【ダイヤ改正2025】 東北エリアは何が変わる?

2024年12月13日、2025年度のダイヤ改正についてJR東日本から発表されました。ここではJR東日本の発表をもとに、東北地区のダイヤや列車の変更点をまとめます。

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【ダイヤ改正’25】東北地区の主な変更点

《東北新幹線》はやぶさ号増発へ

利用客数の多い東北新幹線「はやぶさ号」を1往復(2列車)増便することになり、現行の東京発着26往復から27往復に増えて指定席予約がしやすくなります。増便する列車は以下のとおり。

  • はやぶさ26号 東京行(新青森14:47→東京17:32)
  • はやぶさ27号 新青森行(東京14:44→新青森17:54)

《東北新幹線》やまびこ号の一部列車の所要時間短縮

下りやまびこ号のうち一部の列車の運転時刻を見直し、東京~盛岡駅間の所要時間が最大4分短縮になります。変更の列車は以下のとおり。

  • やまびこ59号 盛岡行(東京11:36→盛岡14:50)所要時間:3時間14分(4分短縮
  • やまびこ61号 盛岡行(東京12:36→盛岡15:50)所要時間:3時間14分(4分短縮

《山形新幹線》E8系での運転増加へ

25年のダイヤ改正までにE8系9編成を投入し、快適性が向上します。現行ではE3系とE8系が混在しますが、2026年春までにはE8系に統一し、E3系での運転は終了する見込みです。E8系での運転に変わる列車は以下のとおり。

  • つばさ121号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ127号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ129号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ131号
  • つばさ133号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ141号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ143号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ145号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ153号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ122号
  • つばさ124号
  • つばさ138号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ140号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ142号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ146号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ150号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ158号(E3系での運転の場合あり)
  • つばさ160号(E3系での運転の場合あり)

《東北本線》郡山~本宮間で増発

朝ラッシュ時間帯の東北本線矢吹~郡山間で運転されている一部列車を矢吹~本宮間に延長し、郡山~本宮間が実質的に増発となります。変更になる列車は以下のとおり。

  • 矢吹(7:02)→郡山(7:24)⇒ 矢吹(7:02)→本宮(7:40)
  • 郡山(8:02)→矢吹(8:24)⇒ 本宮(7:46)→矢吹(8:24)

《秋田地区》編成両数一部変更へ

奥羽本線羽越本線田沢湖線の合計14列車の普通列車において、編成両数の変更が行われます。生活様式の変化や少子高齢化による利用状況の変化、また混雑緩和などが背景にあるものとなっています。

また、奥羽本線の普通列車2列車では、現行GV-E400系での運転となっているところを、701系2両での運転に変更となります。

《東北本線》列車増発、新幹線の接続改善

東北本線盛岡~日詰間で上り列車を増発し混雑を緩和します。増発する列車は以下のとおり。

  • 盛岡(22:35)→日詰(22:57)

これにより、盛岡駅での新幹線から東北本線への接続時間が短縮となります。現行、はやぶさ45号(盛岡駅22:27着)から東北本線北上行(盛岡駅22:59発)への接続は32分となっていますが、この増発により乗り換え時間が8分に短縮されます。

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新ダイヤをふまえて

新幹線を軸とした改正

今回のダイヤ改正の目玉は「中央線のグリーン車サービス開始」が大きく挙げられていますが、それと並んで「東北新幹線の増発と速達性向上」も挙げられています。

ここ数年は新型コロナウイルスの余波を受けて、東北方面への長距離需要は低調となっていました。ところが、新型コロナウイルスへの緊張も緩和を辿り、少しずつ長距離需要も向上してきています。なかでも東北新幹線、とりわけ「はやぶさ号」は予約の取りづらい日、列車が出てくるほどにまで利用者数は増加してきています。そのなかでのはやぶさ号の1往復増発は「大きな改正」といえるでしょう。

在来線は「効率」がポイントに

増発となった新幹線に対して、在来線はどうでしょうか。

東北地区の在来線事情は深刻なところも多く、少子高齢化が進み利用客数の低迷が課題となっています。秋田地区では普通列車の編成両数の変更が発表されました。これは必ずしも編成が短くされたわけではなく、利用状況に応じた対応になっていると感じる点があります。比較的需要の高い青森行の一部列車などでは現行2両のところを3両に変更するなど、混雑緩和がキーワードになっている一方、3両から2両に短編成化された列車もあり、利用状況によって明暗が分かれることになりました。

需要の高い東北新幹線との接続駅、盛岡駅では在来線増便により乗り換え時間が24分短縮されるなど、在来線が必ずしも「不便」を強いられるような改正になっていないことは特筆すべき内容でしょう。

おわりに

今回の記事は「ダイヤ改正速報版」ということで、ダイヤ改正が発表されたと同時に書き進めております。そのため、普段よりも短く浅い内容に感じられてしまうかもしれませんが、その点はご容赦ください(普段が冗長すぎるのかもしれません)。

さて、今回のダイヤ改正では「東北本線」にあまり大きな動きはありませんでした。ダイヤ改正というのは「廃止」や「新規設定」があるほうが印象的なことは間違いありません。しかし、今回はそんな〝別れ〟も〝出会い〟もない穏やかなダイヤ改正となりそうです。

今年12月20日、東北地区では災害のため不通だったJR山田線が全線復旧します。さらには来年には奥羽本線の新庄ー院内間が復旧する予定です。災害や鉄道の不通に見舞われた東北でしたが、これを機により一層明るい東北に発展することを願います。

この記事を書いた人

とうほくらいん
とうほくらいん東北本線を愛する大学生
東北本線にまつわる記事を中心に執筆しています。深い記事を少しずつ、皆様にとって新たな東北本線との出会いがありますように...

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