【知る人ぞ知る】超お得なレア列車⁉︎N700系『つばめ』に乗ってきた

お久しぶりです。ふぺです。

博多〜鹿児島中央の約280kmを結ぶ九州新幹線。多くの魅力があるこの九州新幹線には“意外と知られていない”超お得なレア列車がいることをご存知ですか?

今回はそんな超お得なレア列車「N700系 つばめ」に乗っていこうと思います。

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数少ないN700系『つばめ』

博多駅て並ぶN700系7000/8000番代

九州新幹線直通用であるN700系7000/8000番代は、通常の16両編成のN700系に比べて、車内の座席等が大幅にサービスアップされています。

この理由は両者が通る路線の特色にあり、通常のN700系16両編成が入る東海道新幹線では日々多くの人が利用するため、なるべく1つの列車に多くの人を乗せることができるように自由席・指定席共に2列/3列の5列シートとなっていますが、N700系7000/8000番代が通る九州新幹線は東海道新幹線に比べて利用者が少ないうえに船や飛行機といったライバルも多いため、対抗策として指定席をグリーン車と同じ2列/2列の4列シート仕様にした…という背景があります。


このN700系7000/8000番代は主に山陽・九州新幹線に直通する「みずほ」「さくら」をメインに運用されていますが、一部時間帯に車両基地からの出庫・入庫を目的として、九州新幹線内完結・各駅停車の「つばめ」にも入るよう設定されています。

303号307号309号311号321号333号
新下関11:10発
小倉11:18発
博多06:10発06:42発07:24発11:36発18:06発
新鳥栖06:24発06:55発07:37発11:50発18:19発
久留米06:29発07:00発07:42発11:55発18:24発
筑後船小屋06:36発07:07発07:49発12:02発18:32発
新大牟田06:43発07:13発07:56発12:09発18:38発
新玉名06:51発07:21発08:04発12:17発18:46発
熊本06:11発07:01発07:31発08:13発12:26着18:55着
新八代06:23発07:13発07:43発08:25発
新水俣06:37発07:27発07:57発08:39発
出水06:44発07:34発08:04発08:47発
川内06:56発07:46発08:16発08:59発
鹿児島中央07:08着07:58着08:28着09:10着
上り時刻表
302号338号340号342号
鹿児島中央20:59発21:36発23:01発
川内21:11発21:49発23:13発
出水21:23発22:01発23:25発
新水俣21:30発22:08発23:32発
新八代21:44発22:22発23:46発
熊本07:07発21:56発22:34発23:57着
新玉名07:17発22:06発22:44発
新大牟田07:24発22:14発22:52発
筑後船小屋07:35発22:20発22:58発
久留米07:44発22:27発23:06発
新鳥栖07:48発22:32発23:10発
博多08:03発22:45着23:23着
小倉08:19着
下り時刻表

このように朝夕や山陽新幹線に直通する『つばめ』に上り6本・下り4本が設定されており、その他の『つばめ』は全て800系の運用であるため、乗る際は注意が必要です。


そしてこのN700系『つばめ』の最大の特徴といえるのが座席

800系『つばめ』は前より1号車〜3号車が自由席4〜6号車が指定席となっていますが、N700系『つばめ』は前より1号車〜5号車が自由席となっています。そしてこのN700系7000/8000番代は4〜8号車が指定席用の座席となっているため、このN700系『つばめ』では指定席用の座席に自由席で乗ることができるのです。

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乗車!

というわけで、朝7時の博多駅からおはようございます。

本日私が乗車する列車は7時24分発 つばめ311号鹿児島中央行きです。発車標から分かる通りこの列車は8両…つまりN700系での運転ということで、自由席も1〜5号車となっています。なお後続のさくら401号は同じN700系での運転となっているものの1〜3号車が自由席となっていることから、より一層この列車の異質さが伺えます。

私がホームに上がってくる頃には既に列車が到着しており、4号車ドア横の表示も「自由席」となっています。そしてこの4号車は先ほど解説しました通り、本来は指定席としての扱いとなるため、中々レアな光景といえます。

車体・内装を見ていく

この日の『つばめ311号』に充当された車両はN700系R10編成、JR九州所属の編成になります。

このN700系7000/8000番代は2010年の九州新幹線全通開業に合わせ、山陽新幹線と九州新幹線を直通する列車を運行するために、東海道・山陽新幹線で活躍するN700系をベースにJR西日本とJR九州が共同設計で製作した車両です。このN700系7000/8000番代は従来の白色を基調とした外観から一変して、白藍色を基調に紺藍色と金色の帯を纏った車体となり、側面にはJR西日本とJR九州の共同設計であることを表すWEST JAPAN / KYUSHUのロゴが貼られています。


それでは座席を見ていきましょう。4〜8号車では指定席用の座席が2列/2列で並んでおり、濃菜種色をベースに遠山紋をアレンジした紋様のモケットで非常に高級感があるほか、テーブルや肘掛けなどにはJR九州でお馴染みの木が使用されています。

また横の肘掛けにはJR西日本の新幹線ではお馴染みのドリンクホルダーもあり、飲み物を置くのに非常に重宝します。

テーブルは表面が木製となっており面積も非常に大きく、弁当やPCも余裕で置くことができそうです。また座席下にはコンセントが設置・Wi-Fiも完備されているので、充電やギガ等の心配をする必要はなさそうです。

また座席をリクライニングした際、若干座面が沈み込むようになっております。この機能を搭載している新幹線は基本的にグリーン車やN700Sの普通車などにのみに限られているため、非常に嬉しいですね。

いざ熊本へ!

そうして座席を確保して数分、つばめ311号は定刻で始発駅である博多駅を発車。ここから先、終点の鹿児島中央まで各駅に停車していきます。また奥のホームには800系が停車していますね。

博多駅を発車してしばらくはJR西日本の博多総合車両所へ繋がる博多南線との共用区間をゆったりと走り、共用区間を抜けると列車は加速。全車電動車の底力を見せつつ35パーミルもの坂を上り、筑紫トンネルへと突入していきます。

筑紫トンネルを抜けると新鳥栖駅に停車し、九州一の大きさを誇る広大な筑後平野を駆け抜けていきます。

基本的に九州新幹線はトンネルが多く、防音壁も大きいためあまり車窓を楽しむことはできませんが、この新鳥栖〜筑後船小屋までは平野部を走るため、大きな空や田んぼや茶畑といった田園風景を楽しむことができます。また筑後船小屋駅手前には福岡ソフトバンクホークスの2〜4軍本拠地であるタマホームスタジアム筑後、新玉名駅付近の条理跡など、多くの見所を楽しむことができます。

熊本駅 到着!

こうして豪華な座席と雄大な車窓を楽しむこと約40分、つばめ311号は九州新幹線の途中駅唯一の全種別停車駅熊本』に到着。ほとんどの『つばめ』はこの熊本止まりとなっており、主要駅なのも相まって当駅で私含む多くの乗客が降りられました。この先、鹿児島中央へ向かう『つばめ』はこの列車を含めて上り6本・下り9本とかなり少なくなるので、この面でも「レア列車」と言えるでしょう。

今回乗車した博多〜熊本は2010年の九州新幹線全通でできた区間で、それ以前はこの熊本より一つ先の新八代駅にて、博多方面から来たリレー特急との乗り換えが行われていました。また熊本駅近くには熊本総合車両所があり、九州新幹線で走る800系・N700系R編成が所属しているほか、西九州新幹線のN700Sの台車もここで検査が行われるようです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

N700系『つばめ』の本数はかなり少なく、乗るのにはそこそこ高いハードルが必要となりますが、非常にお得な列車であることには間違いないので、機会があればぜひ乗ってみてはいかがでしょうか….

この記事を書いた人
ふぺ
ふぺ
よく奇行に走ります
icon @Bashamichi_mm04

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