【どうして?】山形新幹線でのE6系試運転の理由は?

こんにちは。ホラー系のサムネがつくれないこづるしんでんです。

テスト前にこんなの書いて爆死してます()

さて、今回は先日、突如山形新幹線に入線したE6系について考えていきたいと思います。

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山形新幹線に現れた「Z」

2025年6月初旬、山形新幹線において、かなり異例な試運転が行われていました。

走行していたのは、秋田新幹線「こまち」用のE6系Z1編成。滅多に走行しない山形新幹線を南下するE6系の姿をみて、多くの人がどうして?と思ったことでしょう。

この走行は何を意味するのか。E6系Z1編成はなぜ山形新幹線へ入線したのか。少し考えてみました。

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E6系Z1とは

Z1編成は、E6系の量産先行車として2010年に登場しました。

2013年のE6系営業運転開始以降、全24本(Z1〜Z24)の中で唯一、早期製造・試験投入された編成です。

量産先行車なので、何かしら独自の特徴がありそうなところですが、実は後に製造された量産車との差異はほとんどありません。

一応乗務員扉の窓枠の太さが違う……というのがありますが(上の写真からもわかります)、細かく観察しない限りほとんど一緒です。

E3からE8へ

今回E6系が入線した山形新幹線では、E3系からE8系へと車両が変化していっている真っ最中です。

系式編成数(2025年6月現在)状況
E3系 L編成(1000・2000番台)約15本 → 残り2〜3本老朽化・撤退間近
E8系 G編成計14編成予定、10本以上投入済み新製進行中
E6系 Z編成(秋田新幹線)16本(Z1~Z8,Z10~Z24)運用中Z9編成は廃車済み

ほとんどの編成がE8系に更新された今、なぜここでE6系による試運転が実施されたのでしょうか?

で、3つ案を考えました。

・緊急代走の試験

・第二のEast-iの試験

・ジョイフルトレインへの改造

①緊急代走の試験?

はいその1、E6系で山形新幹線における代走のための性能確認をおこなった。

山形新幹線は、地形・気象ともに非常に不安定な区間で、豪雪・強風など、自然災害による運休や車両損傷のリスクが高い路線です。昨年に大雨で大石田行きが運行されたのも記憶に新しいでしょう。

このため、秋田新幹線用のE6系で代走を行えるかどうかの試験を行った……と考えることもできるのではないでしょうか。現状在来線区間を走行できるのはE6系とE8系のみなので、E3系引退後にE8系に不調が起きた際にはE6系が代走することもなくはないでしょう。

ただ、予備車等の観点からしてもあまり得策だとは思えませし、この説はパス。

第二のEast i?

二つ目として考えたのはEast-iの後継車のためのデータ収集を行ったことです。

East iの老朽化

そういえば過去に記事書いてたなと思いつつ。East-i関連で試運転を行ったと考えてみました。

East i(E926形S51)は限界が近いかも

  • 製造は2001年。つまり24年も経っている
  • 山形・秋田・北陸・上越・東北の全てを1編成で検測
  • 故障したら即アウト。
  • ベースのE3系は大半が引退

まあかなり老朽化が進んでいますね。できるだけ早く後継車両の開発を行ってほしいところです。

ちなみに東海道新幹線のドクターイエロー(923形T編成)は、2024年でT4編成が引退。
JR東海・西日本は、検測機器を営業列車(N700Sなど)に内蔵して対応していくスタイルに変化しました。JR東日本でも、一部のE5系、E7系に検測装置を取り付けているようですが……

ミニ新幹線という“壁”

山形新幹線や秋田新幹線はミニ新幹線なので、フル規格新幹線のE5系などではそもそも走行できません。

そこで、ミニ新幹線規格の車両に検測装置を積めばよいと考えると……

・E6系に検測装置を搭載、山形・秋田新幹線で検測を行う。

・E6系ベースで第二のEast-iを開発する。

という2つのアイデアが出てきました。

正直在来線区間の検測はあまり多くないので、E6系1編成に機器を積めば事足りそうではありますが。

上の案になろうが下の案になろうが、どっちみちE6系(またはそれベースの車両)が山形新幹線を走行することになります。普段走行しない路線なので、事前に走行できるかの試験を行ったとも考えられるでしょう。

East-iのベースのE3系も引退していく中、ミニ新幹線区間の検測をどうするかはかなり重要な問題です。そのために走っていたと考えると、なんだかE6系が頼もしく感じますね。

ジョイフルトレインへの活用?

E6系も登場から比較的時間が経っています。もしかしたら秋田新幹線に新型車両が投入されたときに、E3系同様ジョイフルトレインに転用されるのかもしれません。

その際に問題なく走行できるかの試験かもしれません。(にしては早いけど)

まとめ


唐突な試運転の裏には、さまざまな意図が隠れていたかもしれない、と考えると面白いですね。

将来的にEast-iやE6系がどうなっていくか、今後も注目していきたいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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こづるしんでん
こづるしんでん
中央特快相模湖行き()
鉄道madが好きすぎて作り始めました...が、現在絶賛練習中でございます。
水ゼリー大好き

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