【ターボファイヤーSR】京成芝鉄車両図鑑#06 京成/芝鉄3600形

Special Thanks! 芝鉄3618編成作画:ゴハチさん

どうも、芝鉄だいすき中沢です。

京成グループのトップに位置し、都営線や京急線、北総公団線と直通運転を行う「京成電鉄」そして”日本一短い鉄道”とも呼ばれる、京成東成田線にくっついた「芝山鉄道」…それらの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していく「京成芝鉄車両図鑑」

前回は「京成3700形」についてお送りしました。

今回はとうとう芝鉄リース形式へと突入!!「京成/芝鉄3600形」についてお送りします…

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3600形の特徴(共通事項)

明日を走る……3600形

3600形は、3500形の後継として登場した“省エネ形の通勤形冷房車”です。車体はステンレス製で、全編成が6両編成でデビュー。また、将来の8両化を見越した設計になっていました。(その後、実際に8両編成に組み替えられることとなります…)

現在は4両編成と6両編成がそれぞれ1編成ずつ、合計で2編成が活躍しています。

前面

左右対称のデザインとなっており、貫通扉の部分に種別幕を配置する京成特有の前面デザインが採用されています。貫通扉の上に京成特有の青色幕の行先表示機が取り付けられており、窓の上部は左側が運用番号表示機、右側が車両番号となっています。灯具周りは上の両端についた四角いものが急行灯で、帯上に左右対称についている丸い2連ライトが尾灯(外側)と前照灯(内側)です。

帯に関しては種類があるため、後述します。

側面

当時のステンレス車両に多くみられるたくさんのスジが3600形にも入っているのがわかるかと思われます。京成の他形式と同じく上部と腰部に帯を巻いており、Keiseiプレートと車番プレートもついています。

また、側面にも行先表示機がついています。物理方向幕式で、種別や行先を変える際はここがくるくるします。

機器類

こちらも編成により異なるため、後述します。

車内

全車ロングシートとなっており、黄色っぽい壁と緑っぽい床が特徴です。一般席は赤色となっています。

優先席は薄緑色となっており、昔からついていそうな看板も取り付けられています。

車番プレートは光沢があり、その下にはリブレ京成の禁煙プレートもついています。

なお、車内案内表示装置はLED、LCDどちらのタイプも取り付けられていません。乗る際は放送に耳を傾けましょう。

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色とりどり!3600形の仲間たち

さて、3600形には個性的な仲間がいっぱい!京成線で現役の2編成と、かつて芝山鉄道で活躍していた1編成をご紹介します!

3668編成、あだ名は「ターボくん」

ごめんなさい、写真がこれしかなかった…

3668編成は、8両編成化の際に余った先頭車を組み合わせてできた全ての車両が先頭車の編成です。一時期は6両編成になったこともありましたが、現在はワンマン運転対応の4両編成として活躍しています。

8両編成化された3600形。提供:鉄道ファンの待合室

カラーリング(帯の色)は京成カラーで、通常の3600形(既に全て引退してしまいましたが…)と同じ色になっています。現在ではこの色合いの3600形は3668編成のみとなっており、とても激レアです!

直通規格に対応しているため先頭電動車となっており、その電動車が4個連なっている…すなわち「4M0T」といわれるハイパワーな編成であることから「ターボくん」のあだ名で親しまれています。また、この特性を活かしてJ-TREC横浜工場から新車を引っ張ってくる…といった、いわゆる機関車的な役割も果たしていました。

機器類は東洋電機製GTO-VVVFが採用されており、3600形で唯一VVVFインバーターが搭載された車両です。

ファイヤー!復刻塗装の3688編成

3688編成は、機器類が取り替えられていない”オリジナルの3600形”の中で唯一の生き残りです。一時期は8両編成として活躍していましたが、現在は6両編成に戻って色も登場当時のカラーリングに戻されています。

青砥駅を疾走する3688編成

この朱色は通称“ファイヤーオレンジ”と呼ばれており、2020年に復刻されてから現在までずっとこの復刻カラーで活躍しています。もちろん1編成のみですので、激レアですよ!

初代・芝鉄カラー!3618編成

芝山鉄道といえば「3500形」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、こちらの緑色を纏った3600形を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

芝鉄カラーの3600形。提供:鉄道ファンの待合室

なんと、こちらの車両は8両編成!現在は4両編成を所有している芝山鉄道の車両が昔は8両だったなんて、信じられないという方もいるのではないでしょうか?8両なので、都営線や京急線への直通もしていたのだとか!?

そういえば、この芝鉄カラーですが…赤色は太陽を、緑色は芝山の大地をイメージしているとのこと。ただ青を緑に変えただけ…という訳ではなく、ちゃんと意味があったんです!ちなみに緑色は芝山町の色でもあるらしいですよ!

なお、この3618編成は京成に戻った後2017年に引退してしまったため、もう見ることはできませんが…模型が発売されているので、気になった方はぜひお買い求めください♪

どこで見ることができるの?

3600形の6両編成(ファイヤーオレンジ)は、主に普通列車(もしくは快速列車)として本線や千葉線、千原線などで見ることができます。

4両編成(ターボくん)は、普通列車として千葉線や千原線、金町線、芝山鉄道などで見ることができます。また、前述した”4M0T”の特性を活かして京急線内に入ることも理論上は可能です!(実際、J-TREC横浜工場から新車を引っ張ってくる時は京急線を経由していました!)

結論

各編成が個性的なレア車、3600形。見かけたらぜひ乗ってみてください!

この記事を書いた人
中沢 / Nakazawa
中沢 / Nakazawa
矢切が俺に所属。フリーター、バンドオタク、一応絵描き。
札沼線民歴6年、東豊線民歴12年、千原線民歴1年。鉄オタ歴は4年弱。

コメント  ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。

  1. 辻本 より:

    芝山鉄道の芝山千代田〜成田空港新駅延伸開業ありますよね

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