縦断235km!私鉄車両で会津から新宿へ!【会津鉄道/リバティ/スペーシア】

どうも。受験生ですが会津に脱走しました。スギです。前回、E2系やまびこに乗車する記事を上げましたが、あの後は会津若松へ移動してました。今回は会津若松での観光の様子と、会津若松から新宿までの全区間で私鉄車両だけに乗車して移動してきたので、今回はその様子をお届けします。観光パートが要らない方は目次から飛ばしてくださいね。

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会津若松弾丸観光

9時41分、土砂崩れから復旧した磐越西線で会津若松に到着しました。まずは西若松駅へ移動します。

西若松駅

西若松駅に到着しました。会津鉄道と只見線が分岐するこの駅では、後で乗車する列車のきっぷを購入します。西若松駅は会津鉄道が管理する駅で、会津鉄道のきっぷはもちろん、JRのPOS端末を用いてJR線の乗車券類も発売しています。

また、この駅は3番線まであるのですが、きっぷ売り場のある2階改札からは1番線にアクセスできません。1番線へは西口側の1階改札からのみアクセスできるという特殊な構造の駅です。尤も、1番線からの列車は1日に1本しかありませんが()

きっぷを購入した後は会津若松の歴史を今に伝える鶴ヶ城へ徒歩で向かいます。

あいにくの雨模様でしたが車の往来が多く、会津若松という都市の規模の大きさを感じました。

鶴ヶ城

正式には若松城と呼ばれるこの城は、1384年に蘆名直盛(あしななおもり)が築いた黒川城を起源とする歴史ある城です。現在の天守閣は戊辰戦争で大きく傷つき、解体されたのち、1965年に鉄筋コンクリート造で建てられたもので当時のものとは異なります。

復元天守とはいえ、赤瓦を使用した天守閣は国内唯一で、特徴ある姿をしています。

絶景。しかし雨
この茶室は戊辰戦争後に城下に移築されていたものの、平成2年に城内に再移築されたらしい。

天守閣内部は資料館として戊辰戦争や会津藩の事を中心にした展示がされており、悲劇的なストーリーが有名な白虎隊に関する展示も多くありました。歴史が好きな方にはとてもおすすめの場所です。

昼食

鶴ヶ城を1時間ほど見学したのち、バスと徒歩で会津若松駅に戻ります。昼食は会津若松駅ちかくのマルモ食堂。

店内は昭和レトロな雰囲気満点。ソースカツ丼をいただきました。

丼からカツがはみ出るほどのソースカツ丼。これで1200円。おいしかった。
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会津鉄道 お座トロ展望列車

このサイトを見ている方の一部…と言うより大半にとってはここからが本番かもしれません。会津若松から新宿まで、オール在来線、私鉄車両縛り(?)で南下していきます。まず乗車するのは会津鉄道の観光列車、お座トロ展望列車です。名前の通り、お座敷席、トロッコ席、展望席を一つの列車に詰め込んだ一粒で三度おいしい列車です。

使用車両はAT-400形とAT-350形。会津若松寄りに連結されるAT-400形は展望席とお座敷席を備える車両です。展望席はハイデッカー構造となっており、キハ58系列のジョイフルトレインによく見られた構造に似ています。お座敷席はよくある掘りごたつ式構造で、ボックスシート状になっています。JR東日本で運行されていた485系華とは少し違っていて面白いです。ちなみに、JR東日本からキハ40を譲受し、改造された車両であり、会津田島寄りの運転台にはその様子が色濃く残っています。

お座敷席。畳ではない。
展望席は一般的なリクライニングシート。かなり座り心地がよかった。

もう1両、会津田島側に連結されるAT-350形は1両まるまるトロッコ車両。国内でも数少ない「トロッコ車両として新製された車両」です。もともとは国鉄キハ30を改造した車両を使用していましたが、老朽化による置き換え用として新製されました。当初はこちらに乗る予定でしたが、あいにくの雨予報。今回は2日ほど前に展望席に変更しました。

トロッコ車両。
雨でも平常運行。カバーもない激寒空間になる。

会津若松~西若松

会津若松駅には発車時刻の10分前に入線し、慌ただしく折り返し準備を済ませると出発します。

西若松まではJR只見線の区間です。この区間は座席指定を行いませんので、乗車券のみでも利用可能です。普通乗車券だけで乗車できるお座敷席やトロッコ席というのもここだけかもしれません。

ちなみに、乗務員は全区間で会津鉄道の方が担当します。

会津鉄道線内

会津鉄道に入るとアテンダントさんの観光案内が始まり、住宅地が途切れた車窓には田園風景が広がります。

画像はイメージで、実際のものとは異なります。

さて、このお座トロ展望列車の観光列車としての特別なポイントはまだあります。

途中経由するトンネルのうちいくつかでは、車両側に設置されたプロジェクターからトンネル壁面に映像を投影する「トンネルシアター」と呼ばれるイベントが実施されます。興味があったので展望席からトロッコ車両に行ってみましたが… 通年涼しいトンネル内、さらに乗車日の南会津町の最高気温は21℃。もちろんトンネル外でこの数字ですからトンネル内をトロッコで爆走するとまあ寒い。トロッコ車両に入って20秒で引き返しました。

さらにこの列車、トンネル内でエンジン全開、60km/h(※)近い速度で走行するのでものすごい走行音がします。大きな音が苦手な方はトロッコ車両を避けたほうがいいと思います。
※速度計を斜めから見た値なので誤差あるかもしれません。

また、この列車のサービスポイントとして、橋梁上での停車があります。途中3つほどの橋梁上で停車し、景色を楽しむ時間が設けられています。

写真下部に見える棒は会津若松行きお座トロ用の停車位置目標
2つの川の合流地点、らしい

どの橋からの景色も素晴らしく、乗車時にはぜひ見てみるといいと思います。

終点会津田島までの約1時間20分はあっという間でした。

東武特急リバティ会津

会津田島からは4分接続で特急リバティ会津142号、浅草行きに乗車します。私鉄特急の中でも屈指の走行距離を誇る列車で、3社、190km、1都4県を走り抜けます。使用車両は東武500系。この車両の投入前に走っていた6050系の快速列車を置き換える格好で走り始めました。

500系 リバティ
提供:中沢

途中、新藤原までは極端に普通列車の本数が少ないことから、会津田島駅から鬼怒川温泉駅までの相互利用の場合は乗車券のみで利用可能です。相互利用に限られますから、浅草まで利用する場合は会津田島から浅草まで、全区間の特急券が必要になります。ちなみに、以前は下今市まで特急券無しで利用可能でした。

会津田島を出て会津高原尾瀬口までは会津鉄道を走行します。七ヶ岳登山口駅周辺では短尺レールの音を楽しめます。

で、会津高原尾瀬口で下りの6050系区間快速と交換したところまで記憶がありますが、気づけば新藤原までワープしていました。500系快適ですね(白目)

よく言われているコンセントがとんでもない位置にあるやつ

今回爆睡で通過してしまった野岩鉄道には以前乗ったことがあるのですが、公団線あるあるのトンネルと橋梁が連続する路線です。しかしトンネル外の景色は素晴らしいので、みなさまもぜひ一度。以前の乗車時には行きは雪景色、帰りには溶けているという謎の状況で驚いたような記憶があります。マジで感動しました。

ちなみに普通と区間快速では今も6050系が活躍しています。

東武鬼怒川線普通

新藤原から下今市までは普通電車で移動します。この区間の普通電車は20400型での運行。特急とAIZUマウントエクスプレスを除いて全列車ワンマンです。

鬼怒川温泉までは線形がかなり悪く、ホテル群(一部廃墟)を横目にゆっくりと進んでいきます。

ディストピア感がすごい

鬼怒川温泉からは多少線形がよくなります。とはいえ、体感70km/h程度がMAXです。

途中2駅で対向列車と交換があり、単線区間にしては本数が多いと感じました。

スペーシア日光4号

SL大樹で使用されるSLの機関庫がある下今市からは、JR新宿駅まで直通の特急スペーシア日光4号に乗車します。

ちょうどこの日の運用を終えたSLが入庫中

下今市を出ると新鹿沼、栃木と停車して次は一気に大宮です。栃木停車前の車内放送で両毛線への乗り換えを時刻まで詳細に案内していたことがなんとなく印象に残りました。

さて、現在の東武特急の目玉はN100系「スペーシアX」ですが、その1世代前のフラッグシップ的な車両が100系「スペーシア」です。登場は1990年で今年で登場36年。36年!?いま調べてて仰天しました。リニューアルを受けているからか、全く古さを感じませんでした。座席も非常に快適で、ヘッドレスト左右の張り出しに頭を預けることもでき、ゆったり過ごすことができました。

ちなみ座席間隔は1100mmとJR在来線特急のグリーン車並みで、全席に両面型のフットレストがついている普通車としてはかなりの豪華仕様です。また、内装の一部には金色の部材が使用されていて、バブル期に登場した車両であることの片鱗を味わうことができます。

3号車の浅草・新宿寄りには車内販売スペースがありますが、2021年に営業を終了しており、当時のカウンターにはカーテンが引かれていました。

なかなか年季が入ってそうな自販機

栗橋駅で東武日光線から宇都宮線へ転線します。電力的な境界もあるようで、一時車内照明が消えました。

しかしこの車両、高速域でもぐんぐん加速します。さすが全車電動車だなあといった感じがしますね。もっと高速域まで加速してみてほしいです。

第一印象はデパートの手洗い場

洗面所には無段階で温度調節可能な蛇口が装備されています。普段電車内であまりトイレに行かないので初めて見ました。他の電車にもあるんですかね…これ…

全体的に設備は素晴らしいですが、現代には少し物足りないかなと感じる点もあります。特に背面テーブルとコンセントがないのは後継車両では解決されてほしいポイントです。

JRに入った後は大宮、浦和、池袋と停車し、新宿へ急ぎます。回送含めて1日2往復(定期列車のみ)のJR乗り入れは、自社エリア外への走る広告のような役割を果たしているとも考えられ、フラッグシップトレインとしての一面もまだまだ健在だと感じました。

完走した感想

さて、新宿には18:35に到着。完走した感想としては「とにかく飽きない」の一言に尽きます。会津盆地から山を抜けて温泉街へ、関東平野から大都会へと移り変わる景色はとにかく飽きが来ません。200㎞/hで一瞬で通り過ぎてしまう新幹線よりはじっくり景色を見ることができるのもポイントだと思います。また、行程を工夫すればSLや6050系などにも乗れるので、同じルートで何度でも楽しめると思います。新宿ではなく浅草発着にしてみても面白いかもしれません。

ただ、乗車券にはちょっと注意が必要です。会津若松から新宿までを1枚で購入することはできません。今回は会津若松→西若松(会津若松で当日購入)、西若松→栗橋(西若松駅で当日購入)、栗橋→新宿(事前に購入)の3枚を併用しました。西若松~栗橋の私鉄区間の乗車券はお座トロ車内で購入することもできる(多分)ので、それを利用してもいいかもしれません。この旅で必要なきっぷに関して、もしわからないことがあればコメントへどうぞ。1週間くらいで返信できると思います。

新幹線+磐越西線が一般的なルートのこの区間ですが、時間に余裕があるならば本記事のルートで移動してみるのも楽しいと思います。驚きと発見に満ちた会津路へ、いざ!

この記事を書いた人
スギ花粉
スギ花粉
千葉の田舎のただの高校生
毎朝209に揺られて通学中

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