【JR東日本】東海道線・横須賀線へのホームドア設置を考える。

こんばんは、あさまです。
今回の記事ではタイトルにもあるように、東海道線と横須賀線へのホームドア設置について、今後どのように設置されていくか、などを深ぼって僕なりに考察をしていきたいと思います。
よろしくお願いします!

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そもそもJR東日本はどこにホームドアを置こうとしてるの?

JR東日本は「2031 年度末頃までに東京圏在来線の主要路線 330 駅 758 番線にホームドアを導入することを目標」としています(引用元:https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220405_ho01.pdf)。

この中には、今回のテーマでもある東海道線や横須賀線も含まれていて、東海道線は東京から平塚まで、横須賀線は逗子までがホームドア導入の予定されている範囲となっています。

がしかし!

東海道線と横須賀線は、現時点でホームドア導入に向けた工事が確認されている駅がないらしく…。
裏を返せば、(東海道線と横須賀線で)稼働しているホームドアはないということになります。
じゃあポジティブに考えて(?)、東海道線とか横須賀線のあたりでホームドアが稼働している駅はどこだ、というのを調べてみました。(ここでは山手線と京浜東北線を除いています。)

東海道線:0駅
横須賀線:0駅
上野東京ライン:0駅
大崎~新宿~赤羽:0駅(線路名称は山手貨物線だった記憶があります。運行系統の名称は湘南新宿ラインです。)
総武快速線:1駅

はい、ということで、総武快速線の新小岩駅にホームドアが設置・稼働されている以外に、上にあげた路線でホームドアが稼働している駅はありませんでした(準備工事がされているところは結構あります)。

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ホームドア設置・稼働がなかなかされていない理由の考察

本題です。
先述したように、東海道線や横須賀線にはホームドアが設置されている駅があまりありません。
なぜなのでしょう?

筆者は「ドア数の統一などといった課題がまだ残されているため」と予想したいです。

東海道線や横須賀線にはグリーン車が連結されていたり、基本編成と付属編成で連結がされていたり、などと、他路線と比べて車両や運行形態が少し複雑です。

東海道線
1  2  3    5  6  7  8  9  10 11 12 13 14 15
横須賀線
増1 増2 増3 増4 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11

これは東海道線と横須賀線の車両の組成について表したものです。
数字が号車番号、緑色がグリーン車、赤色が付属編成を表しています。

どちらもグリーン車は4号車と5号車となっていますが、付属編成の連結位置が違うことから、グリーン車の停車する場所なども必然的に変わってくることになります。

じゃあ付属編成を5両編成とかにして、連結位置変えればいいじゃん。

とはなりませんでした。

横須賀線の付属編成は、逗子駅にある留置線が(付属編成を)5両編成にすると収容できる編成数が少なくなることや、そもそも留置線を長くできないという理由から、5両編成にすることは少し難しいようです。

連結位置についてですが、横須賀線の新型車両E235系1000番台には、将来的な連結位置の組み換えを想定していたのか、(参考:https://www.tetsudo.com/report/293/)一部の編成に付属編成を連結しない千葉寄りの車両(11号車)にも電気連結器を設置していました。
しかし、この電気連結器は設置されていた車両から撤去される動きがあるため、この組み換えも計画がなくなった可能性があります。

↓例の横須賀線で使用されているE217系。E235系1000番台への置き換えが進んでいます。↓

また、東海道線と横須賀線では特急列車も運行されています。
特急踊り子や、成田エクスプレスなどです。
ホームドアを設置するには、普通列車だけでなく、特急列車の車両のドア位置にも合うようにしなければなりません。

さらに、横須賀線の車両(E217/E235)が東海道線に入ることはなかなかありませんが、東海道線の車両(E231/E233)が横須賀線に入るのは普通にあることで、それが湘南新宿ラインです。
湘南新宿ラインは横須賀線の線路を通りつつ、宇都宮/高崎方面へ向かいます。
東海道線は東海道線の車両、横須賀線は横須賀線の車両、という風に対応させようとしても、
横須賀線に関しては湘南新宿ラインという課題がさらにあるのです。

筆者なりの今後の予想/展望

筆者の予想する今後は、

1、無理やり連結位置を変える
2、ゴリ押す

の二つです。

1、無理やり連結位置を変える

無理やり、という言い方が正しいのかはわかりませんが、
東海道線か横須賀線のどちらかをうまい具合に組み換えて対応するのではないか、という予想です。

横須賀線の組み換えについてですが、新小岩駅にすでにホームドアが設置されているため、横須賀線を組み換える可能性はあまりないかもしれません。

では東海道線を考えてみましょう。可能性として、
1、基本編成の11両化・付属編成の4両化をし、連結位置の変更
2、グリーン車の連結位置の変更
というのが考えられます。

↓1の場合↓

東海道線
1  2  3  4  1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11
横須賀線
増1 増2 増3 増4 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11

↓2の場合↓

東海道線
1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11 12 13 14 15
横須賀線
増1 増2 増3 増4 1  2  3  4  5  6  7  8  9  10 11

こんな感じでしょうか?

実際のところどうなっていくのかはわかりませんが、今後の動向が気になるところです。

以上!!!

今回の記事は以上となります!

東海道線と横須賀線に、ホームドアがどのように設置されていくのかについて、僕なりに考察・予想をしてみましたが、いかがでしたでしょうか。

なお、この記事の内容はあくまで一鉄道ファンとしての予想・見解です。 将来的にこれらが正確でなかったり、実現しなかったり、などという場合もあります。 正確性の保証等は一切しませんのでご理解ください。
また、本記事の情報等の訂正依頼については、本記事のコメントにお願いいたします。

ということで、今回の記事はここまでとなります。お読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!!

本記事の記述にあたって参考にさせていただいたサイト様

https://www.jreast.co.jp/press/2022/20220405_ho01.pdf

東日本旅客鉄道様 ホームページ(ニュースリリース)。
ホームドア設置が予定されている駅等を確認するのに参考にさせていただきました。

将来は編成組み替えも? 横須賀・総武快速線用のE235系1000番台お披露目 - 鉄道コム
JR東日本は12月11日、2020年12月に営業運転を開始する予定の、横須賀・総武快速線用E235系1000番台を報道陣に公開しました。2015年に山手線で営業運転を開始したE235系の横須賀・総武線バージョンで、中距離移動の需要がある路線...

鉄道コム様
E235系1000番台の編成組み換え等について調査をしている中で参考にさせていただきました。

この場を借りて御礼申し上げます。

この記事を書いた人

asama_tk85
asama_tk85
鉄オタ歴約10年のあさまです!
「短く簡単に」をコンセプトに、 Youtubeでは鉄道に関する動画を投稿しています。
あさま、とは言っていますが基本的に取り扱う話題とかは日本全国やっていけたらと思っています。よろしくお願いします!

コメント

  1. あず より:

    湘南電車の編成数がスカ色の2倍以上も存在するを踏まえれば、東海道線の組み換えは非現実的だ思います。有効長10両の前橋に11両編成が入線できなくなりますし、5両でJR東海に突っ込んでいくやつの処遇も決めないといけない。なによりSuicaグリーン券発売機の位置変更には多大なコストがかかります(もしやグリーン券のモバイルSuica移行を推し進めているのってそれが理由では)。

    それに比べて横須賀線の組み換えは逗子さえなんとかなれば大きなメリットがあります。基本編成10両化ができれば巌根・永田・本納・新茂原・八積に停まれるようになるし、田浦でのドアカットも解消できる可能性が高い(先頭車の運転台直後ドア位置が113系とほぼ同じ位置になる)。
    そうでなくても、4+11両→11+4両の変更を行うだけで東海道線とグリーン車位置が一致します。しかも増1号車と11号車にあらかじめ電連を設置しておけば連結位置変更は理論上一晩で完了できるはず(実際には数カ月掛けて試運転と化すると思いますが)。

    じゃあ新小岩のホームドアは?という話、あれってJRが自ら進んで設置したものではなく世間の声に応える形だったので、他駅へのホームドア設置に支障があるというJR側の理由をつければ警備員増量のうえでホームドア一部撤去・再設置は十分できると思うんですよ(身勝手な妄想!)。

    という筋書きを2020年当時に思い描いていたのですが、電連撤去などの動きを見ていると大開口ホームドアを駆使するなどして「組み換えせずゴリ押す」んだと思います。やっぱりコロナ禍での計画変更なんでしょうか。

    • 摩耗型フリーナ より:

      もしかしたら大開口を設置する他社の動向を伺って計画変更した可能性もありますね
      小田急が大開口でゴリ押しているので

    • asama_tk85 asama_tk85 より:

      記事をお読みいただき、またコメントもいただきありがとうございます。
      横須賀色の列車に関しては電連や逗子駅の問題がありますが、車両数的にも、組み換えるのであればこちらの方が確かに現実的なのかもしれません。

      電連撤去などが行われた時は僕もびっくりしました。ああ、組み換えないのかもなぁ、と。
      コロナ禍の影響もあれば、先に返信された方が仰っている「他社の動向」というのもあるかもしれませんね。
      ただどうやら、辻堂駅や保土ヶ谷駅でホームドア設置に向けたものと思われる工事が始まっているようで、どのようになるのか、気になるところです。

  2. まだこかけごはん より:

    グリーン車や先頭車のドア位置の違いは常磐線や中央・青梅線(むさしの号や青編成10両が残ればの話)、千葉駅でも克服必須の課題なので、結局は両方に対応したものが導入されるのではないでしょうか。もちろん特急もありますし。大開口にするか昇降ロープ式にするかなど、模索している最中なのかと思います。

    横須賀線の付属4両が11号車側に来ると普通車が10連続になり、オール4ドアの8両や10両にも合わせられて面白いなとも思ったんですが…

    • あず より:

      「普通車が10連続」ができれば西大井で効果発揮しそうですね
      (武蔵小杉は特急を止めないといけないので昇降ロープ化……?)

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