Freedom Trainをご覧の皆様、ひすいです。
前回の大沢駅の事実上廃止の記事からもうすでに5か月近い時間が経ってしまっているのに、ネタ集めという名目の旅行をしまくった結果、記事を1本も書いていない割には長期運休区間を除くJR全線を完乗してしまいましたとさ(おい)
…さて、前置きはこのぐらいにしておいて、今回は、2024年7月26日に発生した豪雨以来、ずっと運休状態であった奥羽本線「新庄~院内間」の代行輸送から新しい輸送体系へのバトンタッチへの様子をお届けします。(また奥羽本線ネタかよと思われそうですが、本当にたまたまなんです…)
お疲れ様、代行バス!
まずは新庄~院内の”代行バス”に関してお話ししましょう。
時系列としては、7/26に運休以降、8/23にまずは利用客数の比較的多い「新庄~真室川間」が、続いて9/1に「新庄~院内間」の代行バス輸送が始まりました。
まずは参考にその時のダイヤを見てみましょう。
・2024/8/28 JR東日本 東北本部発表 “東北本部管内の運転の見通しについて”
(新庄~真室川間の時刻表。
URL:https://www.town.funagata.yamagata.jp/s014/kurashi/200/010/20240819_touhokuhonbukannainountennomitooshi_08191700.pdf)

・2024/8/28 JR東日本 東北本部発表 “東北本部管内の運転の見通しについて”
(新庄~院内間の時刻表。
URL:https://www.town.mamurogawa.yamagata.jp/material/files/group/9/20240828jr.pdf)

(上記2画像(時刻表)はJR東日本サイトより削除済みのため、自治体がダウンロードし再アップロードしていたものより引用。)
当初を振り返ると、新庄~真室川間では通学や買い物、通院需要に答えるようなダイヤが設定されており、デマンドバスや自治体運営バスのダイヤに似ていると感じました。
しかし、新庄~院内間では日中に2往復だけの運行だったり、新庄を起点としたダイヤの組み方であったことから、秋田・院内方面から1日では新庄方面に往復することが不可能なダイヤとなっていました。
(ただし酒田・羽後本荘廻りでは戻れたかもしれません。)
では、昨日までの代行バスのダイヤを見てみましょう。
・2025/1/9 14:00 JR東日本 東北本部発表 “東北本部管内(在来線)の運転の見通しについて”
(新庄~院内間の最後の時刻表。
URL:https://www.city-yuzawa.jp/uploaded/attachment/29854.pdf)

当初の時刻と比較すると、新庄~真室川の便に1時間ほど時間の変更があったり、院内行きへの変更があったりしますが、代行バス運行開始直後と比較すれば、個人としては使いやすくなったのではと感じています。
また、新庄発院内行きが夜に1本設定されたことで、院内方面からでも当日中の往復が可能となりました。
朝に1本及位発真室川行きというなかなか特殊な運用がありますが、ここは真室川以遠にも通勤通学の需要があったからと推測します。
では、実際に院内行きの代行バスのラストランに乗車してきましたので、その様子をお届けします。
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学校の授業が終わり、学校最寄り駅から新庄駅まで移動しました。
新庄では山形方面からの接続がよろしくないため、約70分ほど待機時間がありました。
あんまり記憶に残っていませんが、駅前を散歩して発車20分ほど前に戻ったらあっという間に時間が来てしまいました。

さて、いよいよ院内に向かう最後の代行バスがやってきました。
担当は新庄市に本社を置く、”トランスオーシャンバス株式会社”でした。
代行バスは新庄で私含めた15人を乗せ、新庄をあとにしました。
さて、実はこの時勝手ながら、仙台で買っておいた花束を個人的に感謝の気持ちを込めて運転手さんにお渡しさせていただいたのですが、うれしいことに“めちゃくちゃ喜んで”いただくことができました。
私としても、運休前から何度も通過していた路線ですから、お渡ししたかいがあったと思っております。
代行バスは、ラストランといえど、”日常”を支える存在。
特別に何かイベントなどがあったわけではなく、本当に”いつも通り”の雰囲気がありました。
ですが、バスに乗っていた学生さんの”ありがとうございました”の声は、いつもより心がこもっているように感じられました。


代行バスは途中真室川で9人、釜淵で3人を降ろし、釜淵から先、終点院内までは残りの3人を乗せ、無事に到着しました。
降りたあと、代行バスの運転手さんと少々会話をすることができ、お互いに良い気持ちで最後を迎えることができました。
そして、回送のバスは花束と共に新庄へ帰って行きました…
その後、私は接続している普通列車で宿のある横手へ向かい、その日を終えました。
ついに復旧!奥羽本線!
朝5時20分、横手の快活で仮眠をとった私は、今回の記事のメインである横堀発新庄行きの一番列車に乗車すべく、始発の院内行きに乗り込みました。
横堀までは今までと同じ景色が広がっていましたのでパスします。
横堀に到着後、こ線橋を渡り、今回の復旧に合わせて復活したらしい3番線に停車していた、普通列車の新庄行きに乗り込みました。
横堀到着時、一番最初に乗り込んだかと思いきや、すでに10人前後乗車しており一体どこに宿泊したのかなかなか謎でした(笑)
横堀では秋田支社の方が復旧の記念品を配っており、私も一ついただきました。


横堀発車後、対面乗り換え設定駅である院内では、同じく秋田支社の方が横断幕を掲げてお見送りをしてくださいました。

院内を出て、及位、大滝で1人ずつ、釜淵で5人、真室川では14人、泉田では2人乗車し、車内では立つ人が出るほど混雑しました。
6~7割くらいは通学利用であったと思います。

途中の羽前豊里駅では、乗降はなかったものの幼稚園児からご年配の方まで30名以上の方が日の丸を掲げお見送りをしてくださいました。
日の丸で再開を祝う、非常に素晴らしい光景でありました。
そうこうしているうちに、乗客数十名を乗せた復旧一番列車は、無事に新庄に到着しました。
新庄ではメディアが多数終結しており、取材を受けている人がたくさんいました。
到着直後には真室川行きの下り一番列車が出発しており、そちらにも多くの乗客が見受けられました。
また、新庄駅に史上初と思われる、横堀の表示が出ていました。


所感
代行バス、復旧後の列車ともに多数の乗客がいたこと、各地でお見送りをしていただいたことを見ると、乗客の少ない路線の中では奥羽本線もまだまだ安泰なのではないかと感じます。
これからも、地域の足として、長距離旅行客の足として、18きっぱーの選択肢として、末永く走り続けてほしいと願っています。
がんばれ、奥羽本線!
おまけ
筆者は横手からの足で所用で東京に用事があったので、大沢駅の様子をつばさの車内から観測してみました。
驚いたことに運行案内のLED掲示板が撤去されていませんでした(誰も見ることできないのになぜ…)
また、駅名版なども残ったままでした。
通過列車の車内から撮影しましたのでピンボケがすごいですが、見せないよりはマシなのでぜひご覧ください。




この記事を書いた人

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帰国子女高専生という超珍しい属性の人間です。
台湾滞在歴7年。なので台湾の鉄道にも触れます。
駅メモというゲームをやっており、将来の夢は駅メモを台湾に導入することです。
LEDの方向幕なんかも自作したりします。
最近は耐久乗車や全線下車にはまってます。
どうぞよろしくお願い致します!
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