
どうも、芝鉄にしばらく乗ってないのでそろそろ発作が出てきました。中沢です。
京成グループのトップに位置し、都営線や京急線、北総公団線と直通運転を行う「京成電鉄」そして”日本一短い鉄道”とも呼ばれる、京成東成田線にくっついた「芝山鉄道」…それらの車両たちを形式別にわかりやすく紹介していく「京成芝鉄車両図鑑」。
前回は「京成/芝鉄3600形」についてお送りしました。
今回も前回に引き続き、芝鉄リース形式でもある「京成3500形」についてお送りします…
3500形の特徴

3500形は、輸送力増強やいわゆる“青電”の置き換えを目的として1972年に登場した車両です。車体は鋼製の骨組みに外側がステンレスのいわゆる”セミステンレス”製で、デフォルトは4両編成ですが6両や8両にしたりとフレキシブルに組み替えることができます。
前面

左右対称のデザインとなっており、貫通扉の部分に種別幕を配置する京成特有の前面デザインが採用されています。貫通扉の上に京成特有の青色幕の行先表示機が取り付けられており、窓の上部は左側が運用番号表示機、右側が車両番号となっています。灯具周りは上の両端についた小さな四角いものが急行灯で、帯上に左右対称についている四角い2連ライトが尾灯(外側)と前照灯(内側)です。
帯はライトの上に細い赤帯、ライトと被る位置に太い青帯があしらわれています。京成カラーですね。
側面

当時のステンレス車両に多くみられるたくさんのスジが3600形にも入っているのがわかるかと思われます。京成の他形式と同じく上部と腰部に帯を巻いていますね。

6両編成の場合、なんと中間車と先頭車が連結!この現象はファンの間で「変態連結」と呼ばれ親しまれています。


もちろんKeiseiプレートと車番プレートもついています。

また、側面にも行先表示機がついています。物理方向幕式で、種別や行先を変える際はここがくるくるします。
機器類
制御方式は抵抗制御で、主電動機は編成により東洋電機製と三菱電機製が混在しています。制御装置には東洋電機製のものが使用されています。設計上の最高速度は時速120km、実際の運転での最高速度は時速105kmとなっています。
車内

車内は全車ロングシートで、紫がかった座席をしています。

古めの車両ではありますが、車椅子スペースも完備されています。

車番プレートは光沢があり、その下にはリブレ京成の禁煙プレートもついています。
なお、車内案内表示装置はLED、LCDどちらのタイプも取り付けられていません。乗る際は放送に耳を傾けましょう。
芝鉄カラー!緑の3500形
さて、3500形は芝山鉄道にもいるんです!!ちゃんと現役ですよ!

こちらが2013年から芝山鉄道に貸し出された「3540編成」で、それまで活躍していた3618編成が8両だったのと異なりこちらは4両編成の車両となっています。京成カラーの青い部分が芝鉄の緑になっていますが、実は2022年までは京成カラーのまま走っていたんですよ…!

ちなみに、側面には芝鉄プレートもついているのですが…これ、Keiseiプレートの上にシール貼ってあるだけなんですよね。目を凝らすとKeiseiの文字が浮かび上がっているのがわかります。

そしてこれは芝山鉄道や京成千原線、金町線の一部時間帯のみ見られる「普通ワンマン」なのですが、これ使わなくなった種別であるエアポート快速の上からシールで貼ってありますね。暗い所で見るとエアポート快速が完全に透けて見えます。
ちなみに芝鉄カラーの3500形は京成の車両と混ぜて運用されているため、日によっては芝鉄だけでなく千原線/千葉線、金町線など様々なところにいます。この車両を見たくて芝鉄に行っても見られないことがあるので、要注意!
どこで見ることができるの?

3500形は6両と4両が混在していますが、基本的に共通して言えることは普通列車として京成本線系統で走っているということです。4両(芝鉄車含む)は基本的に金町線や芝山鉄道、千原線などを走っています。また、かつては8両を組んで都営線まで直通していたこともありましたが現在は行っていません。
結論
フレキシブルに変態連結を行う3500形。見かけたらぜひ乗ってみてください!

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