【多すぎる】特急ソニックの停車パターンをまとめてみる

883系旧塗装写真提供:山ちゃん@三十代突入 (@yamatian2012)様 ありがとうございます🙇

こんにちは。ふぺと申します。

今回ご縁ありましてなんと鉄道関係の記事を執筆する「FreedomTrain」さんに参加させて頂くことになりました。

恥ずかしながらこのような感じで記事を書くのは初めてでして…語彙力等で不安な部分も多々ありますができる限りこの記事を読んでくださっている皆様に分かりやすいようにまとめていこうと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します。

さて、まず私が書く記事の第1号は九州の鹿児島本線と日豊本線を駆け抜けている「特急ソニック」の現行の停車パターンについて細かくまとめていきたいと思います。

写真提供:式波三玖 (@Shikinami_miku)様 ありがとうございます🙇

昨年に北陸新幹線が福井県の敦賀まで延伸開業しそれまで日本一の停車パターンを誇っていた「特急サンダーバード」が大阪から敦賀までと運行区間が狭まったことにより、特急ソニックは日本一の停車パターンの多さを待つ特急列車となりました。さらに今年度からは北九州空港へのアクセス向上を目的に新たに朽網駅が特急停車駅へと昇格。どんどん増え続ける特急ソニックの停車パターン、今回はそれをじっくりと見ていきたいと思います。

※今回見ていくのは令和7年度(2025/04/01〜)からの停車パターンです。また特急ソニックは小倉駅で進行方向が変わる関係で紹介の際は”上り下り”ではなく大分方面、博多方面と案内させて頂きます。また今回紹介するのは定期列車の停車パターンです。臨時列車(中山香・築城臨時停車等)は記載しておりませんので了承ください。

1.そもそも特急ソニックとは?

さて、まず初めに知らない人のために軽く特急ソニックについて紹介していこうと思います。

特急ソニックとは、JR九州が運行している特急列車で、九州の中心地博多から八幡製鉄所や若戸大橋を眺めながら鹿児島本線を北上し、九州の玄関口小倉で進行方向を転換、日豊本線へと入り福沢諭吉の故郷中津や温泉の街別府を通り、大分県の中心部大分を結んでいます。また一部の特急ソニックとにちりん号は接続を取っており、接続列車は博多発ソニックでは大分(宮崎空港)、宮崎空港(南宮崎)発にちりんでは大分(博多)と案内されます。

全区間の所要時間は約2時間ほどで、おおよそ30分間隔で運行されています。

ちなみにこの特急ソニック、表定速度が99km/hのサンダーバードに次ぐ全国2位というとんでもない列車となっています。ヤバ

使用車両は大分車両センター(分オイ)所属の883系AO編成と南福岡車両区(本ミフ)所属の885系SM編成で、いずれも振り子式車両です。

※画像はWikipediaより

特急ソニックは当時、博多〜宮崎を結んでいた特急にちりんのうち、博多〜大分を走っていた特急にちりんを1995年の883系の運行開始に合わせて「ソニックにちりん」として走らせ始めたのが始まりです(これとほぼ同時に883系がデビュー)。その2年後(1997年)のダイヤ改正では大分にちりん16往復のうち、15往復を883系に統一、「ソニック」となりました。そして2001年のダイヤ改正にて885系が運行開始したことに合わせ、博多駅発着の特急にちりんは全て特急ソニックに統一、また783系大分車のソニック運用も885系新造車で置き換え振り子車両に統一。博多〜大分間の所要時間は約20分短縮されました。またこれに合わせ特急にちりんは大分or小倉発着に短縮されるようになりました。

ちなみに博多〜大分(別府)には特急ソニックの他にも久大本線経由で結ぶ特急ゆふ特急ゆふいんの森が走っていますが所要時間が特急ソニックと比べかなり長くなっている上、久大本線は観光路線としての特色があるため単純な移動で使うのはあまりおすすめしません。

そんな特急ソニック、実はなんと今年で運行開始30周年を迎えました。早い…

出張に出かける人や旅行に行く人、帰省する人など色々な人の様々な思いを乗せて博多と大分の間をずっと走り続けてきた特急ソニック、これからも末永く駆け抜けてもらいたいものです。

2.特急ソニックの全ての停車駅

お待たせしました。では今から今回のメインである特急ソニックの停車パターンについて見ていこうと思います。まず特急ソニックの全ての停車駅を解説させて頂きます。

(すごく見えにくいですが許してください)

博多、吉塚、香椎、福間、東郷、赤間、折尾、黒崎、八幡、スペースワールド、戸畑、小倉、下曽根、朽網、行橋、宇島、中津、柳ヶ浦、宇佐、杵築、亀川、別府、大分、鶴崎、大在、幸崎、臼杵、津久見、佐伯

29駅となっています。

「ん?大分より先に行くソニックなんてあるの?」と思った方もいらっしゃると思います。実は特急ソニック、実は1日上下1本だけ佐伯を発着するソニックが存在します。こちらの列車も後々解説する予定なので是非最後までご覧頂けると幸いです。

さて、ここから各列車の停車パターンを分けていこうと思います。

3-1.最速達パターン(大1)

まずは最速達の列車から存在していきます。こちらは大分行きの列車なので「大1」と名付けましょう。

停車駅は博多、折尾、黒崎、小倉、行橋、中津、別府、大分と、途中主要駅にしか停まらない非常に速いタイプとなっております。

このタイプの列車は比較的多く運行されており、大分方面は9、13、17、21、25、29、33号、博多方面は14号、18号、22号、26号、30号、34号、50が該当します。

3-2.速達型パターン(大2〜大4)

次に速達型の停車パターンについて解説していきます。こちらの停車パターンは先程解説した最速型パターンの停車駅から新たに福間、赤間、杵築を追加したものになります。このパターンは「大2」と名付けますが、このパターンに該当する列車は大分方面の45号と49号のみとかなり少ないです。

そして「大2」パターンの停車駅から杵築を抜き、香椎を追加したものが「大3」タイプの停車パターンとなります。

こちらも運行本数はかなり少なく、博多方面の46号のみの運行となっております。

そして「大3」パターンの停車駅から福間を抜いたものが「大4」タイプの停車パターンとなります。

この「大4」パターンに該当する列車も博多方面の54号のみとかなり少ないです。

3-3.停車パターン(大5〜大8)

次に停車型パターンのソニック号の停車パターンについて解説します。この列車は先程解説した最速達型ソニックの停車駅に香椎、赤間、戸畑、宇島、柳ヶ浦、宇佐、杵築を追加したものになっています。

この「大5」タイプの列車は大分方面のみの運行で、7、15、19、27、35号が該当します。

そして前述の「大5」パターンの停車駅に新たに戸畑を抜き福間を追加したものが「大6」タイプの停車パターンとなります。こちらは大分方面と博多方面の両方面に運行されておりますが大分方面3号、博多方面60号と、こちらもかなり本数が少ないです。

次に「大5」タイプの停車パターンから赤間を抜いたものが「大7」タイプの停車駅となります。

この「大7」タイプもかなり本数が少なく、大分方面へ向かう5号のみとなっております。

そして「大8」タイプの停車パターン。こちらは日豊本線内では大分、別府、杵築、宇佐、柳ヶ浦、中津、宇島、行橋、小倉と、「大5」タイプで走るものの、鹿児島本線に入ると黒崎、折尾、博多と、最速逹タイプの「大1」と同じ停車駅で走る非常に面白い列車となっております。

なおこちらのパターンも博多方面へ向かう10号のみの運行となっています。

これで基本的な停車パターンは終わりです。

3-4.佐伯ソニック(佐1〜佐2)

次に特急ソニックの異端児(?)こと、佐伯ソニックの停車パターンについて解説していきます。…の前に、まず佐伯ってどこ?と思われた方もいらっしゃると思いますので軽く解説させて頂きます。

佐伯(さいき)とは大分県南部に位置する街で、人口は約6万人程度の街です。江戸時代から佐伯藩の城下町として栄えた佐伯は豊富な海と山に恵まれており、佐伯寿司ごまだしうどんなど、郷土料理が多くある魅力溢れる町です。

ちなみに佐伯は鉄道の面でも面白く、佐伯から先(延岡方面)の日豊本線は鉄道ファンの間で非常に有名な宗太郎越えの区間に入るため、普通列車の本数がたったの3本まで減る上に延岡へ行く普通列車は朝の6時18分発が最終、それ以外の2本は宗太郎手前の重岡止まりという18キッパー泣かせの区間となっております。そんな魅力の多い街である佐伯からの通勤客を運ぶために、佐伯始終着の特急ソニックが1日に上下1本設定されているのです。

さて、佐伯についてある程度理解できたと思うので続いて本題の佐伯ソニックの停車パターンについて解説していこうと思います。

こちらは博多を17時00分に出る佐伯行きのソニック「ソニック41号」の停車パターンです。博多、折尾、黒崎、小倉、行橋、中津、別府、大分と大分までは最速逹タイプの「大1」と同じ停車駅で走り、大分を出ると鶴崎、大在、臼杵、津久見、佐伯といった順番で停車していき、終点の佐伯には20時9分に到着します。

次に佐伯を6時58分に出る博多行きソニック「ソニック12号」の停車パターンについて解説していきます。こちらは佐伯、津久見、臼杵、幸崎、大在、鶴崎、大分、別府、杵築、宇佐、柳ヶ浦、中津、宇島、行橋、小倉、戸畑、黒崎、折尾、赤間、香椎、博多と、佐伯へ向かうソニック41号とは違い幸崎に停車、大分からは「大5」タイプと同じ停車パターンで博多まで向かいます。

3-5.亀川停車ソニック(亀1〜亀2)

次に亀川に停車するソニックの停車パターンについて解説していきます。亀川駅は大分県の中でもかなりの利用者数を誇りますが、別府から2駅と非常に近く、あまり中距離移動がメインの特急を停めるメリットがないことから殆どのソニック号は通過してしまいます。

まずは「亀1」タイプの停車パターン。こちらは「大5」タイプの停車パターンに亀川を追加したものになっています。このタイプは大分方面のみの運行で11、23、39号がこれに該当します。

そして「亀2」タイプの停車パターン。こちらは「亀1」タイプの停車パターンから新たに福間を追加したものとなっています。このタイプの列車は両方面に運行がされており、大分方面の53、57号、博多方面の58号が該当します。

3-6.下曽根停車ソニック(下1〜下2)

次に特急は停まるくせに快速は通過する駅、下曽根に停車するソニックについて解説していきます。このタイプの列車は博多方面へ向かう通勤客を運ぶ目的のため、主にラッシュ時に多く運行がされています。

こちらが「下1」タイプの停車パターン。「下1」タイプは「大6」タイプの停車駅から新たに下曽根を追加したものとなっており、大分方面へ向かう47、51、55、59号がこのタイプに該当します。

続いて「下2」タイプの停車パターン。こちらは「下1」の停車パターンとほぼ変わりないですが、博多の1つ隣、そして福岡県庁最寄りの駅である吉塚に停車するのが特徴です。

この「下2」タイプは博多方面の2号4号が該当します。

3-7.【NEW】朽網停車ソニック(朽1〜朽7)

令和7年度が始まった2025年4月1日、日豊本線の朽網(くさみ)駅は北九州空港へのアクセス向上を目的に飛行機が飛ぶ時間に合わせて一部の特急ソニック(にちりんシーガイア)が停車するようになり、ついに特急停車駅へ進化を遂げました。この特急の朽網駅新規停車により停車パターンはどれほど増えたのでしょう?

まずは「朽1」タイプの停車パターン。こちらは大分方面へ向かう1号の停車パターンで、以前1号は「大6」タイプの停車パターンでしたが今回新たに朽網が追加されるようになりました。

次に「朽2」タイプの停車パターン。こちらは「大5」タイプの停車パターンに+で朽網が追加されました。大分方面へ向かう31号43号が該当します。

続いて「朽3」タイプの停車パターン。こちらは最速達タイプである「大1」の停車パターンから新たに朽網柳ヶ浦が追加されたものとなっており、大分方面へ向かう37号がこれに該当します。

続いて「朽4」タイプの停車パターン。こちらは「大5」タイプの停車パターンから香椎赤間を抜き、福間朽網を追加したものとなっています。このタイプは博多方面の6号が該当します。

次に「朽5」タイプの停車パターン。こちらは「亀1」タイプの停車パターンから新たに朽網が追加された形となっており、博多方面へ向かう16号がこちらのタイプに該当します。

続いて「朽6」タイプの停車パターン。こちらは前述の「朽5」の停車パターンに追加で吉塚にも停まるタイプになっており、博多方面へ向かう8号がこれに該当します。

そきて最後の「朽7」タイプの停車パターン。こちらは最速達タイプの「大1」の停車パターンに朽網を追加したものとなっており、博多方面へ向かう48号がこれに該当します。

朽網停車のソニックはこれで以上となります。

3-8.中津ソニック(中1〜中3)

これまで博多〜大分(佐伯)を結ぶソニック号の停車パターンを見ていきましたが、実は早朝深夜に限り中津駅を始終着とするソニック号が存在します。それがソニック101、102、201、202号です。

まず「中1」タイプこと101、102号の停車パターンについて見ていきましょう。101、102号は中津〜大分で運行されており、102号が夜に大分→中津、101号が朝に中津→大分で運行されています。JR四国のミッドナイトEXP、モーニングEXPに似たような感じです。

そんな101、102号の停車駅は中津、柳ヶ浦、宇佐、杵築、亀川、別府、大分となっており、中津〜大分の特急停車駅に全て停まっていきます。

次に「中2」、博多→中津を結ぶ201号の停車パターンについて見ていきましょう。中津までの停車駅は博多、福間、赤間、折尾、黒崎、戸畑、小倉、下曽根、行橋、宇島、中津と、「下1」と同様の停車パターンとなっております。

そして「中3」タイプの停車パターンなのですが皆さん、この表をよく見ると一つ今までのソニックと大きく違うところがあることに気がつきましたか?

そう、実はこの「中3」タイプのソニック102号八幡と東郷に唯一停まるソニックなのです。

八幡と東郷に停まる特急はきらめき号(博多〜門司港)がありますがソニックは102号以外全て通過してしまうのでこれは非常にレアだと言えます。

3-9.スペースワールド停車ソニック(ス1)

最後に解説するのはスペースワールドに停車するソニックです。スペースワールド駅は昔は特急(ソニック・有明)が一部列車で停車、臨時停車していましたが現在は駅横のTHE OUTLETS KITAKYUSHUへのアクセス目的でソニック11号土休日に停車するのみとなっています。

そんな「ス1」タイプの停車パターンは「亀1」タイプの停車駅にスペースワールドを追加しただけとなっています。

以上で特急ソニックの現行の停車パターンは終わりです!!ありがとうございました!!!!!

4.まとめ

885系旧塗装写真提供:山ちゃん@三十代突入 (@yamitian2012)様 ありがとうございます🙇

さて、大まかに特急ソニックの全ての停車パターンを見てきたわけですが合計で何パターンあるのでしょうか?

…なんと計23パターン!!!!!

金沢時代の特急サンダーバードの停車パターン数が約27なので、たった4つしか変わりません。こう見ると今の特急ソニックがどれだけ多くの停車パターンを持っているのかお分かり頂けると思います。

5.あとがき

いかがだったでしょうか?

ぱっと思いついたネタだったのですが停車パターンが想像以上に多かった上に表の制作等に時間が掛かり過ぎて気づけばとんでない時間が経っていました…🫠

筆者の親実家が大分にあるのですが帰省は毎回車移動でしたので特急ソニックの883系に乗ることは憧れでもありました。小2くらいの時に父親が仕事の関係で初めて特急ソニックで帰省した時は本当に嬉しかったですね。博多駅のホームに佇む蒼く輝く車体に憧れの特急、いつもの電車と違う車内の雰囲気と座席、あの時の興奮は今でも忘れられません。そんな特急ソニックと883系も走り始めて30年…筆者はまだ16年しか生きてませんがどこか感慨深いものを感じます。30年も経てばリニューアルをしたとしてもどうしても座席面等で劣化が見えてきてしまいます。しかしどうかこれからも、沢山の人も思いも乗せて長く走り続けて欲しいと思っています。

この記事を書いた人

ふぺ
ふぺ
ふぺです
月1で九州メインの記事を上げていければと思ってますので何卒...
icon @Bashamichi_mm04 様

コメント  ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。

  1. aiueo883 より:

    「下1」タイプで戸畑通過便なくね?

    • ふぺ ふぺ より:

      コメントありがとうございます。
      確認したところ私のミスで「下1」タイプの停車パターンの表に戸畑停車を反映するのを忘れていました。
      本当に申し訳ありません

  2. たろう より:

    下曽根駅、現在は快速停車していると思うのですが?

    • ふぺ ふぺ より:

      コメントありがとうございます。
      下曽根駅は快速通過駅だと認識しておりましたが確認したところ2023年ののダイヤ改正にて快速停車駅になっていたようです。
      申し訳ありません

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