
みなさんこんにちは、ホームドアです。
2024年10月頃に突如として現れた新発車メロディ「JRE-IKST」シリーズ。今年5月末にJR東日本のホームページより“JR東日本管理”の発車メロディとして名称一覧が公表されましたが、今回は11月5日に7月の更新以来約4ヶ月ぶりの情報更新が行われた「発車メロディ JR東日本管理曲一覧」の内容を詳しく見ていきます。
ご当地発車メロディ群

まずはご当地発車メロディの類から。
2023年10月2日より使用が開始された神田駅山手線ホームの新発車メロディ(通称「モンダミンのCMソング」)ならびに2024年3月1日より使用が開始された池袋駅山手線ホームの新発車メロディ(通称「ビックカメラのテーマソング」)の2曲はJR東日本管理の発車メロディとして記載されています。こちらは5月の発表当初より記載されていたもので、変化はありません。
5月更新(発表当初)より記載されていた曲群

さて、5月31日に発表された当時はこのような顔ぶれ。今見ると相当数少ないように見えますが、逆に5月時点でここまでは出揃っていたのかと思うと自分の中で変更遍歴が整理できていないのがわかり得ます。この時点で本線で使用されている「-01/-02」のほかにも一部駅で音色違いのメロディが使用されているのは
・JRE-IKST-006(武蔵浦和で使用)
・JRE-IKST-007(桜木町・南浦和で使用)
・JRE-IKST-008(逗子で使用)
・JRE-IKST-010(大崎で使用)
・JRE-IKST-015(横須賀で使用)
・JRE-IKST-021(上野・横浜で使用)
の5曲。後々の動きをわかっている今だからこそ言えますが、まだまだラインナップは少ないですね…。一方で当時は定期で発着する営業列車のあった上野駅13番線。021系統において初めて使用された音色違いということもあり当初から注目されていましたが、使用列車の消滅する25年3月の改正直前には多くのファンが記録に出向いていたのは記憶に新しいです。その他にも史上初の「IKSTからIKSTへの変更」となった横浜駅5番線/8番線にも多くのファンが注目をしていたのもあり、当時は度々登場する新曲とJRE-IKST-021がメインコンテンツとされていたように思えます。
初期の曲群の話はここらへんにしておいて次に前回更新、7月頭時点での情報をチェックしていきましょう。
7月更新(初の更新)における新情報
さて、何を「新情報」とするか迷ったのですが、
・現行定期ダイヤにおいて使用例がなく、その使用が知られていなかったホーム(一部SNS等で先行して発覚していたものを含む)
・新曲/新音色として駅で使用されていたが管理名称が発覚していなかった曲
を抜粋して紹介していきます。

5月時点で記載のあった曲やホームを除外してリスト化しています。この2ヶ月で中央快速線内・山梨県内の汎用発車メロディ使用駅が全てIKSTに置き換えられたほか、新たに小淵沢ではIKST-023、立川では曲名非公表の新曲が誕生しました。バリュエーションが増えたほかにも発車メロディ不使用ホームでの変更が明らかに。特に品川では装置や配線の都合上から3番線内回り・4番線南行・5番線北行・6番線南行など所謂逆出発となる場合にのみ使用される発車メロディがチラホラ見られます。もっとも、3番線内回りなんかは物理的に現在使用することが不可能なのですが…汗
ほかにも常磐緩行線の一部駅で発車メロディが変更されていることが発覚。車側の乗降促進メロディの使用を経てワンマン化に至ったこの路線ですが、松戸・柏・そして快速線(成田線)側は未変更の我孫子など、普段では発車メロディを使用することのないホームでの変更がまさに衝撃的でした。一方同タイミングでワンマン化のされた南武線では立川駅の他番線変更と同時にIKST化を実施。定期の営業列車では使用される機会が皆無ですが、南武線⇄青梅線などの臨時特急において度々使用が確認されており、こちらはなんとか耳にすることができるようです。
個人的にはこのシーズンは都心から放射状に伸びる路線の一斉変更が進み、それにより既存曲の音色違いを多数聞けるようになったシーズンであったと感じます。その一方で未だ宇都宮線や高崎線、常磐線etc…変更を免れている路線も多々あり、変更ペースを鑑み今後の動向にもより注目が集まるようになった時期でした。
さて、メインテーマである11月5日更新の内容を見ていきましょう。
4ヶ月ぶり!11月更新(第2回更新)を見ていく
7月に情報更新が行われて以来ホームページの動きがピタッと止まり早4ヶ月。SNS上でも更新が待たれていた中、11月5日、突如ホームページの更新が行われ多数の新情報が発表されました。ではそんな新情報てんこ盛りな11月更新を見ていきましょう!

一気に爆増しましたね。
既存曲の音色違いは幕張の003、常磐線の013、宇都宮線の021のみとなり、その他はこの4ヶ月で一気に導入された新曲群です。
7月に高崎地区、8月に宇都宮線と上越・北陸・東北新幹線の一部駅、9月に常磐線と新潟県内の新幹線駅、10月後半からは房総地区への導入が開始され、いよいよ関東全域、そして新幹線を通じて近郊各県へとIKSTメロディが浸透するようになりました。
今回の更新では非常に多くの新曲の管理名称が公表された一方で欠番も目立ち、そのような曲にも今後日の目を浴びる機会があるのかどうかというのも注目ポイントです。
まずは音色違いから。7月の情報更新翌日に発車メロディが変更された幕張駅の新音色がようやく正式に発表されました。
次に常磐線、9月の一斉変更で一気に使用駅が増加したIKST-013。水戸・いわき等をはじめとした副本線をもつ多くの駅には音色違いの同曲が導入され、現段階では013-03・013-04・013-05の3音色が新登場しています。
最後に宇都宮線の変更でこちらも使用駅がより増加したIKST-021。既に上野や品川、横浜など多数の駅で021-03や021-05をはじめとした副本線向けと思われる音色違いの同曲が導入されていましたが、小金井や古河などでさらなる新音色が登場。現段階で欠番を除きなんと13種類もの音色違いの同曲が確認されています。
さて、ここで1つ問題が。これまでの3回にわたる発表でリストに記載してある021シリーズは計12種。残りの1種はどこへ行ったのかという疑念が生じます。
幻の新曲・新音色?
栃木県の代表駅、宇都宮。
当駅では宇都宮市出身であるサックス奏者・渡辺貞夫氏の代表曲である「カリフォルニア・シャワー」を「『本物の出会い 栃木』アフターデスティネーションキャンペーン」を期にPRの一環として2019年4月より在来線ホームの発車メロディとして使用しており、「ジャズのまち」を駅から体感する、というねらいから導入されたのですが…。
2025年8月21日、宇都宮駅の発車メロディが変更。桜木町駅(線路はつづくよどこまでも)・品川駅(鉄道唱歌)に次ぐ3例目の所謂“ご当地発車メロディ”がJRE-IKSTメロディへと変更という形になりました。
宇都宮駅には021-01・021-02、既に古河で使用実績のあった021-13、そして10番線にはさらなる新音色が導入。そしてのちに発覚する5番線にも新曲(以下:日光線用メロディ)が導入されており、新たなIKSTシリーズとして注目を浴びていました。
しかしながら約1ヶ月後。SNSユーザーや一部のマスコミによる宇都宮市・JR東日本への問い合わせで「宇都宮駅の発車メロディ変更は誤変更であり、近日中に『カリフォルニア・シャワー』への再変更が実施される」ということが発覚。誤った変更・旧発車メロディの復活という異例の事態になりましたが、結論として10月21日、「カリフォルニア・シャワー」へと発車メロディが再変更されるということに。旧来からの曲、そして宇都宮市のPRともなる同曲の復活にはネット上も騒然とした印象を持っています。
その一方、先ほどご紹介した宇都宮駅のみで使用されていた「10番線用の新音色」・「日光線用メロディ」は瞬く間に消滅。宇都宮駅の再変更が行われた後に情報が更新されたことで、管理名称が公表されることのない幻の発車メロディと化したのです。今後は誤った変更によるこのような状況が起こらないと良いのですが…
新曲を見る
いよいよ次に新曲群を見ていきましょう。
東海道・宇都宮線用のJRE-IKST-021と小淵沢4・5番線で使用されているJRE-IKST-023の間、11月更新までは唯一の欠番であったJRE-IKST-022が内房線の浜野に導入。ここでついに明らかとなりましたね。
さて、ここからはエリアごとにチェックしていきましょう…
高崎エリア
・JRE-IKST-025…上越線(高崎問屋町・井野・新前橋・渋川・沼田)
・JRE-IKST-026…信越本線(高崎・安中・横川)
・JRE-IKST-028…両毛線(前橋大島・駒形・伊勢崎・富田・佐野・小山)
・JRE-IKST-038…吾妻線(中之条・長野原草津口)
連番で採用されているわけでもなく、他線区のメロディと混在して整理番号が付与されているようです。吾妻線内唯一の発車メロディ使用駅であった中之条でも発車メロディの変更が行われ、上下線計2音色が使用されています。(11/29現在長野原草津口が変更されています)
常磐エリア
・JRE-IKST-031…水郡線(水戸)
・JRE-IKST-036…磐越東線(いわき)
水戸駅といわき駅の変更によってあらわになった水郡線・磐越東線ホームの新曲。水戸駅から発車する水郡線の一部列車は車掌が乗務するツーマン列車であることから1日に数回耳にするチャンスはありますが、磐越東線は全列車がワンマン列車。発車メロディが扱えないことから通常時には聞くことのできない貴重なものとなりました。
房総エリア
・JRE-IKST-022…内房線(浜野)
・JRE-IKST-027…外房線(本千葉・鎌取・土気・大網・本納・茂原・八積・上総一ノ宮)
・JRE-IKST-039…総武本線(銚子・成東・八街・榎戸)
・JRE-IKST-042…成田線(成田・佐原・銚子・空港第2ビル・成田空港)
・JRE-IKST-044…東金線(成東・東金)
・JRE-IKST-047…水戸線?・鹿島線?(小山・佐原・鹿島神宮)
今回の目玉とも言えるボリュームである房総地区の新曲。これまで音沙汰の無かった房総地区でしたが、本千葉の変更を皮切りに6曲が導入されました。
今回の変更では房総半島エリアの内・外房線だけでなく、北総エリアの成田線や総武本線・東金線・鹿島線と満遍なく導入され、それぞれ各路線に1曲ずつ割り当てられています。一方で鹿島神宮・佐原へ導入されたJRE-IKST-047に関しては小山駅水戸線ホームにも導入されていることが判明し、一体どのような用途であるのか謎なばかりです。11月18日にも成田線空港支線の各駅が変更され、今後の動向にも注目ですね。
新幹線
・JRE-IKST-101…東北新幹線(新白河)
・JRE-IKST-102…上越新幹線(熊谷・本庄早稲田・上毛高原・越後湯沢・浦佐・長岡・燕三条)
・JRE-IKST-105…北陸新幹線(安中榛名・佐久平・上田)
まさかの新幹線への導入も開始。関東甲信を飛び出し東北地方・福島県や新潟県・中越地方まで変更が進みました。これまでとは異なり約30秒と長めのメロディとなっており、在来線とは一味違うことをひしひしと感じます。新幹線には他県にもわたって発車メロディ導入駅が広がっていることからこれからの動向に目が離せません。
以上が11月発表で整理番号の公表された新曲群。非常に濃密な内容で今後の発展にも目が離せないばかりですが、さらなる新曲の導入はあるのでしょうか…?(PDF更新後、松本駅の変更で新曲が2曲ほど登場したのですが…)
その他
なんと今回の更新では前回発表より削除された曲が。立川駅1・2番線(青梅線ホーム)において使用されている「曲名非公表」となっていた2曲がリストより削除され、全容のわからないまま再び“謎”の曲となってしまいました。
その他にも「アレンジBGM」として
・JRE-IKST-010…「Hands of Mountain」
・JRE-IKST-016…「The Center Line」
・JRE-IKST-016の音色違い…「The Center Line_V2」
の3曲がリストへ記載されました。用途は不明ですが今後どのようなシーンで登場するのかが楽しみです。
以上が11月更新の主なポイント紹介。非常に注目すべき情報がてんこ盛りであったことから今後の各曲の動きにも目が離せませんが、さらなる新曲・新音色の登場にも注目です。
どのような曲が人気?
さて、37もの曲が出揃ったJRE-IKSTメロディですが、一体どの曲が人気なのでしょうか?Google FormにおいてX(Twitter)上で募集した262人の回答を集計しランキング形式に纏めてみました!
第1位:JRE-IKST-016-01
中央快速線の上り本線において使用されている同曲。2024年10月の使用開始より不動の人気を保持し33票を獲得しました。JRE-IKST-016シリーズの他音色とも比べ圧倒的な票数を獲得しており、音色ごとの人気差もみられるようです。
第2位:JRE-IKST-010-01
山手線内回りにおいて使用されている同曲。ピアノ調にまとめられた曲調が新鮮かつ、かつて新宿駅で使用されていたYAHAMA製の発車メロディを想起させるとも話題になりました。同曲は016-01にあと一歩という29票を獲得。こちらも2024年10月の使用開始以来非常に多くの人気を得ています。
第3位:JRE-IKST-005-02
総武快速線の東京駅・津田沼駅と常磐線の上野駅のみで使用している同曲。使用駅は数少ないながらにも26票と根強い人気を得ています。東京駅の変更以来古参ながら未だに少数派である同曲ですが、未だその人気は衰えません。
同率3位:JRE-IKST-105-02
なんとここで北陸新幹線用の新曲である同曲がランクイン。2024年10月の変更から長らく使用されてきた曲が多数ランクインしてきた中、ここで新進気鋭のJRE-IKST-105-02が26票を獲得しました。新幹線の変更で非常に話題になった同曲、これからの動きにも注目ですね。
以上がトップ3となりました。上位層の曲群も激戦で非常に見応えのある結果となったのが印象的でした。この度は投票いただきありがとうございました!

5位から10位はこちら。首都圏の各駅で幅広く使用されている曲から1駅のみで使用されている曲まで幅広く票が入りました。
さいごに
11/5のサイト更新から大変長らくお待たせいたしました。11月中にも松本駅の放送装置更新や成田近辺の発車メロディの変更などさらなる動きがありましたね。横浜駅の発車メロディ変更から1年と1ヶ月半、果たしてどこまで既存曲を置き換えていくのか目が離せません。この記事を読んでる皆様も、節度とモラルを持って楽しい音鉄ライフを!
出典・引用・写真提供
・JR東日本『駅などにおいて利用されている発車メロディを利用したい場合、どのような手続きが必要ですか。(個人利用・法人利用)』
https://jreastfaq.jreast.co.jp/faq/show/3784?category_id=51&site_domain=default
・下野新聞digital『JR宇都宮駅発車メロディー「カリフォルニア・シャワー」が2カ月ぶり復活 SNSに喜びや驚きの声』
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/1217261

-
ホームドアです。
記事執筆がんばります。
- 2025年11月29日JR東日本【待望!】「JRE-IKST」メロディの新情報をみる
- 2025年6月18日JR東日本【導入から3ヶ月】第2回!中央線グリーン車の乗車率を調査してみた。
- 2025年6月15日その他【雨でも散歩は悪くない?】東急東横線・みなとみらい線を歩いてみた。
- 2025年5月27日JR東日本【究極の東京散歩】山手線を徒歩で一周してみた。



コメント ご意見やご感想等お気軽にどうぞ。