こんにちは、いのピーです!
皆さんは埼玉と東京を結ぶ路線は何を思い浮かべますか?
埼京線・西武新宿線・西武池袋線・伊勢崎線・高崎線….かなり沢山あると思いますが、今回は東武東上線の話をします
実は東上線に長岡まで延伸する構想があったことを知っていますか?
今回は「長岡延伸構想」について考えていきます
1.概要
東上線の「長岡延伸構想」とは池袋~寄居・藤岡・渋川・湯沢・南魚沼市などを通って終点の長岡まで延伸する計画のことです
実は渋川までは1908年から鉄道敷設の仮免許を受けていて、渋川以北の延伸計画がこの「長岡延伸構想」です。この時点ではすでに今の信越本線にあたる信越線が開通されていましたが、上越線はまだ着工すらしておらず、東上鉄道は東上線の新潟方面の延伸計画を進めていこうとしていました。
しかし1920年に鉄道省が八高線の建設をする方針を定めたため、用地買収までした寄居駅以北の延伸を断念することになりました。
2.もしも当時に延伸できたら?
①国鉄に買収?
当時に延伸出来たら、かなり様々なことが起こったと考えられます
その一つに東上線が国鉄に買収されたと考えます。東上線は東京都~新潟を結ぶ計画だったため、価値が高く、東上線は国鉄に買収されたと考えられます。
②環境整備が今よりも……?
ここからは「国鉄に買収されなかったらの世界線」で考察します
まず今現在、東上線は予備車が少なく、また新車も約14年ぐらい来てないです。さらに人身事故が多いのにも関わらずホームドアがあまり設置されてないなど様々な問題があります。
もしも長岡まで延伸していれば、特急などの列車を準備しなければならず、東武も東上線に今よりももっとお金を使うことが予想されます。
その結果ホームドアは少なくも池袋~寄居まで完備をし、寄居からの区間も主要駅を中心に完備されてたと考えられます。(そうだと思いたい)
また、今よりも運行区間が伸びるので多少は車両の老朽化が進むと考えられます。なので新車が今よりも早めに導入されてたと考えられます
③ダイヤ
ダイヤは今よりも明らかに増えるんじゃないかなと思います。具体的には池袋〜小川町は全体的に本数を少し増やし、小川町〜寄居も10分から15分間隔でのダイヤが組まれると予想します。これは長岡延伸の際に、特急を導入すると考え、少なくとも武蔵嵐山~寄居間を複線化すると考えたからです。となると池袋発寄居行などがまだまだあったと考えられます
また急行を今より少し減らし別の種別を作るor一部を特急の枠にすることも考えられます。現行ダイヤはかなり急行が多く、その枠を少し貰って別の種別にする方が長岡までのアクセスが良くなると考えられます。
また本線の方では南栗橋からワンマンを行っていますがもし仮に寄居~ワンマンにしたら197km以上(現在の八高線・新幹線利用ルート)かかることになり、かなりの距離をワンマンするのは運転士の負担が大きすぎるので考えづらいです。
ではどこで分離させる可能性が高いのか。それは藤岡or渋川辺りと考えられます。群馬県内での分離なら運転士の負担も減るのでよいとおもいます。
④-1 種別と川越特急問題
次は種別に関する考察です。現在東上線には 普通 準急 急行 快速急行 川越特急 TJライナー の計6種類があります。 仮に東上線が長岡延伸を果たしていたとするならこれらに 特急 が追加されると考えられます。池袋〜長岡はかなりの距離があるので快適性・速達性の両方から見ても特急が必要不可欠です。
しかしここである問題が生じます。それは… 「川越特急どうするの!?問題」です
現在朝〜日中に下り、夕方からの上りの運用がある川越特急。川越特急はライナー送り込みの重要な役割も兼ねているのでかなり必要なものとなっていますが…. 川越特急と特急(長岡までの)って種別の名前にどちらも「特急」が使われていて、観光客等にかなり分かりづらいと思います。
なので川越特急の種別名を変更するか、川越特急を廃止して特急と統一(森林公園or小川町が終点)するかになると思いますね。正直川越特急の停車駅はかなり主要な駅を通っているのでそのまま特急と同じ停車駅でもほぼ問題ないと思います。
なので個人的には川越特急を特急に統一するのが可能性としてはあり得ると思います
④-2 特急停車駅
続いて特急停車駅です。特急停車駅は今の川越特急の停車駅+αみたいなイメージです。主要駅っていう感じですね。かなり絞った感じですが、もしも東武スカイツリーラインなどの本線のように車両ごとに特急の停車駅が違う場合は、これが最速の特急というイメージでOKです。他の車両の場合はふじみ野、東松山あたりが停車駅の候補になると思います。個人的には現状の川越市駅だとほぼないと考えています。その理由は、川越市駅はホームが狭いので、どこかにお客さんを集めることは難しく、危ないからです。しかしホームを広げれば可能性はあると思います。
⑤ライバル路線の影響
ここまで東上線のダイヤや特急などについて話してきましたが、埼玉と東京を結ぶ通勤路線は他にも埼京線、西武池袋線、西武新宿線、などがあります。東上線が長岡延伸をすると東上線の利便性が向上します。
利便性が向上すると利用者数も増加し、収益が上がります。しかしライバル路線は様々な手を使って東上線に対抗すると思います。例えば朝夕ラッシュの増発や停車駅変更などです。これは鉄道に限った話ではないのですが、ライバル路線(企業)同士が競争をするとお互い負けないようにするため、利便性などがさらに向上します。なので間接的にですが、他の路線も利便性が向上すると考えます。
3 最後に
「東上線長岡延伸計画」の考察をしてきましたが、いかがだったでしょうか?このような「元々もっと延伸する計画だった」という路線は東上線以外にもあります。そのような路線を妄想して、「あったらこうなってたなぁ…」と考えるのも楽しいのでぜひやってみてください。
4参考文献
【群馬、そして新潟まで延びる予定だった】東武東上線の壮大な計画とは? | ゆうひの愉快なソロ充ライフ!(ゆゆそらブログ) (yuyusora.com)
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