【東急】「謎」のLCDの正体が判明!話題の「彩Vision」を徹底解剖

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はしがき

こんにちは。墓標は横アリに立ててきました。未来まで語り継がれる神話、できたね。まもうなです。

今回は、久しぶりにLCDに関するおはなし。2025年7月某日、東急池上線・多摩川線を走る7000系の7101FにセサミクロでないLCDが登場。その後も、多くの編成に波及しましたが、ほかの形式や会社に存在しないデザインであったことから、再現鉄の中で多くの予想が飛び交いました。
そして、11月某日には、横浜高速鉄道のY517F編成の側面LEDがLCDに交換され、多くのファンを騒がせました。

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東急に突如として登場した「謎のLCD」

東急7000系に搭載されている「彩Vision」。撮影:sanshisi様
横浜高速鉄道 Y517F編成に搭載されている「彩Vision」。調整が甘いのか、上が見切れる。撮影:17901

こちらが、2025年に突如として東急(と横高)に現れたLCD。
7000系のもの(1枚目)では、2020系シリーズに搭載されている日立製のもの5000系シリーズや3000系に搭載されている三菱製のもの、どちらにも似つかない斬新なデザインで、このタイプに換装された車両が目撃されて以来、様々な憶測が飛び交いました。(中には、「パワポをそのまま映している」という予想もあったり…。)

Y517Fのもの(2枚目)では、首都圏では今までほぼ見られなかった、LCDによる高精細な車外表示が実現。名鉄が導入していた、三菱製の「オーロラビジョン R-STAY」と推測する声も見られました。(ちなみに、「オーロラビジョン R-STAY」は名鉄以外に普及せず、生産中止となっているようです。)

6020系に搭載されている日立製ROMのLCD。

「鉄道技術展」でこのLCDの詳細が明らかに!

鉄道技術展での展示。Y500系向けの表示器が「Fライナー特急」を表示する機会はあるのでしょうか。

11月26日(水)~29日(土)にかけて、千葉県の幕張メッセにて、「第9回 鉄道技術展」が開催されていました。その中に、話題となっている「東急7000系のLCD」「Y517FのLCD」の展示があったようなので、鉄道技術展に参加した弊サイトライターの17901さんに取材をお願いしてきました。

で、話題となっていたそのブースとは、大阪府に本社を置き、Osaka Metroの完全子会社でもある交通電業社の展示です。

そこで、この2つのLCDが交通電業社の製品である「あやVision」であることが明らかになりました。

この「あやVision」、東急の他には、京阪電鉄のプレミアムカー、阪急電鉄のPRiVACE、東武鉄道のスペーシアXなどで採用実績があります。

京阪電鉄3000系プレミアムカーに搭載されている「彩Vision」
(Keihan 3000 series Premium-car LCD行先表示器.jpg さりとによる著作物。CC-BY-SA4.0に基づき転載。https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/fc/Keihan_3000_series_Premium-car_LCD%E8%A1%8C%E5%85%88%E8%A1%A8%E7%A4%BA%E5%99%A8.jpg)

東急の「彩Vision」をもっと深堀りしてみる

彩Vision(行先・案内表示器) | 株式会社交通電業社

この項では、交通電業社ブースの方から聞くことができた情報をもとに、7000系、Y517F双方ともに、このLCDの詳細を深掘りしてみます。

7000系のLCD

  • 解像度:1920×1080(フルHD)
  • 画面サイズ:17″?
  • 画面輝度:300cd/㎡

主なスペックはこの通り。交通電業社独自の技術により、液晶パネル部分と保護するパネル部分が密着しており、視認性が抜群です。

Y500系のLCD

  • 解像度:1920×1080(フルHD)x2枚
  • 画面サイズ:不明
  • 画面輝度:1000cd/㎡以上

こちらも、7000系のものと同様の技術により視認性が抜群なほか、超高輝度であることが特徴です。

ほかの形式にも波及していくのか

「彩Vision」採用例として有名なスペーシアXの表示器も展示されていた。

交通電業社の担当者によれば、「(Y517Fの彩Visionについて)方向幕のように画面が綺麗との評判は承知している」とのことで、「Y500系での評判が良ければ5000系列にも波及するかも?」という意味深な発言がありました。

7000系の車内LCDについての今後の見通しは不明ですが、5000系列がリニューアルされた際に採用される可能性もありますね。

フォントは何なのか?

やはり、再現鉄として気になるのが、「どのようなフォントが使われているか」。ここからは、完全に個人の予想になるので、もしかしたら違うかもしれません。

  • 日本語:新ゴ
  • 英 語:Clarimo UD

ではないかと考えています。完全に勘ですが。
ちなみに、Clarimo UDはUD新ゴの英字ベースとなったフォントです。

あとがき

今回は、東急に突如として登場した「彩Vision」についてご紹介しました。Y517Fの側面表示器が突然LCDになった時には、私も大変驚いた記憶があります。この更新が5000系列の他車両にも波及するのか。Y517Fだけの採用にとどまるのか。はたまた、この「遠くから見てもはっきり・くっきりとしたLCD」が、既存の三菱や日立などのLCDを置き換えていくのか。これからも目が離せません。

謝辞

7000系の車内LCD画像提供に快諾してくださったsanshisi様、またY517Fの車外LCD、鉄道技術展での「彩Vision」の画像を提供してくださった弊サイトライターである17901さんに、この場を借りて感謝申し上げます。

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まもうな
まもうな
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