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停車駅奇想録 ~やまびこ号の摩訶不思議な23パターン~ 派生型停車パターン編

はじめに

この記事はこちらの動画の補足解説になります。動画も併せてご覧になられますと幸いです

↓前編

また、このブログは、「停車駅奇想録 ~やまびこ号の摩訶不思議な22パターン~ 標準停車パターン・区間列車編」をご覧になられますとよりお楽しみいただけます。合わせてご覧ください

というわけで、さっそく後編、前回ご紹介したタイプから派生した、14パターンを徹底解説していきます。ここから先、いよいよやまびこ号の真のヌマへと迫ってまいります。

ちなみに、ここから「どうして?」と思った停車パターンについては、時刻表をもとに私なりに考察をしてみました。

盛岡発着便(甲タイプ)の派生停車駅パターン

甲Cタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Cタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・仙台・古川・一の関・北上・盛岡

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:164、166、168号

使用車両

全列車E5系10両単独運

概要

上りの臨時列車を中心に3本設定。

盛岡発着のはやぶさ号の一部が停車する新花巻、水沢江刺、くりこま高原の各駅を通過するのが最大の特徴。

使用車両は全列車がE5系10両単独

繁忙期を中心に運行されています。

なお、通過しているくりこま高原、水沢江刺、新花巻の各駅は新幹線開業当時はなく、後年になって請願駅として作られたものなのです。そのため、当時の名残として通過しているものと予想します。

このパターンの派生型含めて盛岡以北に通過駅を持つ列車は全部で6本あり、うち5本がこの3駅を通過するタイプです。残りの一本はあとで解説します。

なお、各列車とも途中の古川と郡山で後続のはやぶさ号の待ち合わせを行います。まぁ準速達だからね、しょうがないね

甲Dタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Dタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・新白河・郡山・福島・仙台・古川・くりこま高原・一の関・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:50号

使用車両

E5系10両単独運転

概要

盛岡発東京行の定期列車、やまびこ50号が該当

号数で騙されやすいですが、盛岡を出る1番列車のやまびこは、1本前に仙台行やまびこ94号があります。こちらは標準停車駅・区間列車編でも解説しています。

最大の特徴は新白河にも停車する点。

この列車は新白河を9時9分に発車するのですが、その前の列車が8時39分発、対して後続の列車は9時50分発と、1時間以上列車の間隔に開きが生じるため、その補填として停車しているものと思われます

何が何でも、定刻通りの場合は1時間以内に各駅に1本以上は新幹線が来るように心がけているのが結構印象的でしたね。聞こえてるかい北海道新幹線()

甲Eタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Eタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・新白河・郡山・福島・仙台・古川・一の関・北上・盛岡

該当号数

  • 下り:489号
  • 上り:該当なし

使用車両

E5系+E6系の併結運転

ただし、こまち増便の際はE5系単独になる

概要

今思えば甲Hにしときゃよかった

甲Cタイプ+新白河の停車パターン。やまびこでは唯一400番台を名乗る飛び番列車

新白河停車の理由は、おそらくはやぶさ45号の退避のため。新白河発時刻が20時21分であり、接続列車もほぼない(というか在来線到着と同時に発車する亜空間接続。)ので多分単純な退避です。なお何故最高速でかっ飛ばして郡山に滑り込まないのかは不明。お前のその長い真っ赤なハナは何なんだ

ちなみに、運用としてははやぶさ110号の折り返しのダイヤとなっております。本来は上野総入庫後整備を行い、夜になってなすの271号に運用されるのですが、繁忙期は入庫してる暇がないので営業運転に入れてます。

なお、臨時ということもあり、運行日は最繁忙期のみの運行。利用する際は十分ご注意ください

甲Fタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Fタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・福島・仙台・古川・くりこま高原・一の関・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:161号
  • 上り:該当なし

使用車両

E5系10両単独運転

概要

郡山を通過する列車で、宇都宮から福島までかっ飛ばす臨時便

ちなみに、余談でお話しした「速度向上ではやぶさの増発に貢献した列車」というのがこれだったりします

東京発が10時30分なので、昼過ぎに仙台に着きたい旅客にとってはありがたい話ですね。多分これに乗ればほぼ確で300km/hでかっ飛ばしてくれます

途中福島で7分停車し、その間に後続のはやぶさ号の待ち合わせを行う…のですが、ダイヤを見た感じ郡山に止めても十分な距離なんですよね

というわけで調べてみたところ、おそらく前を走るやまびこ207号が関係しているものと思います

やまびこ207号は、161号にに那須塩原で追い抜かれるのですが、そのあと郡山ではやぶさ19号の待ち合わせを行います。つまり161号を郡山に止めると、207号の入線も遅れ、それが結果的にはやぶさ19号を遅れさせることになるので、そのための余裕を生み出すべく郡山通過にしているものと考えます。

甲Gタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Gタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・郡山・福島・仙台・古川・一の関・北上・盛岡

該当号数

  • 下り:163号
  • 上り:該当なし

使用車両

E5系10両単独運転

概要

動画内で餃子県民の皆様を喜ばせた瞬間に下げた列車

大宮を出ると郡山までノンストップ、さらにくりこま高原、水沢江刺、新花巻の各駅も通過します

ちなみにこいつは先述した増発列車とは対象的に、はやぶさ号と繁忙期の東京駅ホームを奪い合う列車になります

ただ、特に混む時期はやまびこ号に優先権が与えられ、ハブられたはやぶさ号はしぶしぶ上野発に変更されます

ただ、この列車がなぜ宇都宮を通過しているのかはわかりませんでした

まぁ「迷列車」ですから、迷なまま残しておくのも楽しみの一つと言えるでしょう(ただ面倒くさいだけ)

甲Hタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Hタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・小山・宇都宮・郡山・福島・仙台・古川・一の関・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:170号

使用車両

E5系+E6系の併結運転

概要

くりこま高原通過の小山停車という謎列車

小山停車の理由は、後続のはやぶさ38号に道を譲るためなのでよくわかりますが、くりこま高原通過の理由はよくわかりませんでした

古川ではやぶさの退避をするわけでもないので、おそらく別の事情があるものと思います。まぁ東北新幹線の盛岡以南では最も新しい新幹線駅ですので、請願駅の定めといったところでしょう。

なお号数からもわかるように、こちらも臨時列車になっております。

甲Iタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Iタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・小山・宇都宮・那須塩原・新白河・郡山・福島・白石蔵王・仙台・古川・くりこま高原・一の関・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:68号

使用車両

E5系10両単独運転

概要

甲タイプの真打、すべての駅に停車するのがこの68号です

ちなみに後続の甲Aタイプに該当するやまびこ70号とは、盛岡時点で49分の差があったのに、東京到着時点では24分差と、25分も巻き返されるという愚行を披露しています。仮にも同じ名前の列車なのにどうしてこうなった()

さらに、盛岡を1時間10分後に出るはやぶさ48号に追い抜かれた挙句、東京駅時点では16分差まで逃げられます。

表定時速は145.99km/h。同じ車両を使用し、同じ線路の上を走り、同じ区間を最速で結ぶ上りのはやぶさ6号の表定時速が248.98km/hと、「そうはならんやろ」っと突っ込みたくなる列車です。日本最速車両の自覚はどこに行ったのでしょうか

なお、この列車でグランクラスを楽しみたい方にお伝えしたいのですが、やまびこ号はアテンダント乗務がないので、座席サービスだけになります。また、もう一つの頼みの綱である車内販売もやまびこ号では2019年をもって終了しています。さらにさらに、グランクラス車両は、編成の一番盛岡寄りに設置されています。すなわち、自販機や売店などのある階段付近などからは離れた場所に座席があります。

要するに、この列車にグランクラスだからと手ぶらで乗り込んだら3時間40分食事ナシ飲み物ナシという地獄をみます。乗車の際は盛岡駅で事前に食べ物や飲み物を購入しましょう。こらそこ、サービスの低下でグランクラスの食事は大した事ないとか言わない!

なお動画内では「気づいたらもう一本は甲Aタイプになっていた」と話しましたが、正しくは「盛岡発各駅タイプのはやぶさ+乙Dタイプ」に変更になったと今年のダイヤ改正のプレスリリースに記載がありました。京葉線&北陸新幹線のせいでやまびこのダイヤ改正の存在忘れてた

仙台発着便(乙タイプ)の派生停車駅パターン

乙Eタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Eタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・郡山・福島・仙台

該当号数

  • 下り:175、179号
  • 上り:174号

使用車両

全列車E5系+E3系(福島まで・から)の併結運転

概要

宇都宮を通過する臨時列車。何故か3本も該当しています。

理由を調査するため、Oudiaで当該列車であるやまびこ175号とその前後列車を落とし込んだところ、乙Dタイプに該当したやまびこ205号が関係していることがわかりました。

205号は那須塩原でこの175号の待ち合わせを行うのですが、仮に175号が宇都宮に停車すると、やまびこ205号があとから追い上げてくるはやぶさ7号に道を譲る時間が少なくなるため、かなり余裕のないダイヤになってしまいます

余裕を生み出すために、175号は宇都宮を通過しているのです。まぁ東日本系統は余裕なしのダイヤにすると地獄になるのは火を見るより明らかなのでその点のバックアップがあるのは良い判断だと思います。

なお、当該の列車はすべて途中福島までつばさ号と併結します。また、各列車ともに、つばさ単独の運転に切り替わる場合もあります。

乙Fタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Fタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・福島・仙台

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:186、188号

使用車両

以下の列車が、E5系+E3系(福島から)の併結運転
  • 上り:186号
以下の列車が、E5系+E8系(福島から)の併結運転

上り:188号

概要

乙Eタイプと対をなす、郡山通過の宇都宮停車という列車。

上りのみの2本が該当します

郡山通過の理由には、これまた甲Eタイプ同様、後続のやまびこ号が関係しています

福島を3〜4分後に発車する後続列車は甲Cタイプの列車。要するに郡山であとから来るはやぶさ号の待ち合わせを行います(詳細は上の方で記しています)。仮に乙Fタイプの列車が郡山に停車していると、あとから来るやまびこ号の郡山駅の到着が遅れるため、その結果はやぶさ号も遅れる。そこで郡山を通過にすることで、後続のはやぶさ号に速やかに進路を譲り、速達列車のさらなる高速化を実現しています。

最速320km/hの影には、こうした考えられたダイヤが組まれていたのですね。面白い

乙Gタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Gタイプ

停車駅

東京・大宮・福島・仙台

該当号数

  • 下り:131号
  • 上り:124号

使用車両

全列車がE5系+E8系(福島まで・から)の併結運用

概要

通称スーパーやまびこ

途中停車駅を大宮と福島だけに絞った最速達列車。2024年改正より併結相手がE3系からE8系に変更され、速度向上を実施して所要時間を4分短縮しました
なお、これでもはやぶさの魔の手からは逃れられず、131号は福島でつばさ号切り離し後に通過待ちのため5分も停車します。

やろうと思えばはやぶさの魔の手からは逃れられるでしょうが、この後から追いかけてくる列車は本当の意味での陸奥最速。下り131号の場合は、東京~新函館北斗間を3時間58分で結ぶはやぶさ13号に抜かれるので、この列車優先のダイヤが組まれています。そして、将来的に360km/hに対応した暁には逃げられないことは明確なので、ALFA-Xの量産車が出てくるまではこの体制が続くものと思います。

ところで131号が抜かれたあと全速力出して仙台までの所要時間の短縮に成功したのにはやぶさ号はなーんにも変わっていない謎。がんばれはやぶさ(小並)。

動画内でもお話しした通り、つばさ号も併結する列車で併結相手は今年デビューしたばかりの最新鋭車両「E8系」。東京~山形間でも途中大宮、福島、米沢の各駅にだけ停車する最速達便です。

131、124号のどちらも毎日運転の定期列車です

乙Hタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Hタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・仙台

該当号数

  • 下り:該当なし
  • 上り:202号

使用車両

E2系単独運転

※但し、繁忙期にはE5系で代走を行う場合アリ

概要

那須塩原のみ通過のタイプ

仙台を朝一番早く出る新幹線やまびこ202号が該当する停車駅パターンです。

白石蔵王、福島の各駅の一番最初に出発する列車として走っている一方、東京に朝8:14に到着するため、宇都宮以南は通勤列車的な役割も持ち合わせている列車です。

なお、那須塩原には朝7時18分に出発するなすの264号が当列車通過の8分後に出発するダイヤになっていますので、この列車の出庫に影響を出さないための通過の可能性が高いです。

なお、仙台から東京へ一番最初に着く列車は後続のはやぶさ2号。202号より7分早く到着できますが、はやぶさ2号は上野を通過するタイプの列車です。しかし実ははやぶさ2号は大宮でとき300号に乗り換えられるため、上野へもはやぶさ号のほうが早いです。3分だけね。

3分を取るのか、それとも310円のはやぶさ料金(自由席の場合は840円)を取るのか。いろいろ考えてみても面白いかもしれませんね。まぁはやぶさの場合は大宮で乗り換えの手間がありますが…

乙Iタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Iタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・新白河・郡山・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • 下り:223号
  • 上り:該当なし

使用車両

H5系+E6系の17両

概要

やまびこ号で唯一、H5系が運用する列車

はやぶさ号がメインなH5系ですが、東京到着後に翌朝の仙台始発はやぶさ95号の送り込みも兼ねた運行が行われています

東京から仙台へ向かう最後の電車でもある当列車は、自由席特急券でH5系の席にありつけるほぼ唯一の列車です。

一方で、このやまびこ223号は、新幹線の歴史上避けて通ることはできない列車のひとつでもあります

2022年3月16日23時36分、福島県沖を震源に東北地方を襲った最大深度6強の地震の影響で、やまびこ223号として走行中だったH5系とE6系が脱線、新幹線の営業列車内で負傷者が発生した事故でもありました。この事故が記憶に新しい方も多いと思います。もうあの事故から2年ですか…

のちの事故調査報告書で、このやまびこ223号は前震の際に緊急停車し、関係各所と調整中に本震が発生し脱線したと断定されました。新幹線の安全性がまた一つ証明された形にはなりましたが、それでも脱線し負傷者が出たという事実は、多くの方に衝撃を与えたものと思います

これにより、当該となっていたH5系H2編成および、E6系Z9編成には多くの損傷が確認できたため、廃車とすることが発表され、また需要の低下から代替車も新造しないものとなりました

事故の影響は多くの方がご存じかと思いますが、大きな事故になる前にこのような軽微なもので済んでよかったと思います

乙Jタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Jタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • 下り:なし
  • 上り:194号

使用車両

E5系+E3系(福島から)の併結運転

概要

時刻表を二度見した
全国58万3000人の変態停車駅ファンの皆様、お待たせいたしました。真打(仮)登場です。

中の人が最も驚愕した超中途半端な停車パターン乙Jタイプ。
宇都宮、郡山と、南東北でもかなり規模の大きい都市をスルーしているのに、なぜか知名度の低い白石蔵王に停車しているのです。
白石蔵王に止める理由については、個人的に考えられる可能性として以下の2つがあげられます

  1. 275km/hが最高速度だった時代に、6分後のはやぶさ38号から逃げ切れずしぶしぶ逃げ込んでいた
  2. やまびこ側が仙台駅でトラブルが起きて2~3分遅れてもはやぶさを定刻で走らせるため

・1つ目はかつてE2系時代だった今年3月までの名残というもの。

はやぶさ38号は、盛岡でこまちを併結するタイプの列車、すなわち360km/h運転を行う計画は毛頭ない列車であると予測できます

そのため、275km/hだった2023年度までの運用から考察し、ここで追い抜かさないと福島まで逃げきれない、ということになります。現状やまびこ号では建前上300km/hに対応したとお話ししましたが、実際はどうも275km/h止まりな列車が多い印象です

そのため、後続のはやぶさから無理をして逃げずに白石蔵王で待ち合わせをしているものと思います

・2つ目の理由はなんとも東日本らしいお話し

仮にやまびこに遅延が起きた場合のバックアップ的な役割で白石蔵王に停めている可能性です

東日本系統の新幹線の東京駅はあまりにも貧弱なので、少ないホーム数で多くの列車を捌くために多くの工夫が凝らされています(まぁゴールデンウィークには山形のカモシカ衝突の影響が敦賀まで及びましたが…)

その中に「定刻で走ってる列車最優先で動かす」というものがあり、遅れている列車は大宮駅などで抑止をかけて後続の定刻列車への乗り継ぎを促したりしています

その被害を最小限に食い止めるため、念のために白石蔵王に停車させて、やまびこ192号の遅延を波及させないための工夫として白石蔵王に停車させているという可能性もあります。

ただ、やまびこ192号は仙台始発、それなのになぜ遅延のことを考慮せねばならないのか。その答えが、JR東日本デジタル時刻表にありました

やまびこ192号は、ほかの定期列車の合間を縫うため、仙台駅は11番線から発車し、下り線を横断して出発する必要があります。で、この192号が仙台を出発する時刻に下りの仙台どまりのやまびこ213号がお隣の12番線にやってきます。213号到着後に信号開通となり発車します。仮に213号が遅れた場合は下りの遅れをそのまま上りに持ち込むことになります。

そしてやまびこ213号は乙Cタイプ、停車駅が多い分、あとから遅れてくるはやぶさ号の遅れを退避駅ごとに持ち込むことになり、仙台に遅れて着く可能性が高いのです。

現に、やまびこ213号は、途中臨時含め3本のはやぶさを待ち合わせるため、かなりギリギリのダイヤが組まれています。というわけで、やまびこ213号の遅れを、はやぶさ38号に持ち込ませないために、白石蔵王に停車しているものと思います。

お詫び

さて、全22パターン紹介…かと思いきや、実は編集ミスがありました

コメントでご指摘いただいたのですが、やまびこ151号は「乙Aタイプ」ではなく「乙Aタイプに新白河を加えたもの」でした。なので正確には23パターンでした。お詫びいたします

ちなみに、ご指摘いただいてしばらくしてから風呂に入ったのですが、悔しさのあまりずっと唸ってました。それはもう185系のように(近所迷惑)

というわけで、改めてこちらでご紹介。やまびこ151号の停車駅パターン、便宜上乙Kタイプです

乙Kタイプ

名称(勝手につけたもの)

乙Kタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・新白河・郡山・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • り:151号
  • 上り:該当なし

使用車両

E2系10両単独

概要

画質悪くて申し訳ないです。

E2系を使用した仙台やまびこ。乙Aタイプに新白河を加えたものがこの停車駅パターンです。

ただ新白河で退避しているわけではなさそうなので、どういう理由で停車しているのか調べたところ、1本前のなすの号が那須塩原止まりの列車らしく、1時間半ものダイヤホールが新白河に生まれてしまうため、それの対策として151号を新白河に止めているらしいです。

ちなみに、E2系充当ということで、東京駅の発時刻もお伝えしましょう

東京駅は17時28分発。2時間9分かけて終点仙台へと向かいます。

コメントを頂いたときはマジで悔しかったです。多分忘れているものもあるだろうという感じで編集していましたが、指摘コメントをいただいて、まさか停車駅の話で風呂場で魘される日が来るとは思ってもいませんでした(笑)。

おわりに

時刻表はよく、電話帳と並んで「つまらない読み物」と揶揄されています。しかし、そんな人たちに対して声を大にして伝えたいのが時刻表は点で見るからつまらない、線で見るとおもしろいということ。

A点からB点へ移動する列車を調べる。それだけならたしかに数字の羅列で見ているだけで眠たくなってくる気持ちもわかります。ただ、そんな点と点を見るためならイマドキはスマホの乗り換えアプリで十分です。というか料金面などなどを一括で見れる乗り換えアプリのほうが便利です。

それでもなぜ時刻表という分厚い冊子が駅のコンビニや本屋さんに並んでいるのか、それはひとえに「いくつもの点を線でつなげることを楽しむ人がいるから」という一言に尽きると思います。前後列車とのつながりや、ダイヤホールの謎、同時刻に同一方面に向けて発車する列車などなど、楽しみ方に例を挙げると、枚挙にいとまがないです。 

今回の停車駅奇想録の制作にあたっても、多くの停車パターンを見てきました。そのなかにある「どうして?」の答えを、時刻表からたくさんもらいました。

小説は、一つのあらすじだけを読むと「なんだコレ」で終わるものの、読み切ることで驚きや感動が得られるもの。時刻表だって、点で読まずに線で読むことで多くの感動や驚きが得られるかもしれませんね

さて、そんなわけで停車駅奇想録 東北新幹線やまびこ 2024年春編はいかがでしたでしょうか。多くの方からコメントをいただき、想像以上の伸びに思わず笑ってしまいました。ただ、残念ながら伝説級のやまびことして名高かった「やまびこ249号」を取り上げられなかったことだけは本当に悔しかったですし、多くの方からも惜しむ声が聞こえてきました。復活が発表されたら速攻で動画作ります(あとは普通に乗りたい)

さて今回の動画、かなりの人気を頂いたので、続編の制作も検討しております。ただ、内容については以下の5つのどれかにしようと思っています。是非良ければ下のURLよりご投票ください

TS583
藤沢市に住んでる鉄オタで、たまに笠岡にも顔を出す人 名前の由来はTrain Series 583(和訳583系電車)なのでBLは関係ないです() 動画投稿開始 2020年7月19日 チャンネル登録者数100人突破! 2022年5月21日 〃...
  • 「混沌の列車、羽越へ」~山形新幹線つばさ編~
  • 「昔はもっとすごかった」~2004年のやまびこ編~
  • 「やまびこ、黄金時代」~1998年のやまびこ編~
  • 「実はそこそこあるパターン」~東海道・山陽新幹線のぞみ編~
  • 「貨物線と旅客線で揺れ動く通勤特急」~東海道線特急 湘南編~

9月頃に公開できると思いますので、それまでどうぞお楽しみに

あと、充当車両の欄ですが、大急ぎで作ったので間違ってる場所があるかもしれません。その際はコメント欄で教えてください。

というわけで、ここまでご覧いただきありがとうございました!制作者のゴハチサンでした

この記事を書いた人

ゴハチさん
どうも五八三系です。名前が長いので「ゴハチさん」と呼んでもらえると幸いです
考察を中心にしょうもない記事をあげていきますのでどうかよろしくお願いします。
あと、動画の補足解説も基本的にここでやります。

コメント

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