新型車両700形のデビューに寄せて ~求められるものの変化~

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江ノ島電鉄 20年ぶりの新型車両ついにデビュー!

どうも、こう見えて江ノ電沿線在住のゴハチさんです(但し使ってるとは言ってない)。

既報の通り2026年4月19日、いよいよ江ノ電の新型車両700形がデビューしました。

これに伴い、1000形の置き換えおよび車両の省エネ化が進められることになりますね。さて、折角の沿線民。乗車できるなら乗車してみたいと思いまして…

来ました。藤沢駅です。今回は江ノ電の新型車両700形に乗車してみます。ちなみにこのタイミングで1000形がドア故障を起こしたらしく、ちょっと遅れてました。新車デビュー日って初期不良とかで遅れが出やすいですが、置き換え相手が壊れられるとねぇ…(苦笑)

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700形 ご来臨~

さぁやってきました700形。江ノ電20年ぶりの新型車両がご来臨です。

見た目からしてイカチィ~。そしてめっちゃ綺麗。

ちなみに車内の様子ですが…ごめんなさい、激混みでしたので内装の写真は無いそうです。

出発

さて列車は藤沢駅を発車。

その際に感じたのが「めちゃ静か」ということ。

実は江ノ電で20年前に投入された500形は、当たり前ですがIGBT素子によるVVVF制御でした。ただ、低速域での走行が多い江ノ電の場合は、省エネ性能は優れている一方でどうしても路線の特性上、非同期音→同期音の境界線辺りを常に走行するので、音が大きくなってしまうんです。

どれくらいうるさいかと言えば、当時は後ろにつながっていた抵抗制御の20形に乗り移った時、その静かさに驚いたくらいです。今まで抵抗で電力を調整していたのを、音で調整するようになってしまったから…
気になった人はYouTubeで見てみてください。相当すごかったのであれ…

というわけで、あまり期待はしていなかったのですが、さすが20年の進歩。加速時の音は想像以上に静かでした。何だったら20形より静かです。すご。なにこれ。本当にVVVF車?

江ノ島で海側のボックス席が空いたので折角なので座ってみます。思ってたよりもふかふかでした。30分強で降りるのが勿体ないほど快適でした。ちなみに写真はないそうです。

江ノ電に乗りながら語る「どん底時代」

走り始めて20分、窓の外には相模灘が広がります。

さて、ここでこの700形と、置き換え相手となっている1000形について少しお話ししてみようと思います。

まず置き換え相手の1000形に求められたことは、「江ノ電復活のシンボル」でした。

1960年代のモーターリゼーションの波。この波に飲まれて、消えていった地方私鉄は数多くあり、江ノ島電鉄の調査によると50路線以上に上るそうで…

その波は当然ながら江ノ電にも襲い掛かり、乗客は徐々に自家用車や並行する路線バスに吸い取られていきました。
そのため、乗客の少なくなった同路線の廃線計画も、極秘で進められていたと言います。

しかし、江ノ電に待ち構えていた最悪の結末は、「観光」という分野による湘南への注目で、見事に白紙に帰ります。

1976年に放送されたテレビドラマ「俺たちの朝」にて、江ノ電が作中に登場。現在で言う聖地巡礼に似た一大ブームを巻き起こし、その結果江ノ電を利用する乗客が劇的に増加。同時にドラマとコラボした記念切符は即完売するなど、ありとあらゆるブームに乗った江ノ電の営業成績は、見る見るうちに回復。
また、湘南が観光地として注目され始めると、並行する国道134号線の渋滞も大きな問題に。その結果、鉄道の必要性が見直されたことも、同路線には大きな追い風となったのでした。

Nagara373 – 投稿者自身による著作物

そして経営が安定した1979年、江ノ電48年ぶりの完全新型車両として投入されたのが1000形。その任された役割は「江ノ電完全復活の象徴と今後の標準車両」。
これまで他の私鉄からの寄せ集めで、車両の長さや大きさもバラバラになっていた江ノ電において、車両規格を統一させ、名実ともに「復活の象徴」として、「今後の標準車両として」の役割を任されました。

車両のデザインについては、江ノ電らしいノスタルジーな雰囲気を守るために何度も協議を重ねた一方。当時は大手私鉄でも京急や東急、阪急でしか採用されていなかったワンハンドルマスコンを採用。

こうした江ノ電らしさを守りながらも、先進的な技術を取り入れた当列車は鉄道ファンからも高く評価され、鉄道友の会から第23回ブルーリボン賞を受賞。
同年にはシティライナーの愛称でおなじみの117系新快速電車や、見た目が奇抜でおなじみ北総開発鉄道7000形がデビューしていたのですが、これら名車を差し置いて同賞を受賞し、国鉄・大手私鉄を除いた鉄道事業者としては初めての受賞となったのでした。

あのデビューから46年。いよいよ1000形を置き換える相手、700形がデビューしました。
そんな700形に求められたものは「混雑対策」と「想いをつなぐ」ということ。

近年の江ノ電は、湘南エリアの観光業の大きな発展と共に「オーバーツーリズム問題」を抱え込むようになりました。
乗客が乗り切れないこともしばしばあり、この点が現在の江ノ電の大きな問題に…

その問題解決のために、700形では立ち席スペースを増加させるなどの混雑対策を徹底しています。

そして、日常・非日常の両方で利用者の多い江ノ電での、新たな発見につなげたいという「想い」を繋げることが主眼に置かれました。

ここで大事なことが、この目的の中には「廃線の危機」という文言につながる言葉はどこにも見当たらないこと。
1000形の投入から46年。江ノ電は完全復活を遂げたのです。

七里ヶ浜で下車

さて、そんな事を話しまして 七里ヶ浜で下車。

費用的な問題で私は今回ここで下車しました。ラストランでもないから終点まで乗る意味も薄いしね…

今後徐々に、江ノ電1000形を置き換えていき、最大勢力の座を手に入れるものと思います。

新たなスタンダードとして、観光客と地元利用。どちらの旅客にも好かれる車両になることを願っています。

この記事を書いた人
ゴハチさん
ゴハチさん
別名:停車駅馬鹿

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