【実現する?】仙台市営地下鉄南北線・富谷延伸って何?

こんにちは、こづるしんでんです。

仙台に住む人には書かせない路線である、仙台市営地下鉄南北線。1992年の泉中央延伸以来、泉中央から富沢までの15.56kmを毎日多くの人が移動しています。

その一方、泉区の北にある富谷市では長い間地下鉄の延伸が望まれてきました。

今回はその構想について解説していこうと思います。

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南北線とは?

仙台市営地下鉄南北線は、泉中央〜富沢間を結ぶ仙台市の地下鉄路線です。

1987年に八乙女〜富沢間、1992年に泉中央〜八乙女間が全通し、現在の営業距離は14.8km、全17駅を結んでいます。

特に泉中央駅は、地下鉄とバスの一大ターミナルとして機能しており、泉区・富谷市などから多くの利用者が地下鉄へ乗り換えています。一方で、この泉中央駅が終点であり続けていることが、今回の構想のスタート地点でもあります。

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富谷市の交通の弱点とは?

泉中央駅

富谷市は宮城県のほぼ中央、仙台市のすぐ北にある市です。

かつては農村地帯でしたが、高度経済成長期以降、仙台市のベッドタウンとして急速に宅地開発が進められました。明石台、成田、あけの平といった大規模住宅団地が計画的に造成され、人口は現在5.1万人に達しています。

しかし、この街には決定的な特徴というか欠点があり……

それは、市内に鉄道駅が一つも存在しないという点です。

仙台市のベッドタウンである以上、大半の人は仙台市へ通勤・通学に向かいますが、そのアクセス手段はもっぱらバス(泉中央から地下鉄)か自家用車です。そのため、ラッシュ時には渋滞が慢性化しています。

・そもそも仙台市に向かう人が多い : 約1万人が仙台市へ移動

・鉄道がなく車移動が中心 : マイカー移動が67%を占める

→ 渋滞の慢性化に

注: https://www.tomiya-city.miyagi.jp/uploaded/attachment/9058.pdf より作成

これが、富谷市が長年抱えてきた構造的な課題でした。

延伸ルートは?

では次に、どのようなルートになるのかについて考えてみました。

① A案(将監トンネルの真下を通過)

OpenStreetMapより作成

3つの案の中で最も東を通るルートで、途中将監地区への中間駅設置は予定されていません。泉中央駅から道路の真下を通り、将監トンネルの下を通り富谷市へと至ります。

この案のメリットは、総延長キロ・建設費ともに最も安く短いことです。総延長は2.9km、建設費は308億円を想定しています。

ただしデメリットもあります。泉中央駅から出てすぐの急カーブ、私有地の下を通過しないようにこのような形になっていますが、その分速度制限がかかって遅くなるかもしれませんね。

案A

  • メリット:安くて短い
  • デメリット:カーブが急(泉中央駅付近)

② B案(将監団地の東を通過)

OpenStreetMapより作成

続いてB案。泉中央から将監団地6号線に沿って走り、富谷市内へと抜けるルートです。将監団地内への駅設置も検討されています。

この案のメリットは、中間駅(1)を設置しない場合、総延長キロと建設費は案Aと同じで最も安く短くなっています。駅を設置する場合、住宅が集まっている団地の中に設置されるので、利用客の増加も見込めます。

デメリットは、駅設置を行う場合建設費が約400億円まで建設費が跳ね上がることと、私有地の地下を通過する箇所があるということです。

案B

  • メリット:(駅なし)安くて短い/(駅あり)住宅地の中だから利用客多
  • デメリット:駅あると高くなる/私有地の下を通る

③ C案(将監団地の真ん中を通過)

OpenStreetMapより作成

最後にC案。泉中央から将監団地7号線に沿って走り富谷市内へと抜ける、最も西側のルートです。将監団地内への駅設置も検討されています。

この案のメリットは、私有地への影響が最も小さいこと。ほとんど道路の下に建設するようですね。

一方デメリットもあり、他2案と比べるとかなり遠回りしており、その分建設費も多くかかってしまいます。

案C

  • メリット:私有地に一番影響しない
  • デメリット:長い->高くつく

ダイヤは?

富谷延伸で、想定されているダイヤはこんな感じ。

  • ラッシュ時:毎時6本(10分間隔)
  • 日中:毎時3本(20分間隔)

現在の南北線は、ラッシュ時に4〜5分間隔で運転されていますが、延伸区間は一部の列車のみが直通する感じです。

埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線みたいなイメージでしょうか。

(後日詳細なダイヤ考察を執筆予定です)

最大の壁は「建設費」

でこの構想ですが、何が一番の壁かと言われると……建設費です。

地下鉄延伸には、とにかくお金がかかります。試算では、たとえ数kmであっても約300億円から450億円の事業費になるのとされています。

問題は、この負担を誰が背負うのか、ということです。

富谷市単独では到底賄えず、PFI方式(民間資金活用)による整備も検討されています。

PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)とは?

公共施設の設計・建設・運営などに民間の資金やノウハウを活用する手法のこと。効率的かつ質の高い公共サービスを提供し、行政の財政負担を減らすことを目的とする。

さらに、単線や簡素な駅構造など、かかる費用を大きく削ぎ落とした案も検討されてきました。

しかし仙台市はいまだに静観の立場にたっています。東西線の建設費がそろそろ回収できそうなタイミングに、リスクの高い投資をするのかと言われると確かに納得ですが。

地下鉄以外の選択肢は現実的なのか

では、地下鉄以外で富谷の交通問題を解決することはできないのでしょうか。

実際に検討されているのはBRTやロープーウェイで泉中央から富谷を結ぶ構想です。

地下鉄延伸よりは現実的で、交通渋滞の緩和や時間通りの移動ができそうですが、やはり地下鉄で中心部まで直通するのよりは多少見劣りしますね。

まとめ

というわけで、構想を見てみました。一市民としての感想ですが、現実にはかなり時間がかかるのではないか……という風に思います。

とはいいつつも、富谷の人にとっては便利になる今回の延伸計画、ぜひ実現してほしいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

参考資料:https://www.tomiya-city.miyagi.jp/uploads/pdf/4a216358beca2adce174cfd40cb1ea98fcf3d4ab.pdf

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こづるしんでん
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