時刻表100周年記念講談会に参加してきた

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2025年、時刻表は100周年!

どうもどうも、ゴハチさんでございます。

さて、来る2025年、日本初の本格的な時刻表である「汽車時間表」が発行されてから100年の節目を迎えます。それに先立ち、時刻表を発売しているJTB主催のもと、抽選で選ばれた30名と元編集長の大内学さん(以下編集長)が時刻表の魅力を語り合う「時刻表トークショー」なるものが開催されました

そんな中、私ゴハチさん、なんとその選ばれし30人の1人に選ばれました!

ちなみに総応募数は700件以上あったらしく、倍率はまさかの23倍。よく当たったなぁ…

ブログに書いていいか聞いたところ、是非どうぞということで、今回記事に書かせていただく運びとなりました!

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新宿よりこんばんは

ヨドバシカメラ新宿西口店からこんばんは

いまでこそたまに軽自動車が通り、あとはほぼ人みたいなこの場所ですが、バスタ新宿ができるまでここから長距離高速バスが走っていました

こんな狭い路地をどうやって走っていたのかやら…

まぁそれは本題とそれるのでサクッと本題へ

モード学園コクーンタワー地下のbook1st様のイベント会場にて、今回の座談会は開催されました。共催ということなので、あわせてリンクを貼っておきます。

新宿店 | 店舗紹介 | ブックファースト
ブックファーストの店舗一覧をご紹介します。

JTB時刻表って?

まずJTB時刻表とはなんぞや、と思った方も多いと思いますので、まずはその解説から

実は、日本の時刻表を発行している会社は2つあり、今回のJTBパブリッシングとライバルの交通新聞社の2つ。今回はJTB側を中心にお話していきます。

その歴史は、先述したように1925年発行の汽車時間表から続く時刻表の発行元であり、まさに老舗企業とも言えるでしょう。表紙に列車の画像が大々的に貼ってあり、左上に「JTB時刻表」と赤地に白文字で記載してあるのが

軽い感じですが、この記事にたどり着いたという方はトークショーのお話の内容が知りたい方が多いと思うので、会場の雰囲気も交えつつ、改めて時刻表の魅力も語っていこうと思います。

トークショースタート!

というわけでトークショースタートです。

今回の主催者様がJTBということで、当然ながらお話はJTB時刻表が中心ですので、JTBしかできないことについて数多に語っていただきました。

JTBだからこその差別化

先述したように、時刻表は交通新聞社とJTBの2社発行。当然ながら各社各様に差別化を図らなければ売上を伸ばすことはできません。

ではJTBはどのような形で差別化を図っているのかについてもご紹介していただきました。

時刻表の紙、実は特注品

実はJTB時刻表で使われている紙は、薄くて裏写りのしにくい特注の用紙を使用しています。

実はこの紙が特注品になっているのも理由があり、基本的に書店まで郵送で送るスタイルを取っているのですが、この際に使われる郵送方式では重量制限が1000g以下となっているためです。
裏写りしにくい通常の用紙だとこの重量制限を超えてしまうため、なるべく薄く、そして裏写りしにくい特注品を使っているとのことです。

お手元に時刻表があればぜひ計ってみてください。ちなみに私の手元にあった3冊を計ってみたところ、すべて1000g以下でした(当たり前)

そして、なんといってもこの紙は本当に丈夫です。わたし自身も交通新聞社からJTBに移った人間なのでわかるのですが、JTBの紙は本当に破れにくいな~なんて思ったことを思い出しました。

印刷の縦横の線を、表裏で一緒の場所に配置してる

え?それって当たり前じゃないの?と思った方。まずはこの写真をご覧ください(裏からスマホのライトで照らしてる)。

JTB時刻表

こちらはJTBの時刻表の東海道線ページです。

JR時刻表

対してこちらが、交通新聞社様のJR時刻表の東海道線のページです。

わかりますでしょうか?JTB側の時刻表は、縦横の列車ごとを区切る線が表と裏で同じ場所に配置するような仕組みになっているのです。この線を罫線と呼ぶのですが、ここがきれいにそろっているのがJTB時刻表のこだわりでもあるようです。

こうすることで、裏側の時刻表と文字が被るため、自分の目的の列車の時刻が見やすいという強みがあります。

実際に元編集長さんもここには強いこだわりがあるようで、少しでもずれていると印刷会社に修正を依頼するほどこだわり抜いている要素だそうです。

そんな見やすさにこだわるJTB時刻表は、こんなところでもその強みを発揮しています

色盲の方や年配の方に向けてすべて白黒で配置

JTB時刻表は、交通新聞社の時刻表と比較して年齢層が10歳ほど高いらしく、それに合わせて種別ごとに時刻表を白黒で表示させているのです。

鮮やかな色合いだと、年配の方が見にくいという声もあるようで、それに対する配慮だそうです。やはり100年の歴史を持つ老舗なだけあって、老若男女問わず見やすい時刻表というのを心がけているようです。

そんな中でも、「特急列車」と「普通列車」、あるいは「定期列車」と「臨時列車」を識別しやすくするために、太字にしたり斜字にしたりすることで区別を図っています。

あと、こうすることで印刷代や時間の削減にも繋がってるんじゃないかな〜と予想してたりします。わざわざ高いカラーインクを用意して刷り直して…とやるより一括で白黒印刷したほうが早いですからね(笑)

旅行で使いやすい時刻配置

JTBはまさに「旅行を取り扱う大手企業」ですから、時刻表でも旅行に使いやすいページ配置になっています。

一方交通新聞社はJRが主要株主となっているため、業務用としての側面が強く、会社ごとにまとまってページが配置されています。

中央線を例にしてみると、中央東線と中央西線の時刻ページがJTBは隣同士に存在しているのに対して、交通新聞社ではかなり離れた場所に存在しています。

一般の方への使いやすさ、というのがJTB時刻表の強みなのだと感じました

巻頭ページには、季節のおすすめ情報を

時刻表は単に時刻を伝えるだけのものではなく、毎月発売される「月刊雑誌」という側面もあります。

2020年2月号 ~天空ノ鉄道物語レポートの一面~

雑誌であることの強みを活かして、JTB時刻表では、毎月おすすめの観光地に関する話を巻頭カラーページでお伝えしています。

交通新聞社とも同様の話ではありますが、さすがは老舗ツアーズ企業JTB。話題の鉄道スポットやイベントのお話なんかが中心になって取り上げられていますし、今年の2月号では北陸新幹線延伸開業に沸き立つ金沢~敦賀間の沿線旅ガイドが巻頭カラーで取り上げられていました。まぁ手元にないけど()

時刻表に訪れた3度の危機!?

まもなく100周年を迎える時刻表、ですがそんな時刻表にも3度、大きな危機が訪れました

1度目:第二次世界大戦

今でこそ、旅客輸送がメインとなっている日本の鉄道ですが、本来の大量輸送を活かせるのは貨物輸送や軍事輸送。つまり列車の時刻は軍事機密中の機密。もし軍人や軍事物資を輸送する列車の時刻がバレでもしたら、戦局はおろか国民にも大きな被害を与えかねません。

しかし、列車の時刻を知らせることは、送り迎えをしたりなどする人たちのためにはなくてはならないものでした。

そこで、たった1枚の紙に時刻を詰め込んだ時刻表を1945年7月に発売し、国民の利便を図ったのでした。

これが、100年の歴史を誇る時刻表で最もページ数の少ない時刻表です。必要最低限の情報だけを載せ、なるべく敵国への情報拡散を防いでいました。このたゆまぬ努力のおかげで、100年間の歴史で欠かすことなく掲載を続けることができたのです。

2度目:国鉄分割民営化

国鉄分割民営化時、これまでJTBの前身である日本交通公社が国鉄監修の下で製作していた時刻表ですが、分割民営化に際して時刻表の製作はこれまで業務用のものを作っていた国鉄傘下の弘済出版社(現在の交通新聞社)が作った「JR編集時刻表」にすべて移行するという話になったのです

当然ながら、発行主である日本交通公社にとっては寝耳に水、なんとかやれないのかとあれやこれや模索したりもしたのですが、最終的に国鉄自身も歴史ある時刻表の歴史を潰すのは悪かったと感じたのか、弘済出版社と日本交通公社の2社から時刻表を出す現在のスタイルになりました

交通公社の時刻表からは「国鉄監修」の看板こそ外されたものの、現在でも発行を続けるに至ったのでした。

3度目:乗換検索の発達

これはまさに現在直面している危機ですね。

時刻表の発行部数が非常に減ってしまった一因のひとつがまさにこれだったりもします。

当時は単なる趣味書ではなく、あくまで実用書のひとつであった時刻表。会社の経理担当にひとつ必ずあり、出張の際の費用計算などで使われていましたが、現在はインターネットの乗換検索などで調べられるようにもなっているため、紙の時刻表の必要性はかなり薄れてきています。

ただ、これが直接JTBや交通新聞社にダメージになっているかと言えばそんなことはなく、乗換検索サービスを行う各社にそれぞれの列車情報を提供するスタイルに変わったため、懐に対するダメージはほぼない的なことを話してましたね。

時刻表と乗換検索、実践例をもとにうまく使い分ける!

とはいえ、時刻表には時刻表の、乗換検索には乗換検索の良い点悪い点がそれぞれ存在します。

それらをどのように使い分けるのがよいのか、編集長が辿ったルートをもとに説明していただきました

強み1:途中下車

途中下車して撮り鉄した時の写真

乗換案内では最速のルートを案内する方式が主流…というのは至極当然のことと思います。

一般の人は、時間に余裕があれば目的地でゆっくり過ごす。移動時間は極力減らすというスタイルの人が多いためですね

でも逆に、これだと途中にある魅力的な観光地を全スルーしてしまうことにもなってしまいます。

そこで出てくるのが時刻表

次の電車が何時に着くのか、それまでどれくらい時間が空くのか、そういった時間配分ができるのが時刻表の強み1つ目

わざわざ現地で降りて次の電車の時刻を確認して…となるとかなりしんどいですし、本数が特に少ない路線では次の電車まで4時間空いたり…ということもあるので、現地に行かずとも工程を立てやすい時刻表は、こうした旅行にぴったりです。

強み2:ローカル線での折り返し乗車

普通の切符のことじゃないです。フリーきっぷなどでのことです。切符はきちんと目的地まで(この記事を見てくださってる皆様は確実に守っていることと思いますが)

例えば本数の少ないローカル線で全駅下車を敢行するとなると、1駅ずつちまちま進むより、上下列車を活かしていったり来たりしたほうが時間の効率は良いですよね。

そんな時に活躍するのが時刻表。

線ではなく面で時刻を調べられるので、いちいち煩雑な入力をしなくても予定が立てられます。

これは乗り換えアプリにはない強みです

強み3:車両・細かい変更がわかる

JTB時刻表に限った話ではあるものの、使用車両がわかるのも大きな特徴。

編集長さんの旅のときは、偶然にも381系の臨時代走の運行日。その情報も時刻表で知ることができるのが何より強みです

そしてもうひとつが、列車の細かい時刻変更の情報をひと目で確認できるということ

よく「A月B日~C日まではこの時刻に変更」という情報が載っているのを見たことがある方も多いと思いますが、乗換検索だとその日を検索に入れないと時刻変更の情報がわからないので、そのような細かい時刻変更の情報を一目見て伝えられるのは、時刻表の良い点だと語っていました。

さて、強みとしてはこんなところですが、もちろん時刻表には弱みもあります。

弱み:本数の多い首都圏などでは使いにくい

例えば、時刻表の山手線のページを見てみると、始発から、または終電までの3~4本しか掲載されておらず、「この間3~5分間隔で運転」と書いてあるため、具体的な時刻はわかりません。

ここで出てくるのが乗換検索。そんな時刻表の弱みを補完することができ、首都圏の膨大な列車のひとつひとつを検索し、最適な列車を案内できるのが乗換検索なのだと説明していただきました。

あと、時刻表だと分厚いので全列車掲載されているような主要幹線でもそのページを探すだけでも一苦労。首都圏では乗り換えアプリの圧勝です。

ちなみに、乗換検索には提供元となる時刻表提供会社が公開されています。是非良ければ、調べてみてください!

時刻表編集が忙しくなる時期

時刻表の編集において、最も忙しい時期は年末年始。ダイヤ改正に関する情報が発表された12月の第三金曜日から、新幹線や特急列車の改正内容が載る2月号の発売される1/25までのわずかな期間で一気に仕上げます。

特に新幹線については、出張などでよく見られるような時刻なので、時刻表の各編集長が責任を持って作成しています。

そのため、年末年始は特に時刻表編集部は荒れるそうです。編集長の話によると、あまりに量が膨大で自宅に持ち帰ってまで編集をするほど忙しいそうな…

私たちが毎年目を輝かせてみているダイヤ改正号は、時刻表編集担当さんの貴重な年末年始を削ってまで作成していたりします。皆様ご苦労様です。

昔の時刻表を眺めよう

さて、ここからは時刻表を眺めようの時間です。

今回のトークショーは、ただ時刻表に関してお話するだけでなく、プロモーションも含めたお話ということもあるので、JTB時刻表100年の歴史の中で特に大規模だと謳われた時刻表を復刻して発売していますので、復活している時刻表を含めた号数を見ながら楽しんでいきましょう。

1964年10月号

この時刻表といえば、まさに日本が大きく変わったことを全世界に知らしめた時刻表と言っても過言ではないでしょう。このダイヤ改正で、世界初の高速鉄道である東海道新幹線が開業し、世界中が注目したダイヤ改正でもあります。

いまでこそ「そこら辺の通勤路線より本数が多い」とまで言われる東海道新幹線。そんな当路線の開業時のダイヤはどんな感じだったのでしょうか…

それでは、時刻表オープン!

…以上です。

そう、東海道新幹線開業当時の時刻は「ひかり」が30分に1本、「こだま」が30分に1本のダイヤ。早朝・深夜の区間列車を含めてもたった30往復しか存在しなかったのです。世界に羽ばたいた高速鉄道のはじめての時刻はたった4ページだけで終わりです。

でも、この4ページが日本を、そして世界を変えたと考えると感慨深いものですね。

ちなみに当時12両編成×60本だった東海道新幹線ですが、2024年8月9日には16両編成×483本もの本数が走行するにまで発展し、4ページで済んでいた新幹線のすべてが、2024年3月号では東海道・山陽新幹線だけで34ページにまで膨れ上がっていました。すげぇw

ちなみにな余談ですが、ここで時刻の誤植があると、トークショー内でネタになっていた話題をば。
新大阪12時20分発特急「つばめ」の時刻ですが、門司駅に20:24発、博多に20:30着。門司~博多間72.7kmを僅か6分で結びます。
表定時速を計算したところ727.0km/hでした。72.70ではなく727.0です。

( ゚Д゚) < ちなみに新幹線のぞみ号は小倉~博多間平均16分だから新幹線より3倍速い在来線特急だとか。

1968年10月号

別名「ヨンサントォ改正」。今なお伝説として語り継がれ、某鉄道雑誌ではその改正内容と前後に起こった車両・地上双方の動きをまとめるのに2号分かかるほどの大変革を遂げた、まさに国鉄が社運を賭けたと言っても過言ではないような白紙ダイヤ改正。

当然ながら、幾度となく復刻版の時刻表が発売されるほど根強い人気を誇り、原紙はオークションで1万円を超えるものまで存在すると言われるこのダイヤ改正号の時刻表を読んでいきましょう。

常磐線沿線生まれの編集長は、やはり常磐線ページがお気に入りなようです。ただ、常磐線といえば「ひたち」や「ときわ」のように、少し田舎っぽい(※編集長談)種別名が多いですが、この時刻表の中で水戸8:15発福島行きの臨時急行の列車名は「スカイライン」。めちゃくちゃかっこいいですよね!

常磐線臨時急行「スカイライン」福島行き!

常磐線にもこんな斬新な列車が走ったのか!…と、思いきや訂正の項目で「6111Dは列車名「スカイライン」と記載していますが、正しくは「いわき51号」です」と訂正されました。

恐らく国鉄内部の事情で急遽変更になったのでしょう。スカイラインよ、永遠なれ…

1985年3月号

あいにくと、この号は手元にないので時刻を掲載することはできません。気になった人は上のリンクから購入するか、最寄りの書店へ。

さて、このダイヤ改正では東北新幹線が上野まで延伸したダイヤ改正であると同時に改正の3日後にはつくば万博が開催されました。

つまりどうなるか、そうです。常磐線が大増発されます。常磐線出身の編集長もにっこりな号です()

そんな常磐線のページで特に注目できるだろう列車が「エキスポライナー」および「エキスポドリーム」の各列車。

エキスポライナーは万博期間中の輸送力増強用に設定された列車なのですが、常磐線の取手以北が交流電化になっていることから数少ない交直両用車両が使用されていたため、本数を確保するべく我孫子や取手で通常の快速電車や各駅停車と接続を取る形態をとっていました。

そのため、通常では別々のページに記載される取手以南の快速電車と以北に直通する普通列車ですが、このエキスポライナーに接続する列車のみ「取手/我孫子駅でエキスポライナーに接続」という記載がされていたのです。

そしてもうひとつが「エキスポドリーム」という列車。これは名前の通り寝台電車なのですが、運行区間は驚くなかれ、土浦~万博中央(現;ひたち野うしく)間という短距離。旅客移動というよりは宿泊施設の少なかった万博会場周辺の宿泊場所の確保という側面の強かった列車ですが、列車を移動させないと「宿泊施設」という扱いになるため、少しでも動かして鉄道車両として運用させる必要があるとのことです。

ここまでくると迷列車講義になりそうですね…w

質問コーナー

停車駅に関するお話

といった感じで、時刻表の裏側についてはお話できたのですが、最後の質問コーナーでは思い切って聞きたいことがあったので、真っ先に手を挙げました。

もちろん、迷列車作者として気になる「停車駅」のお話。このブログ開設の初期中の初期に出した「停車駅奇想録 やまびこ編」のように、日本には停車駅がばらばらな列車が多数あります。

ということで「停車駅に関するチェックはどのようにやっているのか」という質問を繰り出してみました。途端に乗り出して「いい質問ですねぇ!!!」と私を指差す編集長。

実際に、この停車駅に関するお話は本当に気を使うらしく、かなり慎重に制作を進めています。

鉄道会社からも、「この新幹線はこの駅に停車します」的なリスト表をもらうのですが、その確認作業には何人もの調査を要するようです。

先述したように、時刻表は紙媒体のものだけでなく乗換案内にも提供しているので、より細かい確認が入るそうです

例として「のぞみ」の徳山停車と新山口停車を挙げていただきました。隣駅同士ということもあり、入念にチェックしているようです。間違えたら一大事ですからね…

やっぱり、停車駅って悩みの種でもあると同時に面白みの塊でもあるようです。勉強になるなぁw

といった感じで私からの質問でしたが、別の方からもおもしろい質問が上がったのでそれも併せて書きましょう。

時刻表鉄というジャンルは、いつからいた?

撮り鉄や乗り鉄、模型鉄のように、あることに特化した鉄道ファンというものを〇〇鉄というように言います。

そんな中でも、時刻表を眺めることが好きな「時刻表鉄」というジャンルが存在します。私たち含めて日本に数多にいる時刻表鉄ですが、どれくらい昔からいたのか、という質問が繰り出してきました

結論から言えば、かなり昔からそういったジャンルの人は居たようです。

しかし、当時の時刻表は趣味書ではなく「実用書」。

先述したように会社の経理担当には必ず時刻表が1冊あり、出張などの会計精算に使用していました。

これらの役目はすべて乗換検索などに取って代わられたため、近年では時刻表=趣味書的なポジションに落ち着くようになりました。

ファンレターって届きますか?

会場が爆笑に包まれたこの質問ですが、結構届くそうです。

JTB時刻表には、毎月巻末の方に視聴者プレゼントや旅行の思い出などを載せるページ「たいむたいむてぇぶる」宛へのメッセージやイラストがかなり多く届いたり届かなかったり…。

特に子供たちから届いたメッセージなんかは、編集部みんなでほんわかした気分になりながら読んでいるとのこと

編集部だけでなく、販売促進部へのファンレターもお待ちしています!ということなのでぜひ送ってみましょう。

ファンレター:〒135-1865 東京都江東区豊洲5-6-36 豊洲プライムスクエア11階 ㈱JTBパブリッシングライフスタイルメディア編集部宛
JTB時刻表【Official】Facebookや公式Xからもご応募をお待ちしています

とのことです(2024年3月号より引用)

JTBパブリッシング様からのお知らせ

といった感じで、トークショーはそのまま終わったのですが、最後に主催のJTBパブリッシング様からのお知らせ。

時刻表100周年特設ページが開設されました

時刻表100周年を記念し、特設ページが開設されました。

今回お話しした時刻表の歴史を学べるページや、イベントやコラムのお知らせなどを公開しています。

今後も時刻表に関するイベントだけでなく、ツアーも計画されているとのことなので、随時チェックしてみてください

時刻表復刻版

さらにJTBパブリッシングでは、先ほどの項目でもご紹介したように、この100年の歴史において今なお語り継がれるような大規模なダイヤ改正の時刻表を復刻して販売しています。

時刻表創刊号の1925年4月の汽車時間表をはじめ、東海道新幹線の開業した1964年10月号や、開業前の9月号。現在も伝説と語り継がれるヨンサントォ、通称一本列島改正とも呼ばれる1988年3月号など、多くの時刻表が復刻されています。

今後もさらなる拡充を目指しているとのことなので、お楽しみに!

車掌さんなりきりかるた

そして、12月に販売が予定されている「車掌さんなりきりかるた」

自動音声読み上げの機能もあり、親子でかるたができるというスグレモノ。このかるたの読み上げには、鉄道BIG4のおひとりで、ななめ45度の岡安さんが車掌さん風に読み上げており、自宅でも車掌さんごっこが楽しめます。

「ドアが閉まります」とか「次は~○○~」みたいな、車掌さんのセリフをカルタにした、ありそうでなかったカルタが販売されるとのことです。(「種別並びに行き先が急遽変更となることがあります」とか「この電車は本日に限りまして当駅止まりとなります。」とかあったら面白いなぁとか個人的に思ってます(家族向けとは))

なんでこんなもの紹介してるかって?編集長主導の下で制作されたからです(笑)。おもしろいお話をしていただいた方が生み出したかるたということもあるので、期待してもいいと思います。

さいごに

というわけで、ここまでご覧いただきありがとうございました

雰囲気を交えながらも簡潔にトークショーの内容についてお話ししたつもりが10000文字数超えてました。やめ時がわからないもんですね(笑)

いよいよ来年100周年を迎える日本の時刻表。ダイヤ改正の度に時刻表を見て一喜一憂する人も多いと思いますが、そんな時刻表の裏側に迫れて、私としては非常に有意義な時間だったと思います。

今後も多くのイベントが行われるとのことなので、要チェックです!

というわけでここまで見ていただきありがとうございました。

そして改めて多くのオモシロトークを繰り広げてくれた大内編集長をはじめとした、トークショーを企画して下さった皆様に、この場を借りて心より御礼申し上げます。

ありがとうございました!

P.S.帰りに会った友達からロマンスカー奢ってもらいました(しかも展望席)。

この記事を書いた人

ゴハチさん
ゴハチさん
転属劇考察したり絵を描いたり動画作ったりして生きている自由人583号です
RNの「五八三系」が正式呼称ですが、長ったらしいので「ゴハチさん」って呼んでね

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