
大変お久しぶりです。夏休み1週間休養生活してました、まるきゅーです。(まさか旅行の次の日に熱なんてね……)
さて、本題に入りましょう。みなさん、「都心のローカル線」はお好きですか?
都心近くでお手頃にローカル(?)な雰囲気を味わえるのでいいですよね、、
我らが愛知県には、高架を1両気動車で爆走してる「城北線」が有名です。
お隣の三重だと「四日市あすなろう鉄道」、「三岐鉄道」など、関東だと「流鉄」もありますね。
「都心のローカル線」と聞くと、上記のように地方私鉄が思い浮かべがちですが、今回はJR東海の「美濃赤坂支線」に乗車していこうと思います!
路線概要
今回ご紹介する「美濃赤坂支線」はれっきとした東海道本線の支線です。

書類上は岐阜県大垣市の大垣駅から、同市の美濃赤坂駅までを結ぶ全長5.0kmの路線ですが、大垣〜南荒尾信号場までは、本線との重複区間となっています。
ですので、単独区間は南荒尾信号場〜美濃赤坂駅の1.9kmですね。
貨物輸送用に開通
美濃赤坂支線は1919年に、美濃赤坂周辺で採れる「石灰石」や「大理石」を輸送するために作られました。
現在でも貨物輸送は行われており、終着美濃赤坂駅で接続する「西濃鉄道市橋線」からの直通列車が一日三往復ほど運転されているようです。
まずは大垣駅へ!

(この写真は別日撮影です……)
名駅から新快速で揺られること約40分、大垣駅に到着です。

MaedaAkihiko • CC BY-SA 4.0
当駅には、立派な駅ビル「アスティ大垣」があります。私もここで腹をこしらえ、乗車に備えます。

美濃赤坂線の列車は、現在全て3番線から発車します。
3番線は、4番線関ヶ原方にある切り欠けホームです。そのため、対面乗換はできません。

使用車両は、固定ボックスシートが特徴の313系3000番台です。
かつては神領所属で、主に中央西線の中津川以東や、関西線で活躍していましたが、2012年に大垣にお引っ越ししています。
転換クロスでは無い、という点であまり良い評判は聞かないですが、JR東日本のカチカチシートに比べると断然フカフカです(笑)
大垣発車 しばらく本線を走行。

駅を発車すると、すぐ「大垣車両区」が見えてきます。
東海道本線をはじめ、飯田線の車両もココに所属しています。

さすがは東海道本線。快調に飛ばしていますが、全然揺れません〜

ここから関ヶ原方面の本線と分かれて、単独区間に入ります。
若干見えにくいですが、本線の線路が見えると思います。
唯一の途中駅 荒尾 あらお
分岐から程なくして「荒尾」に着きます。
JR九州にも同じ駅名の駅があります。(多分九州の方が有名……?)

見えている建物は、「大垣市立宇留生(うるう)小学校」です。初見じゃ読めないですよね⁉︎
日中は3時間も間隔が空くので、田んぼの中でも走るのかと思いましたが、バリバリ住宅地でしたね


毎時1〜2本ぐらいあっても良さそうな雰囲気でしたが、普通に名阪近鉄バスが並走しているので、増発してもあまり意味はないかもしれないですね。
さて、狭い単線区間をしばし走りますと列車はまもなく、美濃赤坂駅、終点に着きます。

貨物輸送用に作られただけあって流石の大きさ。
概要でも述べましたが、当駅からは貨物線である「西濃鉄道市橋線」も分岐しています。
しかし現在は、1日3往復のみの運転なので、持て余している感が否めません。

広大な構内とレトロな駅舎 美濃赤坂 みのあかさか

大垣を出てから約15分、終点の美濃赤坂に到着です。
大垣を通る度に気になっていましたが、ついに来てしまいました!

駅構内からの写真です。
1919年、大正時代の開業時から残る木造駅舎の雰囲気が堪りません。
左手の扉は、恐らく駅事務室かと思われますが、無人化されているので殆ど使われていないと思います。


駅舎内です。「ザ・古くからある日本の家」、という印象です。
個人的には窓にとても懐かしさを感じました。

駅正面です。木に恐らく手書きで書かれた駅名標が、より古さを感じさせます。
博物館の展示と言われてもおかしくないと思いますね……

旅客列車は、立派な屋根のある貨物ホームを横目に、端っこで細々と発着しています。
かつては夜行列車や、名古屋方面からの列車も発着していたホームは現在、2両編成の列車がゆったりやって来る路線になりました。
最後に……and 次回予告
今回は、岐阜県大垣市内を走る「東海道本線美濃赤坂支線」をご紹介しました!
住宅地の中を走り、大正時代の雰囲気が残る美濃赤坂までの、わずか1.9kmですがなかなか面白い路線でした。名古屋からでも1時間あれば大垣までは来れますので、プチローカル線体験には是非オススメです!
次回は、「愛知県最初の鉄道路線」をご紹介します!お楽しみに!
出典など
写真: クレジットがあるものはWikipediaより、無いものは自己調達です。
データ:地理院地図、Wikipedia

- 2025年10月17日JR東海【日中は3時間間隔⁉︎】1.9kmの短い旅〜美濃赤坂支線〜
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