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村岡新駅の計画発表!モト村岡住民が語る村岡新駅の必要性

村岡新駅計画の整備概要が出されました

昨日、東海道線の藤沢~大船間に設置予定の村岡新駅の概要が出されました。

出てくるや否や「要る・要らない」論争に発展しましたが…

んで実は私、現在は引っ越しているのですが、もともとあの村岡新駅のすぐ近くに住んでいたので、新駅計画の発表でかなり喜んでいました。が、SNSで反対派が出していたデータが杜撰なもので、キレながら大学から帰宅して、今そのストレスをキーボード叩いて発散しているところです

さて、そんな村岡新駅ですが、藤沢駅より2.0km地点、大船駅より2.6km地点に整備され、おおよそ東京駅より49.1km地点、グリーン料金の跳ね上がる直前の場所に設置されます。これにはにっこり

周辺には武田薬品率いる「湘南アイパーク」をはじめ、神戸製鋼所藤沢事業所や旧大船工場の広大な再開発用地、かの桐島聡が最期を迎えたことで話題の医療法人徳洲会の湘南鎌倉総合病院もあります。あとは住宅街とか御霊神社くらい。

さて、そんな村岡新駅の必要性について、モト村岡住民がとくと語っていきます。これでも反対するやつは勝手に反対して、どうぞ

藤沢・大船の両方からかなり離れてる

まずそもそも論として、村岡地区は藤沢・大船の両駅から微妙に距離が離れているんです。

大船~藤沢間の営業キロは4.6キロ、村岡エリアからはどちらにしても2キロ近く歩く必要がありました。子供の時には藤沢駅まで歩くのが結構しんどかったので、よくバスを利用していました。

ちなみに親曰く「その覚悟のうえで住んでる」と言ってました。あんだけ歩かされた俺の気持ちも考えろ。おかげさまでチャリの駐輪代いくら払ったと思ってるんだ

…ゴホン、取り乱しました。

もう一つ駅から離れていて不便だと感じるのが、食料調達。最近、村岡地区唯一だったスーパーがつぶれ、小高い山の上にあるオリンピック藤沢店まで行くか、駅の方に出ないとスーパーまで行けず、非常に不便な状況になっています。一応コンビニはそこそこありますが…

そして離れていて不便に感じる最大のデメリットとして、このエリアは先述したように工場や研究所が多く立ち並んでいる点。要は駅から離れた場所に大き目の工場などがあるなら、そこへ向かうバス路線も多く出ています。

湘南アイパークへ向かう便は、朝8時台は藤沢駅から北口発・南口発合わせて12本、大船駅から7本。神戸製鋼行きは朝8時台に藤沢駅からは急行便含めて9本、大船駅からは11本出ています。

しかもこれらのバスが通る道はほとんどが片側1車線(一部では両方向合わせて1車線という場所もある)なので、増便しようにもできないのが現状。さらに同じ神奈川県内の横浜市ではバス運転手の担い手不足でやむなく減便、社会問題にもなっておりたびたびニュースで取り上げられていました。

これらの地域は、日本を支える大切な場所へのアクセスなので、減便はできない。でもそれだと他の地域を担う路線が疎かになってしまう。だからこそ、バス路線の再編制とこの2つの工場へのアクセスのため、という側面が大きいように感じます。

また、湘南アイパークへ向かう道には、道幅が狭い箇所があったり、藤沢駅に近付くとほぼ毎日渋滞したりと、結構時間が読めない場合が多いルートになっておりますし、決して「安全」と呼べるようなルートを通るわけではありません。

村岡新駅を作ることで、バス会社やその担い手の問題を解決すること、そして交通渋滞を避けたスムーズな通勤をすることが大きな狙いだと感じます。

大船工場の跡地を再開発したときの利便性を確保しないといけない

大船工場の画像なかった

大船工場、かつて鎌倉市内にあった車両検査はもちろん、車両の製造や解体、改造などを担っていた国鉄改めJR東日本でもかなり大規模な工場だった場所です

2006年に閉鎖されたのち、しばらくは遊休地として草ボーボーに生え放題の土地だったのですが、鎌倉市が新駅整備と一緒にこの土地の再開発計画を策定。市役所も観光客の多い鎌倉駅近辺からこちらに移転するように計画を立てています。

人口減少が叫ばれているこの国ですが、鎌倉や藤沢は人口減少率があまり高くなく、今後しばらくは増加傾向にある予測が立てられています。要するにあれです。湘南ブランドにつられた人たちが来るわけです。おかげさまで鵠沼海岸のマンションとかよくうちのポストに入ってますが「馬鹿じゃねぇの!?」っていうくらい高いです。多分大宮らへんと拮抗してます

で、この大船工場の跡地に商業施設の誘致や、集合住宅、公園の整備などなど、暮らしやすい環境を作って、より多くの方が住みやすい街になるようにしています

辻堂がテラスモール湘南の整備で発展したように、この新駅も新たな商業施設の整備で発展を狙っているみたいです

って言うかよくよく考えたらこの辺「テラスモール」だけじゃなくて湘南モールフィルやミスターマックみたいな商業施設が結構あるのにこれ以上整備して大丈夫か…?

北側は坂が多く、自転車で駅に行くのがしんどかった

渡内方面へ向うバスに使われるタイプのやつ

村岡新駅の北にある住宅エリアに「渡内」という場所があるのですが、この場所、結構起伏があって自転車で駅まで行くのが難しいんです

まぁそんな場所は多数あると思いますが、この辺りは特に地形が急峻で、最短経路で帰ろうとすると、自転車の場合行きと帰りで5分ほど差が出る場合もあります。一方で村岡新駅を整備すれば、その差が2分に縮まるので、かなり楽になります

海の街、というイメージがつきがちな藤沢市ですが、住んでみると意外にも起伏に富んでいる地形なことがわかると思います。駅の距離が近くなるだけで、心理的にも体力的にも楽になると思います。

渡内エリアの方々にとって、この駅の完成で利便性が大きく上がることを願っています。

江の島方面行バスの系統分離と渋滞回避

湘南の宝石、あれ一人で見に行ってきましたが周りが幸せそうな人たちばっかりで絶望してました(当たり前)

江の島へ向かう際に、基本的には大船駅で湘南モノレールに乗り換えるか、藤沢駅で小田急線や江ノ電に乗り換えて向かうのが基本的ですが、江の島まで向かうバスも何本も出ています。しかし、何れも藤沢あるいは大船始発で、ほぼ地域間輸送向けとなっており、江の島まで向かう人はあまり多くいません。

一方、大船駅発の江ノ電バスの場合は、狭い隘路を走らなければいけなかったり、交通量の多い道を通ったりなど、時間に読めないのが問題です。

そこで、大船駅~村岡新駅間の系統を分離することで、渋滞を避けつつ輸送力を確保し、人材確保に対応するような運行が行われることと思います

現在、神奈川県横浜市青葉区で行われている運行形態のような感じになると思ってもらえると幸いです。

Q.所要時間はどうなる?

この辺りが大体新駅です。

さて、ここで反対する人たちから聞こえるのが「藤沢以南の人たちの所要時間が延びる」ということ

確かに新駅に停車する分、所要時間が増えることは問題になりますね…ただ、私個人の意見としては多分現状と同じだと思うということ

東海道線は現在、東京~戸塚間の最高時速が110km/h、それ以南小田原までが120km/hとなっています。一方で、並行する横須賀線は戸塚まで120km/hでかっ飛ばしています。要するに、現在110km/hで運行している区間を120km/hに対応するだけでいとも容易く所要時間の回復ができるのです

大船までは速くなるし、藤沢以南は変わらない利便性を確保できるのです。

でも「今の尺束がそんなことするかぁ~?」と思うかもしれませんが、この駅の設置経緯のひとつに「武田薬品や神戸製鋼などへのアクセス向上」というのがあり、これらの人の中にはJRではなく小田急から来ている人もいます。

要するに、JRとしてはこれまで小田急に流れていた客の一部を奪える可能性があるのです。そのためだと思いますが、新駅設置にはJRも出資をしている「戦略的新駅」の対象に含まれていることが大きな特徴のひとつなのです

戦略的新駅について簡単に話すと、JR東日本が地域と協力して整備し、今後大きな利用の見込みがある駅のことを指しています。近年整備された駅は多かれど、この戦略的新駅として整備されたのは南武支線の小田栄駅と両毛線のあしかがフラワーパーク駅の2つだけ。それ以外は全額自治体が負担して整備した駅なのです

この戦略的新駅として整備をしたうえで、JR自身も利便性をアピールして、先述した工場群へ通う小田急ユーザーを取り込もうという戦略がうっすら垣間見えてますねw

話を戻して、要はそういう需要を確保するためなら、JRは多分惜しみなくカネを出します。ほかの戦略的新駅と違い、多くのネットワークを持つ路線ですから、利便性については◎だと思います。

終わりに

今回の開業で注目の的になっている村岡地区

湘南アイパークのイメージが先行しがちですが、弥勒寺や御霊神社など、鎌倉と近かったこともあり歴史的なゆかりのある場所が多いです

さらに鎌倉幕府討伐のため、歴史の教科書でも習った鎌倉攻めの本拠地として新田義貞が利用したと伝えられる村岡城跡もあります(まぁ宅地化のせいで今はいたって普通の公園ですが…)

機会があれば、是非村岡へ足を運んでみてください。多分全然楽しめないですが…

この記事を書いた人

ゴハチさん
どうも五八三系です。名前が長いので「ゴハチさん」と呼んでもらえると幸いです
考察を中心にしょうもない記事をあげていきますのでどうかよろしくお願いします。
あと、動画の補足解説も基本的にここでやります。

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