
どうも、千原線ユーザーの中沢です。
突然ですが、どうして千原線ユーザーの大半は結構な距離があっても外房線を利用するのでしょうか?

高いからに決まってんだろ
千葉寺民の俺、ちょっと落ち着け。高いからだなんて恐らくこの記事の読者は全員分かってるはずです。千原線が高いのにはそれなりの理由があるはずなんです!
ということで今回の「マツムシ車庫」は、千原線ユーザーは何故外房線に流れるのか?どうしたら千原線ユーザーに千原線を利用して貰えるようになるのか?そんな記事です。今回もよろしくお願いします。
大前提:千原線と外房線の運賃比較
さて、まずは千原線と外房線の運賃を比較していきましょう。今回は条件を実利用面に合わせるため、距離換算ではなくおゆみ野ニュータウンに面する「おゆみ野」「鎌取」の2駅を最終目的地とします。ただ条件がブレすぎても困るため起点は至近距離にある「千葉中央」「本千葉」の2駅とし、JR東日本アプリの経路検索を用いて算出したICカード利用時の運賃で比較を行います。


こんなの最初から結果分かってんじゃん!勿体ぶらずに早く出せよ!
はい。恐らく読者の方も結果は予想出来ているかと思われますが、こうなりました。

衝撃の136円差
そりゃみんな外房線使うわ
運賃計算どうなっとんねん

何なら、千原線が外房線に勝てない理由は運賃だけじゃないし…
それでは、次項からは千原線の敗因を詳しく見てみましょう…
千原線の敗因
千原線の敗因は主に6つあるとされ(中沢調べ)、順に
- 運賃が他路線より高い
- 所要時間が他路線より長い?
- 優等種別が存在しない
- 18m級6両、もしくは4両
- そもそも千葉線の時点で負けてる
- 「千原線は高い」という偏見
により外房線が選ばれる傾向にあると思われます。順に見ていきましょう!
運賃が他路線より高い
先程の比較でお分かり頂けたように千原線の運賃はJRより非常に高いのですが、これはJRと千原線の差というより京成の他線と千原線の差でもあります。

右に比べて左は明らかにおかしいですよね。
でもこれには「元は千葉急行電鉄という別会社であったが、破産して残った路線を京成が千原線として吸収した」という事情があり、破産した時の借金ごと吸収した京成からしたらせめてその額は回収できないと困る訳です。ですが利用者は伸び悩み、利用者がいないため値下げもできず、結局千葉急行譲りの高額運賃のみが残ってしまった…という訳です。普通にかわいそう。
所要時間が他路線より長い?
…と思っていたのですが、これだけは千原線が勝っていました。


2分縮めるのに136円払うのはちょっと…
まあその通りで、136円多く払って千原線を利用したところで縮まるタイムはたった2分。普通に考えたらコスパ悪いですよね…
優等種別が存在しない
千原線、及びその前の千葉線には優等種別が存在しません。全列車が各駅に停車するため、千葉より前の駅から千原線周辺に足を運ぶ際は総武快速線からの直通という強力な武器を持つ外房線が圧倒的に有利となります。安いし。
18m級6両、もしくは4両
JRの車両は基本的に1両あたりの長さが20mとなっています。それと比較して、京成の車両は1両あたりの長さが18mとJRに比べ2m短くなっています。

たった2mだろ?って思ったら大違い。実際に走る時は6両くらい繋げて走るから、誤差は12mにまで膨れ上がる訳でございます。
JRの電車1編成が京成より12m長いということは、それほど乗れる人数が多くなるということです。まあ、そもそも京成の車両は京急や都営などの直通先と規格を合わせているため、そんな簡単に伸ばせるものではないんですけどね…
そもそも千葉線の時点で負けてる
そもそも千原線に入る前、京成千葉線の時点でJRに負けているのではないか?という説がありまして。

千葉線の「みどり台」「西登戸」に対応する駅が総武線にはないことがわかりますね。この時点で止まる駅の数が総武線の方が少ないため、千葉線の負けといえるかもしれません。また、総武線は快速が存在するのでそちらで考えると余裕で千葉線がボロ負けします。千葉線に快速は存在しないので。
「千原線は高い」という偏見

それはもはや偏見じゃねえだろ
まあ事実なんですが、これはどちらかというと長期的な懸念です。
もし今後千原線が値下げされる未来があったとしても、既に根付いてしまった「千原線は高い」という偏見により千原線が毛嫌いされてしまい、利用者が増えずに最悪の事態が起こる……なんてことがあるかもしれないのです!それだけは、絶対に避けたい。
千原線に勝機はあるのか
さて…さっきまであんなに千原線をボロクソに言ってきましたが、それは愛ゆえの暴言です。

俺は千原線が大好きで、だからこそ外房線に人が流れまくっているこの現状は良くないと思っているのであえて強い言葉を使っていたりします。
ということで、千原線が外房線に勝つ方法を考察していきましょう!
千原線(と千葉線)に快速を作ろう
京成津田沼発車後、京成千葉までノンストップの種別があればJRから京成に人が流れること間違いなし!その後千葉中央に停車し、そこからはおゆみ野まで再びノンストップ。その後終点のちはら台でゴールという爆速種別を設定すればもう千原線ユーザーが外房線を使うことはないはずです!これなら136円多く払う価値もあると思います!!
なお、ここで特急などと言わず「快速」で突き通すのがポイント。総武線の快速より京成線の快速の方が速いじゃん!というイメージを持たせることでJRからより多く人が流れてくる訳です。
複線化しよう
で、爆速種別を作るためには単線のままじゃいけませんね。

千原線、駅によってはこのようにホームと線路を引ける場所だけ確保されてコケが生えたまま放置されている所があります。これをそのまま放置しとくのは非常にもったいない!早急に複線化してJRに宣戦布告しましょう。このままでは千原線が死にます。
8両乗り入れを実現させよう
千葉線と千原線は6両か4両のみでの運転となっており、8両は基本的に入れません。ですが臨時列車として8両の電車が千葉線や千原線に入ったことがあるらしく…つまり入れなくは無いということですね!!8両を入れましょう!!京成上野から、いやいっそ都営線からの直通を!!…というのは流石に無理ですが、まあ上野からならいけるかもしれません。はみ出たらドアカットしましょう。
海士有木まで延伸しよう

京成千原線の本来の終点は実はちはら台ではなく、小湊鉄道が走る「海士有木」という駅です。その海士有木まで延伸するための免許は何故か期限を延ばしながらずっと保持されているため、恐らく京成がやる気を出せば延伸できるかと思われます。
値下げしよう

結局は値下げ、これしかないでしょ。
正直に申し上げますと、さっきまでつらつらと述べてきた4つを実現するのは恐らく無理です。海士有木はまあ免許あるからギリいけるかな?程度で、他3つは少なくともここ数年で行うことはできないでしょう。そもそも京成千葉線に追い越し設備はないので快速を設けても意味がありません。
結局は値下げが客を呼び戻す唯一の方法ということです。
千原線にお金が無いのはわかっていますが、「利用者が少ないから値下げしない」ではなく「利用者が少ないからこそ値下げする」という方法を取るしかもう千原線を救う手段はないのではないかと個人的には感じています。まあ、難しいのは重々承知していますが……
そもそもJR安すぎ問題
負け惜しみかもしれませんが、そもそもJR東日本の運賃が安すぎる説はあります。

ほら!なんでこんなに安いんですか!?JR東日本さん、本当にこんな安くていいんですか!?
……いや、違う。やはり千原線が高すぎたんだ………
結論

俺の負けだ。千原線はやはり高すぎたんだ…
結論:値下げしよう

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