大反感を買った3月改正から間もなく3か月
今年3月に行われたダイヤ改正。北陸新幹線の開業や山形新幹線の新型車両のデビューなど、関東民からしたら華やかなダイヤ改正が行われる。そう思っていた時期がありました。
12月に発表されたダイヤ改正の詳細情報にて「京葉線の通勤快速・朝夕快速の各駅停車化」が発表されました。
この発表にいち早く反応したのが私たち鉄道ファン。特に外房・内房地区から東京に通っている鉄道ファンを中心に「これだけ所要時間が延びる」「利便性が著しく低くなる」などの苦言が出され、それがSNSを中心に拡散された結果、千葉県知事や千葉市長をはじめとした外房線・内房線沿線の11の市町や、千葉県商工会議所からも大反発を買い。その勢いはついに国会答弁でも話し合われるレベルに発展しました。
結局、JR東日本は朝2本の快速だけは残すように考えを改めたものの、朝早くの列車だったので「完全に納得はできない」として、引き続き検討するよう強く申し入れしました。
しかし「今から修正はできない」として、結局京葉線通勤快速は廃止されてしまい。最終日には多くのファンが詰めかけました。
その後千葉県が京葉線を利用する人を中心にダイヤ改正前後のアンケートを取った結果「以前より不便になった」という回答が8割に上ったと発表しました。ちなみに私も京葉線ユーザーじゃないけど軽く見てみました(一番最初の質問で即刻返されたけど注目してるアピールはできたかな)
結果、JR東日本は本日5月30日に「京葉線のダイヤ修正を9月に行う」という発表を行い、結果的にJR側が折れたことになりました。
今回は、そんな京葉線のダイヤ修正を見ながら、今後どのような運行が行われるのかを見て行こうと思います。
なお、中の人はユーザーではないので、利用状況などは一切把握していないので、ダイヤだけを見て行こうと思います
京葉線に復活する種別について
そもそも全便各駅停車化に踏み切った背景として、混雑率の平準化というのがあげられます。
京葉線沿線の各駅の需要を拾い集める各駅停車と、遠方からのスムーズな輸送を提供する通勤快速では、各駅停車の混雑が偏るためそれを無くす目的で全便各駅停車にした、というものです。
ここで問題になったのが、通勤快速が新木場~蘇我間をノンストップで走っていたというもの。両極端だった停車駅を見直す目的で踏み切った全列車の各駅停車化ですが、ふたを開ければブーイングの嵐。要するに近距離客のことばかり考え、遠方からの客のことを蔑ろにしていたのです。
さて、それじゃあそんな近距離の混雑を緩和しつつ、遠距離客を裁ける種別はあるのかと言われると、部外者ないので何とも言えないのですが「快速」がそれに当たると考えます。
快速は、京葉線内でも乗降客数の多い海浜幕張や南船橋、新浦安などの各駅に停車するうえ、それらでは拾いきれない需要も、海浜幕張始発の各駅停車を続行で走らせたり、新浦安で接続をするなどして対処すれば、近距離・遠距離の両方の旅客輸送に徹することができると考えます。千葉市政界からは「通勤快速を海浜幕張に止めれば変わる」という意見が出ていましたが、それなら快速で十分では?というのが個人的な意見です。
さて、今回復活する上下2往復計4本の列車はすべて快速。私の予想が当てはまったように感じます
復活前後のダイヤを見比べる
さて、ここからは復活前後のダイヤについて見比べて行こうと思います
なお、外房・内房区間まで考えると日が変わるので、今回は京葉線内のみで考察していこうと思います
上り 朝ラッシュ 現在
さてまずは改正前を見てみましょう
Oudiaにたたき起こしてみるとおおよそこんな感じです(1分単位の誤差は許してください。修正はマジで面倒くさいんで…)
で、それをダイヤにするとどうなるのか
大体こうなります。
朝ラッシュの全列車をダイヤにするとこんな感じです
青が快速、赤が特急、オレンジが武蔵野線からの直通列車。そして破線(時刻欄が紫色)が、今回のダイヤ修正で快速に変わる各駅停車。改めてよくこんなギッチギチのダイヤで特急なんか走らせてるなとつくづく思います。
では、今回発表された京葉線の新ダイヤはどのようになるのか、個人的な予想をもとにこうなると予想します
上り 朝ラッシュ 修正後
修正後、公式発表の情報をもとに現在のダイヤと照らし合わせながら、改正内容を考察しました
それをダイヤにするとこんな風になります
快速は途中の新浦安で、武蔵野線からくる各駅停車に連絡。上総湊始発の列車の場合は、海浜幕張で各駅停車東京行に連絡します。
武蔵野線列車との接続が図られているのが少し意外なように感じました。
幕張豊砂・新習志野・二俣新町は単純な減便となってしまうので、それにどうやって対応するのか。そして海浜幕張発着の列車は設定されるのかどうか。この点が気になりましたね。
個人的に、上総一ノ宮発の快速が現行ダイヤと比較して海浜幕張で長時間停車しているので、快速の直前に各駅停車を設定して、南船橋で接続させる匂わせなのか、それとも単なる時間調整なのか…
下り 帰宅ラッシュ 現在
さて、次に予想外だったという方たちが多かった夕方、帰宅ラッシュ時間帯に設定される快速についても、調査してみました。
まずは現在の時刻表。そして当該列車と周辺列車の情報。
なお時間の都合でこの1時間20分に的を絞らせていただきました。
そしてダイヤグラム。備考は先ほどと同じです
特急が中心ではあるものの、ダイヤ自体は朝と比較してパターンダイヤになっており、わかりやすいように感じました
さて、これが修正後はどうなるでしょうか。
下り 帰宅ラッシュ 修正後 案A
実は帰宅ラッシュの修正版には2つ案を設けました。どちらに転がるのかを現状ではつかめないので、ここでは両方ともご紹介しましょう。
まず案Aの予測時刻表がこちら
そしてダイヤグラムがこちらでございます
20時3分に発車していた武蔵野線は、スジを快速に譲ることが記されているものの、前後共に余裕がないため、これまで普通列車が発車していた19時55分に移動しました。この場合、列車の運用数自体は削減することなく走らせることが可能なのですが、武蔵野線西船橋駅で5分ほど停車する必要が出てきます。
また、二俣新町駅に停車する列車が15分も開いてしまう点が問題です。
こうした問題を解消するために、もう一つのB案についても紹介したいと思います
下り 帰宅ラッシュ 修正後 案B
時刻表がこちら
そしてダイヤグラムがこちらです
19時55分発の各駅停車は新習志野行きの各駅停車として残し、越中島・潮見・葛西臨海公園・市川塩浜・二俣新町の各駅にできるダイヤホールを埋める目的で運転されます。
新浦安で接続するという案もありますが、これ以上修正したくないので各自で作ってもらえると幸いです(実は5回くらい作り直した)
そして、20時3分発だった武蔵野線を20時6分にして、6分発の各駅停車を9分に移動することで、武蔵野線内のダイヤをいじらずに運行することが可能になりました
ただ、こちらでは「車両の運用」と「遅延時のやりくり」に問題があります。
車両運用は言わずもがな新習志野行き1本の運用数が増えますし、それを送り込む必要もあります
一方の「遅延時のやりくり」というのが、20時6分発の武蔵野線。
「風が吹けば 京葉線が止まる」とはよく言われたものですが、よく遅れやすい京葉線の遅延をそのまま武蔵野線へ持ち込まないために、西船橋駅では2分ほど時間調整を実施しています
ただ今回のダイヤではこの2分の調整がないため、遅延時の対応がうまくできるのかが心配です
終わりに
とりあえず、習志野市が反発はしているようですが、割と元通りに戻る形になった京葉線のダイヤ修正
鉄道史において負の改正として刻まれてしまった昨年改正をどう乗り切るのか、信頼を取り戻すことは可能なのか。
京葉線だけではなく、鉄道路線全体において大きな注目を集めてしまった今回の改正。今後JRを含めた鉄道会社のダイヤ改正に関する動向に注目していきたいですね。
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転属劇考察したり絵を描いたり動画作ったりして生きている自由人583号です
RNの「五八三系」が正式呼称ですが、長ったらしいので「ゴハチさん」って呼んでね
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高崎線とかの通勤快速はコロナに負けてすんなり無くなりましたけどね。
まあでも高崎線には特急があるからそれに乗れっていうことなんだろうけど。