
こんにちは。何気に今月10本目の記事を出したこづるしんでんです。
新宿駅から日光・鬼怒川温泉へ向かう特急って、知ってますか?「日光」と「きぬがわ」という名は見かけるけど、実は「スペーシア日光」「スペーシアきぬがわ」とあわせて4種類の列車が走っています。
実はこの特急たち、何で名前が違うの?何で東武鉄道を経由するの?と知れば知るほど疑問がわいてきます。
そこで、今回はこれらの特急について調べてまとめてみました。
はじめに
でもJRと私鉄が相互直通運転してるなんて珍しいですねぇー


70-000形: 虫虫虫虫 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=135014594による
12000系: MaedaAkihiko – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=122585814による
あったわ。しかも同じ路線へと(相鉄・りんかい線)
それでもこのように特急が直通するのは珍しいですよね~
車両と名前のカラクリ
まずは大事なところ。
「日光」「きぬがわ」はJR東日本の253系1000番台車両。かつて成田エクスプレスに使われていたアレですね。
対して「スペーシア日光」「スペーシアきぬがわ」は、東武鉄道の100系スペーシアという豪華観光特急車両。
つまり、列車名の前に“スペーシア”がつくかどうかで、使う車両がわかります。
列車名 | 車両 | 所属会社 | 行先 | 定期運行本数 |
---|---|---|---|---|
日光 | JR253系1000番台 | JR東日本 | 東武日光 | 臨時便のみ |
きぬがわ | JR253系1000番台 | JR東日本 | 鬼怒川温泉 | 毎日1往復 |
スペーシア日光 | 東武100系スペーシア | 東武鉄道 | 東武日光 | 毎日1往復 |
スペーシアきぬがわ | 東武100系スペーシア | 東武鉄道 | 鬼怒川温泉 | 臨時便のみ |
車両紹介
では、どんな車両を使っているのでしょうか?
JR253系1000番台

JR側は253系1000番台が使用されます。2010年まで成田エクスプレスで活躍していた車両がリニューアルされて使われています。
かつて新宿~成田空港を颯爽と走っていた253系は、当時のエアポートアクセスを支えた立役者。今は観光客を乗せて、再び日光へと向かいます。
このリニューアル、結構大がかりなものだったようです。塗装変更だけにとどまらず、機器更新(界磁添加励磁制御からIGBT-VVVFへ)や、座席の交換までも行ったようです。
主に、鬼怒川温泉行きのきぬがわで使われています。
東武100系



東武100-106F(日光詣) MaedaAkihiko – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=108176328による
他2つ:もりや氏
東武側はスペーシアこと東武100系が使用されます。106F~108FがJR線直通改造が行われていて、日光へ向かう特急スペーシア日光で使われます。
1~5号車は座席の普通車ですが、6号車は個室のコンパーメント車と、とても豪華な使用になっています。乗ってみたくなりますね~
停車駅

停車駅はこんな感じですね。下今市で鬼怒川温泉方面と日光方面の路線が分かれます。
なんでJR日光線じゃない?
みんな「日光への特急=日光線経由」と思いがちですが、この特急日光・きぬがわは違うんですよね。
実はJR新宿から東武日光線への直通列車は、JR宇都宮線の栗橋駅から東武日光線へ連絡線を経由するルートで走っています。この連絡線はかつての貨物線を旅客線に改造したもので、JR線から東武線へスムーズに乗り入れるための秘密のルート。
さて最大の疑問、「なんで日光に行くのにJR日光線じゃないの?」その理由は・・・
答え:時間がかかりすぎるから。あと運行上も面倒。

実はJR日光線って単線なんですよ。全駅に交換設備があるとは言えども、増発もしにくく、輸送力もいまいちになっています。あと東京方面からの列車は宇都宮駅で折り返しが必要ですし。
その点、東武伊勢崎線・日光線は全線複線の上、最高速度も110km/hになっています。
つまり、東武日光線を使った方が圧倒的に速くて便利。だから、特急「日光」と名乗りつつも、JR日光線は走らないというねじれ現象が発生してるのです。
おもしろポイント
では、面白いポイントをまとめていきましょう。
デッドセクション

栗橋連絡線はJR東日本と東武鉄道の境界。
両社とも直流1500Vで電化されていますが、双方の電気が混ざらないように設置されました。
栗橋駅でJRと東武の乗務員交代も発生し、境界感が強い区間です。一応国鉄時代末期まで貨物列車用の線路が設置されていて、復活したことになります。
デッドセクションは80mほど。電車は惰性で通過しますが、その間電気や空調は消えます。
多種多彩な臨時列車
多客期には臨時「スペーシアきぬがわ」や「日光」も登場。
時には八王子発日光行きや小山発鬼怒川温泉行きなど、かなりレアな設定もあります。
今度は上野発の臨時列車も運転されるようで、とても楽しみですね。
まとめ
「日光行きの特急=JR日光線」と思っていた方も多いと思いますが、実は“表ルート”は東武線経由。JR×私鉄の直通運転で、魅力的な車両が走っているなんて、ちょっと得した気分になりませんか?
次の休みはぜひ、特急「日光」「きぬがわ」に乗って、快適でちょっとレアな“直通旅”を楽しんでみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。

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中央特快相模湖行き()
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