T71の考察たーいむ①
さて、ここからやーっと本題です。
京葉線転用説
まずはT71の転用先考察ですが、ふりとれ編集部の会話で、「こつあず鉄道チャンネル」さんや先述の土人2号、LCD狂人(摩耗型フリーナ)たち(を中心に、傍観者数名を添えて)と、この転用先について考察をしました
で、そんな三人と話し合いをしている中で、京葉線転属説に関する説の根拠らしきものがいくつか出てきたので、それについてお話をしましょう
- 京浜東北・根岸線車両で現在絶賛施工中の機器更新工事を行う可能性がある
- また、同時にホームドア設置に対応するための工事を実施する(海浜幕張(上写真)には、それ用と思わしきホーム上に白丸や記号を確認済み)
- 将来的に京葉線内でATACSによる運転をスタートさせると仮定
- →そのため、改造期間中の予備車としてT71を転用させる
これについては、こつあずさんと話の中で唐突に辻褄が合いだしたことで我々にも激震が走りました
京葉線で活躍するケヨ34編成、機器更新されているとはいえ、同系列である70-000系の置き換えが決定していることから、置き換え時期としてはちょうどいいタイミングだと感じますが、ここで一つ問題が発生します
仮に京葉線の東京~蘇我間をATACS化するとしたら、乗り入れを行う武蔵野線の車両にもATACS対応を実施しなければいけないのですが、これが少し厄介なのです
こちらは、別の記事にまとめてみたいと思います(いつ上がるのかは未定ですが…)
で、現状予備車はそこそこあるにも関わらず、なぜかしぶとく生き残り、何ならE233系と共通で快速にも入っちゃいますよなケヨ34がなぜ残っているのかについても考えなくてはいけません
そもそも、予備車が現状4本もあるのは、諸事情あって減便された路線などを除いて、供給過多なのは明らかです。京葉線でも、一部減便を実施してはいるものの、それならなぜケヨ34を動かしているのか。この点が気になりますね…
青梅線転用説
これは土人2号が思いついた説です。
現在、青梅線専用の青編成が担当する11/13/15の各運用は、終日10両固定で運行されます。であれば10両固定の運行で良くね?というのがこの説です
実際、五日市線の都市型ワンマン化を実施するとしても、その際の予備車が現状足りていないので、その予備車的な目的でT71を転用させるという説
私自身、この説を少しだけ推していたりします。
もしも仮に、五日市線をワンマン化するにあたって、奥多摩方面への4両編成と共通運用を組むことを考慮した場合、余った6両編成はどうなるのか、と言えば単純でほぼ仕事がなくなります
じゃあどうするのか、何のことはないです。お得意のくーみーかーえーをすればよいだけ
E233系の編成組成は、以下の通りです
← | 東京 | 青梅・ | 高尾 | → | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | |
T編成 | クハ | モハ | モハ | サハ | モハ | モハ | サハ | モハ | モハ | クハ |
CP | < > | SIV | CP(W.C) | > | SIV | > | SIV | CP | ||
H編成 | クハ | モハ | モハ | モハ | モハ | クハ | クハ | モハ | モハ | クハ |
CP | < > | SIV | (W.C) > | SIV | CP | CP | < > | SIV | CP | |
青600 | クハ | モハ | モハ | モハ | モハ | クハ | ||||
CP | < > | SIV | > | SIV | CP | |||||
青/P400 | クハ | モハ | モハ | クハ | ||||||
CP | < > | SIV | CP |
で、ここで気になるのが青600編成
これ、3号車と4号車を別編成に組み換えをすれば、4両と8両に組成変更をすることができ、そこにサハを2両組み込めば10両固定として走らせることが可能な気がするのです(わからない人、あとで図を使って説明します)
ワンマンに対応した4両編成を単純に増備するより、サハを4両増備して4両編成2本と10両編成2本を組み換えをした方が安上がりになるのではないだろうかという目論見、そしてT71と同じ配置にすることで、現T71と同じような運用をこなすことが可能になるという予想です
これであれば、T71がFD対応をした理由についても、妙に納得いく点があります。
ただ、サハとはいえ、1両1億近い値段の車両をわざわざ新造して青梅線だけに閉じ込めるのか。と言われると少し首を傾げたくなります。
それなら、T71を6両に縮めて、余ったモハを4両1本に転用させて6両化の上で五日市線を6両にして、余ったサハを使って京葉線の6+4の1編成を10両固定化してみるのもありなのではと感じました。
ともかく、一旦頭がこんがらがってきたので、気休めにH49についても考察してみましょう
H49の考察たーいむ
気休め(こっちの方が謎)
というわけで、グリーン車という弾幕から逃げるために、武蔵小金井に疎開中のH49について考察です
そろそろ定期検査に入るだろうこいつですが、H編成としては7番目に製造された車両なので、場所によっては「E233-507」の車両も確認できます。もしかしたら、これが何か別の因果と関係があるのかとか考えてみました
そんなことを頭の片隅に入れながら考察していきましょう
青編成転用説
一般的に囁かれている説で、特に大規模な組み換え等の必要もなく、今ある姿そのままに転用できるものです
ここへの転用説がささやかれていましたが、メンバー内で話し合いを進めていくうちに、少し違うような気もしているのです
そう思える要因は、一番最初に書いたようにH49編成の広告ステッカーがすべてはがされていること
通常の入場回送であれば、広告はまだしも、ドアステッカーなどについてはそのままにしているので、この点が少し不可解なんですよね
H59編成が、青659・459として転用された際の資料は見つからなかったものの、おそらくステッカー等についてはそのままであったと考えられます(間違ってたら一番下のコメント欄へ!)
それであれば、H49がわざわざステッカーをはがす理由もわからないです。そのため、H49については他路線に転属する可能性が高いと、メンバー同士の話し合いで結論付けました
京葉線転用説
となると、ほかに分割併合運用がある路線として、京葉線の可能性が脳裏をよぎります
現状、京葉線では分割併合2運用に対して、4本で回していますが、それでも検査などでギリギリになることが容易に予想できます
今後、ワンマン化並びにホームドア対応するとなると、かなり長期にわたって予備車がなくなることが容易に予想できます
そこで、H49編成を転用させ、それらの改造工事の予備車として運用する説を唱えます
また改造工事終了後、最後の209系10連であるケヨ34を置き換えて、同時に分割併合に係る運用を増加させる説を提唱したいのですが…
よくよく運用を確認してみたところ、最悪1運用ですべてを回せることがわかり(昼前に2運用とも京葉車両センターに入庫し、夕方に出てくる)、分割併合運用をこれ以上増やす必要性について、少し疑問が残ります
そこで、個人的に考えた説として、京葉線向けの車両を分割することで、外房線・東金線の各駅停車を京葉線車両を転用させて、房総地区の209系を一部置き換えるという説
はい、お前は何を言っているんだ的な展開ですよね。でもこれ、ちゃんとした理由があるんですよ。
千葉県の電化路線で、鹿島線と並んで地方交通線扱いとなっている東金線。この路線のワンマン化に際し、日中京葉車両センターで暇しているE233系を活用できないかという説です。
実は当路線、収支状況については鹿島線はもちろん、幹線である外房・内房線末端区間と比較して収支状況はよろしく(まぁ赤字ですが…)、わざわざE131系を投入する必要性がかなり薄い路線であるように感じるのです
ここに、京葉線の都市型ワンマンに対応したE233系を、設備そのまま東金線に投入すれば、省力化に貢献できるのではないか、と考えました
こうすれば、わざわざワンマン運転に対応した新型車両を投入する必要もありませんし、乗務員訓練の時間もワンマン関係だけで済みそうです
ついでに4連なら外にカメラくっつけて車内モニターで確認することもできます
よく、ワンマン化にあたって分割編成は不都合だから廃止される傾向にある的な話を聞いたことはありますが、その理由が以下の2つ
- 緊急時の要員として、乗務員が乗車していない編成が誕生する
- 分割併合に必要な人員確保に難がある
- ワンマン化用の装備を、固定編成比2倍の投資が必要
これらの点で不都合かもしれませんが
- 内部事情は知らんが乗務員が乗務していない編成自体の運行実績はある(名鉄とかみたいに)
- 緊急時には指令から直接連絡できる機能を備えていれば十分
- 閑散線区のワンマン化で新車を入れるよりは安い
こういう風に私は考えるので、それであれば分割併合編成でも対応可能だと考えます。
というわけで、前提条件さえ間違っていなければ京葉線に転用するんじゃないかな~と予想します。
T71の考察たーいむ②
というわけで「H49の前提条件」を踏まえたうえで、T71への転用先を考察していきましょう。気休めはここまでだ
結論から先に言っちゃうと、青梅線に閉じ込めると予想します。そのカギを握っているだろう車両がこちら
そうですね。E233系2000番台です
実は19本いる当番台ですが、今年度末より行われる予定の常磐緩行線ワンマン化に合わせた工事、実は現在2本だけ施工されていない編成が存在するのです
ほかのE233系と違い、ストレート車体を採用している点や起動加速度が直通協定の関係で高めに設定されていることなどからも、転用は難しいように思えていましたが、これらの利点が合致するのが青梅線なのです。
同じE233系ではあるものの、SIVやCPの場所が不一致な点からも、当初は否定的な考えだった私ですが、よくよく考えればその違いなんか顔を見れば一発でわかる点や、利用者数もそこまで多くない青梅線内に閉じ込めるだけなら、拡幅車体を採用する理由が見当たらないことなどから、候補に挙がりました
こうすることで、新車の製造を最小限に抑えつつワンマン化の予備車を確保することが可能になると考えたため、この説を推しています。
で、いろいろ調査を進めていくうちに、どうやら2000番台には2018年頃にATS-Pを常設しているらしいことが判明し、青梅線にも投入することが可能なことが判明しました。
さらに、青梅線の最混雑率も平均128%と、肩が触れ合うか触れ合わないかというレベルの混雑なので、狭小車体を採用しているE233系2000番台でも、十二分に対応可能だと考えられます。
そして何より、五日市線を6連のままワンマンに対応させることもできるようになるため、輸送力についてもこれまで通りの物を維持することができ、立川乗り入れについても廃止せずに済むと感じました。
人口減少や、シャッター街化の進むこれら奥多摩・五日市エリアの生活圏はほぼ立川や立飛エリアに入っており、そこまでの移動で乗り換えを必要とする運行形態に変わってしまうと、ただでさえ赤字の五日市線がタヒにます。冗談抜きで
青梅線末端は、対面乗り換えが可能なので何とかなりそうですが、五日市線は独立ホームなので階段必須です。地方の方たちの負担を減らすためにも、直通は残しておいた方がよいと考えたため、6連ワンマン前提でお話しを進めていくことにしましょう。
さて、ひとまずこれで11・13・15運用の専用車を確保し、青編成の4両は3運用分、6両は現在の予備含めて4運用分の予備を確保できたのですが、当の11・13・15運用については予備車ゼロで回すことになりそうなのです。15運用は午前中で終わるので、定期検査などは何とかなりそうですが、車両故障が発生したときは普通に終わります(まぁ233は車両故障起こすリスクはほぼ0に近いですが…)
じゃあどうなるのでしょうか…?
T71のカギを握るのは…N36?
南武線の異端児ことナハN36。上の項目でもお話しした通り、帯の張り替えを実施した結果、中央線カラーと類似しているという話をしました
ですが、青梅線向けの6連については、先述の項目が正しければ予備車が4本確保でき、さらにここにN36を持ってくると5本も予備ができてしまいます
仮に1本を先述の11・13・15運用の予備に回すとすれば、6連側は予備車が4本になりますが、4連側は予備車が3本(2024年現在、1運用が予備車として車庫警備)しかなく、ワンマン化改造工事を実施するためにはいささか不安が残ります。
そこで考えたのが、実地調査後の考察その1でも触れた「青編成の組み換え」
図で表すとこんな感じになります。
青600編成を2本用意し、うち1編成から片方にパンタグラフを搭載してるユニットをもってきて、そこに新造したCP付サハとなにもないサハを1両ずつ新造して組み込めば、10両編成と4両編成が1本ずつ完成します。
これで、青編成の予備車は以下の通り
両数 | 組み換え後の本数 | 運用数 | 予備車の数 |
10両 | 4本 | 3 | 1本 |
6両 | 9本 | 6 | 3本 |
4両 | 9本 | 5 | 4本 |
このように、ワンマン化改造を実施するにあたって必要な予備車3本を、4両・6両ともに確保することが可能になります
4連の予備車が4本と少し多めなのが気になりますが、それにさえ目をつむればワンマン化の予備車としては十二分に活用できますので、とりあえずこれでひとまずはいいと思います
動きなどがあれば、また別記事でまとめます
結論
というわけで結論ですが、以下のようになりました。
T71編成
青梅線に残留
6両・および4両のワンマン化に際して、それらに関連した予備車の確保、および運行効率の適正化の面から、青梅線の青編成10連の運用を一部置き換え、E233系2000番台と共に走らせるものと予想します
H49編成
京葉線に転属
京葉線のホームドア対応工事、及びワンマン化に向けた改造期間中の予備車。及びその後の東金線ワンマン化に向けた車両確保のためと予想します
ナハN36編成
青梅線に転属
そのうえで一部他編成との編成組み替えを実施する。
T71編成と同様。青梅線内10連の運用に対応させるものと予想します
終わったぁー!
というわけでここまで見ていただきありがとうございます。
改めて、T71の記事を全て書き終わりました。いやぁ~解放感。
再三のお知らせではありますが、あくまで個人の考えであることを踏まえていただけると幸いです
なお、不可解な点や、認識の違い等ございましたら、遠慮なくコメント欄まお願いします
さて、この記事を書いているうちに、中央線ではいよいよ普通列車グリーン車の試用期間が開始されました。つまり、T71ももうじき転用に向けた動きがあるかもしれません。
FreedomTrainでは、適宜これらの動向を通して、さらなる調査を進めてまいります。
ただ、全ての動きを監視できるわけではないので、このブログのコメント欄などで動きがありましたらお知らせいただけますと幸いです。
ちなみに、中央線普通列車グリーン車に関するお話は、ここでも出てきた土人2号(鶴川)くんがまとめていますので、そちらを見てもらえると幸いです
それでは、また別の記事でお会いしましょう!
参考資料
4号車の5号車寄り
2nd train
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コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。
揚げ足取りのようで申し訳ないですが、中原区のN36編成について「帯の張り替えを実施した結果、中央線カラーと類似している」は誤りです。この車両は中原区に転入したときにすでにオレンジ部分が明るい状態で、おそらく黄色とこげ茶を上から貼りオレンジの部分が存置されているためと思います。過去の写真と最近の写真を比較するのは難しいですが、N36編成の過去の写真で先頭車のロゴが入っている部分と他の部分で色に差があり検証可能かと思います。
コメントありがとうございます
最初から色が違った、ということですね。
確かに言われてみると少し違うようにも見えますね。
張り替えたかどうかは、南武線ユーザーの別の編集者たちにも改めて聞いてみます
重要なお話し、ありがとうございました
結局のところ埼京線には新型「E235、E237仮」などを入れたほうがワンマン対応に向けて改造もしないしいいのかもしれない。
南武線のN36を転属させるとなると、ワンマン対応工事の意味は?みたいなことが起こる。
N36は、南武線の車両の中で唯一ワンマン化改造を実施していないため、他路線に転属するのがほぼ確定していると見ています
それを踏まえたうえでどのように動くのか、ということで考えてみました。