
こんにちは、こづるしんでんです。
今日のテーマはJR東日本の非電化線向け新型気動車、HB-E210系とGV-E400系について。この2形式といえば、ただの気動車でなく、電気で動く車両として有名ですよね。
ですが、この2形式は数年前に増備されたっきり、「過去に製造した車両」という風になってしまいました。その理由を考えてみます。
HB-E210系

まずはHB-E210系から。仙石東北ライン専用に作られたハイブリッド気動車で、言わば仙台向けの特別仕様です。
・導入時期:2014~2015年
・編成:2両編成×8本=16両
・車体:E129系に準拠した車体
・特徴:ディーゼルエンジンで発電し、モーターで駆動。バッテリーも搭載。
ディーゼルエンジンで発電し、モーターで駆動する方式。非電化区間もスムーズに直通可能で、震災からの復興も兼ねた象徴的な存在でした。
E129系準拠の拡幅車体や快適な内装など、ローカル線車両としてはちょっと贅沢なつくりになっていま
なぜHB-E210系は増備されないのか?
では、なぜHB-E210系は増備されないのか、ちょっと考えてみましょう。
仙台専用・少数派
HB-E210系は16両しかなく、仙石東北ライン専用。仙台と、宮城県で2番目に人口の多い石巻を結ぶ路線なので、そこそこ混む環境だからこそE129系準拠でも許容されました。
しかし、地方の閑散線区に同じ仕様を投入すると……そうです、オーバースペック。GV-E400系のようなシンプルな車体で十分です。
要するに「便利すぎる車両」をわざわざ増やす意味は薄いのです。
後継のGV-E400系・HB-E220系の存在
まあ一番はこれですかね。ローカル線向けにHB-E210系からカスタマイズされているので、当然需要に合っている方を生産するでしょう。今からあえて少数形式をいろいろなところにばら撒かなくてもいいですよね。
当時はハイブリッドが高価?
また、10年前は技術的な面から考えると、ハイブリッドがまだ高価だった可能性もあります。
特にバッテリーですね。当時のリチウムイオン電池はまだ高価で、寿命や信頼性も未知数だったのではないでしょうか。現にバッテリーが故障しGVモードで走った、というアクシデントもあるようです。
でも行先表示には

ですが、実は行先表示ROMには、小牛田運輸区担当の路線や東北本線のデータも入っています。仙石東北ライン専用車でありながら、他の路線での運用も想定している設計の証です。
まあ理論上は相鉄を含むATS-Pを採用している路線など、保安装置や車両限界さえ満たせばかなりたくさんの路線を走れますからね。一応電車だし。
GV-E400系

さて、GV-E400系は東北・新潟の非電化区間などで活躍する電気式気動車です。
・導入時期:2018年〜2021年
・編成:1両・2両(合計63両)
・車体:新規設計
・特徴:ディーゼルエンジンで発電し、モーターで駆動。バッテリーは非搭載。
主にキハ40系列の置き換えに投入され、五能線や磐越西線といった非電化区間をはじめ、羽越本線や白新線などでも運用されています。
いわば量産型のハイブリッド車両ですが、今までの車両とは違いバッテリーは未搭載となっています。
なぜ増備されない?
GV-E400系の使命は、「残っている国鉄型気動車を一掃する」ということにあったのではないでしょうか。HB-E210系よりもバッテリーを搭載していないため安価であることや、見かけ上は液体式気動車よりも環境にやさしい、という利点があったため、一気に置き換えることができた、というふうに考えます。
ただ、GV-E400系はバッテリーを積んでいないので、電気を必要とする加速時にエンジンで多くの電気を発電したり、停車中も常時エンジンをつけっぱなしにしないとならない、というデメリットもあったため、キハ110系列を置き換えるまでには至らなかったのではないでしょうか。
なぜバッテリーの有無が変わっていった?

で、ここで気になるのがHB->GV->HBと、一度バッテリーをやめたのに、再び搭載する方向に戻っている点です。
この理由として大きいのが、バッテリー価格の変化でしょう。たとえば、Li-ionバッテリーの価格は2010年から2025年までの15年間で約93%安くなった、というソースもあります。
Average lithium-ion battery pack costs fell 8% to $108/kWh in 2025, a 93% drop since 2010. China leads at $84/kWh with LFP, while stationary storage packs hit benchmark lows of $50/kWh amid innovation and hedging strategies.
適当訳:2025年でLi-ionバッテリーの価格は2010年と比べて93%低下した。
Global Lithium-Ion Battery Costs Fall 8% to 8/kWh - Battery-Tech NetworkBloombergNEF finds lithium-ion battery pack costs fell 8% to 8/kWh in 2025 due to LFP adoption and efficiency gains a...
HB-E210系が登場した2014〜2015年頃は、まだバッテリーが高価で、コストが高くついてしまったのかもしれません。
そのため、後に登場したGV-E400系ではバッテリーを搭載せず、構造を簡素化してコストを抑える設計が採用されたのでしょう。
しかし、その後の価格低下や技術向上によって、再びバッテリー搭載のメリットが大きくなり、後継のHB-E220系では再びバッテリーを搭載へと戻ったと考えられます。
まとめ
よくハイブリッド鉄道車両の流れの中で紹介されるこの2形式ですが、今後は増えなさそうですね。
とは言いつつ、各路線で今日も元気に走り続けていますし、十分に使命を全うしていると私は思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。

-
中央特快相模湖行き()
鉄道madが好きすぎて作り始めました...が、Youtube絶賛放置中です。
iPodが欲しい
水ゼリー大好き





コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。