【2026年3月ダイヤ改正】JR東海の動きはいかに?

こんばんは。あさまです。

さあさあ今年もこの時期がやってまいりましたよ!

昨日2025年12月12日、JR各社から2026年3月実施予定のダイヤ改正の詳細が発表されました。
ダイヤ改正は2026年3月14日土曜日に実施とのことです。

今回は昨年に引き続きJR東海からの発表内容について、今わかっている詳細情報をもとに、今後JR東海はどう変わっていくのか、現ダイヤからの変更点等も含めて考察・解説をしていきたいと思います。

ということで今回もよろしくお願いします。

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所感

まずは全体を通しての所感ですが、昨年同様に新幹線の変更点が主となる改正になりそうです。
どんな変更があるかというと、大体が列車の増設に関するものです。
東名阪や沿線自治体の移動需要に応えるため、毎年様々な列車の増設等が行われていますが、2023年に相鉄・東急新横浜線が開業して以来、よりその傾向が顕著に出てきていると考えています。

一方で在来線ですが、一部線区でのワンマン運転開始と寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の一部時刻の変更にとどまっています。昨年度同様、現時点では大規模な動きはなさそうです。

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東海道・山陽新幹線の変更点

まずは東海道・山陽新幹線についての解説です。要点としては、

  • 「のぞみ」の1時間あたりの最大運転本数が13本に
  • 早朝・深夜の「のぞみ」および「こだま」の増設等
  • 山陽新幹線直通「のぞみ」の利便性向上
  • 九州方面との接続による利便性向上

このようになっています。一つずつ解説をしていきます。

「のぞみ」の1時間あたりの最大運転本数が13本に

昨年のダイヤ改正では、6時台に首都圏から関西方面へ向かう「のぞみ」が最大14本になりました。
今年はそれに加え、東京駅を7時台から10時台に出る「のぞみ」の1時間あたりの本数が最大13本になります。6時台ではカバーしきれない首都圏からの利用者を、そのさらに後の時間帯に「のぞみ」を増やすことで対応するということです。

東京駅発車時刻
700091218212430333945485154
800091218212430394245485154
900091218212430333945485154
1000091218212430394245485154

時刻表としてはこのようになっています。
水色が臨時列車で、そのうちピンク色が今回増設された13本目の「のぞみ」です。
このように表にしてまとめてみると、実は定期列車自体は全体の半分ほどなのですが、それに加えて柔軟に臨時列車を設定することで、多くの需要に応えています。

さらに、14時台から17時台にかけて新大阪駅を発車する上り「のぞみ」の1時間あたりの本数も最大13本となります。

新大阪駅発車時刻
1400060915212430333942455157
1500060915212430333639455157
1600060915212430333942455157
1700060915212430333639455157

このような感じです。
なお、17:36発の臨時「のぞみ」については、一部の日には品川行として運転されるそうです。

昨年は6時台の下りに限って「のぞみ14本ダイヤ」の設定が可能になりましたが、今年は上り・下りともにより幅広い時間帯で「のぞみ13本ダイヤ」の設定が可能になります。
また、一部の「のぞみ」に関しては東京駅〜新大阪駅間の所要時間が短縮され、2時間30分から3分も短縮された2時間27分で走破する列車が増えるとのことです。

早朝・深夜の「のぞみ」および「こだま」の増設等

これはかなり変更内容が多いので、順番に解説していきます。

京都始発の臨時「のぞみ」増設

なんと京都駅を始発とする臨時の「のぞみ」が増設されます。これによって、現行の始発「のぞみ」と比較して11分早く東京駅に到着できるようになります。

列車名新大阪発京都発名古屋発新横浜着品川着東京着
臨時
のぞみ548号
6:036:377:548:058:12
定期
のぞみ230号
6:006:146:498:058:168:23
臨時
のぞみ300号
6:026:166:518:088:198:26

列車名は「のぞみ548号」。
これによって、関西を6時台に出発して7時台には関東に到着できるという化け物列車が誕生します。

名古屋始発の「のぞみ」発車時刻繰り上げ

これまでは6:28発「のぞみ498号」が名古屋始発の「のぞみ」初電でした。今後はこれが「のぞみ288号」として定期化されます。これによって、東京都内に毎日7時台に到着することが可能になります。
一方、6:37発「のぞみ268号」は臨時化され、「のぞみ546号」として日に応じて設定されます。

列車名名古屋発新横浜着品川着東京着
臨時のぞみ498号

定期のぞみ288号
6:287:457:568:03
定期のぞみ268号

臨時のぞみ546号
6:377:548:058:12

なお、「のぞみ546号」についてですが、京都始発の「のぞみ548号」として運転する日もあるとしています。

岐阜羽島始発の臨時「こだま」増設

名古屋6:45発の始発「こだま700号」を、一部の日に岐阜羽島始発の臨時列車「こだま800号」として延長運転します。これによって、岐阜羽島始発の「こだま」が誕生するとともに、名古屋で「のぞみ」に乗り換えれば、従来より34分早く東京駅に到着できるようになります。

列車名岐阜羽島発名古屋着名古屋発静岡着品川着東京着
定期
こだま700号
6:457:589:229:30
臨時
こだま800号
6:306:406:427:589:229:30

なお、名古屋〜東京間については定期列車として運転するようです。

静岡行の最終「こだま」速達化

静岡行の上り最終「こだま764号」の名古屋発車時刻を7分繰り下げ、「こだま864号」として運転します。これによって、名古屋〜掛川間の各駅で過ごせる時間が長くなります。

列車名名古屋発三河安城着豊橋着浜松着掛川着静岡着
こだま764号22:1422:2522:4022:5423:0723:23
こだま864号22:2122:3122:4422:5623:0923:23

また、従来では新大阪21:24発の定期「のぞみ64号」から「こだま764号」への乗り継ぎが可能でした。
改正後は新大阪21:30発の臨時「のぞみ516号」から「こだま864号」への乗り継ぎが可能になり、関西圏で過ごせる時間も長くなります。

以上となります。特に最終「こだま」の速達化については、かなり所要時間が短縮されており、様々な制約がありながらもより便利なダイヤ設定になっているのだなと思います。

山陽新幹線直通「のぞみ」の利便性向上

これも順番に解説していきます。

博多発品川行の最終臨時「のぞみ」増設

従来では博多19:00発 定期「のぞみ64号」が博多発東京行の最終でした。
改正後は博多19:18発 臨時「のぞみ206号」品川行の増設がされ、これにより博多で18分、新大阪で21分、名古屋で21分、それぞれ長く過ごせるようになります。

のぞみ206号については品川駅を日付変更直前の23:59に到着する超ギリギリのダイヤ設定となっています。

さらに、熊本18:41発「みずほ610号」から「のぞみ206号」への乗り継ぎが可能になります。
従来では熊本18:04発「さくら570号」から「のぞみ64号」への乗り継ぎでしたが、改正後は熊本では37分長く過ごせるようになります。

東京広島間で臨時「のぞみ」増設

従来では東京20:00発 定期「のぞみ89号」が東京発広島行の最終でした。
改正後は東京20:09発 臨時「のぞみ215号」広島行の増設がされ、東京で9分長く過ごせるようになります。

また、広島発東京行の列車についても変更があります。
従来では広島6:00発(岡山6:42発) 定期「のぞみ74号」が東京行の始発でした。
改正後は岡山6:54発 臨時「のぞみ110号」を、広島始発として延長運転する場合があるということです。
延長運転の場合、同列車は広島6:15発となります。

山陽方面についてはこのような感じです。
広島以西への列車の利便性向上が主となっています。また、東海道区間内も含め、延長運転を活用した柔軟なダイヤ設定となっている印象です。

九州方面との接続による利便性向上

こちらは広島・博多を飛び越え、九州方面からの利便性向上についてです。

熊本6:00発 臨時「さくら460号」博多行および博多6:45発 臨時「のぞみ116号」東京行の設定をします。
博多で乗り継ぎをすれば、首都圏・中京圏・関西圏への到着が、従来より約30分早くなります。
特に「のぞみ116号」については12:00より前に東京につけるようなダイヤになっていました。

またその逆方面についても考慮されています。
東京18:12発 定期「のぞみ57号」博多行から、博多23:15発 臨時「さくら483号」熊本行の乗り継ぎを可能にします。これにより首都圏・中京圏・関西圏で約25分長く過ごせるようになります。

以上が新幹線の主な変更点になります。
個人的な考察などは後に回しますが、やはり全体を通してみるとより便利な列車が増えたという印象でした。

在来線の変更点

在来線では、運行形態の変更が基本です。

まず武豊線と関西線では、快速「みえ」および特急「南紀」を除く全ての定期列車を、4両編成の315系に統一して運転されます。これらの線区では2両編成の列車も存在していましたが、それらも含めて全て4両編成に統一されるということで、輸送力の向上が見込まれます。
また、同線区では同時にワンマン運転の開始が決まっており、武豊線は大府〜武豊間、関西線は名古屋〜亀山間でそれぞれ実施されます。

次に列車の時刻・種別・行先等の見直しについてです。
関西線や紀勢線では、夕方時間帯の列車の種別・行先に変更が行われます。
武豊線や中央線では、名古屋駅の始発の新幹線(おそらく「のぞみ288号」など)の時刻に合わせ、始発列車の時刻の繰り上げが行われます。
飯田線では、中部天竜〜天竜峡間でのワンマン運転の開始・ワンマン運転列車の増加が行われます。

さらに、鉄道施設の保守作業時間確保のため、寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の時刻が、下り方面の列車に限り一部繰り上げられます。

東京発横浜発熱海発沼津発富士発静岡発浜松発
改正前21:5022:1523:2323:3923:530:201:12
改正後21:2621:5222:5723:1623:3223:590:54

東京〜浜松間については上記の通り時刻の変更が行われます。
浜松以降の各駅について、時刻の変更はありませんが、今後乗る際は時刻表を確認する必要がありそうです。

以上が在来線の主な変更点となります。

個人的な考察

ここからは簡潔に個人的な考察を勝手にしていきたいと思います。

まず新幹線ですが、「のぞみ」と「こだま」は迷列車的なのもいくつか誕生した一方、「ひかり」については一切変更に関する情報がないのが気になります。
まあ現状の運行形態で十分回せていると言われたらそれまでですが、割と頻繁に「ひかり」を使う身としては実際どうなるのかが気になるところです。

また、臨時の「のぞみ」に関して、号数が結構飛ぶところがあってびっくりしました。「のぞみ546号」とか聞いたことない番号だったとともに、「500番台ってひかりじゃないのかな」と思いました。
確かに「ひかり546号」は存在しませんが、もしかしたら号数の付番形態に変更があるかもしれませんね。

それから在来線についてですが、ワンマン運転が着々と広がっていっています。
JR東海は今回ワンマン運転を開始する線区以外にも、東海道線浜松〜豊橋間や御殿場線など、様々な区間でワンマン運転の計画があります。今後更なる動きが見られそうです。
車両面ですが、今年度をもって315系の投入が一旦区切りを迎えましたが、それ以外にも現時点で新型車両385系、HC35系、さらにはHC85系の追加投入も計画されています。213系の廃車も始まっており、今後車両に関してどのような動きが起きるのかは個人的に注目ポイントです。

以上。

今回の記事は以上となります!

現時点で分かっているJR東海のダイヤ改正での主な変更点等をまとめてみました。

今回のダイヤ改正も新幹線に関する変更がメインとなりました。現在東海道新幹線のバイパスとなるリニア中央新幹線の工事が進められていますが、ますます増えていく東名阪の移動需要により特化したダイヤとなっていると思います。
一方で在来線に関しても、今後先の数年でどんどん車両の顔ぶれが変わると考えています。

JR東海が今後どのような動きを見せるのかは、新幹線・在来線関係なく個人的に気になっていますので、またそれは別の記事でお話ししましょう。

なお、この記事の内容はあくまで一鉄道ファンとしての予測や考察にすぎません。
(将来的に)誤った内容である可能性などもあります。
正確性の保証や、閲覧による不利益等については責任を負いかねます。

ということで、今回の記事はここまでとなります。お読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!!

本記事の執筆にあたって参考にさせていただいたサイト様

東海旅客鉄道株式会社
2026年3月14日に実施予定のダイヤ改正について、調査の中で参考にさせていただきました。

この記事を書いた人
asama_tk85
asama_tk85
鉄オタ歴約10年のあさまです!
「短く簡単に」をコンセプトに、 Youtubeでは鉄道に関する動画を投稿しています。
あさま、とは言っていますが基本的に取り扱う話題とかは日本全国やっていけたらと思っています。よろしくお願いします!

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