総合車輌製作所製の車両は京急線にて試運転を行った後、自走形式で搬入される形になるのではないでしょうか。

3100形は、最終的に半数以上を総合車輌製作所が製作していますが、3200形も搬入等の利点から総合車輌製作所メインで製作となる可能性も十分にありえると思われます。

まとめ

それでは最後にまとめていきましょう。

  • 3200形は90両が製造
  • 置き換え対象は5形式?
  • 3500形または8800形を中心に置き換え
  • 製造は日本車輌・総合車輌製作所?
  • 松戸線の独自形式車両はしばらく残留?

このようなところでしょうか。

3200形は京成電鉄のニュースタンダードとなるのか、それとも3000形を超えることはできないのか、今後の動向は見逃せませんね。

それでは今回はこのあたりにしましょう。最後までご精読ありがとうございました!

ちなみに3200形についてはこちら!!

この記事を書いた人
月波 奏
月波さんです。
小説書きをしつつブログ書き。
SNS系統初心者です。

コメント  ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。

  1. 辻本 より:

    京成3200形8両編成はアクセス特急や京急は逗子・葉山、浦賀、三崎口まで運用したい。3400形や3500形や3600形や新京成の置き換えで松戸線ワンマン運転やホームドア設置にも対応してる。2025年増備からドアはPAIRGLASS VUTEQ-T SR16 T4T4 AGC 1248の複層ガラスに変更。

  2. 辻本 より:

    これ成田スカイアクセス線にも運用する

  3. アウェイライナー より:

    3200形は用途的に6連以下の短編成向けにわざわざ登場させたようなもんなので、3400形の処遇はどうなるか読めないですねぇ…
    ただ3500形みたいに8連を組むことももちろん出来る(流石に2+4+2はやらない?)ので、1編成ぐらいならサラッと廃車になるかも。

    • 月波 奏 より:

      コメントありがとうございます。
      3200形はフレキシブルですからねぇ…
      ありえないかな、と思って記事には書きませんでしたが、3000形の6連を捻出して組み替え…なんかも考えてたりしました。

  4. ツカサ より:

    素人・沿線住民です。

    3500は確実かな?
    新京成車両は、かつて8連で運用していた(中間車廃車した?)ので
    「朝夕のみ8連復活」もあり得ます。
    日中は逆に「4連でもイケる」状態なので、
    京成っぽい車両を逆に3500の置換えに回すかもしれません。

    • 月波 奏 より:

      コメントありがとうございます!
      確かに時間帯による両数変化…考えてもみませんでした。それができたら置き換えの難易度がかなり下がりますね!

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