【ハイスペック相鉄車】大手私鉄各社の「LED方向幕」を見比べてみよう #2

どうも皆さんこんにちはナオテツでございます。

お待たせ致しました。今日も今日とて大手私鉄各社の最新型車両の「LED方向幕」を見比べていきます。

今回の記事は前回の記事の後編(というかパート2)となっています。この企画の概要などについてはそちらをご覧ください。

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東武鉄道:70000系

東武鉄道の最新型車両(2025年2月現在)は70000系。2017年にデビューしました。スカイツリーライン系統の東京メトロ日比谷線への直通運転専用で運用され、LED方向幕含め基本的な機器類は東京メトロ13000系と共通仕様。そのため、東武線浅草駅には入線しません。

そんな70000系ですが、東武線内と、直通先の東京メトロ日比谷線内で少し表示が変わります。

ナンバリングを表示することができるのは日比谷線内のみで、その代わり、自社線内では種別を表示します。ただ、スカイツリーラインの日比谷線直通系統の列車はすべて普通列車となっています。

また、行先の駅名が日比谷線内ではすべて大文字で東武線内では小文字を含めて表示されています。

70000系系列には、ロング・クロスシート切り替えに対応した「70090型」が存在しており、有料座席指定列車「THライナー」でメインに運用されます。

THライナーは恵比寿・霞ヶ関~久喜間を結んでおり、日比谷線内から久喜駅に直通する唯一の列車となっています。

そして70000系では表示を縦にスクロールさせることができるという特徴を持っており、直通路線案内も縦スクロールで表示されます。(しかしこの記事内でそれをお見せすることはできないので、気になる方は各自でお調べお願いします…。)

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東京メトロ:18000系

東京メトロの最新型車両は18000系。2021年にデビューしました。半蔵門専用の車両で、東急田園都市線や東武スカイツリーラインにも直通します。

ナンバリングの表示に対応しています。半蔵門線は日比谷線とは違い、久喜駅への直通が普通列車でも存在するため、スカイツリーライン系統のナンバリング3種類をすべて表示可能です。

また、ナンバリング(路線記号)を直通路線案内でも表示できます。これは地味ながらも、他社の車両では実装されていない唯一無二の最新機能です。

京浜急行電鉄:新1000形(20次車以降)

京急電鉄こと京浜急行電鉄の最新型車両は新1000形。2002年にデビューしました。都営浅草線、京成線への直通運転でも活躍しています。

最新型車両で2002年…!?

と、驚いた方も多いと思うので解説すると、この京急新1000形という形式の車両、2002年にデビュー以来未だに新造され続けている超ロングセラー車両となっています。20年以上も作られ続ける中、何度もマイナーチェンジを繰り返しており、特に2020年度導入分の「20次車(1890番台)」から大幅な仕様変更が行われました。

2025年2月現在の最新車は、2023年度導入分の「22次車」で、LED方向幕等の仕様は20次車と同様です。そのため、本記事では「京急新1000形(20次車以降)」という表記をしています。

新1000形では、種別・行先を日・英・中・韓の4か国語で表示できます。羽田空港と成田空港を結ぶ空港アクセス列車として、外国人の利用も多い車両なので、これは中々にそれに適した仕様なのではないしょうか。

要するに、前回紹介した京成3100形と同じです。

でも、新1000形は「次駅表示」が可能です。LEDの表示可能面積が大きいため、長い駅名でもつぶれずに綺麗に表示できるのもポイント。

表示可能面積が広いので、京急名物の「品川方面 印旛日本医大」もきれいに…?表示できます!

20・21次車次車では、ロング・クロスシートが切り替え可能な仕様となったため、有料座席指定列車「ウィング号」でも運用されるようになりました。以前の車両では「ウング号」と表記されていましたが、本系列から「ウング号」と正式な名称で表記されるようになりました。

小田急電鉄:5000形

小田急電鉄の最新型車両は5000形。2020年にデビューしました。地下鉄直通には非対応となっています。

5000形では「次駅表示」が可能となっています。京急新1000形同様、表示可能面積が広く、長い駅名でもつぶれずに綺麗に表示できます。

先述の通り、5000形は地下鉄直通には非対応で、小田急線各線のみでの運用となっています。しかし、地下鉄直通列車のみの種別「準急」「通勤準急」も表示することができます。

これは完全に余談というか小ネタですが、5000形はフルカラーLEDを採用しているのも関わらず、回送」「試運転」の表示は3色LED風味な配色となっています。

「3色LED」とはいわゆる「赤・オレンジ・緑」の3色のみ表示可能なLEDを使用しているという意味で、2000年代初頭にデビュー・更新工事をした車両はこの3色LED方向幕が搭載されている場合がほとんどです。しかし、近年では視認性の高いフルカラーLEDに交換されている場合が多く、今や紙の方向幕よりも絶滅危惧種となっています。

相模鉄道:20000系・21000系

相模鉄道の最新型車両は「20000系・21000系」。2018年にデビューしました。新横浜線経由で東急線への直通列車で運用されます。

相鉄に詳しい方なら、ただ今の文章に違和感を覚えたかと思います。2018年にデビューしたのは20000系のみであり、21000系は後の2021年のデビューです。また、その間の2019年にはJR線直通用の12000系もデビューしており、「相鉄の最新型車両」と一概には言いにくいのが20000系系列です。

2018年~2022年ごろまでの相鉄は直通運転がらみの変化が多く、このように鉄道ファンでも理解しにくいややこしい事態が多数発生しています。この期の相鉄のカオスっぷり、個人的にすごく好きなので後日、個別に記事を出してもいいかな、とも考えています。

話を戻して、本系列には20000系と21000系の2種類が存在しています。「20000系」は10両編成で、東横線直通用「21000系」は8両編成で、目黒線直通用となっています。見た目はほとんど同じですが、搭載している機器類が全く違うため、お互い逆の路線へ入線することは物理的に不可能です。LED方向幕に関しては、おおむね同じ仕様なのでここでは同一に扱います。

20000系・21000系は「次駅表示」が可能となっています。余談ですが、東急東横線、東京メトロ副都心線を走行する車両の中で次駅表示が可能な車種は意外にも20000系のみとなっています。

また20000系の話になってしまいますが、直通路線案内では、直通先の種別も丁寧に案内してくれます。西武40000系などと同様に「〇〇線直通」と「〇〇・■■方面」の2種の表示を使い分けます。

相鉄線直通列車の東急線内では「新横浜方面」との案内表示がされます。これは、新横浜経由するよ~的な意味ですもありますが、東横線横浜方面には行かないよ~という誤乗車防止の意味もあります。(また20000系の話…)

東横線横浜方面には行かないよ~な20000系なので、当然東横線日吉~横浜間、みなとみらい線への定期入線は一切ありませんが、物理的には入線可能で、なんならLED方向幕も次駅表示含めすべて対応しています。

数は多くありませんが、ダイヤ乱れ時に代走での営業列車入線実績はあります。

ちなみに、21000系は目黒線系統の全路線(東京メトロ南北線、埼玉スタジアム線、都営三田線)に定期入線します。

さいごに

「LED方向幕って各社各車で違いがあって面白いなー。どの車両のものが見やすいのかなー。」という、ちょっとした思いつきから制作してみた本企画。実は紙の方向幕よりも「沼要素」が強いLED方向幕。その魅力が少しでも皆さんに伝われば幸いです。

先日公開した#1の記事が予想以上に好評だったので、第二弾を制作する運びとなりました。どんなテーマかは未定ですが、3月中の公開を目標としています。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

新年度からは、もっと高頻度で記事を投稿できるよう頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします

この記事を書いた人

ナオテツ
ナオテツ
武蔵国の西側、「西武」を中心に活動しています。乗り鉄を自称していますが、お金や時間が無いので旅行頻度はだいぶ低めです。同時に記事の投稿頻度が低いのもご了承ください。

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