どうも、めいかです。某サイトの閉鎖以来の記事です。
久しぶりすぎてwordpressの扱い方を忘れて禿げそうになりながら書いてます。

「姫路市交通局モノレール線」
みなさんも聞いたことがあるかもしれません。
姫路市交通局モノレール線(以下姫路モノレール)は1966年から1974年まで営業し、1979年に廃止された全長1.8kmのロッキード式モノレールです。
1966年の「姫路大博覧会」の会場アクセスを担うべく建設され「未来の乗り物」として大いに期待されながらも、路線の短さや立地、運賃の高さに本数の少なさ…と探せばキリがないマイナス要素によって
「市のお荷物」とまで言われ僅か8年で休止に追い込まれてしまった少し不憫な路線です。
(この辺の詳しいことはまた別記事にまとめます。頼んだぞ未来の自分。)
ロッキード式モノレールとしては日本で2例あるうちの一つで、もう一つの「小田急向ヶ丘遊園モノレール線」の遺構は都市開発に伴い消滅したのに対し、こちらは1979年の完全廃止後46年が経過した現在も車両をはじめとした多くの貴重な遺構が残っています。
今回はそんなお荷物未来の乗り物の遺構を求めて廃線跡を歩いた様子をレポート記事としてまとめます。
実際に歩いてみよう

ということで歩いていきましょう。
スタートはJR姫路駅北口。早速第一のスポットが見えてきます。

写真左、ロフトの看板がある建物は「山陽百貨店西館」。
姫路モノレール姫路駅の跡地を利用する形で増床が行われました。
姫路モノレール姫路駅は将来的にここからさらに200mほど東、現在の「FESTA(地下街)」の直上付近に移転開業することを見据えており、ここにあった駅は仮駅舎でした。
さあさあどんどん進んでいきましょう。
山陽百貨店の横を通って西へしばし進むと、道路に挟まれた長屋が現れます。
おや?建物の上に何かコンクリートのようなものが載っていますね…?

旧姫路駅から150mほどの地点から約250mに渡って伸びる、現存する遺構の中では最も長い区間です。
スナックや中華料理屋などが軒を連ねるコンクリート造りの長屋の上に
にょきにょきと古ぼけた柱が生えている様子はまさに「異質」。
建物が密集する地域のため用地買収が難航したことからこのような形になったといわれています。
さぁ長屋地帯を抜けると不思議な形の空き地が見えてきます。

この変わった形をした広い空き地は「旧大将軍駅跡」。
大将軍駅は、姫路駅からかなり近く「歩いたほうが早い」とまで言われ開業後2年で休止されてしまった
かわいそうな駅です。(ネタバレするとこいつが一番お荷物してた)
1~2階が店舗、3~4階が大将軍駅、5~10階がマンションという珍しい構造の駅ビルでした。
2017年に老朽化により解体されましたが、地中に埋まった基礎部分が取り除けず
上に建物を建てることができないため、現在も更地のままとなっています。
死して尚お荷物になるのか…(困惑)
県道62号を渡りセブンイレブンの横を通り抜けると川があります。
そのまま視線を左に向けると…?

どーんと聳えるモノレールの高架跡が!
船場川に沿って約100mほど残るこの遺構は保存施設を除くともっとも状態がよく、
すぐ下を道路が通っているため観察にはうってつけです。
立地が立地なのでまだしばらくは撤去もされないと思われます。
さあだいぶ手柄山が近づいてきましたよ。
県道に戻り新幹線の高架をくぐってしばらくすると次の遺構が….おや?

JRと新幹線の高架をくぐると先ほどの遺構に続く形で高架跡が残っている…
のですが、昨年11月ごろから撤去工事が始まっており、執筆時点ではすでに80%程が撤去されています。
おそらくあと一か月足らずで完全撤去されると思われるので記録はお早めに。

引き続き船場川沿いを歩いていきます。

程なく月見橋という橋が見えてきます。
モノレールはこの橋付近から川を渡りカーブしながら手柄山へアプローチしていました。
この橋を越えるといよいよラストスパート。終点はすぐそこです。

坂を上るとついに終点の旧手柄山駅に到着です。
ここは現在かつての駅と検修庫を活用した「手柄山交流ステーション」として余生を送っています。
車両や駅設備など貴重な資料が展示されており、姫路モノレールについて知るならとりあえずここに来るといいでしょう。



おわりに
姫路モノレールさんの年齢は?年収は?身長は?調べてみましたが分かりませんでした!
いかがでしたか?
冗談です。
わずか8年でその使命を終えた悲運のモノレール。その遺構は武骨でありながらどこか美しく、
社会学者の鵜飼正樹氏は古代ローマの水道橋を思わせるこの遺構群を「現代遺跡」と名付けました。
46年たった今でも色濃く面影を残す姫路モノレールですが、先に説明したように撤去が進んでいる場所もあり、記録を残すなら早いうちの方がいいと感じました。
「行ってみたいな」と感じた方は是非、春休みにでも訪れてみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後もいろいろ書いていくのでよろしくお願いします。
この記事を書いた人

- 好きな豆腐は玉子豆腐です
最近の投稿
- 2025年3月3日記事姫路モノレール廃線跡を歩く
- 2025年3月3日記事新たにライターになったのはこの男~!!!!
コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。