
ご無沙汰してます。ふぺです。
主要都市同士を高速で結ぶ「新幹線」、ほとんどの方は一度は乗ったことがあると思います。新幹線のうち東京と新大阪・博多を結ぶ東海道山陽新幹線には多くの新幹線が走っており、日々多くの人が利用するなどで日本の経済を支える重要な役割を果たしていますが、この天下の東海道山陽新幹線にも「多くの停車パターンを持つ列車」が存在しているのをご存知ですか?
その「多くの停車パターンを持つ列車」が東海道山陽新幹線で最速達便として名を馳せる「のぞみ号」です。そう、こののぞみ号は東海道新幹線では停車駅が統一されていますが、新大阪から先の山陽新幹線に直通するのぞみ号は非常に多くの停車パターンを持っているのです。
様々な停車パターンを持つ山陽新幹線のぞみ号、今回はそれについて見ていこうと思います。
まず山陽新幹線・のぞみとは
まず山陽新幹線やのぞみ号について知らない方も一定数おられると思いますので、軽く紹介しておきます。
山陽新幹線とは近畿地方の新大阪駅から始まり、新神戸駅や岡山駅、広島駅などの主要駅を通りながら九州地方の博多駅を結ぶ約600キロの路線です。隣の東海道新幹線から直通してくるのぞみ号やひかり号はもちろん、博多駅を越え熊本や鹿児島まで行くみずほ号やさくら号などさまざまな列車が運行されています。
次にのぞみ号とは主に東海道新幹線の東京駅と新大阪駅を結ぶ最速達の列車で、一部が山陽新幹線に直通し、博多駅や広島駅を結びます。この山陽新幹線に直通するのぞみ号のうち、最長の博多駅発着ののぞみ号は総走行距離が約1170kmと日本トップレベルに長い列車になっています。
博多のぞみ 新山口停車

それでは各列車の停車パターンについて紹介していきます。まずは博多発着ののぞみ号から。
最初に博多のぞみ・新山口停車便です。新山口駅とは山口県にある山陽本線、山口線、宇部線が分岐する主要駅で、当駅から湯田温泉や宇部新川方面に行けるほか、特急スーパーおきが発着し、休日にはSLやまぐち号もやってきます。
そんな新山口駅に停車するのぞみ号は全てが博多を始終着としているほか、本数も非常に多く、上り(東京方面)は2、4、8、14、18、22、26、34、38、44、50、56、62号が、下り(広島・博多方面)は3、9、15、19、23、27、31、35、39、43、47、53、57号が該当します。
博多のぞみ 徳山停車

次に博多のぞみ・徳山停車便です。徳山駅は山陽本線と岩徳線が分岐する主要駅で、新幹線からは工場群がよく見えることで知られています。
そんな徳山駅に停車するのぞみ号は前述の新山口停車ののぞみ号と同じく全ての列車が博多発着ですが、本数はかなり少なく、上りが6、10、42、48号、下りが13、41、45、59号のみとなっています。
博多のぞみ 福山停車

次に博多のぞみ・福山停車便です。福山駅は先ほどの新山口駅・徳山駅とは違い広島県に存在する駅で、山陽本線と福塩線が分岐する主要駅になっているほか、駅すぐ隣に福山城があることでも有名です。
そんな福山駅に停車する博多発着ののぞみ号は、上りが12、16、20、24、28、32、36、54、60号、下りが1、5、11、17、21、25、29、33、37、49、55号が該当します。
博多のぞみ 姫路停車

次に博多のぞみ・姫路停車便です。姫路駅とは兵庫県に存在する駅で、山陽本線のほかに播但線や姫新線が分岐しているほか、JR西日本の看板列車ともいえる新快速も多くが当駅を始終着としています。
そんな姫路駅に停車する博多発着ののぞみ号は、上りが40、46、52、58号、下りが7、51号が該当します。
博多のぞみ 最速達

最後に博多のぞみ・最速達便です。前述の新山口・徳山・福山・姫路の4駅を全て通過してしまうという非常に速いのぞみ号となっています。
この最速達のぞみは博多発の東京行き最終列車である64号のみが該当します。
広島のぞみ 福山停車

次に毎時1本運行されている広島駅発着ののぞみ号について紹介していきます。
まずは広島のぞみ・福山停車便。福山駅”のみ”に停車する広島駅発着ののぞみ号は上りが74、80、86号、下りが89号が該当します。
広島のぞみ 姫路停車

次に広島のぞみ・姫路停車便です。姫路駅に”のみ”停車する広島駅発着ののぞみ号は上りが82、84、90、92、94、96、98、100号、下りが61、63、65、67、69、71、73、75、87号が該当します。
広島のぞみ 福山&姫路停車

次に広島のぞみ・福山&姫路停車便。
福山駅と姫路駅のどちらとも停車する広島駅発着ののぞみ号は上りが76、78号、下りが77、79、81、83号が該当します。
岡山のぞみ 姫路停車

次に朝と夜のみ運行されている岡山駅発着ののぞみ号について紹介していきます。
まずは岡山のぞみ・姫路停車便。姫路に停車する岡山駅発着ののぞみ号は上りが70、72、88号、下りが85、91号が該当します。
岡山のぞみ 最速達

次に岡山のぞみ・最速達便です。この列車は山陽新幹線内は途中新神戸駅しか停まらないタイプののぞみ号で、下りの93号のみが該当します。
姫路のぞみ

次に姫路駅発着ののぞみ号について紹介します。姫路駅を発着するのぞみ号は上下1本のみの運行で、東京発の山陽新幹線に直通する最終便となっています。
なお姫路駅発着ののぞみ号のうち、下りの95号のみ山陽新幹線内各駅に停車するようになっています。

そして上りの68号は姫路駅始発の新幹線で、下りとは違い西明石駅には停車しないのが特徴です。
西明石のぞみ

実は上り1本だけ西明石始発の新幹線が存在します。
西明石駅始発の新幹線は上りの66号のみ1本で、朝6時1分に出発という朝1番に西明石駅を出る新幹線となっています。
名古屋のぞみ 新山口停車

次に朝夜にのみ運行されている名古屋駅発着ののぞみ号について紹介していきます。
まずは名古屋のぞみ・新山口停車便。新山口駅に停車する名古屋発着ののぞみ号は上りが270号、下りが277号が該当します。
名古屋のぞみ 福山停車

次に名古屋のぞみ・福山停車便です。福山駅に停車する名古屋発着ののぞみ号は上りが272号、下りが275号が該当します。
品川のぞみ

次に品川駅発ののぞみ号について紹介していきます。
品川駅発ののぞみ号は下りの99号のみが該当します。またこののぞみ99号は途中徳山に停車するのが特徴となっています。
合計の停車パターンは?
では合計の停車パターンはどれほどになるのでしょうか?
数えてみたところ、なんと驚異の16パターンもあります!!!!
以前ゴハチさんが紹介していた東北新幹線やまびこ号の総停車パターンが23パターンだったため、流石にそれには及びませんでしたがそれでも山陽新幹線のぞみ号が非常に多い停車パターンを持っているのは事実だと思います。
まとめ
いかがだったでしょうか?
単純だと思われがちな山陽新幹線のぞみ号の停車パターン、意外と多いことがお分かりいただけたかと思います。特に上り1本限定の西明石駅始発ののぞみ号や下り1本限定の品川駅始発ののぞみ号など非常に面白い列車も存在しますので興味が湧いた方はぜひ、山陽新幹線ののぞみ号に乗車してみてはいかがでしょうか…
また「もっとのぞみ号の停車パターンについて知りたい!」という方はゴハチさんが動画を投稿してくださっていますので、こちらもぜひ見てみてください。
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よく奇行に走ります
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広島のぞみの姫路停車の所ですが、福山にも○印が付いてます…。