はしがき
こんにちは。好きな四字熟語は「燈籠光柱」と「廃材芸術」。どうもまもうなです。
「小田急多摩センター」と聞くと何を思い浮かべるでしょうか？京王線やモノレールとの乗換駅？ピューロランドの最寄駅？それとも他のものでしょうか。
まもうな的に思い浮かべるのは、やはり学園アイドルマスターに登場する「天川駅」でしょうか。本作で何度も登場する「天川駅」は小田急多摩センター駅がモデルになっていると言われており、作中に登場する電車も5000形と8000形のキメラのような内装をしており、かなり有力な説だと思っています。つまり初星学園は小山田の山の中…？
さて、今回の記事はそんな「小田急多摩センター」に関するお話です。
この記事を3行に要約
時間のない人向けに、Google Geminiに3行にまとめてもらいました。
小田急多摩センター駅には、現在使われていない線路があります。
この線路は、将来的に多摩線の延伸が実現した際に、追い越しなどで活用される可能性があります。
そうなれば、運行がスムーズになり利便性が向上すると期待されています。
2面2線、「だけじゃない」
小田急多摩センター駅にやってきました。サンリオキャラクターがあしらわれた駅名標は、小田急の他の駅よりもかわいい印象を受けます。
小田急多摩センター駅は、相対式の2面2線となっています。が、そのホームの反対側に目を向けてみましょう。
おっと、謎の線路が登場しました。この線路こそが、今回の主役です。
なんかそのまま伸ばせば本線に合流できそうな構造をしています。
これは何？
察しの良い方ならもうおわかりいただけたかと思いますが、こちらは「副本線の跡」です。20年ほど前まではここに電車が停まっていました。
1975年に多摩ニュータウンの中心駅を構成する1つとして開業した小田急多摩センター駅。開業当初はこの副本線は設けられていなかったといいます。
ここに線路ができるのは10年後の1985年。線路を引くスペースだけ設けられていたここに、車両留置場の確保を目的として、引き上げ線の改良と同時に副本線が敷設されます。
しかし、そこに変化が起きるのが5年後の1990年。多摩ニュータウン唐木田地区の入居が始まり、唐木田駅が開業。また、唐木田駅の先には喜多見検車区の唐木田出張所が設けられ、電車を置くスペースができます。
このような経緯があり、唐木田駅開業後もあまり活用機会が多くありませんでした。
時は流れ2006年。小田急多摩センター駅構内のリニューアルが完了し、副本線側に柵が設けられたほか、ポイントや一部の線路が剥がされ、今に至ります。
ここが活用される可能性はあるのか？
①小田急多摩センター始発列車の待機場所として活用する案
現在、朝ラッシュ帯に運行されている「通勤急行」は、大半の列車が小田急多摩センター始発です。しかし、小田急多摩センターには折り返し設備がないため、唐木田駅から1駅回送し、そのまま通勤急行として営業運転を行っています。
そこで、通勤急行の待機場所としてこの副本線を活用することで、多摩センターからの着席利便性を確保しつつ、後続の各駅停車からの客を拾うことで、利便性を高めることができます。
②多摩線が上溝に延伸したときに待避線として使う案
将来的に多摩線が【相模原】や【上溝】方面へ延伸する際に、この駅で緩急接続を行い、利便性を高める案です。
詳しくは以下の記事で語っているので、よかったらどうぞ。
あとがき
今回は、小田急多摩センター駅にある「謎の線路」について扱いました。この線路、割と最近に切られたと思っていたんですが、20年も前のことと聞いて若干驚いています。
多摩線延伸計画や多摩モノレールの延伸計画を含め、多摩ニュータウン界隈はまだまだ目を離すことができませんね。
- 2025年6月19日記事【小ネタ】多摩センター駅に存在するナゾの「使われていない線路」とは？
- 2025年6月19日記事【実現するのか】小田急多摩線 相模原・上溝延伸計画とその先
- 2025年6月15日西武鉄道【最後の鋼鉄車】小田急千代田車両図鑑#1 小田急8000形
- 2025年5月1日再現鉄「ホームドア」のサインシステム①【JR東日本・小田急電鉄編】
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