【祝開業10周年】仙台市営地下鉄東西線の”いままで”と”これから”

――10年後、仙台はここまで変わった。

こんにちは。こづるしんでんです。

2025年12月6日。仙台市営地下鉄東西線が、ついに開業10周年を迎えました。
開業時のワクワクも、荒井駅の周りが何もない静けさも、動物公園まで地下鉄1本で行けるようになった衝撃も、もう10年前の出来事だと思うと、時間の流れは本当に早いものですね。

今回は、その東西線の10年の歩みを振り返ってみます。

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なんで「東西」に地下鉄ができた?

仙台の中心部が南北方向に強いのは誰もがご存じの通り。南北線がその中心軸を担ってきたのは、もう誰もが認める歴史です。

対して東側・西側はどうだったか。

西側の八木山・青葉山地区は、地形的な制約もあって慢性的な交通渋滞が発生しやすいエリアでした。 特に、東北大学のキャンパスや研究施設が集中する青葉山方面へのアクセスは、バス頼りで天候によって左右されるような感じでした。東側は卸町や六丁の目といった商業や物流の拠点がありますが、少し横道に入ると昔の城下町の名残か道が狭く、渋滞も慢性化していました。

……要するに、「バス頼りで限界」 という状況だったんです。

古くから東西に路線を通す計画はありました。

・仙石線あおば通から地下鉄新線を西公園まで建設

・モノレールを愛子まで建設


……なんて、今読むとワクワクする案も存在していました。

けれど仙台市が選んだのは、「都市の骨格を東西にもつくる」という発想でした。「コンパクトシティ」の核として、東西線が整備されることになりました。

当時はいろいろ言われましたが、
10年後の今、「やっぱ作って正解だったね」 が市民の総意と言っていいんじゃないかと思います。

というわけで建設が決まった仙台市営地下鉄東西線、工事は順調に進められ、開業直前には試乗会も行われました。私も乗った記憶があります。その後、2015年12月6日に開業を迎えました。

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沿線の10年――街はこう変わった

2015年当時、正直「これは未来への投資だよね……?(震え)」と思ってた場所がいくつもありました。
ところが10年後、その未来がちゃんとやってきました。

荒井駅

開業直後の荒井駅と言えば、田んぼに囲まれた地下鉄駅といった感じでした。
ところが現在は、

・住宅地の拡大

・バス路線の集約(海の近くまで行けるバスも最近できたよ)

・商業施設が近い

などで、順調に姿が変わりつつあります。まあ荒井駅の近くってわりかし色々あって便利よ。

しかも、「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞 2020 in 宮城」ではトップ1位に輝いています。

「本当に住みやすい街」1位に荒井駅 住宅専門家「大きく化ける可能性」評価
住宅専門家が宮城県の住みやすい街トップ10を決める「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞 2020 in 宮城」が8月25日、ユーチューブライブで発表された。

あすと長町の開発がほとんど終わったような気がするので、次は荒井の開発が進んでいくのではないでしょうか。東部開発がまだ続くことを考えれば、10周年以降もより便利になっていくでしょう。

薬師堂駅

Rarisan – 投稿者自身による著作物, CC0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=177297870による

住宅地の真ん中に現れた駅ですが、利用者数は開業以来ずっと安定感抜群になっています。

東西線開業前はかなりの本数のバスが運行されていた区間で、薬師堂駅は開業当初から一定の利用が見込まれていました。

近くに高校が2校あるほか、住宅地としての地力が強いこともあり、利用者数は仙台、青葉通一番町に次ぐ3位になっています。

駅前にバスターミナルがあるほか、付近の陸奥国分寺薬師堂跡にはガイダンス施設も整備、若林区役所までの道には歩道を整備など、住宅地の中の駅にしては付近にもかなり手が加えられています。

国際センター駅

駅の目の前に国際センターがある駅です。一言で言うとお洒落な駅です。

地下鉄とは思えない大きな地上2階建の駅舎ですが、2階にはカフェも併設されています。この前そこのカフェに寄ったら結構人が入っていて驚きました。あとタピオカおいしかった。

駅前に少し広場があったり、大きな駐車場(イベント会場にも)があったりと駅単体でも色々な使い方ができますが、なんといっても周辺にイベント用の施設が揃っていることがこの駅の特徴です。

・国際センター

・仙臺緑彩館(仙台市のビジターセンター)

・仙台市博物館

・仙台城址の玄関口

・音楽ホールの整備も計画

といった感じです。仙台駅から数分で、「文化・観光・イベント」の全部にアクセスできる街って実はすごいと思いませんか?

これからもどんどん便利で面白い駅になっていくでしょう。

これからの10年――東西線はどこへ向かう?

「今の姿が完成形ではない」というのが東西線の面白いところ。

沿線の開発もまだまだ進んでおり、次の10年、駅の周りが全く違う景色になっているかもしれませんね。

利用者数も、おそらくじわじわ増えていく流れですし、これからも、少しずつかつ着実に成長していくのではないでしょうか。

まとめ

10年という節目は、ゴールではなく通過点です。
東西線が走り始めた2015年の冬、「本当にここで地下鉄が育つのか?」と心配した人は多かったと思います。
でも今や、東西線は仙台の動脈として地域を支えています。

10周年を迎え、地域に溶け込んだ存在になった東西線、これからも走り続けて欲しいです。

最後に、

仙台市営地下鉄東西線、開業10周年おめでとうございます!!

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こづるしんでん
こづるしんでん
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