ご当地発車メロディー議事録~高崎線・宇都宮線編~

ご無沙汰しております。なろさんです。いやー寒い。北風が顔に当たると目が冴えていいですね。

去る10月を皮切りに、新宿駅・東京駅の発車メロディーが突然変更されましたね。賛否両論あるみたいですが…。(自分は山手線のやつは好き。それ以外はなんとも…。)

ということで、今回からJRの発車メロディー、その中でも“ご当地メロディー”と言われる曲の紹介を何回かに分けてやっていきたいと思います。

初回である今回は、“高崎線・宇都宮線”で使用されているご当地メロディーを紹介したいと思います。

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そもそもご当地メロディーって何なん?

曲の紹介に入る前に、ご当地メロディーについてざっくり説明します。(ご存知とは思いますが…)

ご当地メロディーは、“その駅・その地域ゆかりの曲を発車メロディーにしたもの”です。例えば【駅のある市町村にゆかりのある歌手の歌】とか、【本拠地が近いスポーツチームの応援ソング】とか、【その地域で行われる祭りの歌】とか【市の歌】とか…。最近だと【駅の近くに本社を置く会社の企業ソング】なども増えてきました。そういったご当地発車メロディーは、大体が“市の歌や企業ソングの知名度の向上”や“地域の活性化”などが導入の経緯だったりします。

ひとまずご当地発車メロディーの紹介はこの辺で終わり。次項より各線のご当地発車メロディーの紹介に入ります。

・上野駅 〜あゝ上野駅~

まず紹介するのは上野駅。地平ホームの16番線・17番線では,あゝ上野駅という曲が使用されています。

そもそも「あゝ上野駅」は、高度経済成長期に東北などから就職の為に集団で上京してきた学生達を歌った井沢八郎氏の名曲です。上野駅前に歌碑も置いてあるほど、上野駅を歌ったもので最も有名な曲と言っても過言ではありません。

時は2013年。上野駅は開業130周年を迎えました。それを記念して、“13番線”で使用を開始しました。何故13番線なのかは、2013年という導入年から紐解くことが出来ます。2013年は、まだ上野駅始発の定期寝台特急が運転されていた時代。13番線は寝台特急が発車するホームでした。北への旅路を歩む寝台特急の出発を見届けるかのように、あゝ上野駅は13番線を曲として彩っていました。

しかし、2015年のダイヤ改正で上野駅始発の定期寝台特急は全廃してしまいます。以降、13番線は僅かな普通列車と臨時の列車が発車するのみとなってしまいました。その為、2016年より現在の16番線・17番線での使用に変更となりました。(当時は上野駅16番線・17番線始発の常磐線特急列車がまだ結構残っていた)

今では上野駅始発の常磐線特急列車も激減し、普通列車での使用が殆どとなったあゝ上野駅。仕事帰りのサラリーマン、観光帰りの家族などを見送る一曲として、今日も上野の駅で鳴り響いています。

あゝ上野駅。曲は18秒と長いですが、フルコーラスが鳴った時の感動は大きいです。
・赤羽駅 〜エレファントカシマシ~

さて、上野駅を出まして2駅先、“赤羽駅”。ここの湘南新宿ラインホームでは、何処かで聞いた事のあるような曲が発車メロディーとして使用されています。

赤羽駅の5番線・6番線では,日本を代表する歌手グループである《エレファントカシマシ》の「俺たちの明日」「今宵の月のように」という曲が使用されています。

「俺たちの明日」は、“さあがんばろうぜ!オマエは今日もどこかで不器用にこの日々と”の部分が、「今宵の月のように」は、“くだらねぇと呟いて、冷めたツラして歩く”の部分が使用されています。テレビCMにも使用されているので、耳にしたことがある人が殆どなのでは無いでしょうか?

このメロディーが使用されるまで、5番線・6番線では、永楽電気の「アマリリス」「牧場の朝」が使用されていました。(フルコーラスが1分程度あり、殆ど鳴らなかった)

そして2018年にメロディーが当曲に変更。荒川河川敷で開催予定であったライブが断念してしまった代わりに使用される事となったようです。エレファントカシマシのメンバーの4人のうち3人が、赤羽に所在する学校の同級生であったことが、エレカシの曲を使用するきっかけの一つだそう。

・蓮田駅 〜雅楽谷の森~

埼玉県に入り、大宮駅で高崎線と別れて3駅目の“蓮田駅”。ここでは、「雅楽谷の森~蓮田のタカラ~ 」という曲が使用されています。“雅楽谷”と書いて“うたや”と読むみたいです。

「雅楽谷の森~蓮田のタカラ~」は、蓮田市広報大使である“にゃんたぶぅ”というグループが歌う曲であり、毎年11月に行われる雅楽谷の森フェスティバルというお祭りのテーマソングです。蓮田市にある雅楽谷地区では、縄文時代後期の遺跡が発掘されたことがあるみたいですよ。

時は2018年、先述の雅楽谷の森フェスティバルが開催10周年を迎えるにあたり、イベントの周知と地域の活性化を目的に使用が開始。当初はイベント開催前後の約1ヶ月間の期間限定。2019年・2021年・2022年にも使用されました。(2020年はコロナに伴うイベント中止の為変更されず)

状況が変わったのは2023年。第15回の雅楽谷の森フェスティバルの開催に合わせて例年通り10月に変更されましたが、期間限定ではなく通年使用に。フェスティバル開催以外の日にも流れるようになりました。

・宇都宮駅 〜カリフォルニアシャワー~

湘南色電車の終点駅の1つ、“宇都宮駅”新幹線・日光線はお乗り換えです。ここでは、「カリフォルニア・シャワー」という曲が使用されています。

「カリフォルニア・シャワー」は、宇都宮市出身で、世界的に有名なジャズミュージシャン、渡辺貞夫氏の曲。化粧品のCMにも起用されたことがあるみたいです。

2019年、JR東日本・東武鉄道で“本物の出会い 栃木アフターディスティネーションキャンペーン、”を開催。それに合わせ、宇都宮駅(東武宇都宮駅)の発車メロディーが「カリフォルニア・シャワー」に変更されました。当初はアフターDC期間のみの使用予定でしたが後に継続使用することが決定。現在まで使用されています。(東武鉄道も期間限定から継続使用に変更)

上尾・北上尾・熊谷・籠原 〜市歌~

路線は変わりまして高崎線。大宮駅から2駅目の“上尾駅”、その隣の“北上尾駅”では「上尾市歌」が使用されています。

上尾市歌は1966年に制定。「仰ぐ秩父峰…」の歌い出しで始まります。“渋い”・“軍歌みたい”との声も見受けられます…。

時は2010年。上尾駅・北上尾駅の駅舎改築工事・リニューアル工事が完了。それに合わせて6月1日より使用が開始されました。北上尾駅では歌い出しの部分が、上尾駅ではサビの部分がそれぞれ使用されています。

北に進んで“熊谷駅”“籠原駅”。ここでは「熊谷市歌」が使用されています。

熊谷市歌は2007年に制定。合併にて生まれた新生熊谷市の市民の一体感を作り出すこと、郷土愛を育むことを目的としています。

2008年4月、前年制定されたばかりの市歌の周知を目的として使用が開始されました。籠原駅では歌い出しの部分が、熊谷駅ではサビの部分が使用されています。美しい音色で仕上がっており、かなり人気の高い曲となっています。

鴻巣駅~吹上駅 〜HANDS~

北上尾から北上すること3駅目の“鴻巣駅”、そこから“北鴻巣”“吹上駅”では,「HANDS~大きな手から、小さな手へ~」という曲が使用されています。

「HANDS〜大きな手から、小さな手へ~」は、鴻巣市にゆかりのあるシンガーソングライター《美根ゆり香》氏の代表曲。原曲は温かみがあり、どこか切なさも感じる曲になっています。

2010年8月より鴻巣市内の3駅で当曲の使用を開始。原曲同様温かみのあるメロディーとなっており、こちらも人気が高い曲となっています。各駅でバージョンが異なっており、吹上駅がAメロ部分、北鴻巣駅がサビ部分、鴻巣駅がBメロ部分となっています。

・行田駅 ~夢伝説~

吹上駅から1つ下って“行田駅”。ここでは「夢伝説」という曲が使用されています。

「夢伝説」は、メンバーの一人が行田市出身で、現在行田市観光大使である《スターダストレビュー》の代表曲です。乳酸菌飲料のCMにも起用され、耳にしたことがある人もいると思います。

2013年10月、行田市の活性化を目指し、行田市ゆかりのスターダストレビューの代表曲である当曲が使用を開始しました。2024年現在、高崎線で1番新しいご当地発車メロディーです。

メロディー変更当日である2013年10月1日、1日(1日半とも)だけ2番線の発車メロディーが同じくスターダストレビューの代表曲である“今夜だけきっと”となっていました。(翌日には2番線も夢伝説に変更されました。)人為的ミスとなっているのですが、真相は謎のままです…。

・深谷駅 ~おねぎのマーチ~

埼玉県北部の東京駅こと“深谷駅”。そんな深谷駅では「おねぎのマーチ」たる曲が使用されています。

「おねぎのマーチ」とは、深谷ねぎでその名が知られている深谷市が、ねぎの産地であることをPRするために1998年に制作した曲。島津亜矢氏が歌っており、各番“おねぎだよ おねぎだよ…”のフレーズで始まります。深谷市の祭りでよく踊られるそう。

メロディーが使用開始となったのは2006年。曲の周知・知名度向上を図り使用が開始されたとの事。当初は3年間の使用の予定でしたが、現在も継続して使用されています。原曲の歌い出しの部分が使用されています。

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終わりに

今回は宇都宮線・高崎線のご当地発車メロディーを簡単ではありますがまとめてみました。

有名な曲からあまり耳にする機会がない曲まで数多くのご当地発車メロディーがあるJR。今後は別路線のご当地発車メロディーをご紹介出来たらなと思います。

それでは今回はこの辺で。また次の記事でお会いしましょう。ここまでのご視聴ありがとうございました。

終ッ!

この記事を書いた人

なろさん
なろさん
音,特に発車メロディーを主に幅広く書いていきたいと思います
何卒よろしくお願いします。

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