皆さんこんにちはナオテツでございます。お久しぶりです。
突然ですが、皆さんは電車に乗る際に車両の側面についているこのような物を見たことがありますか?
これは業界では「方向幕」「行先表示器」などと言われており、その列車の種別や行先などを表記しているものです。以前は”幕”の名の通り紙を使用していましたが、近年はLEDライトを使用した「LED方向幕」が主流になっています。
そこで今回の記事では、大手私鉄各社自慢の最新型車両に搭載されたLED方向幕について様々見比べていきます。
ちなみに、今回はあくまで「LED方向幕」に焦点を当てた記事となるので、私が実車の表示を再現したオリジナルの画像を掲載しています。つまり実車の写真はまったく掲載していません。実車の写真を載せてもヘタクソな素材しかないので。
①東急電鉄:3020系
東急電鉄の最新型車両は3020系。2023年でデビューしました。東急目黒線用の車両で、東京メトロ南北線・埼玉スタジアム線や都営三田線、相鉄線への直通運転にも対応し、幅広い範囲で活躍しています。
そんな3020系は、種別・行先を日本語と英語を交互に表示します。大きな文字で表示されるので、外国人観光客でも確認がしやすいと言えるでしょう。
また、近年各地で導入が完了している「駅ナンバリング」を表示することも可能です。3020系は東急目黒線だけでなく、新横浜線や相鉄線、東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、都営三田線と運用範囲がかなり広くなっています。そのため、多種多様なナンバリング表示を見ることができるのも魅力のひとつです。
そして、3020系では「次駅表示」をすることも可能となっています。優等種別の列車に乗るときに、「この電車ってこの次にどの駅止まるんだっけ?」と感じることが多い方には割と重宝するものなのではないしょうか。
先述の通り、東急目黒線は東京メトロ南北線と都営三田線の2路線との直通運転を行っており、「行先を見ただけではどっちの路線に行くのかが分からない」と感じる方も少ないでしょう。
3020系では、南北線直通の場合は「目黒・四ツ谷方面」、三田線直通の場合は「目黒・大手町方面」と、具体的な駅名で案内されるようになっています。
また、これは完全に余談ですが、3020系には「4種類の各駅停車」の表示があります。走行中の路線によって表示を地味に変えています。東京メトロ南北線・埼玉スタジアム線内以外の場所では「各停」と略された表示がされます。
②京成電鉄:3100形
※画像ではミスにより「3100系」となってしまっています。すみません。
京成電鉄の最新型車両は3100形。2019年にデビューしました。主に成田スカイアクセス線用の車両で、オレンジを基調としたカラーリングが特徴的です。都営浅草線、京急線への直通運転でも活躍しています。
3100形の最大の特徴は、種別・行先を日・英・中・韓の4か国語で表示できること。羽田空港と成田空港を結ぶ空港アクセス列車として、外国人の利用も多い車両なので、これは中々にそれに適した仕様なのではないしょうか。
京成線系統では種別数が多く、同線を走行する車両ではカラフルで多様な種別表示を見ることができます。「アクセス特急」と「エアポート快特」って何が違うんだよ!等のコメントはお控えください。詳しく話せる自信がないので…。
都営浅草線をよく利用する方なら、「京成本線経由」と「成田スカイアクセス線経由」、この2つのフレーズをよく聞くのではないでしょうか。同じ成田空港行きの電車でも、経由路線が違う場合、時間はもちろん運賃まで変わるという他では他所では見ないような特殊仕様のある京成線なので、どちらの路線を経由するのかを案内します。
余談ですが、当記事の投稿時点、同形式をベースとしている新型車両「3200形」が2025年冬にデビューすると発表されています。LED方向幕については各報道記事を見たところ、同形式とは全く違う表示であること、次駅表示が可能であることが判明しました。3200形の詳細に関しては、ほかの記事をご覧ください。
③京王電鉄:5000系
京王電鉄の最新車両は5000系。2017年にデビューしました。本線上での運用がメインですが、都営新宿線への直通運転にも対応しています。
5000系といえば、有料座席指定列車での運用です。「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」の2種の列車の運用を担っています。Mt.TAKAO号は土休日のみ運転される列車で、停車駅が極限まで少ない列車として一部では有名です。(?)また、こんなこともできるようで・・・?
座席指定列車にありがりな「当駅は降車専用駅のため乗車できません」「ただ今の区間は指定券の購入なしでも乗車できます」の案内がLED方向幕上で可能です。
先述の通り、数こそは少ないですが都営新宿線への直通運転も担います。その場合は「都営新宿線直通」とこれ以上ないほど分かりやすい案内をしてくれます。
そして、京王線を語る上では切っても切り離せない「種別化け」の存在。京王線には、はじめは優等種別での運転をするが、途中駅から急に各駅停車に化けるという列車が存在しています。ちなみに、逆パターンもしかりです。
そんな種別化けを5000系は日本語・英語で丁寧に教えてくれます。これに関してはもう「ありがたい!」の一言です。なお、画像の「準特急」は残念ながら廃止されてしました…。
④西武鉄道:40000系
西武鉄道の最新型車両は40000系。2017年にデビューしました。ロング・クロスシートの繰り替えができる0番台とロングシート固定の0番台が存在します。
40000系といえば、有料座席指定列車での運用です。池袋線系統では「S-TRAIN」、新宿線系統では「拝島ライナー」の2種の列車の運用を担っています。S-TRAINは、土休日に限り元町・中華街発 西武秩父行きという超ロングラン列車も。拝島ライナーに関しては、過去に私が軽く紹介した記事があるのでそちらをご覧ください。
西武池袋線は東京メトロ副都心線と有楽町線の2路線との直通運転を行っています。東急3020系とは違い、副都心線直通の場合は「渋谷・横浜方面 副都心線内●●」との案内ですが、有楽町線直通の場合は「有楽町線直通 地下鉄線内●●」となります。
ここでのポイントとしては、前者は地下鉄直通後に東急東横線やみなとみらい線へ多重に直通運転を行うため、「副都心線直通」の表示だと行先も分かりにくくなります。そこで、西武線では、利用客への思いやりとして(?)「渋谷・横浜方面」との具体的な駅名での案内をあえて行っています。これはLED方向幕に限った話ではなく、駅や車内の自動放送でも同様の文面が読み上げられます。
余談ですが、2025年1月に、同系列に待望?の8両の編成がデビューしました。現在は池袋線系統で、地下鉄直通にも非対応ですが、8両編成ならではの運用を行っており、上記の2つの表示が新規で見られるようになりました。
⑤最後に…?
・・・と、ここまで大手私鉄4社の「最新型LED方向幕」という超ニッチな比較をしてきました。本当は関東大手私鉄9社すべてを一本の記事でまとめたかったのですが、1つの車両に対して語りたい話題が多すぎて、まぁ収まり切りませんでした。(オタク特有の自分で思っていたよりも語れてしまい、いつの間にか話が長くなっていたパターン)
そのため、この記事は「#1」とさせていただき、ここで終わりとします!「#2」がいつ出るのかはさておいて、ここまで読んでいただきありがとうございました!
#2がいつ出るかは本当にわかりません!本当です!ただ近いうちには出ます!多分。気長にお待ち下さい…。
この記事を書いた人
- 武蔵国の西側、「西武」を中心に活動しています。乗り鉄を自称していますが、お金や時間が無いので旅行頻度はだいぶ低めです。同時に記事の投稿頻度が低いのもご了承ください。
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コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。
近畿日本鉄道(近鉄)の、非・電子版回転幕が1番やと思ってますー
個人的に、電子版より非・電子版のがわかりやすい気がしてます笑。
とにかく、ぜひ近鉄を1度ご覧くださいー