
どうも皆さんこんにちはナオテツでございます。
今年もこの時期がやってきました!そうです。武蔵丘公開こと「西武・電車フェスタ」です!西武鉄道ファンは毎年このイベントを機に、夏の訪れを感じているといっても過言ではありません。
今年も昨年までと同様に、6月の第一土曜日(今年は6月7日)の開催となりました。当サイト随一の西武鉄道マニアを自称している筆者も、朝から会場へ足を運んできました。今回の記事では、そんなイベント当日の様子を軽く紹介していきます。
イベント概要
会場
会場は、タイトルやサムネイルにもある通り「武蔵丘車両検修場」。埼玉県日高市にある車両研修施設で、池袋線の車両基地である「武蔵丘車両基地」に併設されています。
西武鉄道の車両検修場としては最大の規模を誇り、西武鉄道全車両の重要部検査・全般検査も行われています。もちろん、孤立路線である多摩川線や、新交通システムの山口線(レオライナー)の車両も入場してきます。
日時・入場方法
開催日時は、先述の通り2025年6月7日(土)。毎年恒例の6月第一土曜日開催となりました。
開場時刻は10:30で、閉場時刻は15:30。後述する団体専用列車ツアーに参加していると、開場時刻より少し早めに入場できたようです。
ちなみに、午後から入場した人限定で、オリジナルデザインの「ショルダー巾着袋」がプレゼントされていました。が、筆者は会場直後から入場していたがために貰うことができず…。無念!
そして、入場無料なのは変わらずでしたが、なんと今年からは事前予約不要の「入場フリー」に。昨年までは新型コロナウイルス感性拡大の影響もあり、西武線アプリからの事前予約をしなければ入場することができませんでした。
会場最寄りの高麗駅へ!
というわけでここからはイベント当日の様子をご紹介。
筆者は拝島線沿線民なので、所沢までは新宿線で行き、所沢から池袋線に乗り換えて会場へ向かいました。しかし、乗車中にあまり良くない出来事が…。
入間市駅付近で線路内立ち入り…
池袋線 急行飯能行きの電車に乗っていたところ、狭山ヶ丘駅停車中にこのような放送が。
「入間市駅にて非常停止装置が作動しているため、しばらく停車します。」「ただいま線路内に人が立ち入っており、安全確認を行なっています。発車までしばらくお待ちください。」
どうやら入間市駅付近で、線路内に人が立ち入ったとのこと。ちょうど8000系の団体専用列車(詳細は後述)が付近を走行している時間帯だったので、それを撮影しようと危険行為に及んだ迷惑撮り鉄が居たのだと思われます。
鉄道ファンであるのなら、鉄道会社や他の一般のお客さんに迷惑をかけるなんて絶対にあってはならない行為です。危険な行為をしたとしても綺麗な写真は撮影できません。珍しい列車を撮影するときには尚更、ルールとマナーをちゃんと守り、楽しく行うように心がけましょう!
飯能駅に到着!
話が少し逸れてしまいましたが、定刻より4分ほど遅れて終点 飯能駅に到着。すると…。

目の前にいるじゃないかーっ!!
飯能駅にはなんと、サステナ車両第一弾こと8000系の姿が。
実は今回のイベントに合わせて、新宿線 新所沢駅から会場へ直通する、8000系を使用した団体専用列車が運転されていました。8000系の詳細はこちらの記事を参照していだくとして、普段は国分寺線で活躍している8000系が、飯能駅で姿を見せるのは定期運用では当然無く、激レアな光景です。

せっかくなので駅名標と絡めて一枚。
「高麗行き」臨時列車に乗車

飯能駅からは、当駅始発の高麗行きの列車に乗車していきます。ちなみに今更ですが、駅の読みは高麗川の「こま」です。「こうらい」ではありません。
高麗止まりの列車は定期にはなく、毎年このイベント開催時や夏に行楽シーズンの増発便でのみ運転されています。ようはこちらも激レアな光景です。

使用車両は4000系。池袋線・秩父線の飯能ー西武秩父間で活躍している車両で、JRでいう「近郊電車」のような山岳地地帯向けの適した作りとなっています。

定期列車では、存在しないものの、先述のように毎年運転されるからか方向幕はちゃんと対応しています。これには方向幕好きの筆者もニヤリ。

飯能から高麗まではたった2駅。5,6分ほどで終点で到着しました。

入場フリーとなった影響もあり、改札にはかなりの人が。昨年よりも明らかに人も数が多いです。
高麗駅からは徒歩で会場へ

高麗駅が最寄り駅とは言っても、すぐ近くにあるというわけで無く、少し引き返すように歩いて行かなければなりません。送迎バス的なものはありません。暑い中頑張って歩いた者のみが、イベント参加への資格を手に入れる者となるんです。

こんな感じで至る所に貼られている会場への案内の紙を頼りに、みんなで歩道を進んでいきます…。

ここからは西武鉄道の敷地内。線路に沿うように伸びる職員専用通路を通って行きます。もちろん、普段は関係者以外の通行は禁止されていますが、今回のようなイベント開催時には大丈夫。「一年に一度だけ合法的に使用できる道」です。

「一年に一度だけ合法的に使える撮影スポット」から4000系を撮影。立っている場所の目と鼻の先を通過するのでかなりの迫力があります。
そして…。

ラスボス「もはや崖レベルに急な坂」です。写真では伝わりにくいですが、本当に急です。長いです。でもこの坂に到達したということは、入口はもう目の前という合図。ラストスパート、頑張って行きましょう。

高麗駅下車から15分ほど。ようやく会場の武蔵丘車両検修場に到着!
道のりも暑かったけど、イベントの内容はそれよりも遥かに熱いものになっています。では早速入場!
やっぱり人気の8000系!
入場後、筆者が真っ先に向かったのは会場奥の屋外車両展示場。先述の団体専用列車に使用された8000系が、開場よりも少し早く会場に到着しているはずなので…。

うおーーっ!いました!
別に車両自体は飯能駅でも見かけましたし、デビュー当日にも撮りに行ってるしで珍しいものではないんですけど、この武蔵丘車両検修場という場所にいることが珍しいんです。

山と一緒に一枚。普段8000系の走る区間では到底見ることのできない風景です。
夢の共演

12:30ごろ、8000系の隣に「52席の至福」が入線してきました。実は先述の8000系の団臨以外にも、52席の至福を仕様した会場直通の団体専用列車も運転されていました。そして、到着後は予約制のカフェとして開放されていたようです。
この並び、普段は絶対に見ることのできない激レアな光景です。その姿を撮影しようと、車両付近には多くの人が集まっていました。
その他展示いろいろ
ここまで何だかんだ8000系の話題ばかりを取り上げてしまいましたが、お前はイベントで8000系しか見てこなかったのか!というツッコミがそろそろ入りそうなので、ここからは屋内の各所にあった展示物を駆け足で紹介して行きます。
一つ一つ紹介しているとキリがない量なので、特に面白かった展示をいくつかピックアップして紹介します。
2000系LED方向幕

こちらは2000系のフルカラーLED方向幕を再現した機械。今年は30分ごとのタイムスケジュールが組まれており、スタッフさんが表示を手動で切り替えていました。なかには写真の「区準 保谷」といったトンデモ表示も…!
そして気になるのが15:00〜15:30が「???」となっていること。この時間帯、一体どんな表示がされていたのかというと…。

!?
なんと、行き先なしの「種別単体」の表示を出していました…。行き先の駅を指定していなかったり、表記対照表に存在しない種別と行き先の組み合わせを設定すると表示されるものらしいのですが、実際の列車でこの表示を見られることは滅多にないどころの次元ではない激レア表示です。

区間準急の種別単体…!まさかこんなものを生で見られる日が来るとは…。西武鉄道ファン兼LED方向幕ファンの筆者氏、感動のあまり目から涙が。(というのは言い過ぎました)
ちなみに種別単体表示以外にも、「各停 武蔵丘」「準急 西武秩父」といった激レア表示をいくつも出していました。本当にフィーバータイムかのようにポンポン切り替えていくもんで、撮影するタイミングすらありませんでした…。
HS10 コンプレッサー/70KVA 電動発電機

こちらの機械は「HS10 コンプレッサー」というもの。味自慢たこ焼きに目がいってしまいますが、これは「2両編成の旧2000系」に使用されている床下機器で、現役のものは2編成のみ。ちなみに筆者は床下機器の知識が著しくないもんで、コンプレッサーという名前は知っていても、どういう仕組みなのか等はあまり理解できていません…。
それはさておき、この機械の紹介文には「間も無く引退する」という文字が書かれていましたが…?

そしてこちらは隣にあった「70KVA 電気発電機」。同じく旧2000系に搭載されているものなのですが、「ありがとう70KVA!新天地でも頑張れ!」という意味深なメッセージが書かれています。引退した後はどこかの別の鉄道へ譲渡されるとでもいうのでしょうか。先日、同じく2両編成の新2000系2編成が、近江鉄道に譲渡されていることを考えると、もしかして彼らも…?
KY活動表

工場内では、いつ危険な出来事が起こるのかわかりません。そのため、このような「危険予知(KY)活動表」なるホワイトボードを普段は使用しているようです。が、今回はイベントということで、スタッフの皆さんの遊び心を感じる内容が書かれていました。
色々気になる情報も多々ありますが、一つ一つ触れていくと話が長くなるのでここで一旦切ります…。まぁ、お父さんの車がサステナ車両になるのは困るかも。
臨時停車の特急で帰宅
だいぶ割愛しましたが、イベントは無事終了。なんだかんだ、会場直後から閉場まで1日中いてしまいました。かなり疲れたので家までは快適に帰りたいですよね。

実は、今回のイベントに合わせて、高麗駅に特急ちちぶの一部列車が臨時停車していました。せっかくなので、筆者も終点の池袋まで乗ってきました。

驚くことに、車内のLEDやLCDはちゃんと「高麗」の表示に対応していました。初めて見た…。(他の方の投稿を見る限り、車内自動放送も対応しているようです。)
最後に
今回のイベントの企画、運営に携わって下さった西武鉄道の皆さん、本当に楽しいイベントを本当にありがとうございました!特に8000系が大活躍してくれて、ファンとしてはとても嬉しかったです。また来年以降も参加したいです。
この記事を最後まで読んでくださりありがとうございました!今後も、西武鉄道を中心に首都圏の鉄道の話題を発信していくので、ぜひ次回以降の記事もご覧ください!

それでは、スタッフさんに押されるらびゅーくんの可愛い写真を見てお別れしましょう!さようなら!
この記事を書いた人

- 武蔵国の西側「西武」に生息している自称乗り鉄。インドアな時はアニメとラノベ。記事執筆のモットーとしては「量より質」をいちおう。
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