
どうも、京成線ユーザーの中沢です。
突然ですが、皆さんは「大回り」をご存知ですか?主にJRなどで遠回りの経路を通っても最短経路の運賃が適用されるというシステムを活用した乗り鉄手段なのですが、線形的にいけそうな京成電鉄ではこの大回りができないのです。

何故だ!?どう見ても大回りできそうな線形なのに!!
今回の「マツムシ車庫」ではこの京成線で大回りができない理由について解説していきます。それでは今回もよろしくお願いします!
京成線の線形
さて、まずはそんな京成線の線形を見てみましょう。

なんか大回りできそうじゃないですか?
でも、できないんです。その理由はなんなのかというと…
京成で大回りが出来ない理由
京成線大回りができない理由…それは「中間改札」と「運賃差」にあります。
新鎌ヶ谷・成田空港の「中間改札」
新鎌ヶ谷と成田空港には中間改札が存在します。厳密に言えば新鎌ヶ谷は成田空港線が北総鉄道と同じ駅や線路を使っているほか松戸線が元々新京成という別の会社だったということを考えると「中間改札」と言っていいか危ういのですが、一応双方の乗り換え用に連絡改札が設けられているためそれを「中間改札」ということにします。(京成高砂にも金町線との中間改札がありますが、大回りに関係ないのでここでは除外します)

で、この中間改札が存在することにより”大回り”的なことをやろうとしても一度改札を通らなければならないことによりそこまでの運賃が引かれるため、JRなどで行える「遠回りしても最短運賃で乗ることが出来る」ということはできないのです。
本線・松戸線・成田空港線の「運賃差」
で、その中間改札が存在する理由こそが「運賃差」です。

全ての運賃表を貼るとややこしくなって余計意味がわからなくなるので、この色別で運賃の設定が違うということだけ覚えてください。”大回り”に関与しそうなのは千原線(ピンク色の部分)以外の3区間でしょうか。
で、新鎌ヶ谷の中間改札は「松戸線」と「成田空港線」の運賃が違うこと、成田空港の中間改札は「本線系統」と「成田空港線」の運賃が違うことにより設置されています。どの路線を経由したかによって運賃が変わってきてしまうので、中間改札は必要不可欠なのです。
ちなみに余談ですが、成田空港線の運賃は北総鉄道の運賃に合わせて設定されています。松戸線(と千原線)の運賃は、元々別会社だったのでその頃の運賃を京成になってもそのまま使っているのです。新京成、一度は聞いた事がありますよね?
余談:京成にはフリー切符がない
大回りできないならフリー切符を使おう!という方も多いと思いますが、京成にはフリー切符がありません。時期によってはあるみたいですが、その時期も定められてませんし年によっては全く出ないことも…(泣)

京成電鉄さん、ぜひフリー切符を季節限定でもいいので販売してください…!
結論
結論:正規運賃を払って大回りしよう!(それじゃ大回りの意味無いのでは?)(はい)

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