富士急行直通のJR中央線で河口湖・富士急ハイランドに行こう!

日本一高い山、富士山。その麓を走る富士急行は、中央線の大月駅から伸びています。
東京から富士急行は、普通列車を乗り継ぐか、特急「富士回遊」、
そして今回紹介する富士急行に直通する中央線の普通列車の3通りで行くことができるのです…

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概要を見てみよう

9月中旬、前々から計画していた旅行の旅程を立てるために富士急行のサイトを見ていたらこんなページが。

https://www.fujikyu-railway.jp/train/jr_train07.php より引用

普段東京付近を乗客満載で走っているイメージのあるE233系が、富士急ハイランド最恐とも言われるジェットコースター「ええじゃないか」をバックに走っています。方向幕も相まってなかなかインパクトのある写真ですが、下の方を見てみると東京から河口湖(とその逆)を結ぶ列車が1日2往復運行されているとのこと。
かなり前から運行されており、201系で運行していた時代も。

提供:鉄道ファンの待合室 中央線で走っていた201系
提供:りょー

しかしこれは、富士急行に向かう人、と言うよりは「富士急行沿線に住んでいる人が東京方面へ出るため」の運行で、平日に運行される場合の種別は「通勤快速」、土休日の場合は「中央特快」。東京から河口湖へ向かう列車は夜に、河口湖から東京へ向かう列車は朝に運行されています。

時刻表
毎日運行 東京~河口湖 | 富士山に一番近い鉄道 富士急行線 富士山麓電気鉄道株式会社
富士山に一番近い鉄道 富士急行線 富士山麓電気鉄道株式会社
提供:まもうな

そこで出てくるのが、1日1往復の高尾から河口湖を結ぶ列車
211系によって運行されており、これは朝の時間帯に高尾から河口湖を1往復します。

時刻表
毎日運行 高尾~河口湖 | 富士山に一番近い鉄道 富士急行線 富士山麓電気鉄道株式会社
富士山に一番近い鉄道 富士急行線 富士山麓電気鉄道株式会社
https://www.fujikyu-railway.jp/train/jr_train06.php より引用

今回の記事では、こちらの列車に乗ってみようかと思います。

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乗ってみよう

さて、ここは朝7時の高尾駅。富士急行直通の列車はここ、高尾駅始発です。
列車は2番線に来るということで、2番線で待機するのですがここに注意点が。

この列車は6両編成で運行されますが、そんなに長い編成は富士急行線に入れないので、大月駅で新宿方3両を切り離します。というわけで、この列車に乗って富士急行に向かう場合は必ず大月・甲府方に乗ることを忘れずに!

待たせる気が一切ない。青の乗車位置を見ると「5号車」で、この位置から乗ると大月で一度降りる必要がある。

しばらく待つと、列車がやってきました。今待っているあたりは改札口に近いので、ホームには結構人がいます。

引退がじわじわと近づいている211系です。
VVVFではないのであまり乗り心地は良くないのですが、この車両にはボックスシートがついていてちょっと特別な気分に。

側面の方向幕を見てみると、しっかり「河口湖FOR KAWAGUCHIKO」という文字が確認できます。

列車は高尾駅を発車、しばらくは中央線を走ります。この日は平日だったためか、学生の乗車が多く今から遊びに行く私はちょっと肩身の狭い思いです。

途中の上野原駅で一気に学生が降りると、空気はのどかなローカル線に。すでに神奈川県に一瞬入ったあと山梨県に入っており、このあたりの中央線は険しい山の中を中央自動車道と一緒に走っていきます。

大月駅に到着し、ここで後ろの3両を切り離します

幌が外され、切り離したまま富士急行線に向かっていくのでその瞬間を写真に収めることはできず…
周りにいた数人の鉄道ファンのカメラの中にはきっと写真が収められているはずです。

駅の電光掲示板を見てみると、「3両 富士山・河口湖」となっています。
京急の「品川方面泉岳寺」とは異なる経緯だと思いますが、富士山に行くことがわかりやすくなっていますね。

大月駅を発車すると、しばらくはゆっくり走り、進行方向左側には富士急行のホームも確認できます。
少しだけ進んだ後、連絡線を使って富士急行線に入ります。

画像の赤い線が直通列車のルートです。富士回遊やE233系の直通列車もこの連絡線を使用して乗り入れます。

と、いうわけで無事富士急行に乗り入れ、ここからはゆっくり、カーブを繰り返しながらどんどん登っていきます。
途中には、いつできるのかわからないリニアの実験線もありました。下から見るとただの高速道路のようにしか見えません。
本開業する前に行ってみたいとは思っていますが、まあまだまだ先なので今は一旦保留…

列車はどんどん山を登り、富士山駅に到着。スイッチバックをして、富士急ハイランド駅に到着。今日は友人と富士急ハイランドに行くため、ここで下車します。

富士急ハイランドには電車と同じレールの上を走るものがありますが、鉄道ではないので記事で扱うのはここまで。まず座席が縦回転したり121度で下る電車があってたまるか。
この写真の中央左側にある急流滑りはそろそろ営業が終わるので行っておくことをおすすめします。とても濡れるので着替えとタオルを忘れずに。私が行ったときはちょうど点検で終日運休でした。

番外編:乗車券だけで特急に乗ろう

さて、ここからは帰宅時の話です。
富士急行にはJRに直通して東京まで向かう「富士回遊」と、元々はJR東海と小田急電鉄の乗り入れ用に作られた371系を改造し豪華な特急になった「富士山ビュー特急」、元小田急のRSE(20000形)を改造した「フジサン特急」の3種類、特急列車が走っています(富士登山電車は現在運行休止)。

これらの特急列車、本来特急料金が必要になるのですが、実は乗車券だけで乗る方法があるんです
公式サイトを確認してみると、3つ全ての特急列車で同じ記載がありました。

https://www.fujikyu-railway.jp/fujikaiyuu/ より引用

この通り、末端区間である河口湖から富士山までは乗車券のみで特急に乗ることができるのです
指定席や特別車両には乗れないため、自由席のみの利用ではありますが、座席は特急仕様。

というわけで、富士急ハイランドの帰りに時間を合わせて乗ってみました。

眩しい!

やってきたのは元小田急RSEの「フジサン特急」で、この場合だと一番前の3号車が自由席となっています。
時間もあまりないので、急いで乗車します。

車内はこんな感じ。最新の特急ではなく、内装も小田急時代から大きく手を加えられていないため現代基準からすると少し古さを感じてしまいます。

ただ、座席はフカフカで静かな快適な車内でした。小田急時代には自らの首を絞める結果となったハイデッカー構造により景色もよいのですが、真っ暗闇だったので何もわかりませんでした。

河口湖駅に到着。こうして見ると、ハイデッカーになっているのがよく分かるかと思います。
バリアフリー問題は、2号車の一部を下げて段差のないところに車椅子スペースを作って対応したそう。

構内踏切から1枚。顔がたくさん描かれたデザインが特徴的なフジサン特急、下から見るとなかなか面白い見た目をしています。

小田急時代とは色々変わったところがありますが、小田急ユーザーの私としては車内の様子がなんだかロマンスカーらしい高級感で感動を覚えたのでした。

ロマンスカーミュージアムに保存されているRSE

さいごに

私自身、今回行くまでは富士急行直通の普通列車があるとは知らず、旅程を考えていたら乗換案内に出てきた候補で知るという鉄オタらしくない経緯で知ることになりましたが、シンプルに便利で楽しかったので、もしまた富士急行に乗る機会があったら使ってみようと思います。

最後は河口湖から見た北斗七星の写真で締めようかと思います。富士急行で富士急ハイランド・富士山観光する際は、ぜひ今回紹介した直通列車で快適な旅を!

撮影機種:nubia Z70 Ultra

詳しく知りたい方へ:公式サイトリンク

高尾~河口湖 直通列車
https://www.fujikyu-railway.jp/train/jr_train06.php

東京~河口湖 直通列車
https://www.fujikyu-railway.jp/train/jr_train07.php

フジサン特急
https://www.fujikyu-railway.jp/train/fujisan_express.php

富士山ビュー特急
https://www.fujikyu-railway.jp/train/fujisan_view_express.php

富士回遊
https://www.fujikyu-railway.jp/fujikaiyuu/

富士急行公式サイト
https://www.fujikyu-railway.jp/

富士急ハイランド公式サイト
https://www.fujiq.jp/index.html

この記事を書いた人
もりもりくん
もりもりくん
ゆったりまったり、様々なジャンルの記事を書いていこうと思います。

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