
どうも、松戸線にギリギリ直通できない中沢です。
京成電鉄の子会社であり、鉄道連隊の演習線をルーツとするピンク色の準大手「新京成電鉄」改め、松戸から京成津田沼までをぐねぐねと結ぶ京成電鉄の路線「松戸線」…の車両を形式別にわかりやすく紹介していく「京成松戸車両図鑑」。
前回は「新京成80000形」についてお送りしました。
今回は「新京成N800形」についてお送りします…
N800形の特徴

N800形は、京成3000形の仲間「京成グループ標準車体」としてデビューしました。京成千葉線との直通規格に準拠して設計されているため千葉方面への直通が可能です。形式名のNは「New」の頭文字なんだとか…
前面

前面は京成3000形を白とピンクに塗った感じで、黒く塗られた部分(いわゆる”ブラックフェイス”)の面積は3000形より少なくなっています。前面の非常用扉は我々から見て左側に寄せられていますが、これにより運転台からの視界が良くなるそうです。車体はステンレスですが、いわゆる”頭”の部分のみ普通鋼が使われていて、それにより強度も高くなっています。
前面窓の上部には運行番号(運番)表示機と行先表示機(方向幕)、そしてその両脇にライト(前照灯)がついています。運番表示機は基本的に千葉線内でのみ点灯し、運番のアルファベットは「F」が割り当てられています。下のイコールみたいな形のものは上が急行灯で下が尾灯ですが、急行灯は基本的に使いません。車番は左側の窓のすぐ下に配置されています。
側面

側面はステンレスの銀色が見える形となっており、下半分は白とピンクのツートンカラーとなっています。

側面にも行先表示機が配置されています。窓からはフルーツ柄の可愛らしいブラインドが見えますね♪
機器類

制御装置は東洋電機製IGBT-VVVFで、主電動機と制動装置は三菱電機製のものが使われています。80000形と同じく設計上は時速120kmで走ることができますが、曲がりくねった松戸線内でそんな速度を出したら大惨事ですよね(汗)
車内

車内は全車ロングシートで、赤色の座面が使われています。

もちろん、新京成車の特徴であるドア横の鏡も装備していますよ♪


車内案内表示装置はLEDの編成とLCD(細長いタイプ:パッとビジョン)の編成があります。

車番はシール貼りで、80000形と同じレイアウトのものとなっています。

そして運転席には千葉線直通車にとって欠かせない切り替えレバーが!このハンドルを回すことで新京成と京成を切り替えます!
余談:マルーンカラーもいるよ!
なんと、N800形には1編成のみデビュー当時の塗装を復刻したマルーンカラーの編成がいます!

側面に4本引かれたマルーン色のラインは沿線の4つの自治体をイメージしたもので、白色のラインは新京成のクリーンでオープンな企業イメージを表現している…らしい。
松戸線になった現在も走っているので、マルーン好きの方は是非チェックしてみて下さいね♪
1編成が京成カラーに…ほぼ3000形?
そんなN800形ですが、なんとN818編成が京成カラーに塗り替えられています!

うーん、こりゃ3000形N800番台だなあ。
最近は千葉急行京成カラーの80000形が本線上に姿を現したとのことで…この京成カラーになったN800形も、もう少ししたらくぬぎ山車両基地から出てくる頃でしょうか。本線上で見られるのが今から楽しみです♪
どこで見ることができるの?

N800形は京成松戸線(新京成線)・京成千葉線の「松戸〜京成津田沼〜千葉中央」の区間ならどこでも見ることができます!いつか千原線にも来て欲しいなあ(千原線ユーザーのささやかな願い)
結論
“クリーンでオープン”な京成グループ標準車体のN800形。見かけたら是非乗ってみてください!

- 2025年6月27日関東甲信越【クリーンでオープン】京成松戸車両図鑑#02 新京成N800形
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