どうも、閑古模型です。
今回は、2024年秋にデビューした近鉄電車、8A系をBトレで作っていきます。
24年と言ったら、生まれた子供が社会に出る歳に成長するのには十分な時間です。“それだけの期間、一般車に新型が登場しなかった”=“古い車両を使い続けた”ってことですからね……
(まぁ爆破事件に巻き込まれた車両や正面衝突して運転室が丸潰れになった車両を直して使い続ける私鉄だし……)
では、今回は以下の内容でお送りします。
軽く実車について
近鉄8A系は、2024年10月に奈良・京都 橿原・天理線向けにデビューした近鉄の新型一般車です。1編成あたり4両編成で、編成はこうなっています。⤵︎
座席は、これまで24年ほど“最新型一般車”だった9820系や、5800系と同じようにL/Cシートを採用しています。
ただ、阪神乗り入れ対応は今の所していないようです。
あと、8A系の車内の特徴といえば、ロング方向にもクロス方向にも座れる“やさしば”です。
これ、スーツケースなどの大きな荷物を持ちながらだと座りづらく、列車の揺れであちこちに動く悩みから解放される素晴らしいスペースらしいです。
“やさしば”の詳しい解説は、近鉄公式YouTubeにて紹介されています。(やさしばのシーンから流れるようになっています。⤵︎)
また、最近のA更新車と同じように、前照灯が前面下部に、標識灯が前面上部に配置され、方向幕もフルカラーLEDを採用しています。で、この前面方向幕が従来の車両と比べてかなり幅広になっており、前面部は種別、日本語、英語の駅名、駅ナンバリングが横並びに表示されています。
側面では、従来のように日本語(漢字)、英語に加え、ひらがな単体の表示と関東私鉄やJR東日本のような次駅表示が追加されました。
2024年度は4両編成12本が西大寺検車区に配置され、奈良・京都・橿原・天理線で運行しています。25年度には、奈良線に加え、大阪線、名古屋線、南大阪線への導入も発表されています。大阪線には4両編成×2本、名古屋線、南大阪線には4両編成×3本が導入されるとのことです。これ、名古屋線はシリーズ21の導入がなかったので、25年度の新車は5800系以来の新造車導入になります。なので、名古屋線系統にとっては28年ぶりの新型一般車となります。(やっと名古屋にも新車が………涙が出ますよ…)
種車
さて、改造するには種車が必要。
実車の画像や他の方の改造を参考にし、今回の種車は東京メトロA-train車体に決めました。
ただ、このA-train車体、というより東京メトロのBトレってほんど中古市場に出回らないんですよね。で、「こりゃ困った」ってなってた時に、たまたま友人から東京メトロ10000系を買い取ることができました。
で、ここで記事を書く上での重大なミスに気づいた中の人。
そう、まともな状態の種車の写真を撮っていなかったのです。
で、見つかった画像がこれ⤵︎
奥が汚すぎたのでトリミングしました。
とりあえず今回は東京メトロ10000系から近鉄8A系を作っていきます。
他のパーツを用意しよう
とりあえず種車の確保はできたので、次は8A系にするために必要なパーツを用意します。
- 8A系の顔
- 転落防止幌(KATO Assyパーツ225系転落防止幌)
- 種車(日立A-train車体)
とにかく、最も必要な物は8A系の顔
どこかで売ってないかな……と探していると、BOOTHで8A系の運転室部分のみの3Dプリント品を発見。
……したものの、その当時は在庫切れになっており買えず……
……で、先月末に確認すると、なんと在庫が復活していたので即購入。
で、届いたものがこちら
お芋の鉄道ちゃんねる製の“24年ぶりの新型通勤電車 前面パーツセット”です。
このパーツはこちらから→https://booth.pm/ja/items/5976032
中には、8A系の前頭部、乗務員扉、スカートがそれぞれ2両分入っています。
ちなみにこれはすでに切り離してしまった後なのでバラバラですが、届いた後はサポート材が付いてます。なので、それをしっかり取り除きましょう。
パーツの下準備
さて、ここらで必要な素材は揃ったので、車両の加工に移ります。
まずは先頭車。
側板を段になっている位置で切断。それに合わせ、屋根も同じような位置で切断します。
諸々の切断が終わったら、ボディを仮組みしていきます。
先頭部とBトレ製品の屋根Rもピッタリ合いました。その他もかなり良さげだったので、このまま塗装の工程へ移る“前に”乗務員扉を接着します。
この時、扉の向きがあるので間違えないように。
で、ここで先に側板と屋根にサフを吹いていきます。
屋根はサフの色でいくので、ここで塗装完了です。
この後、前面にもサフを吹きます。(撮り忘れ)
それらの乾燥待ちの間に、スカートの取り付け方法を模索します。
一応、このキットのスカートの取り付けはTNへの接着ということにはなっていました。が、今回はTNカプラーを取り付ける予定はありません。
そこで、SGフレーム(改良型SHG)に付属するカプラー受けに取り付けることにしました。(ちなみに、この取り付け方法を思いついたのは合奏中という……)
12400系の予備車で試したところ、結構いい感じだったのでこれで行くことにします。
塗装
では、ここからは塗装の工程に移ります。
既にサフは吹いてるので、ボディと前面、妻板に“Mr.ベースホワイト 1000”を吹きます。
この色が8A系の白い部分になるので、その部分をマスキングしていきます。
で、マスキングしたものがこちら。
この後は赤を塗装。この赤は、グリーンマックスの鉄道カラーの26番マルーンA(近鉄一般車の赤)と29番バーミリオンA(京急の赤)を混ぜて作りました。
そして、完成したものがこちら。
この時点で、かなり8A系っぽさが出てきました。
最後はお顔です。
塗装直後は赤一色ですが、実車には黒い塗り分けがあるのでそれを塗って行きます。
塗り終わるとこんな感じ。個人的には右の顔の方が好みです。この黒は油性ペンで地道に描きました。まぁそこそこいい感じにはなったかな…とは思います。
最後はスカートの塗装。これはMr.カラー13番の“ニュートラルグレー”を使用しています。(仮画像↓)
最後に、ボディにクリアーを塗装していきます。
組み立て
さて、各パーツの塗装が終わったので、組み立てて8A系にしていきます。
そして、車体を組み立てたものがこちら
お次は顔に転落防止幌を取り付けます。KATOのAssyパーツ、225系100番台の物を使用します。
で、くっつけたものがこれです。⤵︎
元々取り付け用に空いていた穴にピッタリ、スッ…っとハマりました。
スカートは、SHGブロックに接着し、そのブロックを顔に接着します。(撮り忘れ☆)
さて、最後はお顔を車体に接着すれば…
完成!!!!!
24年ぶりの近鉄新型通勤電車、近鉄8A系、ついに完成です!!
ここに書いたほどはすんなりいきませんでしたが、やはり大幅な加工を終えるととてつもない達成感がありますね。
では、早速いくつか画像を撮影したので、貼っていきます。
というわけで、今回は近鉄8A系をBトレとして作っていきました。普段、このような大掛かりな改造はあまりしないので、いい練習になりました。
改造したい車両や作りたい車両は沢山あるので、まだまだ改造記は進んでいきます!
今回の実車画像の提供は、かさつ様とこつあず鉄道ちゃんねる様でした。この場を借りて、お礼申し上げます。
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このアイコンが目印です⤵︎
では、また次回!!
しっかし2024年ももう終わりか……
この記事を書いた人
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