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停車駅奇想録 ~やまびこ号の摩訶不思議な23パターン~ 標準停車パターン・区間列車編

はじめに

どうもどうも、ゴハチさんです

特に語ることはないですが、また新幹線関連の記事でございます。まぁ中の人が新幹線とか特急大好き人間ですからこの件については仕方ない…のかな?

まぁその事はいいや、とっとと本題に行きましょう

先日、YouTubeにアップさせていただいたこちらの動画。ありがたいことに、公開翌日に早くも2000回再生を突破するという驚異的な速度で伸び、登録者数も当初目標にしていた583人を突破し、600人を超えるという前代未聞の動画になりました

ただ、尺の都合で、主要な迷列車以外は停車駅案内と号数だけという簡単な内容で、かなりお粗末な動画になってしまいました。

なので、今回はこちらの方で、東北新幹線の準速達こと「やまびこ」の全22パターンの停車駅を使用車両や、前後列車との関係などなど、動画内では触れきれなかったやまびこ号の「真のヌマ」を事細かに、詳しく紹介していきます。というかサムネイルの溢れ出るホラー感…

と、ここで動画とタイトルで本数が違うと思った方、最後までご覧いただけるとわかると思います。(要するに編集ミスがあった)

なお、全パターンを一気に紹介すると記事が長くなるので、今回は2つの記事に分けてご紹介していきます

まず今回は、標準的なパターンおよび、区間列車(通称丙タイプ)の停車駅パターンのご紹介です

盛岡発着便(甲タイプ)の標準停車駅パターン

盛岡発着便のやまびこ号

定期が下り19本上り20本、臨時が下り11本上り9本、合計で59本が該当します。この59本の列車にかかる停車パターンは、合計で9本にも上ります。うち、標準停車パターン2本を今回は解説していきます。

甲Aタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Aタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・仙台・古川・くりこま高原・一の関・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:51、55、57、59、63、65、165167169171199
  • 上り:52、54、56、58、60、62、64、66、70

使用車両

全列車がE5系の単独運転。

※但し、繁忙期には以下の列車がE2系で代走を行う場合アリ

  • 下り:51、55、63、167、199号
  • 上り:52、60、64、70号

※E2系代走日については、時刻表に記載があります。「X月Y日はグランクラスなしに変更」の記載日がE2系による代走日です。

概要

甲タイプのやまびこ号の中では最も標準的な停車パターンで、なおかつ最大勢力。定期と臨時を合計して20本が該当します。

これといった特徴はない、まぁいたって普通な停車駅です

退避する駅は、列車により異なるため特に「これだ」ということはできないのですが、おおむね定期1本、臨時1~2本のはやぶさ号に抜かされます

なお、下りの定期列車の場合は、後続の定期のはやぶさからは遅くとも古川まで逃げ切るので閑散期は仙台まで先に着きます

そして、このパターンの中で特徴のある列車が2つほどあり、それが下りのやまびこ51号とやまびこ199号の2本

51号の方は、東京発の東北新幹線では定期列車の場合始発列車となっており、仙台まで一番早く到着できる新幹線です。東京6時4分発の、仙台7時58分着。はやぶさ49号の運転が行われない日には仙台まで一番早く到着できる列車です

そしてやまびこ199号、こちらは臨時便なのですが、定期で運行されるやまびこ99号を東京駅まで延長したものになります。運行日ははやぶさ386号の運転日、東京駅到着後に折り返し盛岡まで向かいます。入庫できる余裕なんてない、いいね?

甲Bタイプ

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名称(勝手につけたもの)

甲Bタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・白石蔵王・仙台・古川・くりこま高原・一の関・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:53、61、67、69号
  • 上り:該当なし

使用車両

以下の列車がE5系の単独運転

61、67、69号
※但し、69号は繁忙期にE6系をつなぐ場合アリ

以下の列車が、E5系+E6系の併結運転

53号

概要

2024年改正でがっつり削られて、現在下り4本のみ該当。派生型に区分してもよかったけど、乙タイプが白石蔵王通過型と停車型が圧倒的な本数を数えているため、主要型に分けました。

昔は結構な本数がこの甲Bタイプに該当していた記憶だったのですが、改めて調べてみると結構がっつり減らされていて、そこに驚きました

ちなみに、やまびこ53号は終点盛岡到着後、E6系を切り離します(多分車庫内)。かつてのやまびこ+こまちの運用を連想させる列車ですね。まぁ当時の面影はこれくらいでそれ以外はほぼ残ってないですが…

ちなみに、甲Aタイプと比較して、白石蔵王に停車するだけで5分以上所要時間が伸びています。なんでなん?

仙台発着便(乙タイプ)の停車パターン

仙台発着便、121~160、172~197、201~223号の合計72本。定期、臨時で分けるとごちゃごちゃしていて紛らわしいので、今回は省略させていただきます。

この72本で10パターン。運転区間は甲タイプより短いくせに、停車駅についてはかなり混沌を極めているため、やまびこ号の停車パターンの増加に一役買っています(主に福島でつながるやつのせいで)

乙Aタイプ

名称(勝手につけたもの)

乙Aタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・仙台

該当号数

  • 下り:121、125、127、129139、147、153、155、159、177197
  • 上り:122、130、136148、152、158160、172号

※斜線文字になっている列車が臨時列車

使用車両

以下の列車がE5系10両の単独運転。
  • 下り:125号
  • 上り:130号
以下の列車が、E5系+E6系の併結運転
  • 上り152号

但し、こまち増便の場合はE5系単独に切り替え

以下の列車が、E5系+E3系(福島まで)の併結運転
  • 下り:121、127、129、139、153、159、177、197号
  • 上り:136、148、158、160、172号

※但し、以下の列車はE8系で運用される場合アリ

  • 下り:121、129、177号
  • 上り:148、160号

※但し、繁忙期には以下の列車がE2系で代走を行う場合アリ

  • 上り:160号
以下の列車が、E5系+E8系(福島まで)の併結運転
  • 上り:122号
以下の列車がE2系10両の単独運転
  • 下り:155号

概要

甲Aタイプの停車駅から、仙台以北をごっそりなくしたもの

多くの列車が入っていますが、乙タイプは本数的な観点からこれだけあってもまだ3割にすら届いていません。どんだけあるんだ仙台発着便

そして乙タイプでは、かつての陸奥のエースE2系が堂々定期運用として登場します。昨年改正で運用がごっそり削られ、なすの号や乙C・Dやまびこが中心となりましたが、乙Aタイプでは夕方の下り1本でE2系が定期運用に入っており、夜の東北路を時速275km/hでかっ飛ばす飛雲ホワイトとつつじピンクの流れ弾が見れます。差し替え等の記載もないため、おそらく繁忙期でもE2系の仕事になるものと思います

乗車の参考になればいいのですが、東京発時刻だと、やまびこ155号は18時28分の発車です。

ちなみに、定期便と臨時便で号数がごちゃごちゃになっているのは、福島まで併結するつばさ号が原因です。日本の併結列車って、謎にこういうとこで号数律儀に合わせるよね…まぁ運行管理上別々の番号がくっついていると乗客にとっても職員にとってもわけわからないカオスな列車になりますが…

なお、コメント欄で「つばさ号との併結列車を明記してほしい」という声をいただいたので、今回はE5系とE3、E8系の併結列車も使用車両の欄に記しております。まぁつばさ号なんて案内上存在しているだけで、列番は基本的にやまびこ準拠だから間違ったことは言ってないはず。

乙Bタイプ

名称(勝手につけたもの)

乙Bタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・宇都宮・郡山・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • 下り:123、133、135、137、141、143、145、149、157号
  • 上り:126、128、132、134、138、140、142、144、146、150、154、156号

使用車両

以下の列車がE5系+E3系(福島から・まで)の併結運用
  • 下り:123、133、135、137、141、143、145号
  • 上り:128、132、134、138、140、142、146、150、154、156号

※但し、以下の列車はE8系で運行される場合アリ

  • 下り:141、143号
  • 上り:138、140号
以下の列車がE5系+E8系(福島から・まで)の併結運用
  • 下り:149、157号
  • 上り:144号
以下の列車がE5系+E6系の併結運用
  • 上り:126号

概要

先ほどの乙Aタイプに加えて白石蔵王にも停車するタイプ。やまびこ号の中では最大勢力となっており、一番見かけやすい停車駅パターンとなっております

特に可もなく不可もない、準速達としてはちょうどいい塩梅の停車駅パターンになっていますね

ちなみに、126号は東京到着後に折り返しはやぶさ・こまち17号として折り返すのですが、その東京駅での折り返しにかかる時間が僅か11分!降車に3分、乗車に3分と考えると、車内清掃は5分で17両分を済ませないといけません。やっぱり東日本系統の東京駅って使いにくい…

まぁこの折り返し技が、世界でも絶賛されている「日本の新幹線の車内清掃術」につながってくるわけですけどね。というかあんなもの「やれ」って言われたら100%「無理」って返す自信があります。清掃という面で、日本の高水準な新幹線サービスを実現して下さってる皆様には感謝しかありません。

乙Cタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Cタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・小山・宇都宮・那須塩原・新白河・郡山・福島・仙台

該当号数

  • 下り:203、207、209、211、213、217、219、221号
  • 上り:204、210、212、214、216号

使用車両

以下の列車が、E5系10両の単独運転
  • 下り:203、207、209、211、213、217、221号
  • 上り:210、212、214号

※但し、繁忙期には以下の列車がE2系で代走を行う場合アリ

  • 下り:207、209、213、221号
  • 上り:210号
以下の列車が、E5系+E6系の併結運用
  • 下り:217、219号
  • 上り:204号
以下の列車が、E2系10両の単独運転
  • 上り:216号

概要

東京から福島まで各駅で止まり、仙台へ向かうタイプ

一応通過駅はあるので準速達の面子はあります。一応

ちなみに東京~仙台間の所要時間は2時間13分。後述する最速達のやまびこ号の場合は同区間を1時間46分で結ぶので、準速達らしい所要時間のばらつきを感じることができます

この停車パターンの中で、カオスさを助長させているのがやまびこ205、207号。この列車、途中の那須塩原で臨時のやまびこ号に抜かれます。要するに同じ愛称名の列車に抜かされます。まぁ臨時だから…ね(ボソッ)

なお、動画内でお話しした「歴史的な経緯」というのは、1997年まで設定されていた各駅停車便「あおば」のことで、かつては東北新幹線内版のこだまとして活躍していた列車だったのです。1997年10月のダイヤ改正より、あおば号はやまびこ号に統合され消滅しましたが、当時のスジはしっかり引き継がれています

乙Dタイプ

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名称(勝手につけたもの)

乙Dタイプ

停車駅

東京・上野・大宮・小山・宇都宮・那須塩原・新白河・郡山・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • 下り:201、205、215号
  • 上り:206、208、218、220、222号

使用車両

以下の列車が、E5系10両単独
  • 下り:201、215号
  • 上り:208、218、222号

※但し、繁忙期には以下の列車がE2系で代走を行う場合アリ

  • 下り:201、215号
  • 上り:208、218、222号
以下の列車が、E5系+E6系の併結運転
  • 下り:205号
  • 上り:220号

※但し、繁忙期には以下の列車がE5系単独運転に変更アリ

  • 上り:220号
以下の列車が、E2系10両単独
  • 上り:206号

※但し、繁忙期には以下の列車がE5系、またはE5系+E6系で代走を行う場合アリ

概要

東京〜仙台間のすべての駅に止まる列車。準速達の面子もクソもない列車です

要するに、やまびこ号という列車を方程式として示せと言われた場合、このような式が出来上がるのです「(東北新幹線-整備新幹線区間)×(ひかり+こだま)=やまびこ」。数学嫌いのみんなごめんね。こうでもしないと証明ができないんだ()

郡山や福島まで急ぎで行く場合は、なるべく200番台の列車は避けた方が得策かもしれません。まぁ、派生型を見てもらえればわかるのですが、こんなの可愛いもんです。これより酷い列車があるのですから

特筆すべき列車は、やまびこ208・215号。この列車たち、新白河で定期のやまびこ号に抜かれます

臨時じゃないです、定期です。毎日同じ名前の種別同士で追い越しが発生しているのです。東海道新幹線で例えるなら「ひかりがひかりを追い抜く」みたいな感じ。とき号でも同じようなことが起きているのですが、あっちは最速達も各駅停車も全部同じ名前なので納得いきますが、やまびこには上位種別がいます。

ただ、やまびこ208号は派生型で紹介するする乙Gタイプことやまびこ124号なので、納得いく面もあるのですが、問題は215号のほう。

この列車、乙Aタイプのやまびこ153号に抜かれます。しかもこの列車は福島でつばさを切り離すので、やろうと思えば福島で追いつけます。まぁ実際には追いつかないんですけどね。

これでこそ迷列車。わけがわからないよ。

区間列車(丙タイプ)の停車パターン

仙台都市圏の通勤向けの列車や、車庫への回送運用ついでの運用な側面が大きいのが丙タイプ。パターン数は多くはないものの、運用絡みではかなりカオスな側面があります

丙Aタイプ

名称(勝手につけたもの)

丙Aタイプ

停車駅

仙台・古川・くりこま高原・水沢江刺・北上・新花巻・盛岡

該当号数

  • 下り:97、99号
  • 上り:94号

使用車両

全列車E5系10両単独。

概要

仙台発盛岡行き、あるいは盛岡発仙台行きの停車パターン

丙タイプの中では最も列車の本数が多い列車です

基本的に仙台総合車両センター絡みの回送が多く、特にやまびこ94号は早朝時間帯に盛岡発仙台行きとして運転してこの日の運用は終了、という返却回送ついでに客扱いな側面が高いです

なお、盛岡発仙台行きのやまびこはこの94号が盛岡6:31発と早めの出発ですが、21分前に仙台まで各駅に停車するはやぶさがあるので、始発としての意味合いはかなり薄いです(はやぶさも、盛岡~仙台間の一部駅で停車する便は、同区間内を自由席で乗れる)。94号は仙台に7時42分着。会社や学校に向かうには早いような気もしますが、地下鉄や在来線を使えばちょうどいい時間に着くのかな…?

ちなみにやまびこ99号ですが、定期運用の場合はやまびこ145号と仙台駅で接続します。これで実質やまびこ145号は乙Aタイプから甲Aタイプに格上げですね()。なお、やまびこ99号は土休日運休の列車ですので、ご注意ください。

なお、丙Aタイプはグランクラスのサービスは行っておらず、乗車できるのは1~9号車のみとなっています。

丙Bタイプ

名称(勝手につけたもの)

丙Bタイプ

停車駅

郡山・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • 下り:293号
  • 上り:290号

使用車両

全列車E5系使用

概要

郡山発仙台行きのライナー列車兼送り込み。下り293号は、土休日運休の列車です

上りの290号は、翌朝郡山始発のなすの号の送り込みなのですが、293号はなぜか那須塩原から回送で送り込まれます。じゃあ新白河通過の列車にしてくれと思いました。そうすればもうひとつパターンが増えたのに…(笑)

全列車がE5系使用の列車ですが、グランクラスは営業せず、1~9号車のみ利用できます。なお293号の前にはやまびこ51・121号の設定があるので、このパターンを利用したい場合は郡山まで移動して乗ってみてください。ただし平日に限る

丙Cタイプ

名称(勝手につけたもの)

丙Cタイプ

停車駅

那須塩原・新白河・郡山・福島・白石蔵王・仙台

該当号数

  • 下り:291号

使用車両

全列車E2系を使用

※但し、繁忙期にはE5系に差し替えの場合アリ

概要

やまびこ号唯一の那須塩原始発便。おそらく単純なライナー列車的な役割が強い側面がありますが、その癖に土日も運転します

291号は仙台総合車両所入庫後、16時台まで出てこないので、その間に仕業検査をしているものと思います

ちなみに、E5系の運用に変わる条件としては、運行日前日にはやぶさ358号が運行されるか否かでわかります

なお、E5系充当の場合は、なぜか丙タイプで唯一グランクラスの設定もあるため、MV叩いてグランクラスがあるか否かで車両も判別できます(やまびこは1号車が自由席なのでそこでの判別は不可)

ちなみに当列車を利用したい場合は、宇都宮あるいは那須塩原周辺にホテルを取り、そこから利用するのがオススメです。宇都宮からの始発電車と那須塩原で接続を取ってくれるので、それを利用していざ仙台へ、といった感じですね

なお、白石蔵王停車中に臨時のはやぶさ49号に道を譲ります。運行距離は短くても、はやぶや優先なのがまた東日本だなと感じますw

派生型のご紹介&陳謝

↓後編

派生型については、別のブログに分けさせていただきました。そっちの方がインプレッション数稼げるし

改めまして、標準パターン6つ、区間列車パターン3つ、合計9つを紹介してきました

ここまでで少し「ややこしい」と感じた方も多いでしょうが、こんなものまだまだ序の口、やまびこ号の真の恐ろしさは「派生型」に詰まっています

歴史と共に過ごしてきた陸奥の準速達の真の恐ろしさを、是非ご覧ください

さて、改めてここで陳謝

動画公開の翌日、YouTubeの登録者数が目標だった583人を超え、601人まで増えました

多くの方に見ていただき、ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。

というわけで、ここまでご覧いただきありがとうございました。そして、派生型もどうぞよろしくお願いします。

この記事を書いた人

ゴハチさん
どうも五八三系です。名前が長いので「ゴハチさん」と呼んでもらえると幸いです
考察を中心にしょうもない記事をあげていきますのでどうかよろしくお願いします。
あと、動画の補足解説も基本的にここでやります。

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