【東北のエース】E721系とは?

こんにちは。こづるしんでんです。

今年の海の日はは何の日か分かりますか?7月21日……そう、E721系の日です!

さて、ということで今回は東北地区のエースこと、E721系について語っていきたいと思います。

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E721系とは

まずは、E721系が登場した際の時代背景から見ていきましょう。

時は2000年代後半、仙台地区の車両はある問題を抱えていました。それは、

・仙台空港アクセス線開業を控え、新しく車両が必要。

・普通列車が主に国鉄から継承した2扉車だったため、乗降に時間がかかっていた。

・仙台地区の低いホームに対応するために、ステップが設置され、バリアフリー化の阻害に。

問題1 ~仙台空港アクセス線開業~

仙台空港と仙台駅を結ぶために開発された仙台空港アクセス線。当初からワンマン運転を行う予定でしたが、実はこのためには新しく車両が必要で……

今まで東北で行ってきた短編成ワンマンを常時行うわけにはいかなく、長編成ワンマンに対応した新車が当然必要になりました。

ワンマン運転については下の記事をクリック

問題2 ~老朽化してきた2扉車~

PekePON – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=48387089による

また、当時は719系や701系などのJR化後に新製した車両も運用されていたものの、国鉄から継承した455系・457系・717系・417系が多く使われていました。

当然老朽化も進んでいた上に、これらの国鉄形車両は2扉車だったため、ラッシュ時の乗降に時間がかかってしまい、列車の遅延が続出していた、なんてこともあったそうです。

根本的解決には、701系などと同様に3扉車を新製して置き換える必要がありました。

問題3 ~低いホームとバリアフリー~

実は、東北地区では普通のホームよりも低いホームが使われています。そのため、首都圏で使われている車両と同様なものを作ると、どうしてもステップを設ける必要があるのですが……段差が爆誕します。

まあバリアフリーに真っ向から喧嘩を打ってる感じですね。解決するには車体自体を低くするしか方法がなく……

早めに解決しておきたいですよね。

特徴

そんな問題を解決せんと誕生したのがE721系です。次は、そんなE721系の特徴について紹介していきます。

低床

奥が701系、手前がE721系です。見ればわかると思いますが、床がE721系の方が圧倒的に低いですよね?

これが、E721系の最大の特徴。独自設計の台車を使うことによって、車体ごと床の高さを低くすることに成功しました。

新系列に準拠した車内

車内は待望のセミクロスシートが導入されています。いつもの首都圏のあの座席ですが、まあロングシートの701系よりは快適なのではないでしょうか。

設備

また、車内にはスクロール式のLEDがあります。これ、結構ありがたいんですよねぇ

あとは、東北地方でよく見られるドアボタンが使われていて、2種類のものが使われています。

・右側:押すところが平らになっている。

・左側:押すところ(矢印の部分)が出っ張っている。

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E721系0番台

では、細かい番台の差を見ていきましょう。

まずはオーソドックスな0番台から。

一般車

まずは一番多くいる一般車から。よく見る顔ですね。一応ワンマン運転の準備工事がされています。

701系や719系と同様に赤、白、緑の帯を巻いています。

ワンマン対応車

次に、ワンマン運転に対応しているグループです。

ワンマン運転時に表示される、ドア横のモニター(車体外部に取り付け)や、整理券発行機、運賃モニターなどが追設されています。

ワンマン運転の設備は主に磐越東線で使いますが、ツーマン運転もできるので、色々な線区で運用されています。

指定席車

左側:提供 ホームドア

右側:特急スカイツリートレイン – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=109450886による

また、ワンマン運転に対応しているグループのうち、P-12編成が半室を指定席に改造し、快速あいづで運用されています。

知り合い曰く、E7系普通車の座席に非常に似ているとか似てないとか…… HB-E300系列のシートと形状はほぼ同じなので、座り心地は多分いいです。

E721系500番台

次は、仙台空港アクセス線と、東北本線(仙台〜名取)で運用されるE721系500番台です。

通常車

まずは通常車から。E721系500番台は基本的にワンマン運転を行いますが、いわゆる長編成ワンマンに近い体制をとっているため、1両目の一番前のドアまで進む必要はありません((

また、空港へのアクセスが中心(本来は)なので、荷物置き場が設置されています。

荷物置き場未設置車

次に荷物置き場未設置車について。

実は、E721系500番台の中で、元はE721系0番台だったP-505編成のみ、荷物置き場が設置されていないのです。

この写真の左側の車両の奥側の優先席が分かりますか?そこが、他の500番台では荷物置き場となっているところです。500番台に改造された時に改造が省略されたんでしょうね。

塗装は塗り替えられていて、それ以外ではほとんど差が無いように思われますが。

SAT721系

E721系500番台の色違い。個人的にはこっちの方が好みですね。基本仕様は揃えられていて、E721系500番台との混結運用もよくあります。

MaedaAkihiko – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=113435423による

内装は少しだけアレンジされていて、座席が紫色のモケットになっているほか、背ズリの部分もモケット張りになっています。正直こっちの方が座り心地いいのは秘密

E721系1000番台

次に、719系を置き換えるために、4両固定編成で落成したE721系1000番台について紹介していきます。

通常車

基本的には0番台と同じですが、前照灯がHIDからLEDに変更されていたり、座席が少し改良されていたりと細かい変更が加えられています。

また、帯の色が沿線に桜の名所が多いことから、0番台では赤色だった部分を「さくら色」に変更しています。

ホーム検知器搭載車

ホーム検知器が追加設置されたタイプです。P4-4編成のみが該当します。実際に使われてるのかなぁ?

線路モニタリング

また、P4-11編成には機動モニタリング装置が搭載されています。

実際に動作しているところを見たところがありますが、床下がピカピカ光って線路を照らしていましたね。

青い森703系

次に、青い森鉄道所属の青い森703系です。

ほとんどはE721系0番台と同じですが、前照灯がHIDからLEDを用いたものに変更されています。また、運賃車内収受型のワンマン運転に対応しています。

外装は同社で運転されている青い森701系を基本にしていて、水色をベースにイメージキャラクターの「モーリー」がいます。また、ピンク色の「モーリー」が1両に1箇所いるようですよ。(モーリーかわいい)

基本的には青い森鉄道の青森〜三戸間で運用されています。団臨で盛岡に行ったことはあるそうです。

AB900系

最後は、現在製造が進んでいるAB900系です。阿武隈急行の老朽化してきた8100系を置き換えるために新造されています。各編成ごとに色が違うのが特徴で、この編成は紫色ですが、他にも黄色、緑色、ピンク色など様々な色のものがあります。

右側の画像:キャンター – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=112680211による

あとは、車両によってモケットの色が異なり、寒色系と暖色系の2種類があるそうです。

基本的には槻木〜福島間の阿武隈急行線内で運用されていて、朝夕一往復ずつ仙台駅に乗り入れています。

なんと運用も公開されているので、ぜひどの色に乗れるのか探してみてくださいね。

AB900系 車両運用予定表 | 阿武隈急行株式会社
AB900系 車両運用予定表 - 阿武隈急行株式会社ホームページへようこそ!

まとめ

増解結もお手のもの

ふう疲れた。E721系、実はたくさんバリエーションがあったんですね。

東北ではよく見かけるE721系、見かけたらぜひ編成ごとの形態差を探してみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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こづるしんでん
こづるしんでん
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