【初日から板谷峠越え!】E723系9月19日デビュー!ついに始まる山形線の新時代

こんにちは、こづるしんでんです。ついにこの発表が来ました!

山形線に投入される新型車両の「E723系5000番台」、9月19日にデビューです!

しかも、営業初日から板谷峠越えの運用につくとのこと。

今回は、E723系のデビューを改めて紹介しつつ、どう運用されていくかも考えて行こうと思います。

今回の記事内では、むねむねエクスプレス様が作成された運用表のデータを一部で許可を得て利用しています。無断転載はおやめください。

むねむねエクスプレス
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E723系、9月19日に営業運転開始!

プレスリリースより

まずは今回の大ニュース。

9月14日、奥羽本線の新型車両E723系5000番台について、2026年9月19日(土)から営業運転を開始すると発表しました。

今年の秋からとされていた営業運転開始の具体的な日付が、ついに出ましたね。相模線のE131系のように「秋頃」だから11月ごろかなと個人的に思ったので意外です。しかもデビューわずか5日目の告知とはなかなか急な印象を受けます。

そしてデビュー初日には、山形駅と福島駅で出発セレモニーが行われます。

山形駅:6:10ごろから(山形6:28発福島行きに合わせ)

福島駅:8:00ごろ(福島8:08発米沢行きに合わせ)

初日から板谷峠を超える運用に就くことになります。

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E723系とは?

まずは、E723系について簡単におさらいしましょう。

E723系5000番台は、JR東日本が奥羽本線、いわゆる「山形線」の福島~新庄間に投入する新型車両です。

投入されるのは、2両編成×11本の計22両。現在山形線を走っている719系5000番台の後継車両として登場しました。

山形線は、福島~新庄間が山形新幹線と線路を共用するため、一般的な在来線とは異なる標準軌となっており、E723系5000番台も標準軌となっています。

外観は?

E723系の外観は、現在使われている701系5500番台・719系5000番台のカラーリングと同じ、オレンジ・白・緑の帯をまとっています。

ただし、前面の帯が右側にしかなく、左右非対称なデザインとなっています。

個人的に、最初に見たとき誤植だと本気で思ってたので、本当にこのデザインなのか……という感じでしたが、実車を見る機会が増えると、これはこれでE723系らしいデザインとしていいのかもと感じるようになってきました。

車内は近代化

もちろん車内も新しく。

ロングシートを採用し、座席幅を拡大。さらに各車両にはフリースペースが設けられ、車いすやベビーカーを利用する場合にも対応しやすくなっています。

ちなみに開く窓が多いから峠の力もちも買いやすそうだとのこと。確かにその視点はなかった()

そしてE723系で特徴的なのが、車体側面に設置された安全確認カメラ。

運転室から乗客の乗降を確認するための設備で、ワンマン運転に対応するためのものです。

以前の記事でも、この設備からE723系では中編成ワンマンを実施するのではないか、と書きましたが、実際にどのようなワンマン運転になるのかは、営業開始後に注目したいところです。

また、姉妹形式のGV-E400系やHB-E220系と異なり2段電連を採用しているところも気になります。

E721系やキハE120系は既存形式と併結する際性能を切り替えるなどに使うために2段電連を採用していたため、E723系も既存の701系と併結し営業運転ができる設計になっているのではないでしょうか。

ただ、側面カメラなどイーサーネットでのデータ転送のために2段電連を採用している可能性もあり、ここはよくわからないです。

719系からE723系へ

現在山形線で活躍する719系5000番台は、登場から30年以上が経過しています。

719系自体は、現在ではかなり珍しくなった「サイリスタ位相制御」を採用した車両。部品の供給が怪しいとの噂を聞いたこともあり、さすがに世代交代の時期が近づいていました。

そこで登場するのがE723系です。最終的に出揃うE723系は11編成となっており、これは現在の719系の規模とほぼ同じとなっています。

そのため、基本的には719系5000番台からE723系5000番台という置き換えになると考えられます。

ただし、実際の運用についてはまだまだ動きをみていかないとわからない……というところ。

719系には1日の中で別の運用と併結する運用も存在します。ですが、719系とE723系はE721系の前例を見る限り併結して営業運転を行うことは考慮していなさそうに感じます。また、E723系は2編成しかまだ出場しておらず、E723系同士が併結するように運用を調整するのも難しそうに感じます。

そのため、719系の運用をそのままE723系に置き換えれば終わり!というほど単純にはいかないと考えます。ここについては、実際に営業運転が始まってから運用を追っていくのが確実かなぁと。

山形線の難所「板谷峠」

Mister0124 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=119194997による

ここまでE723系のデビューについて見てきましたが、今回どうしても触れておきたい場所があります。それが、

板谷峠です。

E723系は営業運転初日の山形6:28発→福島8:01着、そして福島8:08発→米沢8:54着の列車に充当されることが発表されています。つまり、デビュー初日から板谷峠を越えることになります。

では、そもそも板谷峠とはどんな場所なのでしょうか。

奥羽本線最大級の難所、板谷峠

板谷峠は、福島県と山形県の県境付近に位置する奥羽本線の峠です。

福島から米沢へ向かう奥羽本線は、福島駅を出ると山間部へ入り、板谷、峠、大沢などの駅がある山岳区間を進んでいきます。

この区間は最大で38‰(1000m進むごとに38m登る)というかなりの急勾配が続くため、奥羽本線の開通当初から大きな難所となっていました。板谷峠の補機として国鉄最強の交流電機(諸説ry)のEF71が投入され、あの「碓氷峠」のような状態となっていました。

また、それ以外でこの板谷峠が難所だったとわかる代表が、スイッチバックです。

現在は山形新幹線が真っ直ぐに通過していきますし、なんでスイッチバック?と思うかもしれません。

山形新幹線開業前は、赤岩・板谷・峠・大沢の4駅すべてにスイッチバックが存在していました。坂をそのまま登らず、急な斜面をジグザクと進んでいくスイッチバック。それほどまでに、板谷峠越えは鉄道にとって大変な仕事だったわけです。

峠駅の立ち売り

その板谷峠の途中にあるのが、峠駅。この駅には、有名な「とある名物」があります。それが、

峠の力餅。峠駅のホームで販売されているお餅です。

この「峠の力餅」の歴史も非常に長く、現在も続くホームでの立ち売りは明治時代から始まったとのこと。E723系よりも100年以上先輩である存在ですね……まあ、比較するものではないですが。

かつては急勾配とスイッチバックに苦しめられた板谷峠でしたが、そこを走り抜ける仲間にE723系が加わると考えるとなかなか感慨深いですね。

空転対策で早めに導入?

ここまで板谷峠の話をしてきましたが、ここでちょっと気になることがあります。

E723系、もしかして「落ち葉シーズンを迎える前に板谷峠へ入れたかった」のでは?ということ。

特に山の中だと秋に線路に落ち葉が積もり、それが車輪とレールの間に入り込むことで空転が発生する、ということがよく起こります、笑えない頻度で。

今年11月1~26日、空転が原因で列車が30分以上遅延した事例は3件あった。このうち9日の例は普通列車が旧赤岩駅の西約2キロ・メートル付近で動けなくなった。時速10~20キロほどの低速で運転を再開し、板谷駅まで停止を繰り返しながら走行後、約70分遅れで終点の米沢駅に到着した。山形新幹線上下2本が区間運休するなど、約500人に影響が出た。

2023年12月1日付 読売新聞より

落ち葉で空転する列車の車輪、上り坂で前に進めず新幹線にも影響…暗闇の中レールを手作業で磨く
【読売新聞】 この季節、JR奥羽線の山形、福島県境付近の区間では、列車の車輪が空転し、上り坂を前に進めなくなることがある。主な原因はレール上の落ち葉で、列車に遅れや運休が発生し、同じ線路を走行する山形新幹線にも大きく影響する。山間部

しかも、普通列車の空転から山形新幹線(首都圏の交通網も)まで巻き込むと。

このせいか板谷峠越えはいくつか工夫がなされています。

例えば701系をここの区間に入れないこと。701系自体が板谷峠を走れないわけではなく。701系は車体が軽いため、板谷峠のような急勾配区間で落ち葉によって粘着力が低下すると、空転への余裕が小さくなります。

一応数年前には落ち葉対策として、落ち葉掃き専用の列車として701系が入線したことがある

というか、普段は営業列車として入らない701系をわざわざ持ってきて「落ち葉を掃くためだけ」に板谷峠へ送り込むことがあるというだけで、この区間の落ち葉による空転が厄介だとわかります。

一方719系も、落ち葉の時期には普段2両から4両へ増結し、編成を長くすることで粘着力を確保する対策を講じてきました、が焼け石に水という印象。

そこでこの区間に優先的に空転に強いE723系を投入することで、秋の落ち葉シーズンを乗り切ろうとしているかもしれません。

それを裏付けるのが営業開始日。ちょうど秋の初めの時期の9月19日となっており、しかも初日から福島~米沢間の板谷峠を走ります。

もしかすると、E723系の営業開始時期を9月に設定した背景には、719系の老朽化が進み早急に置き換える必要が出ただけではなく、これから始まる板谷峠の落ち葉シーズンへの対応も、少なからず意識されていたのではないか。というか営業運転開始のリリースもかなり直前に出していたことも踏まえると「E723系、今年の落ち葉シーズンに間に合わせたかったんじゃないの?」と。

そう考えるとE723系は当分福島〜米沢の運用の専属になるのではないでしょうか。

ということでむねむねエクスプレス様の運用表を見ていきましょう。運用表自体は上のリンクから見れますよ。

現状、この区間を走行する運用はYY101運用とYY102運用の2つとなっています。現状E723系が2編成しかいないことも踏まえると、この2運用にはE723系を優先的に該当させ空転による遅延を抑える……ということも考えられますね。

ただ、この2運用はYY101運用が山形出庫・福島入庫、YY102運用が福島出庫・米沢入庫の運用となっており、それに続くYY103運用は複数運用と1日で併結するようになっています。

YY101運用、YY102運用のみに優先して該当させると所属区の山形に戻って来れないのかも?と思ってしまいましたが、そこは米沢から山形に臨時回送を出しYY102運用と103運用を推移させず差し替えるという形をとればうまく運用を回すことができるのではないかと考えます。

まとめ

ということで、9/19デビューのE723系について見ていきました。初日から板谷峠を越えるというなかなか面白い運用に入ると思われるE723系、あと数日となってデビューが待ち遠しいですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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そして、E723系が実際にどの列車へ入るのか気になる方へ。

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JR東日本 山形線の車両運用情報 | 鉄道運用Hub
JR東日本 山形線の各路線(山形線)で本日、及び明日に運行される各列車の充当編成・推定走行位置です。

現在、山形地区の普通列車は、山形線全線・左沢線・仙山線に対応済み!もちろん今回の主役であるE723系5000番台も、すでに編成表へ収録済みです。

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こづるしんでん
こづるしんでん
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