みなさまお久しぶりです!はじめましての人ははじめまして!さいぱるとかいうヤツです。
初めに言っておきます。専門用語過多です。
今回の記事のテーマは209系500番台(以下本形式と呼ぶ)についてです。簡単にこの電車を説明すると、武蔵野線と八高線(1編成京葉線)で走行している、中央・総武線緩行線からの譲渡車といえますが、実はとんでもない沼要素があったのです…
↑武蔵野線を走行する209系500番台
本形式について
本形式は、中央・総武各駅緩行線にて使用されていた103系などの国鉄型電車をE231系で置き換えるための言わば「中継ぎ」として登場しました。当時国鉄型電車は非常にガタがきていて、置き換え予定のE231系がまだ開発段階(試験車両が走っていた)であったにも関わらず、国鉄型電車をこのまま使うには危なすぎる、という状態になっていました。
そこで、すでに走っていた試験車両をベースにしてひとまず作られたのが本形式です。その試験車両についても話そうと思ったのですが、そこだけで1記事が作れてしまうくらいなので今回は割愛させていただきます。
ちなみに機器類は性能・構成全て209系0番台と揃えられています。
転属について
さて、本題である「転属」について見ていきましょう。わけわからなくてもいいです、自己満で書いてるので()
下に今回の記事を見るにあたっての前提知識を置いておきます。
- ラシ(習志野電車区) 旧中央・総武線の車両基地、三鷹車両センターに統合
- ウラ(浦和電車区) 京浜東北線の車両基地
- ケヨ(京葉車両センター) 武蔵野線の車両基地(ケヨ31〜34のみ京葉線)
- ミツ(三鷹車両センター) 中央・総武線の車両基地
- ハエ(川越車両センター) 八高線の車両基地
転属早見表
下の表は所属と編成番号を表しています
落成当初 | → | → | → | → | → | 現在 |
ラシ51 | ミツC501 | → | → | → | → | ハエ51 |
ラシ52 | ミツC502 | → | → | → | → | ハエ52 |
ラシ53 | ミツC503 | → | → | → | → | ハエ53 |
ラシ54 | ミツC504 | → | → | → | → | ハエ54 |
ラシ55 | ミツC505 | → | → | → | → | ハエ55 |
ラシ66 | ミツC506 | → | → | → | → | ケヨM81 |
ラシ57 | ミツC507 | → | → | → | → | ケヨM82 |
ラシ58 | ミツC508 | → | → | → | → | ケヨM84 |
ラシ59 | ミツC509 | → | → | → | → | ケヨM83 |
ラシ60 | ミツC510 | → | → | → | → | ケヨM76 |
ラシ61 | ミツC511 | → | → | → | → | ケヨM77 |
ラシ62 | ミツC512 | → | → | → | → | ケヨM75 |
ラシ63 | ミツC513 | → | → | ウラ82 | ケヨ31 | ケヨM71 |
ラシ64 | ミツC514 | → | → | ウラ83 | ケヨ32 | ケヨM72 |
ラシ65 | ミツC515① | ミツC515② | ミツC515③ | ウラ84 | ケヨ33 | ケヨM73 |
ラシ66 | ウラ80 | → | → | ウラ80 | ミツC516 | ケヨM74 |
ラシ67 | ウラ81 | → | → | ウラ81 | ケヨ34 | ケヨ34 |
転属の経緯
めちゃくちゃ長いです、気をつけて読んでください。
ラシ63→ミツC513→ウラ82→ケヨ31→ケヨM71ラシ64→ミツC514→ウラ83→ケヨ32→ケヨM72
はじめに紹介する特徴的な編成は、元ラシ63、64編成です。これらの編成は特徴がある編成の中でもめずらしく、ほぼ同じ境遇をたどっています。
中央・総武線で活躍した後、京浜東北線で走行していた最古参の電車「209系900・910・920番台」を置き換えるため、ミツC515編成とともに浦和電車区に転属しました。
そして京浜東北線へE233系が導入されることになり、京浜東北線を後にし、京葉線に転属となりました。しかし京葉線もE233系の導入によって安住の地とはならず、武蔵野線の205系を置き換えるため、所属こそ変わらなかったものの活躍の場を武蔵野線に移しました。
ラシ65→ミツC515→ウラ84→ケヨ33→ケヨM73
正直これが一番意味わからん
まず知っておいてほしいのが、この当時窓が開かなかった京浜東北線で発生した停電の影響で乗客複数名が体調不良を起こしたということです。それ以降、車内の安全性を考えてJR東日本は209系0番台の窓を開くタイプのものに更新しようと考えました。
しかし更新をするにあたって必然的に起こるのが車両不足です。それを解決するために京浜東北線に貸し出された車両がミツC515編成です。当時は貸し出しという名目であったため、編成番号の変更はありませんでしたが、塗装と保安装置を変更して京浜東北線で走行しました。これがミツC515②です。
一度三鷹車両センターへ戻り(ミツC515③)、上の編成と同様に「209系900・910・920番台」を置き換えるため、ミツC513,514編成とともに正式に浦和電車区に転属しました。
あとは上2編成と同じく、京浜東北線にE233系が導入されたことにより、京浜東北線を後にし、京葉線へ転属となりました。その後の流れも同じです。
ラシ66→ウラ80→ミツC516→ケヨM74
次に特徴的な編成は、表の下からニ番目、元ラシ66編成ですね。この編成は、209系0番台の保安装置更新に伴う車両工事の影響で一時的な車両不足を起こしていた京浜東北線に元ラシ67編成とともに転属し、一度中央・総武線に戻った後武蔵野線で活躍しています。
ラシ67→ウラ81→ケヨ34
これで最後です。表の一番下の行、元ラシ67編成を紹介します。この編成は、上の編成、元ラシ66編成とともに一時的な車両不足を起こしていた京浜東北線に転属し、その後京葉線へ転属。現在に至るまで京葉線で活躍しています。
ちなみにこの編成のみ現在も京葉線で走行している理由は、E331系というJR東日本の失敗作()の補填のためです。
まとめ
現在武蔵野線で活躍している編成のうち、M70番代の転属が多いということがわかりましたでしょうか。
逆に言うとそれ以外の編成はそこまで目立った転属はなかったということ。抜粋して記事にすればよかったと今更後悔してます(^_^;)
おわりに
長々とごめんなさいほんとに…()
いかがだったでしょうか。この記事で209系500番台の転属について理解できた方、何者ですか()
今日の記事では「転属がすごかった」ということだけは覚えて帰ってくださると幸いです。
次回、E231系試験車両について
出典
4号車の5号車寄り 様
RailLab 様
更新履歴
6/12 19:15 更新履歴欄を新設・見出しの文字サイズを調整
6/12 20:05 文字見切れによりサムネイルを変更
この記事を書いた人
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どうもー!ふりとれ編集者の「さいぱる(Saipal)」です!
普段はNIKON Z50で撮り鉄をしています!
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