
ご無沙汰してます。ふぺです。
いよいよ発表された2026年のダイヤ改正。今年はJR東海を中心に大幅な変更が行われていましたが、九州地区は来年春からどのように変わるのでしょうか?
九州新幹線
まずは九州新幹線から。九州新幹線では博多駅を出発するつばめ号の発車時刻が何本か変更されます。

つばめ327号…博多駅15時06分発⇨博多駅15時12分発に変更
つばめ329号…博多駅16時06分発⇨博多駅16時12分発に変更
つばめ341号…博多駅20時36分発⇨博多駅20時39分発に変更
つばめ345号…博多駅22時36分発⇨博多駅20時39分発に変更
この発車時刻変更によって、つばめ327号・329号は博多駅にて臨時のぞみ号と乗り換えが可能になり、つばめ341号・345号はのぞみ号からの乗り換え時間が9分へと拡大され、利便性が大幅に向上します。

そして新たにさくら460号・さくら483号が新設。
さくら460号は熊本駅を6時丁度に発車し、博多駅にて臨時のぞみ116号に乗り換えることによって、改正前の最速便であるさくら740号&のぞみ6号に比べて、30分も早く名古屋駅・東京駅に到着することが可能となっています。
次にさくら483号は博多駅でのぞみ57号から接続を行ったのちに23時15分に博多駅を発車し、23時53分に熊本駅に到着できるようになっています。これによって東京駅・名古屋駅などから熊本駅までの終電が約20分ほど繰り下がるようになっています。
このさくら460号・483号によって東京駅・名古屋駅・新大阪駅での滞在可能時間が大幅に増え、特に名古屋駅は従来に比べて53分も滞在可能時間が増加できます。これによって熊本エリア⇄関西・中京圏のアクセスがより向上されますね。
特急列車・西九州新幹線
次に特急列車・西九州新幹線についてです。
まず西九州エリアでは、新たにみどり101号・みどり102号・みどり104号が新設されます。

みどり101号/リレーかもめ91号…博多駅09時10分発⇨武雄温泉駅10時22分着
みどり102号/リレーかもめ92号…武雄温泉駅10時40分発⇨博多駅11時42分着
みどり104号/リレーかもめ94号…武雄温泉駅17時36分発⇨博多駅18時33分着
この号数が100番台のみどり号は博多駅⇄武雄温泉駅の運行となっており、佐世保駅までは運行しません。そして繁忙期にはそれぞれリレーかもめ91号・92号・94号に変わり、武雄温泉駅にて西九州新幹線かもめ号と接続するようになっています。
さらに既存のリレーかもめ号も変化があり、みどり/リレーかもめ43号がリレーかもめ43号・みどり45号に分離・そしてリレーかもめ17号・47号が江北駅に停車するなど、肥前浜方面からの利便性向上が図られています。さらにリレーかもめ45号はプラスで従来の6両(885系)から8両(787系)に増結されるとのことです。
そして普通列車も増発・江北駅での接続の改善がされており、みどり101号/リレーかもめ91号から肥前浜行き普通列車(延長)・リレーかもめ17号から肥前鹿島行き普通列車(延長)・リレーかもめ47号から諫早行き普通列車・リレーかもめ49号から肥前大浦行き普通列車・みどり104号/リレーかもめ94号から肥前浜行き普通列車・肥前浜発江北行き普通列車からみどり20号・肥前浜発江北行き(増発)から鳥栖行き普通列車と接続が行われており、その他運転時刻の変更が行われています。
特急・普通列車が増発されて利便性が向上した一方で、肥前鹿島行き特急かささぎが2往復減便されました。
かささぎ103号…博多駅10時18分発⇨肥前鹿島駅11時21分着
かささぎ107号…博多駅16時34分発⇨肥前鹿島駅17時43分着
かささぎ108号…肥前鹿島駅11時54分発⇨博多駅12時52分着
かささぎ114号…肥前鹿島駅19時34分発⇨博多駅20時37分着

この特急かささぎは3年前の西九州新幹線開業の際に鹿島エリア⇨博多駅の利便性維持の目的で新設された特急列車で、 JR九州と佐賀県で「新幹線開業後3年間は14往復を維持する」という約束がなされていましたが、今年で丁度3年経過したことにより、ついに減便が行われてしまいました。
減便されたのは上記2往復で、これにより特急かささぎは14本⇨10本に減りました。しかし減便された特急かささぎのダイヤを活用して他列車の増発がなされたほか、肥前鹿島方面への普通列車も増発・接続がされているので、利便性にそこまで影響はなさそうです。
次に小倉・大分方面の特急列車です。

まず朝夕時間帯に運行される特急きらめき1号・2号・4号・5号が新たに東郷駅に停車。さらに特急きらめき1号はプラスで吉塚駅にも停車するようになり、北九州方面から福岡県庁へのアクセスが改善されることになるほか、特急ソニックも6号が新たに赤間駅に停車するようになります。
さらに朝の門司港発肥前鹿島行きの特急かささぎ101号が6両(885系)⇨8両(787系)に増結されるのですが、この特急かささぎ101号は平日限定で門司港駅〜博多駅にてグリーン車以外全て自由席という措置が取られているため、8両化によって自由席が93席増加することになります。
また肥前鹿島駅18時32分発のきらめき110号が従来のきらめき8号のダイヤを利用して門司港駅まで延長されており、これの影響できらめき号の号数がずれ込み、10号⇨8号・12号⇨10号・14号⇨12号となっています。

さらに福北ゆたか線の特急列車である特急かいおう号は土休日の運転時刻が変更され、平日は特急かいおう1号(直方駅07時05分発)・土休日は特急かいおう3号(直方駅10時00分発)となります。
また熊本駅〜大分駅を豊肥本線経由で結ぶ九州横断特急のうち、熊本発大分行き5号が別府駅へ延長されることになり、別府温泉への利便性が向上します。
次に南九州エリア。

まず05時12分に延岡駅を発車する特急ひゅうが1号が、宮崎空港での始発便待ちを短縮するために発車時刻を繰り上げます。また宮崎エリアの日中ダイヤがパターン化されるほか、宮崎空港着の最終便に合わせて特急ひゅうが14号の発車時刻が21時20分から30分へ・延岡行き普通列車が21時46分から55分発へ変更されます。

さらに特急きりしま4号・5号・6号・7号・8号・10号・11号が清武駅を通過に変更されるほか、鹿児島中央駅での接続も改善されるとのことです。
みずほ607号(鹿児島中央駅13時43分着)⇨特急きりしま12号(鹿児島中央駅13時55分発)
さくら759号(鹿児島中央駅18時26分着)⇨特急きりしま16号(鹿児島中央駅18時39分発)
特急きりしま15号(鹿児島中央駅19時35分着)⇨みずほ614号(鹿児島中央駅19時51分発)
D&S列車
次にD&S列車です。
まずは宮崎駅〜南郷駅で運行されている南郷行きの海幸山幸が宮崎空港経由に変更されます。

従来の海幸山幸は宮崎駅⇨田吉駅⇨南郷駅と進んでいましたが、今回のダイヤ改正で途中の田吉駅から宮崎空港線へ分岐し、一度宮崎空港駅を経由することになります。これによって宮崎空港から海幸山幸に乗りやすくなりましたが、これの関係で宮崎駅の発車時刻が10時28分から09時43分に繰り上がられることになるので注意が必要です。また復路の宮崎行きも田吉駅にて宮崎空港行き普通列車に連絡するとのことです。

次に月曜日に運行される36ぷらす3 金の路ルートの停車駅が見直しされることになり、復路の佐世保駅⇨博多駅の列車が江北駅を通過することになるようです。
快速・普通列車
次に快速・普通列車です。

まず福岡エリアの鹿児島本線では、鳥栖駅18時01分発門司港行きが福間行きに変更されますが、博多駅19時10分発福間行きが南福岡駅18時48分発門司港行きに変更されることによって、南福岡駅〜博多駅での増発が行われています。
次に福北ゆたか線では一部列車の増結が行われます。

・直方駅12時13分発 快速博多行き
・新飯塚駅14時42分発 普通博多行き
・博多駅13時28分発 普通新飯塚行き
・博多駅15時45分発 普通直方行き
上記4往復の列車が2両⇨4両へと増結されることになるほか、6両で運転される列車の一部ワンマン化も行うとJR九州ユニオンから発表がなされています。
次に筑肥線では福岡空港駅⇄唐津駅の直通列車が増加されます。

姪浜駅09時08分発筑前前原行き⇨姪浜駅09時10分発西唐津行き
姪浜駅10時58分発筑前前原行き⇨姪浜駅10時50分発西唐津行き
姪浜駅12時49分発筑前前原行き⇨姪浜駅12時49分発西唐津行き
唐津駅08時41分発筑前前原行き⇨唐津駅08時41分発福岡空港行き
唐津駅10時50分発筑前前原行き⇨唐津駅10時50分発福岡空港行き
唐津駅12時14分発筑前前原行き⇨唐津駅12時14分発福岡空港行き
福岡空港駅⇄西唐津駅の直通列車が増加することによって筑前前原駅での乗り換えが解消されることになり、筑前前原以西の利用者の利便性が向上すると思われます。
次に熊本エリアでは、鹿児島本線の一部列車が増結されます。

まず銀水駅14時54分発の八代行きが熊本行きに変更のうえ、2両(815/817系)から3両(821系)に増結されます。そして西九州新幹線⇨豊肥本線への接続も改善されることになり、利便性が向上します。
また宮地駅16時21分発豊後竹田行きが高校の下校時間帯に合わせて時刻が変更され、従来より1時間10分ほど時間が繰り下がるようです。
次に長崎エリアでは、早岐駅での接続が改善されます。

主に14時・16時・18時の早岐駅での佐世保⇨江北方面の接続が改善され、これによって乗り換え時間が短縮されます。
次に大分エリアでは、普通列車の増結が行われます。

日出駅06時46分発臼杵行き⇨幸崎行きに変更のうえ3両(813系)から4両(815系)へ増結
亀川駅07時36分発大分行き⇨2両(815系)から3両(813系)へ増結
柳ヶ浦駅07時01分発臼杵行き⇨大分行きに変更のうえ2両(815系)から3両(813系)へ増結
幸崎駅07時08分発中津行き⇨亀川行きに変更のうえ2両(815系)から3両(813系)へ増結
佐伯駅06時34分発中山香行き⇨臼杵発亀川行きに変更のうえ3両(813系)から4両(815系)へ増結
佐伯駅07時49分発大分行き⇨幸崎発に変更のうえ2両(815系)から4両(815系)へ増結
大在駅06時43分発亀川行き⇨大分
このように6往復の両数変更・発車時刻変更・始発駅変更が行われているため、沿線の方々は注意が必要です。
次に宮崎・鹿児島エリアでは、普通列車の増発・増結が行われます。

隼人駅06時42分発 国分行き・国分駅06時52分発 隼人行き・田野駅06時52分発 延岡行き・延岡駅05時55分発 南宮崎行き・佐土原駅08時21分発 宮崎空港行き・南宮崎駅17時36分発 高鍋行きの6本が増発されるほか、宮崎空港駅15時45分発 佐土原行きを延岡行きに延長・南宮崎駅18時33分発 佐土原行きを高鍋行きに延長され、宮崎駅の夕方の時刻表が延岡行き05分・高鍋行き40分に統一されます。
さらに鹿児島エリアでは増結も行われ、鹿児島中央駅15時45分発 国分行き・鹿児島中央駅18時55分発 都城行き・鹿児島中央駅14時49分発 串木野行き・国分駅17時29分発 鹿児島中央行き・串木野駅15時31分発 鹿児島中央行きが従来の2両から4両へ増結されます。また川内駅10時26分発 鹿児島中央行きが鹿児島行きに延長・鹿児島中央駅12時28分発 川内行きが鹿児島駅12時16分発に変更されます。

さらに日南線では油津駅06時21分発 志布志行きを飫肥駅06時11分発に変更・南宮崎駅05時22分発 油津行きが南郷行きに変更・宮崎駅07時16分発 青島行きが新設・青島駅07時53分発 南宮崎行きが新設・南郷駅07時20分発 南宮崎行きが新設されて青島駅へのアクセスは向上しますが、青島駅〜志布志駅では減便がなされ、青島駅〜油津駅では従来より2本減少・南郷駅〜志布志駅では4本減少され、特に下り快速日南マリーン号が消滅することにより、志布志駅では09時25分発油津行きの次が16時45分発油津行きまで、約6時間も列車が来なくなるという事態が発生します。
また宮崎駅発の最終列車の時刻が変更され、延岡方面の終電である23時30分発高鍋行きが23時00分発に繰り上げ・都城方面の終電である23時15分発都城行きが23時00分発に繰り上げ、日南線は油津行き終電が21時30分に繰り上げ・青島行き終電が23時30分に繰り下がります。

そして吉都線では、都城駅17時41分発 吉松行きを16時12分に変更・19時57分発 吉松行きを減便・21時57分発吉松行きを21時50分発に変更のうえ毎日運転へ変更されています。
その他

これらのほか、811系・813系のロングシート(リニューアル)が進められ、2027年度末までには全編成で施工が完了する予定とのことです。またBRTひこぼしラインではダイヤ改正を実施せず、そのままダイヤとなる模様です。
プレスリリース
https://www.jrkyushu.co.jp/byarea/kagoshima/info/__icsFiles/afieldfile/2025/12/12/251212_1.pdf
他地域のまとめ

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