どうも、最近西白井の駅色を知った中沢です。
京成グループに属し、京成線を介して都営線や京急線などと直通を行う「北総鉄道」そしてそれにくっついている、かつて住都公団(現・UR)が運営していた鉄道事業の受け皿「千葉ニュータウン鉄道」…それらの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していく「北総公団車両図鑑」。
前回は「住宅･都市整備公団9000形」についてお送りしました。
今回は前回に引き続き過去に運行されていた車両をご紹介！第7回は「北総開発鉄道7000形」についてお送りします…
7000形の特徴
前面
7000形は、北総線が開業した時に導入された一番最初の車両です。
真ん中に貫通扉、その上には丸いライト(前照灯)が2つ。9000形とは異なり、我々から見て右側の窓上部に方向幕(物理)がついています。9000形と同じく下のライトは急行灯と尾灯です。
…ですが、「ゲンコツ電車」と言われている割には真正面だと普通の電車にしか見えませんね。ですが、角度を変えればこの車両がどれだけ特殊な形状をしているか分かると思います。
前面形状は、客室からの視界を考慮した新しいデザインの前傾形を採用し、側面の色帯と相まってスピード感のあるダイナミックな構成としました。
パンフレット「7000形 HOKUSO RAPID」より引用
なるほど。確かにダイナミックだ。
側面
窓周りに青色と紺色を施しており、かっこいい塗り分けをしていますね。切り口が公団9000形と反対になっており、対になる感じでかっこいいです。
側窓部の群青色と淡青色の色帯は、塗装に替え、印刷した接着フィルムを採用しました。
パンフレット「7000形 HOKUSO RAPID」より引用
今では一般的となった「金属剥き出し」「帯を”貼る”」という行為、この時代にしては結構先進的なことだったみたいですよ。
機器類
機器類は9000形とほぼ同じものが使用されています。北総と公団で基本的な仕様は共通化されているんですね。
車内
この車両の室内配色は、外観のダイナミックなクールさと対比させて、暖色系を採用しました。天井板および内張りは、アイアントーンのアルミ化粧板、座席表地はオレジン色の防炎性モケット、床にはアンツーカーの床敷物を使用しています。
これらは、柔かい曲線でまとめられたスタンション・荷棚ブラケットなどと相まって、室内に落着いた雰囲気をかもしだしています。全体的には、限られた空間が広く見えるように、また、アットホームな感じがするように配慮しています。
パンフレット「7000形 HOKUSO RAPID」より引用
あれ、画像をよく見たら吊革がありませんね。その代わりに握り棒があるのですが、評判は悪かったらしく…その後吊革が後付けされたそうです。
もしかしたら違うデザインだったかも
そんな北総7000形ですが、実は様々なデザイン案があったようです。
「ゲンコツ」の面影があるものもありますが、全然別物のデザインもありますね。色も青じゃなかった可能性があるのか…
どこで見ることができるの？
7000形はもう全車両が運用を終了しているため、実車が走っているところを見ることはできません。ですが…
なんと！まだ西白井で見れます!!
現在はブルーシートがかけられていて直接見ることはできませんが、確実に”そこにいます”。西白井を通る際は、車窓から見えるブルーシートに目をやってみてはいかがでしょう？
結論
1979年から2007年まで、28年もの間活躍した7000形。もしかしたら知らなかった方も少なくないのではないでしょうか？
この記事が、7000形を知るための1つのキッカケになれたら…そう思い、この記事を執筆させて頂きました。よければ、頭の片隅にでも「こんな車両が北総線にいて、今も西白井で北総線を見守っている」…ということを置いといて頂けたら、北総オタクとしてとても嬉しいです！
この記事を書いた人
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残り紹介していない形式
京急のお古 7160形
京成から借りパク 7260形
資料にのっているか怪しいです。活躍期間短かったので。